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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:池谷 晴一 議員
質疑・質問日:11/10/2008
会派名:平成21


○池谷委員
 主要施策の成果説明書1ページの関係になりますけれども、県民部はもともとの生活文化部に環境とそして建築という部門が加わって、どでかい組織の県民部ができたというふうに承知しておりますけれども、この組織改編によって、どのような効果があらわれてきたのかという点について、まずお伺いをいたします。

 次に、説明書の31ページですけれども、静岡世界少年サッカー大会開催事業ですけれども、これの目的が、ジュニア選手世代の育成、知名度の向上、サッカーの隆盛ということでございまして、果たして県民部の所管する国際交流とかというものがあるのかなというような気がします。
 こういうものでしたら、あえて言わさせてもらえれば、教育委員会のスポーツ振興室のほうで所管すべきではないかというふうに思いますけれども、その点につきましてお伺いをいたします。

 そして、以前は韓国とか中国、アジアのチームを呼んでおりました。これは静岡空港の関係もあって招聘していたのかなという気もするんですけれども。この韓国、中国――要するにアジアの国を呼んでいて、今度は招聘国は本当にサッカーの強い国でございますけれども、そういうふうに招聘国をかえて、それでは県民部が所管する国際交流という点については、韓国、中国、そういうところと比較してこういう招聘国をかえたという効果、どのように国際交流がこの招聘国をかえたことによってよくなってきたのか、要するに効果が上がったのかという点につきまして、お伺いをします。

 次に、38ページ、39ページでございますけれども、男女共同参画団体で地域女性団体連絡協議会、いわゆる地女連といわれる団体ですけれども、この団体は防災とか福祉、地域振興、こういう点につきまして非常に重要なポジションを占める団体であるというふうに考えます。
 この団体の会員数が減少傾向にあるというような話も聞いておりますけれども、これは増加する施策というのは必要であるというふうに思います。会員数を増加させるためにどのようなことを19年度やられたのか。助成だけでいいのか――お金を出すだけですね。そういう気はしませんので、県が積極的にかかわるべきであると思いますので、会員数の推移もあわせまして、19年度中会員増加策、どんなことをやられたのかお伺いをいたします。

 次に、世界文化遺産でございますけれども、ページ数は51ページです。
 世界文化遺産ということで今進んでおりますが、この経緯はもともとは自然遺産、富士山という形を遺産にしようということで始まったところがうまくいかなくて、文化遺産にという方向転換をしたというふうに承知をしております。
 そういう中で文化遺産については、当初対象は頂上部分だけというようなことで進んでおりました。ところが、ここに構成資産というものも加わりまして――多分山梨県と静岡県で60カ所ぐらいですか――いろんなものが構成資産ということで、今調査に入られていると思いますけれども、それと頂上じゃなくて、そのすそのほうも、今いろんな話が出ているというふうに伺っております。
 そうしますと文化でなくて自然、いわゆる複合遺産というふうな方向に、ちょっと進んできてしまったんじゃないかなという気がいたしますけれども、その点につきまして19年度いろんな調査をやられておりますが、そんな関連を含めながら状況を聞かせていただきたいというふうに思います。

 次に決算のほうですけれども、ページ的には103ページと104ページです。
 アスベストで今お話がございましたけれども、改修型優良建築物整備事業ということで、決算といたしまして支出済みが1万1000円、ほとんど使ってないということですけれども、これはどういうふうに考えたらいいのか。予算は積み上げた数字のはずでございますが1万1000円しか支出してない。これはどういうふうに考えたらいいのかということをお伺いをいたします。

 それと、構造計算の関係も同じような話でございまして、これもどのように支出して不用額が多くなったかという点について、どのように考えたらいいのかをお伺いをいたします。

 それと、業務棚卸表の107ページ、108ページですけれども、富士山のトイレなんですけれども、24カ所でもう目標に到達したということで、現在は適正な維持管理に重点を置いている。
 これは置いているということでございまして、これは非常に地元でもありがたいというふうに聞いておるところでございますが、今年度の富士登山客を見ますと増加をしておりまして、これの1つの要因は富士山で世界遺産という名前が出て、それで登山客が増加したという一面もあるというふうに聞いております。この19年度では、同じ県民部で富士山の世界遺産の登録を進めておるわけですから、そこら辺の想定はされていたんじゃないかと思います。
 ことしの状況を見ますと、トイレも大分満杯だったということでございまして、19年度に24基プラス何基かというような計画ですね、そういう検討もされたんじゃないかなと思いますけれども、その内容をお聞かせいただきたいと思います。

 最後に、決算審査意見に対する説明書でございますけれども、この19ページです。公営住宅の使用料につきまして、滞納をされている方がございます。滞納はもちろんまずいことでございますけれども、ただ19年11月から生活保護を受給している方について、保護費から代理納付を実施しているということでございます。
 この生活保護を受けている、要するに生活できないと、大変生活が厳しい方だと思うんですけれども、代理納付というこれはどうなんでしょう、いわゆる天引きというようなことになるんでしょうか。こういうことをして、果たして本人が生活できるのかなというふうに思います。あわせて、これは本人の納得の上でされていると思うんですけれども、その確認ですね。あわせて、生活保護を受けていると減免措置なんかないんでしょうか、そこら辺をお伺いしたいと思います。以上です。

○鈴木管理局長
 私から県民部の組織再編についての効果について、お答えいたします。
 県民部は、県民あるいは消費者の立場に立ちまして、消費生活とかあるいは交通安全とか防犯とか、あるいは住まいとかあるいは環境、こうしたテーマについて所管しているわけですけれども、これらのテーマが1つの部になったということによりまして、一体的な行政運営がされ、そして本県が目指すところのNPM――新公共経営によります行政運営に資するようになった、行政運営に寄与しているのではないかと考えております。
 具体的には、県民からのさまざまな相談などが寄せられるわけですけれども、そういうような相談を一体的、一元的に聞きまして、そしてその行政ニーズを拾い上げ、そしてその施策に反映するとこういうようなことが、非常に県民の立場にとっては利便性が増している、あるいは行政の面でも実効性ある施策が進められているんではないかと思います。
 そのほか、いろんなテーマごとにいろんな室に関連するところがございます。富士山を取り巻くテーマとかあるいは文化とか、そういうようなものについても、県民部の中でいろんな室がそれぞれ連携し合うという、そういう効果も出ております。以上でございます。

○仁科多文化共生室長
 静岡世界少年サッカー大会について、お答えします。
 まず、この事業の所管室についてであります。資料にございますが、人材育成、あるいはサッカーの競技力の向上等を目指すと記述がございますが、国際交流は事業の名称のとおり、なくなったわけではありません。事業環境の変化の中で、事業方法を見直して、国際交流も図りなおかつサッカーの競技力の底上げをして、静岡の情報発信をしていくというものです。
 そういう方向性の中で、県民部の多文化共生室が事業を所管している、そのように理解しております。

 次に、参加外国チームの選定についてであります。
 事業の見直しの中で、人材育成、あるいはサッカーの競技力向上、こちらのほうに若干力点が移っております。開催の実行委員会におきまして参加チームにつきましては、そういった方向性の変化の中で、今までの実績とかあるいは話題性とか、あるいは今後の交流の波及性とか、あるいは地域的にも世界大会でありますから地域的な偏りのないようにと、こういう点を考慮して選定していくということになりました。
 ですから、アジアの参加をやめたわけではありません。現にことし8月、第9回大会では、ベトナムのチームが参加しております。以上です。

○大石男女共同参画室長
 静岡県地域女性団体連絡協議会の会員の減少についてであります。
 19年度の対策といたしましては、地女連は地域の課題に対していろんな活動をしておりますので、19年度の活動方針を男女共同参画社会を推進し、持続可能なよい地域のサポートを行うということをテーマに掲げておりまして、今少子・高齢化に伴うさまざまな地域の課題がありますので、そうしたものに対応するため、会員だけでなく、男性、女性を含めた地域の皆さんを対象にした研修会、また自主防災や省エネなどの活動、身近な生活の課題に地域で取り組み、そして託児や老人の日常生活介助など、地域住民の要請にこたえる地域サポート事業を展開しておりまして、39ページにございます男女共同参画地域活動実践事業といたしまして、平成16年度まで養成いたしました地域のリーダーを活用しまして、さまざまな講座を実施しておりまして、会員数の増加にも努めてまいりたいと考えております。以上です。

○大野世界遺産推進室長
 富士山の世界文化遺産登録を進める中で、複合遺産と変わらないのではないか、こういった御質問にお答えをいたします。
 富士山を世界文化遺産登録にするためには、富士山の顕著な普遍的な価値、これを証明をしていかなきゃならないわけでございますけれども、これを証明するに当たりまして、ユネスコでは10の評価基準というものを定めております。この中で、評価基準の1から6までが文化遺産の評価基準という形になっております。この1から6の中で、静岡・山梨両県、それから文化庁を交えて協議をしておりますけれども、3と4と6、この3つの評価基準で富士山の世界文化遺産登録を目指しているところでございます。
 実は昨日、富士市で国際シンポジウムを開催いたしました。このシンポジウムには、パネリストといたしまして、ことしの7月、カナダで開催されました世界遺産委員会の議長を務められましたクリスティーナ・カメロンさん、それから文化的景観の権威でありますノーラ・ミッチェルさん、このお2人をお招きをいたしまして、先ほど説明いたしましたように、富士山の世界文化遺産登録は、この評価基準3、4、6を使って証明をしていきたいということを事務局提案として出させていただきました。それに対しまして、お二人から、おおむねその基準でよいのではないかと、大変心強い御意見等をいただいたところでございます。
 したがいまして、私どもといたしましては、富士山を世界文化遺産として登録を目指してまいりたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。

○大石男女共同参画室長
 済みません、先ほどの県地域女性団体連絡協議会の会員の推移について答弁漏れをしておりますので、お答えいたします。
 会員がここ数年、減少をしておりまして、平成10年度には5万人いました会員が、平成15年度には2万5000人、そして19年度1万3000人ということで、毎年、減少をしてきております。以上です。

○西谷建築安全推進室長
 アスベスト改修型優良建設物整備事業の実績の関係でございます。
 これにつきましては、民間建築物のアスベスト対策を促進をするために、国のアスベスト改修型優良建築物等整備事業、これを活用しまして、アスベスト対策を行う民間建築物の所有者に補助する市町に対して助成をするというものでございます。
 補助率として、国が3分の1、県が6分の1、当該市町村が6分の1ということで、所有者が残り3分の1という負担割合になっております。
 この事業につきまして、19年度の関係でございますけれども、予算に当たりましては、静岡市からの要望に沿って予算措置を行ったわけでございますけれども、利用件数が伸びなくて、そういった結果になったということでございます。
 これにつきましては、静岡市がちょうどその前の年なんですけれども、補助制度をつくったばかりというようなことで、PRが不足していたかなというような点もあろうかと思います。以上でございます。

○石井建築確認検査室長
 先ほど、構造計算適合性判定の実績がかなり落ちているということでございますけれども、これは、まずすべての建築物が対象になるというわけではございません。構造検査も要する建物のうち、ある一定規模以上のものが対象になるという状況にございます。
 当初、平成19年6月20日――昨年の改正建築基準法が施行されたわけでございますけれども、その件数を算定するに当たりまして、その根拠を平成17年度の建築確認件数をもとに算出しているということでありますが、先ほど申し上げましたとおり、構造計算適合判定に係る申請というのが確認件数ではございませんで、棟ごとに出すということになります。したがいまして、この建築確認の件数のうち、何棟が構造計算適合判定に該当するかということの推測が、非常に困難であったというふうに考えられます。
 それから、構造計算ルートによりましては、適合判定機関に回さなくてもいいという計算ルートもございます。比較的小規模な建築物で構造審査を要するものにつきましては、そちらの適合判定機関に回らないルートに流れたんではないかなと。と申しますのは、先ほど申し上げましたとおり、建築基準法の周知期間が不足していたということで、その構造に関する詳細な内容の説明が法施行後になったということで、構造設計者もちゅうちょして、計算ルートの関連のほうに回ったんではないかということで、件数が伸び悩んだというふうに考えております。以上でございます。

○橋本自然保護室長
 富士山のトイレについて、お答えいたします。
 山小屋のトイレにつきましては、24カ所整備されておりまして、そのほか公衆トイレが各登山口ごとに1カ所ずつ、そして山頂に1カ所と計4カ所整備されておりまして、ことしの状況ではまだまだ余裕があるというような返事をいただいております。
 だけども、今後ますます人がふえたときには、まだどうなるかわからないところがございますが、世界遺産の登録との関係もございますが、そのまま入山者をふやしていってもいいのかどうか、その辺の議論が出てくると思います。その中で、必要に応じては、さらなる公衆トイレ等の整備が必要になってくるかと思いますが、今のところ公衆トイレ以外に携帯用のトイレという手もございまして、登山者が自分用の携帯のトイレ――紙オムツみたいなものなんですが、それを持って上がるというような方法も今考えております。
 その辺を考えながら、どのようになっていくか、これから検討していきたいと思います。以上です。

○鈴木公営住宅室長
 生活保護受給者の県営住宅使用料の代理納付について、お答えをいたします。
 まず、代理納付してしまっては生活できないのではないかという御心配でございますけれども、生活保護費といいますのは、生活に対する扶助ですとか、あるいは住宅に対する扶助というように、個別に計算された上で支給されているというふうに聞いております。したがいまして、住宅扶助は、これは住宅の家賃として払いますよということで交付されていると。多くは県営住宅の家賃と同額でございます。
 したがいまして、生活保護法も2年ほど前に改正されまして、本人の同意なしで代理納付できるというふうに変わってございますが、今現在本人の同意をいただいたものに限って、代理納付をしていただいているということでございます。
 また、生活保護者は減免が可能ではないかという御質問でございますけれども、今申し上げましたように、家賃につきましては、これは県営住宅の家賃ですよということで給付を受けておりますので、それはそのまま払っていただくべきだというふうに思いますが、計算によりましては、一部は支給されて一部は御本人が県に払っているといったような場合も想定はされます。
 そのような場合、もしその方が病気になったり事故になったりという、想定以外の事情が発生した場合には、個別の事案をいろいろ検討いたしまして、必要とあれば減免する方法もございます。以上でございます。

○天野(進)委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時といたします。
[11:59]
( 休 憩 )
[13:00]
○天野(進)委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○池谷委員
 2点だけお願いします。
 富士山トイレの関係ですけれども、御答弁でトイレは足りていたということでございますけれども、この論拠を聞きたいと思います。19年度の登山者数がどのくらいで、したがってトイレは足りていたということを聞きたい。
 では、その登山者数の制限とか、携帯トイレの携行というような対策を講じるというような話もございましたけれども、そういうところにいくまでの数値ですか。登山客がどのぐらいになると、そういう点を考慮せざるを得なくなるのかということにつきまして、第1点目にお聞きをいたします。

 次に、世界文化遺産の関係ですけれども、この説明書の51ページで中国の泰山――これは複合遺産ということですけれども――と比較調査をされたということです。この調査結果につきまして、かいつまんで、本当に概要で結構ですので、教えていただきたいと思います。

○橋本自然保護室長
 富士山トイレの件について、お答えいたします。
 ことしの富士山の入山者につきましては、まだ私のところでは概算でしかわかってないんですが、山頂まで登った方が約13万人あります。ことしの夏に山小屋の小屋に問い合わせをしたところ、やっぱりピークは7月下旬の土日、そして8月上旬の土日。その次のピークがお盆のころだということで、8月上旬のピークのときに山小屋に問い合わせをしたところ、まだまだ今の状況なら余裕があるという返事をいただいておりましたが、じゃあどのくらいの余裕かというところまでは、具体的な数字につきましては、まだ確認しておりません。
 そういうことで、ことしくらいの入山者であれば、まだ余裕があるのかなということでございます。また携帯トイレにつきましては、一昨年まででしたか、たしか富士山の携帯トイレについてのモデル調査をやっておりまして、そのときに、携帯トイレは使い勝手は非常によくないんだけれども、いざとなれば使ってもいいよというような方が何%かありました。そういうことで、もし既存のトイレがオーバーしてしまった場合には、携帯トイレも並行して使えるような体制ができるのかなと考えております。
 現状では、既存トイレで十分対応ができるというような返事は山小屋からいただいております。以上でございます。

○大野世界遺産推進室長
 泰山の調査結果でございますが、泰山は中国の五大名山の1つということで挙げられております。孔子等多くの文人墨客が登拝しまして、泰山を詠んだ有名な言葉も数多く残っているというような状況でございます。
 さらに、道教、儒教の聖地でございまして、歴代皇帝が即位をする際に、即位を天地の神に示す儀式も行ったというようなことも聞いてございます。
 年間200万人ぐらいの来訪者もあるということで、紙幣の図案にもなっている、富士山と同じようなところもございます。
 この泰山につきましては、今回のシンポジウムでお見えになりましたクリスティーナ・カメロンさんからも、比較研究の対象としては非常に参考になるという意見も伺っておりますので、今後さらに文献調査等も含めながら、深く研究をしてまいりたいというふうに考えております。

○池谷委員
 今泰山の来訪者は200万人というふうな数字がございまして、一方、富士山のほうは、ことしの数字ですけれども、13万人というお話がございます。
 さて、登山者数の制限とか携行トイレの携行、これは地元にとって大変重要なことでございます。この場ではもう言いませんけれども、このことについては、ぜひ十分に地元との調整をして進めていただきたいと思います。以上で終わります。

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