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委員会会議録

質問文書

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令和5年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 健司 議員
質疑・質問日:12/14/2023
会派名:自民改革会議


○大石(健)委員
 一問一答方式でお願いします。
 まず、午前中の東アジア文化都市のレガシーの件で確認します。
 12月定例会開会日に、発展的継承センターを三島に置きたい、詰めの段階だとの知事の発言がおかしいとして全議員で確認したところ、知事は発言訂正はかたくなに拒否されましたが、一旦立ち止まり白紙にすると発言されました。白紙撤回と見出しが立った新聞もありますが、知事本人は撤回とは一言も言ってないですよね。白紙だけです。テレビでも、議場でも白紙としか言っていないです。
 先ほど村松スポーツ・文化観光部長は、コミュニケーションも週1回取っている、知事が頭の中で描いていた構想が真っ白になったとのことで納得しているので、ほっとしているといった雰囲気でした。しかし我々全議員はもともと何も決まっていなかったとの認識でいるので、白紙も何も最初から白紙だったのですよ。それを白紙になったとして喜んだわけです。
 もともと知事が言い出し、いや我々は聞いてなかったです、正直驚いたという今回の一連の流れの中で、スポーツ・文化観光部として話された正直な気持ちだと思います。
 次は許されないと思いますが、もしコミュニケーションを十分取って頑張っている中で知事がまた同じようなことを言い出したときは、皆さんは殿御乱心といってしっかり阻止することは大丈夫であるか確認をします。

○村松スポーツ・文化観光部長
 今回、白紙という形で知事は表明しております。前の閉会中調査のときにも委員の皆様から御指摘があったとおり、もっと知事とコミュニケーションを取っていかなければいけないし、それが一番重要なことと感じております。週に1回ぐらいは知事室に入っておりますので、しっかりと知事と議論して共有化していきたいと思っております。

○大石(健)委員
 昨日の会派への議案説明の際にも、具体的に発展的継承センターのけの字も三島のみの字も書いてありませんでしたが、謎の事業が新たに出るとのことでざわざわしました。ふじのくに芸術回廊推進事業費が精査中と出ているのですが、よもや知事が1回引っ込めて白紙にしたものをもう1回頼むよという流れにつながることは今の時点でないですよね。

○村松スポーツ・文化観光部長
 スポーツ・文化観光部の文化の中では地域に文化を根差していき、文化で豊かな生活を送っていただくことが文化の一丁目一番地だと思っております。
 ですので、東アジア文化都市2023を行う前から文化をしっかり地域に根差して人々の心を豊かにしましょうとのことでやっております。そういった意味でこれからもしっかりやっていくとの思いは変わらないものでございます。

○大石(健)委員
 スポーツ・文化観光部長だから、文化を否定するわけにはいかないですね。もちろんそのとおりですが、知事の頭の中にあった事業がそのままここに乗っかってくることはあり得ませんよねとの質問なので、今の時点で全く考えてないかあり得るかのみ教えてください。

○村松スポーツ・文化観光部長
 知事が三島の国有地で考えていたものを令和6年度に何か打ち出していくことは、今スポーツ・文化観光部では考えておりません。

○大石(健)委員
 来年のことしか言えないですからね。話は納得しました。東アジア文化都市と言わなければいいといった話になりそうで心配です。そこは気をつけてください。
 とにかく皆さんきちんと知事の話を聞いて、何か言い出したときはもう少し詰めましょうと諫言してくださいと要望します。

 次に、富士山静岡空港の利用状況について伺います。
 まず、僕もあまり空港、空港と言いたくないのですが、当委員会の副委員長間で意見に違うところがありますので確認します。
 周年事業は誕生日だから、毎年やっていいと思います。まだ15年しかたっていない、高校に入ったばかりの若い空港でまだ独り立ちできていないので、生みの親である県がいろいろな形で補助していくのはある意味当たり前だと思います。新幹線や国鉄の在来線ができた頃と同じように、空港の中がしっかりして人が集まるようになれば飛行機の便も増えて周辺もにぎわうし、ひいては静岡県の玄関口として物流もいろいろな意味で発展すると政治家だから思っているし、ずっと訴えているわけです。周年事業は絶対続けてもらいたいです。
 ただ、15周年記念事業も大事ですが、コロナが明けてインバウンドのお客をもっと入れないといけないときに、韓国便は調子がよくて搭乗率85%ぐらいで毎日飛んで人が来ますが、上海便はまだ26%程度にとどまっています。
 ほとんど止まっている中国便をもう一回再開するためにどのように分析してどう攻めていくか。昨日の議案説明でも精査中とのことで金額は出ませんでしたが、金額を上げてくださいと私は要望しました。その辺に向かってどういう取組をしたいか、金額がついてないので言いにくいこともあるかもしれませんが、決意をお願いします。

○村松スポーツ・文化観光部長
 私も1番委員と同じように、空港はまだまだしっかりと支援していく必要があると感じております。
 昨日も15周年記念事業を割と声高に説明させていただきました。あくまでも15周年記念事業はきっかけですのでもっと頑張りましょうとの意味で使っているわけで、根本的なところは1番委員がおっしゃるとおり、地道な支援をしていく必要があると思っております。
 ただ、やはり空港は、他の社会資本と同じように使って何ぼといったところがございます。ですから初めて使う方、いつも1人で旅行している方が、団体あるいはファミリーで旅行する場合に静岡空港を使っていただくきっかけになるよう15周年記念事業をやっていく部分と、エアラインがしっかりと飛ぶ部分をうまく組み合わせて好循環をつくり、静岡空港をますます発展させていきたいとの気持ちでやっております。引き続き御支援のほどよろしくお願いいたします。

○大石(健)委員
 ぜひお願いします。
 どう分析して、どう取り組むのかについて構想があれば教えてください。

○村松スポーツ・文化観光部長
 空港と広く言っていますが、御存じのとおり国内線と国際線があります。
 国内線は順調に回復している部分でございますが、御承知のとおり出雲便、熊本便、ANAの北海道便は期間運航となっています。
 国際線はまた違う意味での課題がありますので、その辺については航空会社を定期的に訪問して対話を行い、どういった部分にテコ入れすればもう少し飛んでいただけるか分析しながら交渉に臨んでいきたいと思います。

○大石(健)委員
 頑張ってください。よろしくお願いします。協力は惜しみません。空港駅の件もいずれ出てくると思いますのでよろしくお願いします。

 最後にスポーツコミッションについて伺います。
 文化観光委員会説明資料11ページのスポーツコミッションの担当部分である東アジア文化都市2023静岡県記念シンポジウム、文化の首都静岡県から武道を世界への開催について伺います。
 要旨は分かりますが、東アジア文化都市と静岡県富士山世界遺産登録10周年を機会に文化の首都静岡県、とすごく大上段に出ています。本県が文化の首都になったとは知らなかったのですが、このままずっと静岡県は文化の首都だと言い続けるおつもりでしょうか。

○渋谷静岡県理事(東アジア文化都市担当)
 東アジア文化都市の文化の首都となったという言葉は東アジア文化都市に選定された2023年限りの本県のフレーズだと理解しております。
 今後は、過去の開催都市となっていくと思いますので、言い方が変わってくると思います。

○大石(健)委員
 そうでなければおかしいです。文化の首都となった静岡県と書いてしまうと、これがレガシーにつながるわけです。文化の首都になったが、来年は石川県に渡しますとは一言も書いてないですから。今回のイベントを通じて文化の首都になった静岡県は何々と言ったらレガシーを残そう、文化の首都として静岡県を発展させようとなってしまうと思いました。書き方として乱暴だし誤解を生む表現だと思います。

 もう1つ、富士スピードウェイホテルで武道に関するシンポジウムをやりました。
 私も委員長と2人で行きましたが、結構遠いですよね。なぜあそこで武道のシンポジウムをやったのか。交通の便がいいわけではない、富士山の近くだといっても富士山が見える部屋でもなく超高級ホテルでした。あそこはモータースポーツの聖地ですが、当日は大会も開かれていなかった。何で藤枝市の県武道館、護国神社、三島大社あたりでやらなかったのか。武道を文化だと思ってやるならそういったところでやるべきだと思いました。どうしてモータースポーツのお金が飛び交う全然武道と相入れない一番真逆のところでやったのか。理由を教えてください。

○稲葉スポーツコミッション担当室長
 武道に関するシンポジウムを開催するに当たり、武道の持つ様々なポテンシャルを世界に向けて発信したい、世界的に武道の関心が高い中で日本の象徴である富士山麓で開催することが国際的認知向上の一助になると考え、開催場所を富士山麓と選定しました。

○大石(健)委員
 それは知事じゃなくて稲葉スポーツコミッション担当室長が考えたのですね。

○稲葉スポーツコミッション担当室長
 具体的な場所は、候補地が幾つかある中で会場のキャパシティー等を考え、県幹部に相談して最終的に決定しました。

○大石(健)委員
 費用対効果があるか、あそこでやって幾らかかったのかという野暮なことは言いません。予算の中でやったと思います。
 ただ、スポーツを統括する部署のスポーツコミッション担当がやって武道は文化だ、スポーツと違うといった内容の講演が行われ、その後5人の一線級の方々がそれぞれの武道の体験を話し、武道とスポーツは違うと言っていました。
 では、スポーツを担当されている皆さんの頭の中では、武道とスポーツは同じですか、違いますか。

○稲葉スポーツコミッション担当室長
 武道もスポーツの1つであるともちろん捉えております。スポーツコミッション担当といたしましては、シンポジウムの中での武道ツーリズムの話にありましたように、武道にはポテンシャルがあり海外も含めた交流人口の拡大につなげられるのではないかと考え、単にスポーツを推進するだけではなく、スポーツをきっかけに人を集めて地域の活性化を図る取組をしています。そういった意味で世界に向けて発信できる武道に関するシンポジウムを開催しました。

○大石(健)委員
 実は私もずっと剣道をやっていたので武道が大好きで、考え方は稲葉スポーツコミッション担当室長と同じです。武道もスポーツだと思っています。
 でも、武道に関するシンポジウムで話された教授、来られた5つの武道――柔道、相撲、剣道、合気道、空手道の方々は武道とスポーツは違うと話していました。
 武道家は、もともと平安時代に荘園を守るために貴族がお金を払って雇った反社会的な人でした。それが関ヶ原の戦いが終わるまでは待遇のいいところへ主君を変える、裏切る、裏切られるといったことをしていました。大名や戦国武将も皆そうです。
 しかし、江戸時代、徳川の世になってからは、そういうことをしていたら世の中がもたないから武器を持つ以上道徳を守れ、主君の言うことは聞け、主君に諫言はしてもいいが裏切るなという朱子学の教えに従うことになりました。またすばらしい道徳を持っている、礼儀を持っている、終わった後に礼をする、ごみを拾うなどは全て武士の鏡だと教えたから武道になったわけです。知事がいつも言っていることですよ。知事は自分が寝首をかかれないためにやっているのではと思うくらいです。
 何を言いたいかというと、剣道をはじめとする5つの武道の方が来られました。ただ、相撲は完全に興行でありプロじゃないですか。柔道もオリンピックに出て金メダル取ったら何千万円もゲットできる職業です。一方で真ん中付近にいた合気道の先生に聞いたら、合気道は試合すらない、試合で優劣を決めることはとんでもない、朝起きて暗いうちから稽古し自己を高め自分の修行を行う、人間性を磨くためにやっている、戦うためにやっていませんとすばらしいこと言う。命を張っている相撲の日馬富士さんと全く違うことを言っている。
 ただ単に道とつくからと5つの道の人を連れてきてしゃべらせ文化の首都と言いながら1回きりで終わってしまったら、何のためにやったのかよく分からない。場所も中途半端、テレビで公開されたわけでもなくニュースでもそんなにやらなかった。
 学校教育では柔道や剣道を昔のようにやらなくなりましたが、県として礼儀と道徳と自己鍛錬の世界だから学校教育でもう一回武道を推奨しますとか言わないと、ただ単に話題になったから大騒ぎしているように見えます。お金ばかり使って豪華けんらんだったけれども1年きりですと今言われたでしょ。
 文化の首都というのであれば武道を集めてやったものをもっと続けるべきですが、続けていくのかいかないのか教えてください。

○村松スポーツ・文化観光部長
 先ほど渋谷静岡県理事から答弁しましたように文化の首都は今年限りの表現です。
 ただ、武道シンポジウムについては1年きりでやめることを現時点では考えておりません。
 今武道について考え方の違う5つの道の方を集めたとのお話がありました。ただ県の考え方は若干異なります。ルーツは恐らく1番委員がおっしゃったとおりだと思いますが、それぞれの道に武道についての考え方があってしかるべきだと思います。
 例えば、柔道で有名な話ですが、オリンピックで山下選手がエジプトの選手と対戦したときに、エジプトの選手は山下選手のけがの部位は攻めなかった。これこそスポーツマンシップだとの話になっています。
 私も武道シンポジウムに出席しまして、武道で一番大事なことは相手を思いやることだと5人の方はおっしゃっていました。それはいろいろな立場の観点からのお話でした。日馬富士さんもそう言っていたと思います。
 今1番委員がおっしゃったとおり、教育にそういった部分をもっと使えないかということで、武道シンポジウムを先月開かれた総合教育会議の実践委員会で御紹介させていただいております。また教育現場でも、こういったものは大事だと議論されました。
 ですので、武道シンポジウムにつきましては、来年度以降も改善すべき部分や開催場所の問題もあるとは思いますが、取り組んでいきたいと思います。

○大石(健)委員
 私の言い方がまどろっこしくて観念的であると村松スポーツ・文化観光部長が同じように返答されるのでかみ合っていないです。
 私が言いたかったのは、スポーツとして捉えているならスポーツです。ただ野球の大谷選手を見れば分かるように、スポーツにも思いやりはあるし、すばらしい人間性もあります。武道は特別だと言っている人たちを集めて、それぞれが思っている全然違う特別さを交代でしゃべってもらい、全体では武道すばらしいねとなっていました。それって何と思ったわけです。
 スポーツとして捉えているなら、もっといろいろな方を参加させてください。例えば本県出身の飯塚翔太選手は陸上選手でオリンピックメダリストであり、あれだけ人間もできていますが、あまり世の中には知られていない。こういう方をいろいろな形で使えばいいと思います。武道シンポジウムの5人の中に飯塚翔太さんを入れてもいいわけです。どうしても武道でそろえたいからあのメンバーになったのです。
 合気道は普通の抹茶の先生みたいに全然世の中には知られてない方で道場主です。日馬富士さんはもう引退されてモンゴルへ帰って学校を経営している立場で来られました。井上康生さんに至っては山下さんが倒れたから代わりに来ました、僕はここにいていいのでしょうかと言っていました。5人には温度差があるにもかかわらず、道がつくから集めたと見えました。
 本当に武道の精神が正しい、すばらしいと思うのであればもっと学校教育に広めてください。今剣道、柔道、空手もどんどん競技人口が減っています。相撲も飛龍高校は強いですが、ほかの高校ではもうやっていないところばかりです。そういうところを援助するために武道を広めたいのであれば、ああいうきらびやかな所で一瞬だけ輝くようなイベントではなく、もっとお金を地道に使うことをやっていただきたいと要望します。

 それと、関係があるので聞かせてください。
 スポーツコミッションShizuoka推進戦略には、外部組織化などふさわしい組織体制の在り方について検討すると書かれています。
 今言ったような私の気持ちも含めて、スポーツコミッションShizuokaをどういう方向に持っていくのか。武道も何でもとにかくスポーツでオリンピックなどの世界大会がある種目には、援助するために合宿とか呼び寄せるなどいろいろなことを考えているのか。今ラグビーに力を入れているように、ラグビー、サッカー、野球といった静岡で人気のある特定のスポーツを中心にやっていくのか。その辺も含めてどういうメンバー、スケジュールで決めていくのかといった基本戦略を教えてください。

○村松スポーツ・文化観光部長
 今、スポーツコミッション担当のほうでいろいろ戦略等を練っているところです。
 まず、外部組織化について、今現在業務を担っている県行政には二、三年たつと人が変わり、スピード感がない等のデメリットがあります。これは残念ながら事実ですので、大きな目的であるスポーツを成長産業としたまちづくり、地域の活性化のためにどういう組織をつくっていくか、場合によっては外部に出したほうがいいこともございます。そういったことを来年度以降も検討していくのが外部組織化の趣旨でございます。
 次に、どんなジャンルをやるかは、スポーツに関するものは全てやることでいいと思います。特定種目の合宿や大きな大会を誘致するだけではなく、スポーツを日常的に住んでいる方が実感できるような取組をやっていきたい。そのための戦略をつくり上げていきたいと考えております。

○大石(健)委員
 華々しく今年から始めますといって1回目が武道と言うからすごく肩に力が入ったわけですが、えっと感じた部分が多かった。これで終わりではなくしっかりやってくださいとの意味を込めて伺いました。飯塚翔太選手は静岡県生まれですので現役のうちにもっと使ってくださいと要望しまして、私の質問を終わります。

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