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委員会会議録

質問文書

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平成27年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:植田 徹 議員
質疑・質問日:12/14/2015
会派名:自民改革会議


○植田委員
 重複しないように一問一答方式で質問させていただきます。
 6番委員が発言したかもしれません。まず委員会説明資料の13ページに設計を最初からやり直した場合のデメリットがうたわれております。これをもう少し具体的に御説明をお願いしたいと思います。
 そして、それに伴う世界遺産登録への影響がどのようなものかにつきましても、質問いたします。

○落合世界遺産センター整備課長
 設計を一からやり直すということなんですけれども、やはり建物の完成は、原案よりさらに1年以上おくれるということが1つ。そうしますと平成31年4月以降となってしまうというのが1つ。それと予算面でデメリットが書いてありますけれども、再設計をする建築設計費が1億1000万円、そして展示設計費が5000万円かかる。そして消費税率が8%から10%になる。これは試算しましたら約5000万円程度かかる。そしてあと着工のおくれによる建築物価の上昇と建築設計者の再選定に関する事務的な経費もありますけれども――トータルで恐らく建築物価の上昇が一番多いですけれども――2億7000万円かかることで恐らく全体で4億7000万円がかかってしまうだろうと試算しています。

○杉山文化・観光部理事(富士山担当)
 ユネスコの関係について少しお話しします。
 実は、世界遺産の決議のときの最後に保全の関係の状況報告書については戦略だとか、いろんなものが勧告されました。そのことによって、技術的な助言をイコモスに求めなさいということがございました。そのこともございまして、昨年の11月に文化庁からイコモスに助言を求めました。その結果、やはり明確なタイムラインを示し、それに基づきまして具体的な工程を立て、なおかつ着実に進めていくアクションプランを明確にすることが世界遺産委員会の理解を非常に得られることだと助言をいただきました。
 したがいまして、もしこの段階で設計を最初からやり直すことになりますと、完成の時期つまりタイムラインが引けないということがございます。あと着実に進めていくということになりますと、山梨県と静岡県が両方情報提供戦略の拠点として、これは直ちにはできないけれども、中期的な対応としてやっていくことが非常に説得力があると考えております。
 したがいまして、一から設計をやり直すことによって、タイムラインが明記できないことになりますと、ユネスコの世界遺産委員会に対しての説得力といいますか、取り組みは不十分だという形にならざるを得ないということも考えられますので、今最善のものを出していくことが求められるのかなと思っております。

○植田委員
 ありがとうございます。
 もう一度お尋ねしたいんですけれども、富士山世界遺産センター(仮称)なるものは、もともと構成資産に入っていないと認識しておりますけれども、なぜ報告書にタイムスケジュールあるいは完成時期等を信頼を失うから、あるいは山梨県がどうのこうのということが、どうしても腑に落ちない点ですけれども、この富士山世界遺産センターなるものが構成資産でないにもかかわらず、かなりの役割、重要な位置を占めていると思うんですけれども、その辺をもう少しお話をお聞きしたいと思いますが。

○杉山文化・観光部理事(富士山担当)
 委員会説明資料の11ページに富士山世界遺産センターの位置づけということで、推薦書に書かれている記載がございます。
 実は、25の構成資産がありますけれども、そこの保護保全だけではなくて、その構成資産に対して、どういう構成資産を公開、活用していくのか、その部分におきましては、整備、公開、活用の促進といった手法を用います。推薦書を提出する段階から既に基本構想を作成しておりましたので、富士山世界遺産センターを整備していくことになります。これがいわばユネスコの世界遺産委員会から、勧告にありました情報提供戦略の拠点という形でとらえられておりますので、私どもとしては構成資産を整備、公開する大事な施設として山梨県とともにつくっていくことで、このセンターについてはそういう役割を担ってもらうということで、明確に主張していく必要があるということでございます。

○植田委員
 ありがとうございます。
 そのことについては、そのぐらいにしておきます。

 また、次の質問に移りますけれども、これは我が党の深澤議員が代表質問で取り上げたことにも重なりますけれども、お話を聞かせてください。
 維持管理について、光熱費等の日常的維持管理について平米単価が示され、西田文化・観光部長が答弁されておりますけれども、その平米単価の値段を言ったと思うんですけれども、その平米単価の根拠を教えてください。

○落合世界遺産センター整備課長
 富士山世界遺産センターにつきましては、博物館法等の関係の施設に類するということで、やはり県内では県立美術館の実績に照らし合わすしかないということで、県立美術館の実績などを単純に延べ床面積でとりあえず引っ張った中で、まず施設の維持管理費は5,000円の平米当たりの単価で積算しました。
 もう1点、設備の保守点検に係る部分は平米当たりの単価を1万円で出しましたが、これは県立美術館の建物の内容を見させてもらって、それとある程度合致するものを積算して、それについて平米単価を同じような形で足しますと、平米当たり約1万円ということで積算させていただきました。

○坂西文化局技監
 光熱水費について若干補足させていただきます。
 光熱水費なんですけれども、それぞれの部屋の空調の場合ですと、夏場は26度に設定して何時間運転するとどのぐらいの消費電力を食うかを1部屋ずつ積算しております。照明器具についても何ワット消費するのが何基あるんでどのぐらいの費用がかかるという形で積み上げまして積算しております。それと先ほど言いました県立美術館と比較しながらどうやって抑えていくかをいろいろ検討しております。

○植田委員
 わかりました。
 ただ、心配があるのは、逆さ富士というデザインがあるゆえに、ほかの施設等と違って、また単価が高くなるのではないかという懸念がございます。その辺についてもう一度御答弁お願いします。

○坂西文化局技監
 確かに3層にわたる吹き抜けがございます。ガラス面が3層にわたることで、清掃をやるにしても高所作業車を持ってこないと上のほうは届かないので、高所作業車を持ってくる費用等がかかるかとは思います。それと空間が当然3層にまたがりますので、空調も3層分の空調の体積がございますので、そういう費用が若干かかるのはいたし方ないかと思っております。その他の施設、普通の部屋はごく普通の建物と同じような費用がかかる程度だと認識しております。

○植田委員
 これで質問を終わりますけれども、要望として40億円が43億円になることも踏まえまして、あくまでも税金だと。少しでも単価が安くなる、工事費が安くなるようにしておる中であります。どんな状況でも県民にわかりやすい説明を当局からしていただきたいと要望しまして終わります。

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