• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:03/08/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○四本委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○阿部委員
 2問分割質問方式で、提案型で進めさせていただきます。
 危機管理くらし環境委員会説明資料26ページが中心になりますが、自転車安全対策について質問と提案をさせていただきます。
 本年、御承知のようにオリンピック・パラリンピックがありますが、自転車競技会場である本県は自転車のメッカを目指しております。
 議会でも、これに呼応するように自転車振興議連が発足されまして、この委員会室にも杉山盛雄会長、宮城幹事長もいらっしゃいます。不肖私も副会長をやらせていただいていますが、これ議連だけじゃなく、県一丸となって自転車を盛り上げていこうと機運が高まっているところだと思います。
 ところが、この説明資料26ページの事故件数を見ると、高齢者と並んで自転車事故は特出しされる状況にあります。コロナ禍の影響で令和2年度は減ってはいるものの、やはり高い数値の事故率であります。ですので自転車のメッカにする前に自転車事故のメッカにしてはならないと考えます。
 特に自転車事故について中西くらし交通安全課長にも事前にいろいろお話をお聞きしましたが、事故が多いのは夕暮れから夜間の時間帯とのことでした。ここの方策として自転車にいわゆる発光機をつけたらどうかとお聞きしたら、これを義務化するには国の法改正が必要とのことでした。
 そこで提案ですが一刻も早く安全対策を施すために、県として自転車の安全運行推進条例として発光機を皆さんつけましょうと努力目標を盛り込んだ条例を考えたらどうかと思います。
 今回、資料で第11次静岡県交通安全計画の中間案が添付されておりますが、これを見ても自転車に触れられているページは非常に少なく全体で1ページぐらいの分量しかありません。ですので、もちろんこのくらし・環境部だけじゃなくて、ほかの課とも組んで全庁的にということになりますが、条例化によって道路の安全性向上やサイクリストが休むサイクルスポット、駐輪場の整備、公共交通への持ち込みといったものも併せてうたっていくことによってトータルで自転車の安全性が上がっていき、自転車事故の削減にもつながると考えます。この提案についての御所見を伺いたいと思います。

○中西くらし交通安全課長
 先ほど8番委員のおっしゃったとおり、自転車のライトは夜間走行する場合は点灯しなければいけませんよと法律により定められておりますが、発光機の標準装備については、道路運送車両法の保安基準等に規定がありません。
 条例を制定したらどうかといった提案については、くらし交通安全課だけで考えられるものではありませんので他部局からの意見も聞きながら必要性をしっかり判断していきたいと思います。

○阿部委員
 これは他県の前例があるかないかではなく、自転車のメッカ、自転車安全のメッカを目指すのであれば本県が率先して取り組むべき事項だと思いますので、ぜひ前向きに他部局とも連携をしてお考え頂きたいと思います。

 次の質問に入りますが、各委員に取り上げられております外国人県民への情報発信の取組についてであります。
 私はかねがね違和感を持ってきましたが、アンケート等々頂きますが果たしてこのアンケート結果が広く静岡県在住の外国人の方々の本当の声を反映したものなのかなと違和感を持っていました。
 というのは、私の地元の浜松市はいわゆる外国人労働者と総括される工場で働く方が多くお住まいであります。なので今回経営者の御理解を頂いた上で、この工場で働く外国人労働者の皆さんや御近所にお住まいの日系外国人の方に、今度静岡県が外国人県民の皆様に情報提供を積極的にやろうとするガイドラインや多言語のポータルサイトを作るに当たって、皆さんにいろんな意見を聞かせてもらえないかとこの週末時間を取っていただいてお聞きしてまいりました。
 せっかくですので、少し長くなりますが御披歴します。箇条書で申し上げます。
 情報をどうつかんでいるかについては、日本語がしゃべれないから役所がどんな情報を出しているかが分からない、情報そのものの発信箇所がつかめない、うわさでしかない確かな情報じゃないことを仲間の誰かが言っていたからと信じているケースが多い、もし今回このポータルサイトのようなものができても今のままだと私たちはそれをきっと知らないままですとのことでした。
 じゃあ、あなたたちはどこから情報を得ているんですかと聞いたらフェイスブックがベストでフェイスブックから得るのが一番ですと。
 ちょっとランダムになりますが、例えば、行政の皆さんがどこにアンケートを取っていますかと聞くと国際交流協会という答えがよく出てきます。
 国際交流協会はどうですかとお聞きしたら、国際交流協会に出入りされているのは、外国人在住者の中でも専業主婦や経済的に余裕があって昼間時間のあるようなごく一部の人しか行けてないですよ、我々は行ったこともなく行きたくても行けないと。
 それから、皆さんのコミュニティーはどこですかと聞くと、やはり会社単位になることが多いですとの答えが多かった。
 また、浜松市の場合ブラジルは特に領事館がありますし、またそれぞれの国の大使館にはいろいろ頼ったり聞いたりしないんですかと聞いたら、大使館、領事館は優しくなく情報をくれない、自分の国の情報を出すのが大使館、領事館であって日本の情報は知らない、自分たちが住んでいるところで聞きなさいと突き放される。僕はそれはびっくりしました。
 それから、今回幾つか発見があったのは、我々日本人だとあまり感覚がないところもあるんですが、宗教をお持ちの方が多くて教会、例えばキリスト教系の方が多いですけれども、教会に行くので教会で情報を得ることが多い。また教会が主催しているいろんな行事には出るので、教会に情報をくれれば我々はもっといろいろ知ることができるのにと。
 それから、自分たちがまず相談するのは派遣会社の担当者ですと。ところが派遣会社は何も教えてくれないと。今雇われている会社もあまり教えてくれない。それは場合によっては会社にとって不都合があったりすることは教えてないのかもしれませんし、ただ単に時間がないだけかもしれませんが、そういったお話がありました。
 また、情報を得る場所としてそれぞれの国の食材を扱うスーパーには出入りをするので、そこでいろんな情報をもらったりしますとのことでありました。
 それからもう1つ、これも発見でありましたが日本の文化をもっと理解したいんですがその機会がないと。マナーも含めてですと。日本の文化やマナーを勉強する場所が欲しいですと。会社や派遣会社はそこまで教えてくれないですかと聞いたら多くは教えてくれないと。
 これもなるほどと思ったのですが、日本人は非常にしっかりして規律正しく規律もあって礼儀正しいが、それぞれのお国はもっとのんびりしている。だからその国のつもりで日本に来ているので、我々や我々の同胞が問題を起こしてしまっているのではないかといったお話がありました。
 私非常に勉強になりまして、それを基にお聞きしますが、今まで外国人の皆さんに対するアンケートはどのような形で取っていたか。対象がさっき指摘した、例えば国際交流協会とか、窓口が1つだったり、固定層、同じ人にいつも聞いているとか、そういう偏りがないかどうか。
 それから、私のヒアリングの中での発見であった派遣会社、教会、その国別のスーパーなどに情報提供をしたり、そこから情報収集をしたりということを多文化共生課としてしてきているのかどうなのかお聞きします。

○長谷川多文化共生課長
 アンケートの対象先等についてお答えします。
 もともと、新型コロナウイルスの影響調査につきましては身分資格の外国人を対象としてブラジル人とフィリピン人を対象に行っているものですが、こちらについては、まず県の国際交流員がSNSで情報発信をしておりますので、そちらのSNS、フェイスブックの登録者に向けて調査の協力をお願いしております。それからブラジル人学校等にも調査協力を広く呼びかけております。
 8番委員御指摘のスーパーや教会等の宗教団体についても、例えば浅羽にブラジルの食材を扱うスーパーマーケットがありまして、そちらに職員が出向いて外国人のお客様に調査協力をお願いしております。また浜松市にもブラジルのレストラン、食材店がありますので、そちらにも調査協力をお願いしております。
 また、教会についても実際に職員が足を運んで調査に関するビラ等を信者さんに配ってくださいとお願いして、それでなんとかサンプルを増やそうと努力をしております。
 今3月1日時点の調査もやっていますけれども、前回同様にできるだけ多くの場所でサンプルが集まるように工夫していきたいと考えております。

○阿部委員
 今、派遣会社のことがありませんでしたが派遣会社はしてないということですね。

○長谷川多文化共生課長
 派遣会社に向け調査協力をしたことはなかったかと思います。

○阿部委員
 複数の方が、まず相談する、頼りになるのは派遣会社の担当者だと言っておりましたので、今後派遣会社にもきちんと情報提供や協力をお願いするべきだと思いますので、それは改善をお願いしたいと思います。

 さらに質問ですが、まず今回私がヒアリングをしてみてよく分かったのは、外国人県民の皆さんが正確な情報を入手するためにどうしたらよいかということを知らないことが一番の問題だと思います。まずはどこにどうすれば正確な情報を入手できるのかをきちんと周知徹底することが大切だと思います。せっかく今回のようなポータルサイトを作っても、その存在を知らないままで終わってしまうのが一番の大きな擦れ違いですので考えていただきたいと思います。そこについてどのように考えるかを伺います。

 それともう1つ、先ほど申し上げた中でこの国になじみたい、この国に長くいたいからと日本文化やマナーを勉強したいんだとありました。であれば県ができることとしたら今出てきた教会や派遣会社に協力を仰いで呼びかけをして、そこに例えば出前講座をしますよ、オンラインでやりますよと言うこともできると思います。
 また、くらし・環境部でいうと県営住宅。県内の県営住宅には浜松市でも佐鳴台や遠州浜など多くの外国人の方が住んでいらっしゃる住宅があります。ここの集会室で定期的に出前講座としてマナー講座やいろんな情報を発信する。これは県がやる気になれば直営でできることだと考えますが、これらについて所見を伺います。

○河森くらし・環境部理事
 ヒアリングでの外国人の方々の御意見をいろいろ伺うことができ大変参考になりました。ありがとうございました。
 派遣会社への情報提供ですけれども、これまでも派遣会社への情報提供は行ったことがないのですが、例えば技能実習生を実習先に派遣している監理団体などに対しましては情報提供をしてまいりました。
 それから、新型コロナウイルスの相談を行うホットラインを作ったときには、経済4団体を通じて傘下の企業に情報提供をお願いした経緯があります。ですが直接的な手段を持っておりませんので、これにつきまして非常に効果的だとのお話を伺いましたので、どういう方向で派遣会社へ情報を流せるかを研究してまいりたいと思います。
 それから、外国人の方々がその情報をどのようにして取ったらいいかが分からないとのことでありますけれども、このガイドラインとポータルサイトについて事業化しようと思いましたのは、県は県民の方に向けて仕事をしておりますので、県民の皆さん全員に情報を取っていただくものだということなんですけれども、実は外国人の方々に情報を取っていただくような取組に県庁の中まだまだなっておりません。多言語化もなかなかできておりませんし、その前に易しい日本語で情報提供をすることもまだ十分ではないため、まずは県庁の中で県民の皆さんにお知らせする情報、それから例えば手続の方法などについて外国人の方が取っていただけるように、まずは自分たちの仕事を易しい日本語や多言語できちんと情報提供を出しましょうということをガイドラインで決めました。
 ガイドラインで各課の方たちにその資料を作っていただきますが、それを外国人の方々にお届けするには外国人の方たちが簡単に検索できる方法がないとなかなか入手できないであろうということで、自分の母語で検索できるようにポータルサイトを作ろうというのが来年度の事業で考えている内容であります。
 ただそれができましても、そこにあることを外国人の方々が知ってくださらないと使えないので、8番委員に御指摘頂きましたような、様々な機関にそういう仕組みで情報が取れますよということをお伝えすることについては、しっかりやり方を考えてまいりたいと思います。

 それから、日本の文化やマナーについて学ぶ場ですけれども、私たちも国際交流員が出前教室をやったりしていますが、それは日本人だけではなくて外国人の方たちとも、例えば防災の研修を一緒にやったりというようなこともやってはいるんですけれども、なかなかその成人の方たちに日本の文化をお伝えする機会を持てておりませんでした。
 そこで、今年度から取り組んでおります地域日本語教室――日本語を学ぶ場ですけれども――には地域の支援者の方たちに一緒に入っていただいて、例えば地域のお祭りや催し物、それから災害のときの訓練の情報といった身近な題材を基に日本語を学びながら日本のことも知っていただく多文化共生の場にしようという取組を始めております。
 今年度、モデル事業で実施しました磐田市と菊川市ですけれども、書道を取り入れた日本語教室を行いました。こういった取組を県内全市町でやれるように進めておりますけれども、それ以外にもどのような場所で外国人の方々に日本の文化を知っていただく機会をつくれるかも少し勉強してまいりたいと思います。

○阿部委員
 今の御答弁の中で、1つちょっと危ないなと思うのは、いわゆるきれいな形で易しい日本語教室をやっているからとか、でもそれはあくまで現場目線ではないですね。今回僕がわざわざ企業の社長たちにもお願いして直接お話を聞かせてください、お休みの日でいいのでとお聞きしてきたのは、その本音が多分届いてない。そこはもう少し心がけていただきたいなと強く申し上げておきます。
 最後に1つだけ言いますと、今コロナ禍で何か心配はと聞いたら、当然ワクチンのことが出ました。僕びっくりしたんですけれども、複数の方から4月から始まるんですよねと言われました。4月に市役所に行けばいいですか、区役所に行けば打ってもらえるんですよねと。ちょっと待ってと。ヘッドラインやニュースなどでその一部分のワクチンが始まるだけは理解できるけど、高齢者からなどそういったことは全く理解してないということがようやく分かりました。
 これ放っておくと混乱が起きる可能性もあります。彼らに公的機関でまずどこが頼りですかと聞いたら市役所や区役所に行きますとのことでした。それがそれぞれのお国での習慣のようで、市役所や区役所にまず行けば教えてもらえると。だから市町の窓口に通訳がいらっしゃるところはいいですけれども、いらっしゃらないところは多分混乱したり間違った情報が伝わったりしかねませんので、今後市町ともよくよく連携を密にしていただいて本物の多文化共生を完成できるように。今回せっかくいいポータルサイトを作るので、これがより多くの外国人県民の方に見ていただけるようにしていただくよう強く要望して質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp