本会議会議録
質問文書
令和2年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 天野 一 議員 | |
質疑・質問日: | 03/10/2020 | |
会派名: | 自民改革会議 |
○天野委員
3点一括質問方式で質問したいと思います。
1つは、東静岡駅の文化力の拠点ですけれども、当初は北口の静岡市のところとは連携する話じゃなかったのがいつの間にかやることになった。これはいつ、そしてカウンターパートとしては静岡市のどこが担当して皆さんと相談しているのか伺いたい。
次は、新型コロナウイルスできょうも株が暴落しているわけです。早く収束してもらいたいと私も望んでいるんですけれども、結果として半年とか1年と中長期的に新型コロナウイルスの問題で経済が落ち込んだときの対応について、当初予算で組んだ形で対応できればいいんですけれども、対応できない場合に文化・観光部としてどのように考えているのか。スポーツ、そして文化、私学、観光、空港それぞれが中長期的な対応としてどのように考えているのか伺いたい。
3点目、ふじのくに地球環境史ミュージアムについて。
当初、地球環境史ミュージアムは県自然史博物館という形で進んでいたのが、いつの間にか知事がかわってから地球環境史になっちゃった。そして新しい館長のもと外部から教授待遇で来た人がこの3月でやめる。何人かやめるようですけれども、県民にとっては地球環境史も大事ですけれども県の自然史博物館としての役目が大変重要であります。この点について今どういう状況になっているのかお伺いしたい。
○高須文化力の拠点推進課長
静岡市との連携についていつぐらいからやろうとしていたのかというお話ですけれども、もともと平成30年度まで地域政策会議がございまして、その中の1つの項目として東静岡駅周辺地区の開発整備について静岡市と連携してやっていく枠組みはありました。平成30年度に一旦終了となりまして事務レベルでは話を続けておりましたが、それまで特に静岡市の動きはなかなか見えてこず、北口市有地の活用については東静岡アート&スポーツ/ヒロバがありましたけれども、後継の整備についてはなかなか検討が進まない状況でした。
今回静岡市で東静岡・草薙地区のグランドデザインを策定するとのお話がありまして、その中で北口市有地の利活用についても検討していく話があったものですから、我々としても北口と南口の公有地の活用を連携していく方策ができないか考えたところですので、時期としては今年度に入ってから具体的に話が出てきたところです。
それから、カウンターパートですけれども、今回、南北一体のまちづくりを一緒に連携してやっていこうということで、県と市の連絡調整会議を事務レベルで立ち上げたいと考えております。構成としましては、県は文化・観光部の部理事をトップといたしまして企画政策課、教育委員会の社会教育課、市は企画局長をトップといたしまして企画課をメンバーとする会議体を考えています。
○小野田政策管理局長兼総務課長
国内で新型コロナウイルス感染者が拡大する中で、文化・観光部としましては国や県の方針を踏まえ県民の命を守ることを最優先とした感染拡大防止策に努めていく必要があると考えております。あわせまして事態の収束のめどが立った段階におきましては、機を逸することなく早急に効果的な施策を打つことができるように、この期間を準備期間としてしっかり検討を進めていきたいと考えております。またこの状態が中長期にわたった場合の対応につきましても、あわせまして検討を進めたいと考えております。
○紅野文化政策課長
当初、自然史博物館だったのが地球環境史にかわったという話ですが、地球環境史ミュージアムといいましても実際に展示されているのは静岡県内で発掘されたナウマンゾウのきばなど県の発掘したものもろもろを展示しておりまして、自然史も一部取り入れながら企画運営しています。
○天野委員
東静岡駅のほうはわかりました。
県と市と調整してやるということは、当初の文化力の拠点のあり方から大きく変わった形で検討を進められることになるのかどうか確認したいと思います。
次に、新型コロナウイルス感染症が長期にわたることは想像したくないんですけれども、仮に半年とか中長期的になった場合の対応について、文化・観光部としての危機管理。今検討すると言っているんですけれども、今の体制でいいのかどうか確認したい。
空港も今国際便はとまってしまっているけれども、当然当初の計画とは大きく変わる。既に6月まで飛ばない飛行機も出ているし、国外からの旅行客も減ってくる。特に空港は民間委託したら大きく影響を受けるわけですけれども、少なくとも対処の仕方は考えなければならないと思うのでどうするのか。スポーツイベントとか文化イベントについてはきのうも議論が出ましたけれども、当然国、県の要請で中止せざるを得ないところはキャンセル料を絶対とるべきじゃないという意味でも要望しておきたいと思います。スポーツイベントも国等の要請を受けてやれないケースの対応の仕方もやはり考えておくべきだと思いますが、その点についてお伺いしたい。
地球環境史ミュージアムについては、県自然史博物館の要素が薄くなっている。県の自然史を勉強したいときに地球環境史ミュージアムで一部やっているというが、そうじゃなく主役でやらなければ本末転倒ではないか。
しかも、ことしの3月で4人がやめるのは人材育成にも問題があるのではないかなと思うんですけれども、その点についてお伺いしたい。
○植田文化・観光部長
新型コロナウイルス感染症については、今はとにかく情報を集めて感染拡大を防止する、あとは経済産業部と一緒になって経済対策を行って支えていく状況ですが、これから本当にどうなるかまだまだ見えていないのがほとんどですので、まずは全体の方向を見失わないように体制をしっかりすることと、もう1つは臨機応変にそのときにできる最善を尽くすことが非常に大事だと思います。予算の前倒し執行でありますとか、補正予算を組むとかしっかりと検討を進めて対策を立てまして、県議会の皆様にもお諮りしたいと思います。
○増田文化・観光部部長代理
平成26年度に有識者に参画いただきまして基本構想をまとめましたが、基本構想の中で南北一体のまちづくりを進めることについても議論しまして、有識者会議には静岡市長にも参画いただき南口、北口の両方をリンクした形で文化とスポーツの殿堂にふさわしいまちづくりを進めていくことについて一緒にまとめました。
静岡市の第3次総合計画がスタートしておりますけれども、総合計画の中にも静岡県と連携してにぎわいを呼ぶ文化とスポーツの殿堂にふさわしい整備を進めていきますと明記されておりまして、おのおのが意識の共有化を図りながら取り組みを進めてきたところです。具体的に検討を進めるために来年度連絡調整会議を立ち上げまして、意思疎通を図りながら検討を進めていきます。2番委員から全く新しいことを始めるようになったとのことですが、もともとまちづくりの共通認識が図られて今進んでいるところです。
○渋谷文化・観光部理事(文化担当)
地球環境史ミュージアムでは、県の自然史が主役ではなく一部になっているとの御指摘がございましたけれども、地球環境史ミュージアム自体が範囲を広くとって展示も進めておりまして、県民が学ぶミュージアムになっているかどうかに関しましては、教育委員会とも連携して子供たちの教育に活用できるようプログラムをつくって教育委員会の小中の先生方に示したり、来館した方々にもワークショップ等でいろいろ学んでいただく工夫をして、鋭意展示やイベントで頑張っているところです。
人材に関してお話がありましたけれども、今年度末で2人の研究員がよそに移ることになっておりまして現在選考中です。選考状況につきましてはかなり多くの人材に応募していただいておりまして、研究における知名度や実績がかなり認められてきていると考えております。たくさんの応募がきておりますので、各分野にきっちりと合致した一番優秀な人材を確保していきます。今後とも地球環境史ミュージアムが県民の教育に十分活用していけるよう努力してまいりますので御理解いただきたいと思います。
○天野委員
おしまいに、きょう御出席の中で石垣昭彦文化・観光部理事(文化プログラム推進担当)が3月で退任しますので一言御紹介と、これまでの御活躍に感謝を申し上げたいと思っております。
石垣部理事は県庁に奉職されて41年。文化・観光部総務企画課企画調整室長、くらし・環境部総務監、企画広報部知事公室広報課長等の要職を歴任されました。平成27年以降は文化・観光部文化局長、文化担当の部理事、そして文化プログラム推進担当の部理事として文化行政の推進に大きく貢献してきました。特にオリンピック・パラリンピック文化プログラムの推進については、当初からかかわってこられて大変尽力されました。このたび県職員を退職するに当たって、長くかかわってきた県行政を振り返り、当局の後輩にできれば今までの経験、そして我々県議会へ御意見などを一言賜ればありがたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○石垣文化・観光部理事(文化プログラム推進担当)
御紹介いただきまして、ありがとうございます。
また、こうした発言の機会をいただいたことをありがたく思っております。
直近10年の話をさせていただきます。
文化・観光部ができましてことしで10年になります。私も管理職に登用していただいたのがちょうど10年前で、当時は企画調整室長で2月23日の富士山の日学校休業化とか富士山百人一首の編さん、当時皇太子殿下でありました今上天皇陛下ですが、富士山の写真を撮られましたので、それをお借りしてグランシップで写真展を開催いたしました。とりわけ富士見の祭典というイベントを開催するために補正予算を要求した際、委員会で大変厳しい御指導をいただきましてどうにかやれたことを今思い出しております。企画室長を2年やりました後、他部局に3年出ました。5年前に先ほど御紹介いただいたように文化局長、文化担当理事として連続5年ですから10年の管理職のうち7年を文化・観光部で文化を担当させていただきました。今回部設置条例改正が出て可決されれば来年度からはスポーツ・文化観光部となりますので、ちょうど創設と廃止の年に携わることができたのもまた何かの縁だと思います。
文化・観光部は課題が山積しておりますが、県民の皆様に夢を提供できる部局だと思っております。優秀な後輩がたくさんおりますので、県議会の先生方にも引き続きスポーツ・文化観光部になりましても温かい御指導をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。今までどうもありがとうございました。(拍手)
このページに関するお問い合わせ
静岡県議会事務局議事課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3482
ファクス番号:054-221-3179
gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp