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委員会会議録

質問文書

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平成31年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:02/27/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員
 それでは、分割質問方式でお聞きします。
 まず、12月議会で過疎地域、郡部における学校支援について質問したところ、プロジェクトチームを立ち上げて検討しており、新年度より実施したいとの答弁が鈴木教育部長からありましたけれども、4月から具体的にどのような予算で実施されることになるのかお聞きしたいと思います。

 あわせて、昨年11月の決算特別委員会で、小野田高校教育課長から佐久間分校の外国語指導講師の配置要望について、平成31年度予算で確保して手配するとの明確な答弁がありましたが、予算措置ができたのか確認したいと思います。

○小野田高校教育課長
 まず、1点目の郡部の学校に対する支援でございます。
 来年度につきましては、過疎地域に指定されている地域に所在する学校7校に対しましてm部活動それから学校の魅力向上を図るための取り組みなどに対する支援を行いたいと考えております。
 具体的には、本年度の新規事業であります魅力ある学校づくり推進事業のメニュー事業として実施します。遠征費などの部活動に要する経費、それから地域と連携した取り組みなどに対しまして各校80万円を上限に支援したいと考えております。

 それから、2点目でございます。
 決算特別委員会のときに、佐久間分校の要望に応えるよう努力したいとお答えさせていただきました。佐久間分校につきましては、本校に配置されているALTが週1回から2回ほど分校に出向いて授業に当たっております。本校から佐久間分校への移動につきましては、現在公共交通機関である遠鉄バスを利用して移動しておりますが、平成31年9月末をもちましてバス路線が廃止となりますことから、本校から佐久間分校への単独配置の要望を受けておりました。
 予算要求を行いましたけれども、残念ながら実現することができませんでしたが、バスにつきましては市が代替バスを検討しているとの新聞報道もございます。代替バスが運行しない場合は、タクシー借り上げ代を支援することで分校の授業に支障が出ないように措置していきたいと考えております。

○阿部委員
 魅力ある学校づくり推進事業費の件は結構です。ぜひ各校でしっかり使ってやっていただきたいと思いますが、佐久間分校への外国語指導講師の配置が実現しなかったことを重く受けとめるべきだと思います。またしても過疎地域の学校が割を食うことを教育委員会が看過することになりかねないので、今後補正も含めて引き続き佐久間分校の要員配置がきちんと実現するよう努力していただきたいとだけ強く要望しておきます。

 では、次の質問に入ります。
 同じく12月議会の質問からですが、専修学校、いわゆる静岡県職業教育振興会と高校との連携について質問した中で、年明け早々1月30日に協会と意見交換会を実施したとのことですが、その話し合いを受けて今後どのようなアクションを具体的に起こしていくのかお伺いします。

○小野田高校教育課長
 8番委員御指摘のとおり、1月30日にまず第1回目の意見交換会を行いました。その場では高校と専修専門学校との連携強化、義務段階でのキャリア教育教材の開発について情報交換、意見交換を行ったところでございます。県産業教育審議会からも専修学校等との接続、連携をこれから推進していくべきだとの御提言もお受けしております。
今回の意見交換を一過性のものとすることなく、今後も県職業教育振興会と県教委が具体的な連携のあり方について検討を継続して行っていきたいと考えております。

○阿部委員
 職業教育振興会からは、義務教育向けのテキストや教育方法の開発プロジェクトを実施したいとの要望書も出ていました。出席メンバーを見ると高校教育課長だけじゃなくて教育長、教育部長、教育監、理事も出ておられるので、トータルに誰が責任を負ってプロジェクトリーダーをやっていくのか、もう一度確認しておきたいと思います。

○鈴木教育部長
 専修学校、各種学校との連携ですけれども、意見交換でいろいろな連携について今後深掘りしていきましょうとお話させていただき、具体的には私、木苗教育長、松井教育監、渋谷理事も参加していました。具体的な方策についてはワーキンググループを設置してお互いに具体的なものを練ることにしました。したがって職業教育振興会の皆様と義務教育課、特別支援教育課、高校教育課の担当者で定期的に話し合う中でいろいろな具体策を検討していきたいと思っております。

○阿部委員
 了解しました。
 1つだけ申し上げますが、高校におけるキャリア教育などはモデル校を決めてやっていくのが一番わかりやすいと思うので検討していただきたいと要望しておきます。

 次の質問に移ります。
 文教警察委員会説明資料の20ページに、スクール・サポート・スタッフの件があります。静岡市を除く県内の全小中学校に配置し、また配置時間を現在の10時間から15時間にふやすとのことでありますけれども、関連で何問かお聞きします。
 まず、単純に週15時間なので5時間掛ける3日固定的な配置の仕方に見えますが、学校の都合に合わせて現場の利便性を重視する形で、例えば3時間掛ける5日間とか、この日は5時間だけれどこの日は1時間とか柔軟な配置ができるのか確認します。

○西山義務教育課人事監
 スクール・サポート・スタッフの配置については、5時間掛ける3日の制限は特に設けておりませんので、学校の実情に応じて自由に配置できると考えております。

○阿部委員
 わかりました。
 学校の実情があると思うので、ぜひ柔軟な配置をとってあげてください。

 関連して、新年度のスタート時の4月がどの学校も一番多忙だと思うんですが、新学期の4月1日で本当に全校に配置できるのか確認します。

○西山義務教育課人事監
 昨年度は、初めての任用でありましたのでなかなか難しい面がありましたが、今年度は既に98%が任用できております。引き続き任用を続けていきますので、4月1日以降100%に近い数字で任用できると考えております。

○阿部委員
 100%となるよう努力をお願いします。

 次の質問ですが、スクール・サポート・スタッフの業務について学校の中の体制をお聞きしたら、学校によっては教頭先生がわざわざスケジュール管理しなくてはいけないとの思い込みがあって、かえって多忙化しているところもあるようです。また本来なら教員免許が必要ない仕事であればどんどんお任せして効率的に使うべきと思いますが、スクール・サポート・スタッフの運用について各きちんと学校へ通達されているのかどうか確認します。

○西山義務教育課人事監
 スクール・サポート・スタッフの活用については、また新たに今年度有効であった活用方法について通知等をして周知していく予定であります。

○阿部委員
 わかりました。
 先ほど申し上げたように、ペーパー上の処理で書類をつくらなくてはいけないことがより多くなって、かえって使いづらいことがぜひないようにしていただきたいと思います。

 それから、スクール・サポート・スタッフの仕事のうち養護教諭の事務的な仕事については手伝っていただくべきと思うんですが、見解をお聞きします。

○西山義務教育課人事監
 基本的に教員のサポートであり、今のところ養護教諭のサポートについては想定しておりません。ただ最終的に養護教諭のサポートにつながるような活用の仕方についてはまた考えていきたいと思います。

○阿部委員
 西山義務教育課人事監がおっしゃるように、こちらで考えるのではなくて学校で考えられるようにしてあげてください。児童生徒の状況により養護教諭が非常に多忙になっている学校で柔軟に使えるようにぜひするべきだと要望します。

 最後の質問です。
 スクール・サポート・スタッフは、学校規模にかかわらず各校同様に1人の配置ですが、大規模校では実際には多い場合もあると聞いています。大規模校より小規模校のほうが多忙な部分があると私は感じているのですが、現場の実情認識をどのように持っておられるのかお聞きします。

○西山義務教育課人事監
 多忙の捉え方は非常に難しいところがありまして、例えば大きな学校で1つのものを印刷して非常に時間がかかってしまうとか、小さい学校については教員一人一人の仕事分担がいろいろありますので、今のところ全校一律に15時間で想定しております。

○阿部委員
 全てにおいて申し上げていることですが、ぜひ現場の実情をよく把握していただいて、同じ学校でもその年に在籍、在校する児童生徒によって実情が変わってきますので、よくよくニーズに応えられる運用にしていただきたいと要望して質問を終わります。

 次に、定時制高校についてお伺いしたいと思います。
 県内には、学年制の県立定時制高校が17校、市立が1校、単位制の定時制高校が3校、合わせて21校の定時制高校があると思いますが、今入学してくる生徒の実情は、働きながら夜勉強するという定時制高校が設置された当初のニーズから変化していると感じており、不登校やひきこもり、いじめや家庭環境などで全日制に通えない生徒がほとんどだと認識しています。さらに近年は外国人生徒も急増していて平成30年度は174人が在籍し、うち西部地区が134人という状況であり、大体全体の3分の1ぐらいが外国人かなと思っています。
 それと、問題だなと思っているのが就職です。全日制高校の就職内定率の平均が89.3%なのに対して定時制高校の就職内定率は平均45.6%で約半分です。私の地元に浜名高校の定時制があり、大体80人ぐらいに対して外国人が30人以上いらして日本語力がなくて授業に入れない実情があります。小学校や中学校は先ほどの話のとおりいろんなサポート制度が整ってきていますけれども高校での支援がまだまだないものですから、定時制高校に行く子たちは内申点もなくて結局は全日制高校に行けなくて定時制高校に来るけれども、日本語がわからなくて授業もわからない。就職に対する支援もないので就職先もない実情をどのように教育委員会として認識して、どのような対応を考えていくのかお聞きしておきたいと思います。
 公明党さんの御努力もあって、夜間中学の件は前向きに考えられておりますが、定時制高校もしっかり見ないといけないと感じていますが、所見を伺います。

○小関高校教育課指導監
 定時制高校につきましては、8番委員御指摘のとおり不登校生徒あるいは外国人生徒が多い現状を踏まえ、来年度当初予算におきましては本議会でも御提案していますとおり外国人生徒みらいサポート事業を検討しており、高校に在籍する外国人生徒に対し日本語学習に係る補助あるいはキャリアコンサルタントを用いた個別相談などの支援を行ってまいります。支援を通じまして特に外国人生徒の日本語教育の支援並びに就職支援を今後進めてまいりたいと思います。

○阿部委員
 外国人生徒みらいサポート事業は詳しく見ていますが、日本語支援が必要な生徒が在籍する18校230人に対して今回予算措置するのは、キャリアコンサルティング技能士が3人、日本語教育コーディネーターが3人、日本語学習講座が18校に対して10回ですが、大丈夫ですか。
 それから、就職支援に対しても各校それぞれの具体的な立地も鑑みてやらないと全県での外国人生徒みらいサポート事業では考え方が不十分だという気がしますが、いかがでしょうか。

○小関高校教育課指導監
 外国人生徒に対する支援につきましては、新事業として外国人生徒みらいサポート事業を行っており、これまでも外国人生徒支援事業として、特に外国人が多い西部地域にあります定時制高校におきまして日本語指導を行う支援員を雇っております。特に磐田南高校、浜松北高校、8番委員のおっしゃった浜名高校にはこれまでも同様に配置していますので、支援員を通じ日本語教育についてはこれまで以上に支援充実を図ってまいりたいと考えております。

○阿部委員
 木苗教育長、松井教育監は定時制高校を近年ごらんになられていますでしょうか。もしごらんになっていたら先ほど申し上げた実情についてどの程度御認識いただいて、いるか確認したいと思います。

○松井教育監
 浜名高校には伺っていませんが、例えば清水東高校であるとかそれぞれの学校の現状も見させていただいて、8番委員御指摘の問題については非常に困難をきわめていると現実として認識しているつもりでございます。
 今、高校教育課からも話がありましたけれども、支援については今後手厚くしていかなきゃいけないと感じているところでございます。

○阿部委員
 大上段から言わせてもらうと、学習指導要領の基本方針はもちろん御承知だと思うんですけれども、社会を生き抜く力の養成が最初の項目にありますよね。これから入管法が改正になって外国人の子供がますますふえる中で、社会を生き抜く力の養成のために定時制の子供たち、特に外国人の子供たちに何をしなきゃいけないかといったら、就職支援なんかは今言う形だけじゃなくて、私の地元の例を引き合いに出して言いますと、浜北西高校の後援会とPTAがお金を出して浜北西高校のキャリアサポートセンターでキャリアサポートしてくださる企業OBの方を雇って就職先を開拓しています。こういう実例があるにもかかわらず、形どおりの外国人みらいサポート事業をやりますからそれでいいですというのでは不十分だと思うので、よくよく現場を見ながら校長先生や先生方からも実情をちゃんと聞いて、地域の企業とも協力していただいて対応できることをやっていただきたいと要望して終わりたいと思いますが、所見があればお伺いします。

○松井教育監
 8番委員御指摘のとおり、やはり学校でのサポート、地域でのサポート、企業でのサポートなど社会総がかりで定時制高校の生徒あるいは外国人生徒につきましてもサポートしていかなきゃいけないと痛切に感じております。

○阿部委員
 では、1つだけ。そこまで松井教育監もおっしゃったので、来年度の定時制の就職内定率がことしのように50%を切ることがないようにきちんと就職先を見つけてあげられる体制がとれるように要望して質問を終わります。

 次の質問に入ります。
 政府が、2021年度から高校普通科を抜本改革するとの方針を1月に打ち出しました。教育再生実行会議等々の議事録を読むと総理も出席されて高校普通科のあり方を考えなければいけない改革案です。2021年でわずか2年後にスタートなので今年度積極的に取り組んでいくことが必須だと思いますが、県教育委員会としてどう考えているのかお伺いしたいと思います。
 また、改革案には新学科の創設、専門コース制を導入すべきとのプランが入っていますが、県教育委員会として現在の高校普通科に対してどのように対応していくのか、お考えをお聞きします。

○小野田高校教育課長
 8番委員御指摘のとおり、現在政府の教育再生実行会議でこれからの高校普通科のあり方について検討がなされております。中間報告を見ますと先ほど御紹介がございましたとおり、学習の方向性に基づいて学科を類型化することなど提言の取りまとめに向けてさらに検討を深めていくとされております。その後も実行委員会のワーキンググループで議論が重ねられており、ワーキンググループの様子を見ますと、例えば普通科の類型化につきましてはより早い段階から子供たちの学びに対して一定の枠をはめてしまうことになり、将来的な選択肢を狭めてしまうことにならないかとの慎重な意見も交わされております。まだ中間報告の段階で具体的な姿が示されておりませんが、高校教育課といたしましては教育再生実行会議での議論の行方を注視していきたいと考えております。

○阿部委員
 小野田高校教育課長にお聞きしますが、来年、再来年なのに注視しているだけで間に合いますか、間に合わないと思います。
 先般拝読した静岡総研主任研究員の岩間さんの静岡県民の教育観を考えるというレポートでは、静岡県における教育に関する保護者の意識アンケートの結果を分析されています。親の教育観は4つに分類され、1つは教育熱心安定志向グループ、それから体験重視グローバル志向グループでどちらかというと進学志向の子供たち、また親御さん。それからもう2つが現実志向のグループ、それから自由放任志向の4つに分類される。
 このように静岡県民の教育観分析をされておられる方もいらっしゃるわけですから、静岡県教委としては県民意識、県民の教育観をきちんと反映させた普通高校づくりに着手すべきです。冒頭の話では職業教育振興会とワーキングチームをつくったとのことですが、こちらの高校の抜本的改編を念頭に置いたプロジェクトチームこそ本当につくるべきかと思いますが、教育委員会の責任者である教育長の所見を伺いたいと思います。

○木苗教育長
 今の問題については、私も高校をよく回って各校長先生の会議にも出ており、いろいろ御意見を伺っております。今はちょうど過渡期といいますか、大学入試も大きく変わりますし、それから社会の要望といいますか、静岡県でも人材難という中で特に職業高校もしっかりやらなきゃいけない。そうしないと高校生がもうみんな県外に出ていってしまう危機感があるものですから、経済4団体とも時々お話し合いも進めております。
そういう中で教育委員会としても国の動向も見ながら静岡方式といいますか、そういうものを近いうちに形づくって出したらいいかなと今かなりあちこちから情報を集めており、しっかりまとめて、そしてやっていこうかなと思っている状況ですので、多分ここ二、三年ではっきりすると思います。

○阿部委員
 今回の委員会説明資料にもありますけれども、今年度取り組まれたコアスクール事業がいわゆる高校再編、改編の前提になってくると思います。何校か見ましたが、しっかりと成果が出ているところもございました。そういうところをしっかり分析されて、事業をやりっ放しじゃなくて、それを土台としてその上にきちんと組み立てて静岡県の県立高校のあり方をしっかり考えていただきたいと思います。
特にこれから私学が無償化すると、はっきり言いますけれども県立高校は負けます。私学のほうが魅力あります。先ほど話を聞いてびっくりしたんですが、滋賀県ではまだ無償化されていないのにみんな私学に流れていって県立高校の倍率が1倍に満たなかったそうです。だから県教育委員会の皆さん全員がきちんと認識して、またそういう実例が既にあることをしっかりと肝に銘じて作業を急いでいただきたいと申し上げますが、もし最後に所見があれば伺います。

○木苗教育長
 お話にありましたように、私立高校が無償化される話も聞いておりますし、もちろん高校側の意見もそうですし社会の実情や近未来、将来構想も含めて私たちは考えておりますので、総合してどういう方向がいいのか。それからもう1つは高校を出たあとに大学進学だけでなく現場といいますか社会に出て活躍する人もいることも含め、できるだけ近いうちに県としてどういう方向を向くのか教育委員会としても教育体制を明確にしていきたいと考えております。
 私学と県立、公立が一切関係ないというのでは決してなく、常に話し合いやコミュニケーションをとる中でやっていきたいと。片方がよくて片方が悪いのではなくて静岡県としてどうするのか。あるいは静岡県が実際に交流して、いろいろなことで外国との交流や連携もある。ゆくゆくはですね、産業界との連携が高校を出て大学に行くか、あるいは大学を出てから会社に入る方も含めて形づくって、そしてそれを原形にしながらよりブラッシュアップしていくことでやっていきたいと思います。

○阿部委員
 わかりました。
 関連しますが、高校の部活動のあり方について先ほど3番委員から別の角度で質問がありましたが高校再編、改編に合わせて部活動のあり方も考えていくべきだと思います。
 昨今の記事で、磐田市での磐田部活という中学校での成果があります。教育委員会は高校でもと考えておられるようですが、磐田の場合は地の利があってヤマハジュビロさんというラグビーのトッププロチームがあって、また大学もある環境でした。そうじゃなくて、特色が既に確立している、例えばボートで言えば川根高校、天竜総合高校、ヨットで言えば湖西高校、なぎなたで言えば清流館高校、また文化系で言えば伊東城ヶ崎高校のアートコースとかアートクラブもしっかり守っていくことを部活動のあり方として明確に打ち出していくべきです。過疎地域によっては、部活がなくなったら拠点校方式で、例えば野球部はA中学に全部集めるとか、B中学にサッカー部を集めることも並行して考えて部活動のあり方も考える。
 高校改編もトータルに描かないと、また個別に高校を統廃合して地元が全く聞いていないということが繰り返されるようではますます県立高校に魅力がなくなりますので、この際腹を決めて大局的にトータルで組み立てていくべきと思いますが、部活動のあり方という角度からの所見を伺います。

○名雪健康体育課長
 部活動のあり方でございますが、県立高校においてはいわゆるメジャーなスポーツ、野球とかサッカーが今のところ多くの学校で配置されていて、部活動に入りたい子は自分の行った学校で入れることも公立高校の強みだと思います。メジャー競技については地域に強豪校と言われる学校もございますので、全国を目指す子あるいは2番手、3番手の学校へ行って強豪校を倒すことで自分の夢を実現する子がいると思います。
 一方、8番委員御指摘のマイナー競技については、先ほど御紹介があったようにヨット、ボートあるいはなぎなたなどは部活動の設置自体が少ないものですから、これからも学校の強みとして守っていきたいと思います。具体的には教員配置や部活動指導員の配置で支援していきたいと思います。

○阿部委員
 名雪健康体育課長が今おっしゃったとおりのやり方をしていくことこそが、僕は特色化につながると思います。思い切って色を出していくことがわかりやすい県立高校のあり方、選択肢としての県立高校になっていきますし、またアピールポイントにもなるので、先ほど木苗教育長が私学といたずらに競争するものではなく、お互いに静岡県の教育を高めるものだとおっしゃいましたが、全くそのとおりだと思います。私学にない部分を公立が特色化して多様なニーズに応え、静岡県の子供たちの多様性を育てていくことを描いてトータルな高校再編計画に早急に着手していただきたいと最後に申し上げて質問を終わります。

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