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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 裕之 議員
質疑・質問日:11/16/2009
会派名:民主党・無所属クラブ


○多家委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 発言願います。

○大石(裕)委員
 私のほうからさせていただきます。
建設部の太田川ダムの件について、先に質問させていただきます。
太田川ダムなんですが、クラックの件でございます。クラックが、平成20年度のときの話では上流面に133カ所、下流面に36カ所あり、そのうち補修の必要となるのが5カ所ありまして、最大のものは24.5メートルというようなお話を伺っておりますが、これのその後の状況を教えていただきたいということと、このクラックの原因が温度応力――水和熱というんですか、というものによるものだというようにお話がありました。
これは補修をする中で、その原因というものが、この水和熱であったということが確認ができたのかどうなのか、そこの原因を教えていただきたいと思います。
 あと、ダムの下流面の左岸の地すべりの対策工事も以前に行われておりまして、土を盛ったり、アンカーボルトを打ったりという応急工事をされておりますが、その後の左岸の状況を教えていただきたい。

 そして、あと平成20年の12月議会で、1億円の増額工事が認められたものがあります。岩盤の中の割れ目に対しての遮水性を確保するための工事の予算なんですけれども、これは基礎排水工毎分24リットル、継ぎ目排水工毎分6リットルと、合計で毎分30リットルの漏水というものがあるということで、それの対策工事なんですが。この工事を完了されて、その後の遮水状況、漏水状況といいますか、それはどのような状況なのか教えていただきたいと思います。
あと、ダム本体からも若干今、水がしみ出ているという部分、目視的にもわかるところもあるんですけど、そういった部分があるんですが、そのところの対策みたいなもの、その問題をどのように今、対策されているかということをお聞きしたいと思います。

 あと、モネの庭の件なんですが、浜名湖ガーデンパークのモネの庭の名称について、協定締結の交渉をずっとやっていたんですが、結果としてできなかったという状況は承知をしております。
ただ、このモネの庭の名称の使用も中止するということなんですが、そのときに県から10万ユーロの一時金を支出しておりますが、このお金は協定締結を断念されたことによってどのようになっているのか、その後の経緯も含めてお答えをいただきたいとそのように思います。

 あと、空港のほうの関係のことで何点かお聞きいたします。
説明資料の7ページのアですが、一番上の上段のアです。管理指標の推移ということで、騒音対策実施箇所数というのが累計で平成16年から出ているんですけれども、これが19年から20年にかけて8カ所から9カ所にふえておりますが、これは、新たな調査をされたわけではないはずなんですけれども――この時点ではですね――これが8カ所から9カ所になったことの理由とか状況というか、そこをちょっと教えていただきたいということと、この指標の目標が18カ所というふうな形になっているんですが、ちょっとこういうものに対する目標というものの位置づけが、ちょっと私としてすとんと落ちない部分がございますので。なぜここに目標があるのか。しかも18カ所という数字が具体的にあるのかということを、御説明をいただきたいと思います。

 そして、そのページの中段から下段にかけての(イ)の指定管理者制度の運用というところなんですけれども、可能な限り旅客ターミナルビルを運営する空港運営会社に委託し、民間主導の一体的な管理による利便性と効率性の向上を図るということで、指定管理者制度を導入することにされたということなんですが。ここの民間主導という部分におきまして、トップの人事が民間という部分ではちょっと外れるのかなということで議論もいろいろありましたけれども。
その後、民間主導という意味で動かしてきたものが、どのような民間主導のよさが出ているのか。どういうところに今回の人事は問題なかったですよという意味の、よかったですよということの具体例みたいなものとかがあれば、教えていただきたいと思います。

 そして、その次の8ページの(2)の@のアですが、富士山静岡空港利便性向上事業費のユニバーサルデザイン機能なんですけれども、これはユニバーサル機能を充実するための補助を行っているんですけれども、これはユニバーサル機能を向上するという意味で言えば、最低限のユニバーサル機能というのは、もう必要なんですよね、公共の施設でございますから。そういう中で、それをより向上させるための補助という意味で、どれぐらいの金額をどういったところに補助されたのか、そこを具体的なところで教えていただきたいというふうに思います。

 そして、最後の1点ですが、14ページのところの空港周囲部整備事業費のところの調節池工事等、西側制限表面部の周辺があるんですが、調節池が地すべりを起こして、平成20年度に工事を再度行っているわけですが、この工事は最終的に幾らでできたのかということと、原因が具体的には何だったのか。
当時は水の通り道が幾つかあるというようなことで、みずみちということで言われておりましたけれども、これも工事をする中で、そういったものがわかったのか、そしてそれに対して対策みたいなものがないか、今後の工事に関しても対策をとることができるのか。
そして、施工業者には、責任はないということで、当時も言われておりましたけれども、実際工事をやり直してみて、その施工業者に対してはいかがな対応か、責任があったのかないのかということもお答えいただきたいと思います。以上です。

○瀬戸尾河川企画室長
 太田川ダムの関係です。まず、ひび割れということです。このひび割れは試験湛水前後、試験湛水中、それぞれ調査しています。
 堤体のひび割れは、上流面のほうでは191カ所、そして下流面は167カ所、合計で358カ所あります。平成21年3月以降は、新たなひび割れの発生やひび割れの延伸、こういうようなものは確認されておらず、また試験湛水中の観測結果からも、ひび割れに関する異常等は確認されませんでした。
ひび割れの発生の原因ですが、温度応力によるものと我々は考えております。
下流左岸ののり面の状況なんですが、当時と比べても変位というものはもうほとんどなく、打ち出したデータにより、全くふえてないことが明らかにわかっています。

 そして、次に1億円の増額変更ですね、これにつきましては、ダムのカーテングラウト等の遮水の目標値に達成させるために、改良工事を行っておりまして、これは漏水とは関係のないものです。
 工事の結果、カーテングラウトの漏水量は少なく、遮水性が十分に確保できたということを確認しております。以上です。

○吉添河川砂防局長
 今の御質問にちょっと補足させていただきます。クラックの原因は主には温度応力というふうに考えておりまして、そのひび割れの補修の過程とか、そういったあとその原因というものは確定できておりませんが、当初のように主には温度応力というふうに考えているところでございます。
 それから、下流面の地すべりでございますが、これについては当初対策をしまして、現在の状況は追加で対策をするような状況にはなく、今監視を続けているところでございます。
 それから、最後の本体のしみ出しでございますが、これについては当初からその量が計測できないほど少ないということでございまして、確かな原因については確定できませんでしたが、これにつきましては試験湛水を終わりまして、供用開始から1カ月ほどで現在は消滅をしております。以上でございます。

○鈴木公園緑地室長
 浜名湖ガーデンパークのモネの庭の名称についてお答えいたします。
昨年度、フランス学士院芸術アカデミーとの友好関係を構築するために、正式名称の付与や技術支援を含めた協定の締結に向けて交渉を進めてまいりました。
その結果、条件面で県の条件とかけ離れていたため、モネの庭の名称は、この3月31日をもって使用を中止いたしまして、4月1日から花の美術館として使用しております。
なお、10万ユーロの寄附についてでございますけれども、これは協定締結に向けた交渉の段階で10万ユーロという話が出ておりますけども、最終的に協定が締結できなかったものですから、お支払いはしておりません。以上です。

○石田建設部理事兼空港地域連携室長
 まず、管理指標の関係で8カ所が9カ所になったという関係でございますが、これは航空機騒音の対策事業の共同利用施設整備事業というのが、航空機の騒音コンター70の中の集落において指定をしておりまして、そのうちの1カ所が平成20年度、島田市の吹木地区というところで整備をされたということで、8カ所が9カ所にふえております。
それから、当然その管理指標の意義でございますけれども、18カ所というのは島田市、それから牧之原市、吉田町の中の航空機騒音が開港前の想定で騒音コンター70の中にある集落については、18カ所の共同利用施設整備を平成7年度から開港後5年までに整備するということで目標を定めています。

 次に、民間主導の制度についてということでございますけれども、基本的に静岡空港は平成15年度に空港戦略プロジェクト会議で提言をいたしまして、民間主導の運営を、空港基本施設とターミナルビル一体で管理するということでスタートしております。それでどのような予算があるかということですが、まず指定管理者制度を導入いたしまして、指定管理をお願いするに当たりまして会社に経費等の積み上げをした際に、約1割程度開港前に出てきたものの中で経費が節減されるというようなことを確認しております。これは当然、会社のほうが指定管理で委託しますので、5年間の長期間の契約になり、若干の経費の節減はできるということでございます。
それから、開港いたしまして今約5カ月でございますけれども、県民の声を我々も受けておりますけれども、例えば待合室のいすが足りないだとか、会社で即時対応できるものについては徐々にやっておりますけれども、まだ5カ月程度ですので、いろんな県民の声がございまして、それを今後、また会社のほうといろいろ協議をしながら、どういった点で改善が速やかになされたかということについては、検証をしていきたいというふうに考えております。

 それから、ユニバーサルデザイン機能の補助についての実績でございますけれども、平成20年度に富士山静岡空港株式会社に対しまして、ユニバーサルデザインの補助ということで、1つは視聴覚障害者の誘導をサポートするシステム。それから、聴覚障害者に対する緊急事態を知らせるフラッシュライトの設置と、この2点につきまして952万3810円の補助をしております。以上でございます。

○勝山建設部理事兼空港整備室長
 空港工事のうち、調節池――我々がR0と称しておりますが、調節池の工事、それの災害復旧工事に係るお尋ねについて、御説明申し上げます。
 災害復旧工事に要した復旧費でございますが、工事費で3億7200万円余となっております。
原因といたしましては、予算をいただくときに御説明をいたしましたが、当初我々がボーリング調査等で調査をしておったときに考えていた、いわゆるみずみちと申しますか、湧水の場所が周辺の切り土工事を行ったために変化して、我々がちょっと予見できなかったところにみずみちができてしまって、それが拡大したことによりいわゆる地すべりを生じたと、このような原因だと考えております。
工事の結果、得られた所見では、それが原因であるというように判断をしております。
対策といたしましては、当初施工いたしました切り土ののり面について、のり面の勾配を若干一部で緩くしまして、切り土をやり直した点。
それから、そこの部分に防災盛り土として下部に盛り土をしたこと。
それから、その前面に布団かごを設置いたしまして、外側の水を外に抜けやすくしたこと。
それから、のり面本体部につきましてはアースアンカーを設置いたしまして、のり面が崩壊することを防ぐために斜面の安全率を上げると、こういうような措置をいたしました。
これらによっていわゆる再度災害といいますか、またさらに地すべりのようなものが起こることがないものと考えております。
 それから、最後に、当初施工を行った業者の責任問題等はいかがかというお尋ねでございますが、私どもがこの災害復旧工事をやることによって、冒頭申し上げたとおり、当初の原因というものが切り土をやっていくときの切り土面などを我々が調査した結果、やはり最初の当初設計をしたときの、我々の調査で予見ができなかったところに湧水が出てきたということが原因であろうというふうに考えておりますので、我々の設計どおり施工をしていただいた施工業者には、その責はないものと、このように考えております。以上でございます。

○大石(裕)委員
 太田川ダムに関しましては、いろいろな状況がございますので、監視体制をしっかりしていただいて、周辺の住民の方、下流域の住民の方々に不安の軽減がされるように努力をしていただくということで、その点を要望させていただきます。

 そして、浜名湖ガーデンパークのモネの庭の件なんですが、結局、お金としての支払いはなかったということで、そういう実損がなかったという意味ではよかったんですが、海外との交渉の難しさみたいなものを、多分担当の方は感じられたんだと思うんですね。
できなかったからだめだという話よりも、そういった部分で、これからどうそれが生かせるのか。やっぱり交渉の過程でああしときゃよかったんだろうなとか、こうしてたらよかったんだろうなという部分はどっかにあるはずだと思うんですね。
我々がサラリーマンの時代でも、やっぱり営業の仕方とか、しっかり契約書をこの時点でこうしておくとかというような、ちょっとしたいろんな部分があると思いますので、そこら辺を次に生かすという意味で、そういった反省をまたほかの皆さんにもしっかり周知していただくことも大事だと思いますので、そのあたりの御感想というか所感をいただきたいというふうに思います。

 そして、空港の関係なんですが、開港前の騒音対策の実施箇所の目標の18カ所というのは、開港前コンター70というのは承知をしておりますが、その後、また今調査をされてますので、ぜひ私もいつも言ってるんですが、空港部――今は何でしたか、室でしたか――と話をすると、とにかく騒音の問題とか電波障害の問題は申告制だから、申告されないと一切関係ないんだよということの回答が住民の方にあるみたいなものですから、そういうことじゃないだろうと。
私は、とにかく地域の調査をしていただく必要があると。担当の皆さんも含めて、しっかり足で歩いて実態調査をしていただく必要が私はあると思っていますので、そこら辺のものの進め方に関して、ちょっと御意見、お考えをいただきたいと、そのように思います。

 あとは指定管理者を使って民間主導という意味で言うと、旅客ターミナルの中のいろんな運営の問題とか、場所の問題とか、中の構造の問題とかということは、利用者側から見てもいろいろ、こうだったらいいのになとか、こういう施設があったらいいのになとか、いろいろ御意見も上がっていると思いますけど、ぜひそういったものも、今からではなかなか大変な部分もありますが、実際それが民間主導でできたのかというと、私は非常に疑問に実は思っております。本当の意味の民間主導でやるんだったら、もっと違ったやり方ができたんじゃないかというような思いはありますが、今となってはしようがないことなので、ぜひそういった視点を、目線を大事にしていただいて、これからの運営に関しても、そういった利用者の人にとってどう一番使い勝手がいいかというところを中心に、本当に民間の力も含めて利活用をしていただきたいという要望をさせていただいて、質問を2点お願いします。

○鈴木公園緑地室長
 モネの庭の件ですけれども、昨年のちょうど3月になりますけれど、クロード・モネ財団の館長さんが新しくかわられまして、それまでの考えといいますか、相手方がちょっと異論を唱えられたというか、非常にきつい条件を出されまして、結果的に合意できなかったということなんですけども。
 交渉の段階で、おっしゃるとおり、相手はフランス人ですので、言葉の問題でそれぞれ弁護士にしても仲介していただく方がおりまして、言葉の壁というか、なかなか難しいものがありました。
その反省点といいますか、それを踏まえて、今後の次に生かすという部分なんですけども、正直ちょっと今の段階でこれをどういうふうに生かしていくべきかという部分が、ちょっと今のところ思い浮かばないといいますか。とにかくお互いの意思疎通というものが一番大事かなというふうに感じております。以上です。

○石田建設部理事兼空港地域連携室長
 航空機騒音等の対策の進め方でございますが、昨年度計画いたしました各地点調査そのものが終わりまして、ただいま地元のほうに入っておりますけれども、あと電波障害なんかについても申告制というようなお話がありましたけれども、そうではなく、今、30地点については11月中までには定点調査が終わりますので、そういったものも、市町と連携いたしまして、しっかり地元のほうへおろして進めていくということで、また冬の調査もございますので、それらも含めて来年度しっかり対応していきたいと考えております。

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