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委員会会議録

質問文書

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平成31年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:02/27/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、一問一答方式でお願いします。
 最初に、建設委員会説明資料28ページのスマートガーデンカントリー“ふじのくに”モデル事業ということで、先ほど御説明いただきましたが余り中身がぴんときていないので、もう少しわかりやすい説明をいただけないでしょうか。スマートシティーは聞いたことがありますが、どこがどう違うのか。極端に言うと、これは日本語で言うとどういう言葉になるのか、どうもなじみが薄い気がしてしようがないので、詳しく御説明いただきたいと思います。

○森本政策監
 スマートガーデンカントリー“ふじのくに”モデル事業について御説明いたします。
 まず、スマートガーデンカントリーですけれども、南海トラフを踏まえた防災と地域成長の両立を目指したふじのくにのフロンティアを拓く取り組みをしています。この取り組みの今後の新たな展開、県独自の取り組みとして方向性を示しているものです。
 具体的にどういうものかというと、ICTなどの進化する先端技術をあらゆる分野に活用し、誰もが快適に暮らせる持続的なまち、スマートシティーと、静岡県が持っている美しい自然、温暖な気候、文化、歴史のような本県の場の力を生かす庭園都市、ガーデンシティーを両立させて、誰もが安全・安心で利便性が高く、快適に暮らせるスマートな社会、いわゆる静岡型のスマートシティーを目指すものであります。
静岡県は、農山村や市街地であるとか地区によっていろんな魅力や特性があると思うんですけれども、このような県内各地域の特性に合わせてそれぞれ実現していくことで、県土、国がカントリーでございまして、それがスマートガーデンカントリー“ふじのくに”です。

○岡本委員
 モデルといいながらも決まったもの、形というものはなく、極端に言うと地域に合わせていろんなものが出てくるという捉え方でいいんですか。説明を聞いてもどうもぴんとこないんですよね。一般の皆さん方が聞いて本当にわかるんだろうかと。
誰だって安心・安全なまちをつくりたい、住みたいと思うんですが、どういうものかどうもぴんとこないので、もう一回説明してください。

○森本政策監
 イメージとしては、ふじのくにのフロンティアを拓く取り組みがもともと目指すところとして、新東名ができたときの新東名周辺の内陸のフロンティアと沿岸部のイノベーション、災害に強いまちづくりをしている中で、今まではそれぞれの地区でやってきたんですけれども、それをエリアとして広げていく考え方として、ハード整備だけに頼るんじゃなくて、ICTとか新しい技術を活用してやっていくことです。
踏み込んで説明しますと、交通基盤部としては今までは交通インフラや防災施設といったハード整備をしてきましたけれど、それに加えて3次元点群データ――XYZと色のデータをとりまして、県土を仮想的に示せる将来的なイメージをできるだけ示していくと。ただ単にものをつくるだけじゃなくて、最新技術で仮想することによってうまく組み合わせたり、ネットワークにしたり、それぞれ個別でやったものを一体的に進めるとか工夫しながら、できるだけ持続可能なまちづくりをしてくということです。

○岡本委員
 説明が悪いんじゃなくて、そのものがわかりにくい気がするんです。そこへ持ってきてAIやロボットが進んできて、もっとわかりにくいのは3次元点群データがどうのこうのと余計わかりにくくなっちゃうんです。一般的にこれはどう説明するのか。もう一回聞いても変わらないと思うが、もう一回説明してください。

○内田交通基盤部理事(静岡県建設技術監理センター所長)
 私も明確に説明する自信がありませんが、まず一番基盤にある話として、地形データ、地物データはレーザーで測量すると思っていただいて、1点1点レーザーを瞬時に発しまして返ってくるもので地形、地物を点で表現する3次元点群データがあります。
これは、実は非常に有用なデータでして、今私どもが使っておりますのはICT活用工事で、建設現場にこのデータを用いて、半自動で生産性を上げる取り組みをしております。
それだけではなくて、このデータは非常に相互互換性がよくて、例えば森林の賦存量を調査しようとすると、そのデータを利活用することによって森林の密度やどれくらいの高さのものがあるかがわかるとか、あるいは観光にいきますけれども、ジオパークのジオサイトを3次元点群データで表現できまして、VR技術といいまして、あたかも仮想空間の中に入ってそういったものを自由自在に見ることもできるものでございます。
 今、中心的に取り組んでいるのが自動運転でして、実は自動運転の方式としては3次元点群データがあることによって初めて成り立つ状況です。このように3次元点群データは汎用性、相互互換性、有用性が非常に高いものですから、まず基盤のプラットホームをつくりまして、来年度はさまざまな利活用をしながら、皆様方にスマートシティーの全体像をお見せしていきたいと考えております。

○岡本委員
 やっぱり、ある程度は説明の仕方では納得しちゃうんですかね。
それでは、今自動運転の話が出ましたので、後ほどまた質問させていただきますが、例えば今こうして見ていると、いわゆるAIロボットがかなり進んできているのは承知していて、それがまた生活の中にどんどん入ってきているのは十分理解いたします。
我々の子供のころは鉄腕アトムの時代ですね。10万馬力のアトムが飛び回って活躍したわけですが、物すごいスピードでこの世界が進んでいると。あの手塚治虫さんの鉄腕アトムは1952年に発表したんですね。1952年に51年後の世界を想像してつくった漫画なんです。つまり鉄腕アトムの誕生日は2003年4月7日なんです。51年後にこういう社会になるよといった漫画、それが現実になってきているのは漫画もまさに捨てたものじゃないなと、こんな気がするんです。それが今こうしてやってきていると同時に、それが我々の生活の中に入ってきているので評価しながら、期待しながらも、すっきりしませんが次に進みたいと思います。とにかくまずは、皆さんに受け入れられるモデルがしっかりできるように期待したいと思います。

 次に、委員会説明資料34ページ、建設産業ビジョンの改訂を進めてきているんですが、成果としてここに新4Kと書いてありますね。
今、どちらかというと3K、4Kと言われているのは皆よくないほうのKが出されますが、逆に新4Kはいいほうですよね。このビジョンに対してどの程度現実に成果としてあらわれているのか、新4Kはどの辺まで浸透しているか、もしくは評価できるところまできているのか、お聞かせいただきたいと思います。

○井口建設業課長
 新建設産業ビジョンと新4Kの関係についてお答えいたします。
 建設産業におきまして担い手不足が喫緊の課題となっている背景には、急速な少子高齢化という人口構造に起因する要因に加えて、建設業を職業とすることによいイメージを持ちにくいという固有の要因があると認識しております。これが8番委員の申されました、いわゆる3K、きつい、危険、汚いという言葉で表現されまして、イメージの悪化が拭えない状況です。
国も含めまして建設業界ではこのイメージを払拭すべく新3Kという言葉を使っております。新3Kとは給料が高く、休暇がとれて、希望が持てると。これを標榜しまして、さまざまな施策を総合的に進めております。
 今般、静岡県建設業審議会において建設産業ビジョンの改訂を審議する中で、静岡県の建設産業の目指す姿を設定することとしましたが、その中で本県がさまざまな場面におきまして、また建設産業においても景観や環境に配慮していくべきことから、新3Kに美しい景観、環境への配慮を示すきれいという言葉を追加して新4Kとしました。これを実現することにより夢や誇りの持てる魅力ある建設産業に転換していくことを目指しております。
 また、きれいには現場をきれいに保つことで事故防止につなぐ狙いもございます。新4Kが現在審議中の建設産業ビジョンの改訂の1つの目玉と特徴でございます。
 成果、評価ですけれども、これが答申されましたら、この新4Kを目指して業界と行政が連携して取り組んでいきたいと考えております。

○岡本委員
 やっぱり、今までの建設業界に対する社会全体のイメージは結構浸透していますので、なかなか簡単に変わるのは難しいと思いますが、先ほどの静岡どぼくらぶじゃありませんけれども、ほかの業界と同じように努力次第、やり方によっては拭うことができる前提で、ぜひ新4Kが逆に皆さんから評価される、これを契機にやってみたいとなるように御努力をいただきたいと要望します。

 それでは、次は委員会説明資料36ページ、所有者不明土地ですが、これだけしっかり管理されている日本においてどうして所有者不明土地が起こるのか、そのいきさつを教えてほしいと思います。

○清水公共用地課長
 所有者不明土地法の制定の解釈になりますけれども、所有者不明土地は相続発生時に相続登記がされないことで多く発生していると言われております。その背景としまして、人口減少などに伴い土地の利用ニーズが低下していること、それから地方から都市へ人口が移行していることで、土地の所有意識の希薄化が原因と言われています。
 これに対しまして、国では所有者不明土地の利用の円滑化ということで、所有者不明土地法を昨年度制定したところになります。

○岡本委員
 もともとはしっかりとした所有者がいるわけですから、ここはやっぱり徹底して相続するなりはっきりさせれば、所有者不明土地は本来起こらないと思うんですが、それが現実には起こってきている。これは空き家対策と連動していると思いますが、ここは所有者をしっかりさせることが第一だと思いますし、どうしてもそれができないのならばここに出ているような方法で処分していくことだと思います。
例えば森林も、本来は持ち主、地主が荒廃した森林を整備すべきでしょうが、なかなかされていないので整備します。整備してきれいになったら持ち主が出てきて、私のものですから売りますなんて言われたんじゃ全くおかしな話なので、ここはやっぱり第一義的には持ち主をはっきりさせることです。
持ち主がはっきりしていない土地については、いわゆる公共のものになるという理解でいいですね。そこだけ確認したいと思います。

○清水公共用地課長
 所有者不明土地についてはいろいろ課題がありまして、現在政府において土地所有権や登記制度のあり方など財産権の基本的なあり方について根本的な検討を行い、今後法律改正も検討したいということで、所有者不明土地法以外の対応もとろうとしていますので、その中で課題が解決されていくと思っています。

○岡本委員
 ぜひ、国に一刻も早く法整備ができるような働きかけを強力にお願いしたいと思います。とにかく所有者不明なままいつまでもというのは決していいことではないので、そのことを強く要望しておきたいと思います。

 次は、委員会説明資料44ページです。
 スマートインターチェンジですが、県内2カ所にいよいよできるということですが、私どものところでいいますと、いろんな事情で丸2年おくれた舘山寺のスマートインターチェンジがいよいよ開設するので大変便利だと思いますし、同時に普通のインターチェンジをつくるより安い費用でスペースも狭くてできますので、もっともっとふやしていく要望もあると思いますが、その辺の取り組みについてお聞かせいただきたいと思います。

○曽根道路企画課長
 県内のスマートインターチェンジの増設に向けた取り組みについて御説明いたします。
 スマートインターチェンジは、高速道路の利便性の向上や地域の活性化に大きく寄与することから、積極的に設置を進めてまいりました。
この3月の足柄スマートインターチェンジと舘山寺スマートインターチェンジの開設により、県内では国土交通省から連結許可を受けた15カ所のうち11カ所が開設されることになります。この数字はいずれも静岡県が全国一の数字となります。
残りの4カ所についても、新東名の御殿場ジャンクション以東が開設される際には供用が予定されていることと、民間施設直結型のスマートインターチェンジという新たな制度もできたことから、本年度からスマートインターチェンジの設置可能性調査を地元の市町や中日本高速道路株式会社の協力を得ながら進めております。
現在は、設置によって見込まれる効果や経済性などを検証しており、来年度以降にこの検証結果を地元の市町と情報共有しながら、スマートインターチェンジの設置可能性についてさらなる検討を進めていきたいと考えております。

○岡本委員
 よくわかりました。
今、現実に地域から新たにどの程度の要望があるか、あればお聞かせをいただきたいと思います。もう1つは新東名も結構これから要望が出てくると思うんです。ただスピードアップされてくるとなると、今までどおりでいいかという課題もあるかもしれませんが、新東名も含めて具体的に要望が出ているところがあればお聞かせいただきたいと思います。

○曽根道路企画課長
 要望箇所についてお答えいたします。
 要望箇所については、過年度に1度調査しており、今回の新たな調査について追加で市町から要望が来ているのは2カ所でございます。

○岡本委員
 わかりました。
これからまだどんどんふえてくると思いますので、十分調査をしてできる限り要望に沿って実施できるようにお願いしたいと思います。

 最後になりますが、先ほど出ました自動運転についてです。
あちらこちらで、特に乗用車やバスでテスト走行をされていると思います。これから自動運転が、ところによってはかなり効果を発揮すると思いますのでその辺の進捗状況と、自動運転が完成されたときには今の道路の整備に影響があるのか。つまり人が運転するより安定した自動運転で走行するならば、多少道路の整備はそのままでも済んでしまうんじゃないかと思いますが、自動運転が普及すると同時に道路整備に影響が出るかについてお聞かせいただきたいと思います。

○曽根道路企画課長
 現時点の自動運転につきましては、まだ実証実験の段階であって、実際の道路を走る機会は非常に少ない現状だと認識しておりますので、今後進んでいく中で道路の幅が要らないということになれば、そこは次の機会で考えていくべきところではあると思いますが、現在も通常の車両を使っておりますので道路改良が必要だと考えております。

○岡本委員
 どちらにしても整備をしなくていいとはならないと思いますので、自動運転がどう進んでいくか、まだまだ明確でないかもしれませんが、やっぱり事故をなくす運転をしやすい環境をつくることが大事だと思いますので、そこは怠ることなくこれからも進めていただきたいと要望したいと思います。

○大倉地域交通課長
 自動運転の取り組みの進捗状況についてですけれども、ことし1月に小笠山総合運動公園でタクシータイプ、超小型モビリティータイプ、バスタイプの3種類の車両を使って実験しまして、200人以上の方に試乗していただきました。こちらでの走行実験については想定どおりうまくいったということで、試乗された方からも安定した運行だったという御意見もいただいております。平成31年度以降は、この会場を過疎地域、中山間地域、あるいは交通量の多い市街地などにも広げて実験していきたいと考えております。

○岡本委員
 よく状況はわかりました。
今、話したように、自動運転はこれからどんどん進んでくると思いますが、一方で例えば空飛ぶバイクとか水陸両用車とかいろんなものがどんどん出てきているんです。
ですから、道路整備もさることながら、全体としてこれから交通整理そのものをどうするか大きな課題だと思いますので、話は大きいかもしれませんが、やっぱりそれぞれの部署でしっかりとした計画なり、コントロールしていただくように要望して終わりにしたいと思います。

○山ア委員長
 ここでしばらく休憩といたします。
再開は14時45分とします。

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