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委員会会議録

質問文書

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令和5年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 健司 議員
質疑・質問日:10/04/2023
会派名:自民改革会議


○大石(健)委員
 一問一答方式で3点ほど伺います。
 空港地元の県議として富士山静岡空港の中国路線の運航再開について、上海便の増便や欠航、運休中の路線の運航再開に向けた今後の取組を伺います。
 静岡空港の国際線は、3月のソウル線に続き9月24日に中国路線の一番手として上海線が週2往復で運航を再開しました。最近の原発処理水放出に関連した中国の大反発による影響は私も大変憂慮していますが、中国路線の復便はインバウンド受入れによる地域経済の活性化に資するものであり、誠に喜ばしいと思っています。様々な交流、観光はもちろん、ビジネス、スポーツ、教育などの分野の交流拡大に期待しています。
 一方、上海便は復活しましたが、本県が友好提携を結んでいる浙江省杭州線や寧波線などはまだ運休状態です。
 そこで、中国路線のさらなる増便や運航再開に向け、今後県が検討している取組について教えてください。

○小野空港振興課長
 富士山静岡空港の中国路線は、コロナ禍前の令和元年度には国際線全体の68.4%に当たる約19万人に御利用頂いた国際線のいわば牽引役でした。
 9月24日から上海線が週2便で運航開始され、中国路線の再開が緒に就いたと考えています。こうした中で上海線以外の中国路線の再開に向け、9月22日に出野副知事が上海の中国東方航空本社を訪問し、1番委員御指摘の杭州線及び寧波線の早期の再開を働きかけました。
 あわせて、コロナ禍前に就航しておりました北京首都航空及び中国連合航空にも早期の運航再開を働きかけてきたところです。
 今後も中国の航空会社に対して直接働きかけていくのと同時に、上海線の利用促進やそれ以外の就航再開の機運醸成の一環として、例えば航空会社と連携した現地での商業施設等でのPR活動や公共交通機関等での広告活動、ソーシャルメディア、SNSを使ったプロモーション等を行い、早期の国際線復活につなげていきたいと考えております。

○大石(健)委員
 9月24日の式典には村松スポーツ・文化観光部長が来られて頑張るぞと話していただき、そのときに出野副知事が帰って来られ、その後にお話した際に働きかけのことを聞きました。
 ただ、中国の各航空会社の反応についての報告が一切ありません。週2便でとりあえずやってほかの路線は様子見ましょうと言っているのか、これから積極的にやりましょうと前向きな回答だったのか、出張での手応えや航空会社側の発言を教えてください。

○小野空港振興課長
 各航空会社のその場でのリアクションですが、8月10日から中国における日本向けの団体旅行が解禁されたことから今後旅行会社の需要が大きく広がっていくだろうと彼らも考えているところです。
 一方で、先ほど御指摘のございました福島の原発処理水に関する影響の度合いも同様に懸念されている状況であります。
 将来的な視点からしますと、いずれの航空会社もコロナ禍前の静岡空港のポテンシャルをよく理解頂いている状況にございますので、上海及びその他の地域の旅行会社に対して静岡空港の持つポテンシャルや旅行商品の造成等による需要開拓で働きかけながら、早期の運航再開につなげていきたいと考えております。

○大石(健)委員
 本当に大事なところでどう転ぶか、いい方に転ぶか、駄目な方に行っちゃうか微妙なので、気を緩めることなく続けていかれることを要望します。

 空港関係でもう1点、静岡空港のにぎわいづくりについてです。
 静岡空港はコロナが5類になってからすごく人が来ているのを私も感じていて、この前の式典のときも飲食のところが満員状態でした。国際線もソウル便も復活したし、いよいよこの流れを途切れさせることなく、さらに県民に愛される空港にしていく必要があると思います。にぎわいづくりは大分うまくいってますので、コロナ禍前以上にもっていくための県の今後の狙いについて教えてください。

○瀧口空港管理課長
 1番委員御指摘のとおり、路線再開だけでなく空港のにぎわいづくりは非常に重要であると考えております。
 先月、東アジア文化都市2023静岡県に関する事業期間が始まりましたので、先月の3連休には静岡県内出身のアーティスト2名と俳優が参加する「輝く地域と表現者」というイベントを実施いたしました。センター棟で空港の音楽会もあって非常ににぎわっておりました。当日の共同作品につきましては、現在空港に展示しております。
 また、在京テレビ局が静岡県内をアイドルが紹介する番組を制作し、その番組と併せて空港や県内各地をアイドルが紹介する写真を空港ターミナルビルに掲示し、にぎわいづくりに取り組んでおります。
 今後も、空の日や富士山の日など様々な機会を捉え、富士山静岡空港が県民の空港として認知され、さらに人に来ていただけるよう、運営権者、周辺市町、民間事業者と共同して取り組んでいきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○大石(健)委員
 私は空港から10分の所に住んでいるので、いろいろやっているのを知っており、楽しいときは見に行きます。遠くの方、静岡県広いですから、浜松から沼津、焼津、伊豆のほうの皆さんまで全部の人が来ていただける、若者だけではなく老若男女が楽しめるいろんなイベントをやってもらえたらうれしいと思いますので要望いたします。

 最後の質問をします。
 文化観光委員会説明資料の16ページに、東アジア文化都市2023静岡県が結構うまくいっている、予想以上に成果が上がって経済効果も100億円以上確実である、796本の事業をやって616万人も来ているとありました。この事業で今回新しく作られたパンフレットについて伺います。
 パンフレットには3名の方が静岡県を代表する形で表示されていますけれども、裏に説明があって、静岡県は文化と芸術とスポーツと食で売っている、その3種類のビジュアルはそうした多岐に渡る魅力を1枚では表現できないために、この3人を使ったと出ています。ぱっと見て静岡県を代表しているとは思わないんですが、この3人を起用した理由を教えてください。

○渋谷静岡県理事(東アジア文化都市担当)
 東アジア文化都市2023静岡県の広報は、民間の電通と結んだ包括契約の中で作成しています。そしてポスターのキービジュアルをどうしていくかという中で、まずはSPACを使おうということから、真ん中の女性はSPAC俳優の宮城嶋遥加さんです。彼女は静岡市清水区三保の出身で、しかも文化プログラムの最後の「ふじのくにものがたり」で羽衣の天女の役をやった俳優さんで、今もいろんなイベントで羽衣の天女の役をやっております。ビジュアルとしては県出身のSPAC俳優で将来が期待される女優で、将来的な活躍を期待して使いたいとのことでしたので採択させていただきました。
 さらに、スポーツの分野につきましては我々が逆に要望しました。静岡でメジャーなサッカーの中で一番メジャーな選手は日本代表選手ということで権田選手をオファーできないかと県から要望し、清水エスパルスに了解頂きこのポスターに載っていただきました。
 3つ目は食文化です。予算的な問題もあり、フリー素材のモデルを使った茶娘の利用を了解し使いました。

○大石(健)委員
 宮城嶋さんに関しては私もそんなに存じ上げませんでした。ネットで検索したら、渋谷理事がおっしゃったように、本業は何をやっているかは知りませんが東京大学を出て戻ってきて舞台俳優をしている新進気鋭のすばらしい女優さんだと分かりました。SPACを取り上げた気持ちもよく分かりました。
 であるならば、SPAC俳優というだけでなく、彼女についてもう少し県民に対して言っていかなければ真ん中に起用した理由――例えば広瀬アリスさん、広瀬すずさん、長澤まさみさんを起用するのであれば誰も何も言いませんけど――が分からないと思います。
 サッカー選手、電通が日本代表だから権田選手を入れてきたと私は逆に思っていたのですが、県から権田選手を、静岡県を代表するサッカー選手だから、日本代表だからといってオファーしたと聞いてびっくりしました。権田選手は東京の世田谷生まれ、30歳手前まではFC東京、海外やサガン鳥栖でプレーしていた方です。清水エスパルスに来たのは3年前です。清水エスパルスで日本代表として活躍したかもしれませんが、清水エスパルスがJ1からJ2に落ちたときの正ゴールキーパーです。静岡県のサッカーが好きな方、静岡県のスポーツ選手を好きな方が見たときに、どうしてこの選手かという――7番委員は一番そう思っていると思いますが――迷う選択をしている、しかも県からお願いしたのは疑問に思います。サッカーで言うなら小野伸二選手はまだ当時は現役でした。三浦選手も現役です。長谷部選手、高原直泰選手だっていいし、きら星のようにすばらしいサッカー選手がいるのに、そういう選手じゃなく東京生まれの東京育ちの選手、しかもFC東京で活躍された選手を起用したことが非常に残念で、もう少し考えてください。J2に3チームあるのにエスパルスの選手だけを取り上げたらほかのチームのサポーターはどう思うかということもありますよね。
 3番目が一番問題だと思っています。
 茶娘、とりあえずきれいな女の子のフリー素材、静岡県はお茶だから茶娘だ、きれいな格好をさせて茶娘を出せばいいだろうと考えること自体が時代に合っていないですよ。この方の肖像権、俳優さん、モデルかもしれないけど名前は使っていない。静岡県に実存しないこういう茶娘を誰でも構わない素材に使うならいいんだけれども、イベントの広告物に使うときはミス何とか茶娘、ミス島田、ミス静岡、ミス牧之原茶娘、そういう人を起用する、もしくは成功されている茶業者の若奥様や茶業で頑張っている人をピックアップして名前を載せる。とりあえずかわいい子に茶娘の格好をさせてここに置いているように見えます。そういう見た目だけで判断して、中身のことを考えないで若い子を起用したことが非常に問題だと思いますが、渋谷理事は私の今の意見についてどう思われますか。

○渋谷静岡県理事(東アジア文化都市担当)
 貴重な御意見ありがとうございました。
 1つ言い訳をさせていただくとしたら、このビジュアルを決めるときは3月で撮影する時間がなく、実際に撮影したのは宮城嶋さんだけで、あとは借りてきたものです。
 茶娘も、もちろん県内にはたくさんミス茶娘の方がいらっしゃいますし、そういう方々を使って撮影ができれば確かにもっと親しみを持っていただけたと思います。
 権田選手については、確かに1番委員御指摘のとおりの事実ではございますけれども、清水エスパルス自体に非常に親しみを持っていただいている方もいらっしゃいますし、県としては老若男女に知られており、例えば権田選手の写真があると権田さんだと言ってくれる子供も多かったので使用しました。権田選手を使ったことについて一長一短の短のところは反省すべきと思っています。

○大石(健)委員
 要望します。
 とりあえず日本代表だから選んだとの説明がありましたけど、意識を変えていかないといけないと思います。
 また、ミス何とかにすればという話もしましたので、一言言わせていただきます。
 先月、私の地元牧之原市出身の大学生――東京の大学の学生で20歳の女の子――がミスユニバース日本代表に選ばれました。森理世さんが世界大会で優勝して以来の静岡県からのミスユニバースでございます。それについて私も知事部局やいろんなところに相談して、すごいことだからもう少し取り上げて知事訪問や皆さんのところに顔を出すのはどうでしょうかと意見を言ったことがあります。ただどうやら県庁内の空気は、人を若さや見た目で判断することは今の御時世にふさわしくない、ミスが何とかだっていってきても応援できないとのことらしいと伺いました。
 逆に、スポーツ選手は見た目が大事ではないとおっしゃるかもしれませんけれども、例えばアーティスティックスイミング、フィギュアスケート、体操、新体操など見た目が物を言う種目はいっぱいあります。見た目で判断するなっていってもミスコンテストは美人を選ぶし、出場者も全員美人ですよ。その中でいろいろ勉強して、いろんな面接を受けてミスユニバースでトップになった地元の大学生は、保育士の免許を取って頑張っています。ミスの選考時、その子に対する審査員の質問はこうでした。今男性の育児休暇の取得率が女性に比べて10%しかない。それについてあなたはどうお考えですかと。そういう質問に答えた。見た目だけではない、知性とか発言力、スピーチ力も含めて選ばれています。2位になった方も静岡県出身でオーストラリア人の方と結婚された方で、オーストラリアから自選でエントリーされました。その方は家族に男性同士で結婚されている方がいることに衝撃を受けて理解を深め、日本に対しても同性婚はあり得ることを広める活動家になっています。いろんな肩書き、経歴を持って頑張っているからこそ選ばれている人がいるにもかかわらず、県はミスコンで入賞した方は美しいから駄目だという。スポーツ選手だって全部、大谷翔平、熱海富士、みんな持って生まれた素質や体格がよい方が頑張って、精神的にも磨かれてすばらしい選手になっていると思うんです。
 なので、茶娘にはかわいい子を使っておけばいいだろうとしている一方で、逆に努力して結果を勝ち取った人を今説明したように扱うのはおかしいと思います。
 いろんな人が高校野球や高校サッカー、Jリーグ、プロ野球だけじゃなく、卓球、剣道、柔道、相撲においても静岡県出身の選手は活躍しています。スポーツ王国しずおかを復活させようと7番委員がおっしゃったけど、必ずしも静岡県のスポーツは全部弱いわけじゃない。そういうことも含めて文化観光委員会に御出席の皆様はバックアップしていただきたい。これから広い意味でよい選手、頑張っている人がいたら平等に取り上げていただくこと要望します。
 村松スポーツ・文化観光部長、一言言っていただければありがたいです。

○村松スポーツ・文化観光部長
 御意見ありがとうございました。
 スポーツ・文化観光部という名前の部としましては、幅広く、例えばスポーツで申し上げるのでしたら、多くの県民の方々があらゆるスポーツの分野でいろいろとスポーツを楽しんだり、スポーツを見たりといった幅広い観点で振興施策を進めているところです。1番委員から御指摘のありました点について基本だと思っております。スポーツ選手、文化芸術等あらゆる分野で活躍している、いそしむ方やもしかしたら普段からあまり表舞台で日の当たらないところにいらっしゃる方もいるかと思いますので、そういった方々をきっちりと我々が支援しつつ、県民の皆様にこういう方もいることをしっかりと伝えていければと思っております。

○大石(健)委員
 決して私は人を見た目で判断したほうがいいと言っている訳ではないですからね。2年前に当委員会に所属していたときにはパラスポーツの選手をもっと取り上げるべきだと質問させていただきました。大きい、小さい、強い、かわいい、きれい全部含めて静岡の人ですから、そういう方々を取り上げるときにある一定のカテゴリーだけではなく、頭がいいけどかわいいとか、頭がいい人はかわいいって言っている知事は今怒られているわけじゃないですか。そういうこともあります。広い目でいろんな方をピックアップして取り上げていただきたいと思っています。私の要望に代えさせていただきます。

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