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委員会会議録

質問文書

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平成29年決算特別委員会文教警察分科会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:10/31/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 分割質問方式で3点ほどお伺いします。
 まずは最初は細かいことかもしれませんが、平成28年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書の2ページの中段で、今後も地域住民や大学生等とずっと書いてあって、学校教育の枠組みだけでは対応できない課題に対しとありますが、この課題とはどんな内容なのかお聞きしたいと思います。

○太田義務教育課人事監
 今教育が抱える課題が、例えば家庭の貧困が学校教育に影響したりとか、またはキャリア教育をするためには地域の方の理解を得て進めなければいけないところもあったりという中で、子供を健全に育成させるときに、学校教育だけではなかなか不十分な部分があるという思いがあって、学校教育の枠組みだけではなく、例えば地域の方であるとか、大学生とかも含めて社会総がかりで教育を行っていこうという趣旨であります。

○岡本委員
 そこに書かれたとおりだと思いますが、それでこの課題というのは、きのうきょう始まったことではなくて以前からずっとあるわけですね。これからも取り組んでいくということですが、今日まで取り組んでこられた成果はどの辺まで上がっているのかお聞かせください。

○太田義務教育課人事監
 社会総がかりで取り組むためのこれまでの成果ということで御質問いただきましたが、静岡型コミュニティスクールという形で地域の方に入っていただき、子供たちの社会性であるとか、キャリア教育の部分については進んでいると思いますが、具体的に数値で御提示できないところは御理解いただけたらと思います。ただ、地域社会に子供たちが参加している割合は、全国学力・学習状況調査の結果でも静岡県は数値を高く上げているものですから、地域へ出ていく子供たちの多さであるとか、社会総がかりという部分では成果が上がっているのかなと思っております。

○岡本委員
 成果を期待したいと思います。数字ではなかなか示しにくいということですが、例えば新しい課題も出てくると思うんです。それらを含めて課題そのものが減っているのか、ふえているのか、その辺ぐらいはわかると思うのですが、どうですか。

○太田義務教育課人事監
 感覚的な回答になってしまうかもしれませんが、課題としては子供が二極化しており、家庭の教育力等――具体的にいうと片親が悪いわけではないのですが、保護者が片方しかいないとか、お母さんが働きに出ている中で、福祉施設、場合によっては発達障害等で医療施設等にかからなければいけないお子さんの割合は明らかに年々ふえているものですから、そういったところの課題は大きく出ているかなと感じております。

○岡本委員
 わかりました。
 ただ課題が逆に今言ったようなことで、はっきりしてくれば、解決の方法も出てくるというか、やりようがあると思いますので、これはさらに活発な取り組みを期待したいと思います。

 2番目に移ります。
 先ほども少し質問が出ていましたので重複は避けたいと思います。説明書7ページ、9ページも若干関係してきますが、(ウ)通報制度のところで、内部通報が10件というお話がありました。その次に、県民等からの通報を受け付けたと書いてありますが、これは全部で89件ということです。この中身はどういうものなのかわかればお聞かせいただきたいと思います。

○小川教育総務課参事
 外部通報制度としての教職員倫理110番ですが、例えば各学校において教職員の指導にあって不適切な指導があったのではないかということで保護者から御相談があったりします。そういう形でいろんな場面場面での教育活動での御相談の部分として教職員の不適切な指導等について通報いただいている現状になります。

○岡本委員
 そうしますと、説明書9ページの教育活動の悩みとか、懲戒処分のものもありますが、こういうものとは異質なものと考えていいのかしら。7ページを見ると、不正行為等と書いてありますので、これはそこに行く前の段階で、こういう通報がなければ、極端に言うと未然に防げなかった場合にはこういう不祥事につながってくると思うんですが、内容は全然別個のものと考えていいのか。それとも似たようなものと考えていいのかしら。

○水元理事(人材育成担当)
 ただいまの御質問についてお答えします。
 実際に教職員倫理110番にかかってくるいろんな相談や御指摘の中には、しっかり確認すると説明書9ページにある懲戒処分に至ることもありますし、そうではないにしても学校の校長、あるいは職員に対して指導しなければならない場面もございます。誤解や不信が背景にある場合もあるものですから、そうするとどういう方に相談するか、あるいはどういう解決の方法がいいかというアドバイスをする場面もあります。

○岡本委員
 わかりました。
 それでは説明書9ページに行きますが、例えば似たようなこともあるんでしょうけれども、教育委員会と学校が一丸となって不祥事根絶に向けて取り組んだにもかかわらず、それでもこれだけのものが出てきたと、今もふえています。こうしたことをしてきたにもかかわらず、どちらかというと結局皆さん方のやり方、一方的な物の見方というか、こういうことをすればよくなるはずだとか、防げるはずだとか、そういうやり方、中身そのものが的外れじゃないかという気もするわけです。その辺どうですか。

○水元理事(人材育成担当)
 この件については、この表現にあるように私たちの対応や教職員に向けたいろんなメッセージがどういう形で伝わっているのか、それを受けて各学校でどういう取り組みをしているのかしっかり確認する必要があろうかと思います。
 平成28年度の場合には、残念ですけれど立て続けに飲酒の案件が起きたりしました。そういうところで全ての教職員が緊張感を持ってやらなければならないときに、私たちも事実や確認がしっかり伝わっていたのか十分に反省しなければいけないし、それに応じた対応を現在とっているところであります。

○岡本委員
 どういう方法で研修なり何なりをしていけばいいか非常に難しいかもしれませんが、しばらく前に警察で「泥棒の気持ち」、要するに泥棒した人の経験でこういう状況、家庭なら入りやすいというのがありました。例えばこういう不祥事、飲酒運転を起こした人たちがどういう格好で、どういう気持ちで、それまでの事前のいろんな注意事項などを受け入れていたのかも含め、それなりの指導なり、注意を少し方向を変えてやる方法にしないと。何となくこれだけやればいいという発想がどこかにあるのではないかという気がするんですね。だから一向に減らないということで、そういうことも考えてみたらいかがかと思いますので、これは意見として申し上げておきます。

 それからもう1つ、説明書9ページの下の相談員1人当たり約200人の面談を実施したが対象である採用2年目の全教員の面談を実施できなかったと。面談ができなかったことで、例えば不祥事が多くなっていることにつながっているのかどうか。こういう2年目の人たちを対象者としてやらなかったことによって不祥事がふえたかどうか。その辺はわかるかしら。

○南谷福利課長
 サポート事業の2年目の平成28年度の実績に関する部分ですけれども、対象者がかなり多くて、初年度新規事業ということで取り組んでまいりましたが、実は対象者に順位づけをしました。他県で教員をやられていて本県2年目のようなベテランについては順位を下げまして、例えば大学を出てストレートで来たまだ経験の浅い方、もしくは多少の経験はあるんですけれども20代の方を中心にやれる範囲内で設定したものですから、一部残ってしまったのはそういった他県現職の方でございます。その方について不祥事が出たということは基本的には考えておりません。

○岡本委員
 先生というのは、子供たちから見れば、あるいは社会から見ても常にお手本だと思いますので、そういうことが起こらないような万全の体制をぜひお願いしたいと思います。

 それで関係して説明書15ページのそれぞれの評価につながってくると思うんですが、そういう状況だけれども――これは生徒から見る面とそうじゃない面もあるんでしょうけれども――不祥事がふえている割には以外に高いなと思うんです。これは皮肉に聞こえるかもしれませんけれども、この調査対象は子供たち、生徒たちは全員なのかどうなのか。どういう格好でやられているのかその辺をお聞かせいただきたいと思います。どんな項目、こういう言い方でやるのかそこら辺の実態を知りたいと思います。

○赤堀教育政策課長
 総合計画や教育振興計画の指標につきましては、学校対象調査とか、あるいは県民対象調査の結果をこのような計画の進捗に活用しているところで、例えば信頼できる先生がいると答える児童生徒の割合につきましては、生徒を対象に、学校対象調査の中でやっているものでございます。学校対象調査は政令指定都市の学校を除いた全ての静岡県内の小中高特別支援学校が対象になっており、学校に対する調査と先生に対する調査、あと児童生徒に対する調査と3つの段階がございます。教員と児童につきましては、その中で小中学校の場合は全学校の15%程度、高校の場合は25%程度、特別支援学校の場合は35%程度を抽出して、学校の中の生徒を小学校の場合は5年生、中学校の場合は2年生、高校の場合は2年生という方々を抽出して調査を行っております。
 調査の方法としては、各学校にシートを配付して、それを学校が生徒に記入させて、学校が集計して我々に出してくるという調査指標になっておりまして、毎年度末の2月から3月にかけて調査を行っている状況でございます。

○岡本委員
 抽出される学校は、例えば年々変わっていくのか、順番を決めておられるのか。その辺もあわせてお願いします。

○赤堀教育政策課長
 抽出する学校につきましては、地域のバランス等を考えておりまして、できるだけ2年連続で抽出されることがないようにしておりますし、高校ですと、例えば専門教科がありますので工業、商業、農業等それぞれ地域ごとにバランスよく抽出する形で考えております。

○岡本委員
 わかりました。
 これで終わりますが、生徒たちからもあるいは地域からも先生方からも信頼される教師、先生というのはこれからぜひ育てていただきたいと思います。ただこの一連を見ますと、先生方も多忙であったり、家庭のこともあったりもろもろ結構忙しかったりしてストレスもあると思うんですね。これは私の持論ですが、前から校長先生は教員の家庭訪問をすべきだと思っていますので、ぜひそういう家庭訪問、先生方がお子さんたちの家庭訪問をすると同じように、家庭訪問することによって雰囲気もわかるでしょうし、悩んでいることがあるかもしれません。できるならばそんなこともこれから心がけてみたらどうかと思いますので、それは意見を申し上げて終わりにしたいと思います。

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