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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司 議員
質疑・質問日:03/01/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○大石(哲)委員
 分割質問方式でお願いいたします。
 鳥インフルエンザについて、世界的に鳥インフルエンザが蔓延しているようでスーパーで卵を買おうとしても1パックで300円とか、オムライスの店は卵を減らしたとか、ファミレスでは卵のサービスがなくなったりとか、物価高からいろんな面で県民に影響が出ています。
 私は浜松市東区の選出で、何度か野鳥から鳥インフルエンザと報道がありましたが、東区のどこでって聞いても教えてくれないんです。何町でもいいんだけれども天竜川沿いとか、何かヒントでもくれればいいんだけれども、県民に聞かれても私も何も答えられないんです。
 野鳥というとくらし・環境部、それで飼っている鳥というと経済産業部、これでは野鳥から出ても当然私にはお知らせしてもらえませんが、経済産業部の皆さんには情報共有がされているんでしょうね。そこをまず教えていただけますか。

○手塚家畜防疫対策室長
 鳥インフルエンザに対する対応について、野鳥を所管するくらし・環境部との情報共有についてですが、野鳥における鳥インフルエンザの検査はくらし・環境部で実施されております。検査で陽性が確認された場合には、自然保護課から畜産振興課に確認場所の情報が連絡されることになっております。
 その情報を基に、畜産振興課は家畜保健所に連絡を行い、国指針に基づき確認地点から3キロ以内の家禽を使用されている方々の異常の有無の確認を行うとともに、注意喚起のために県内全ての家禽使用施設に対し情報共有して感染防止に役立てているところでございます。

○大石(哲)委員
 ありがとうございます。
 その中で詳しく聞こうと思って耳をそばだてても、情報は入ってこなかったんですね。
 1月には東区でハヤブサから見つかったということで、これまで本県ではまだ家畜というか飼っている鳥には行っていないようですけれども、野鳥の発生状況はどのぐらいなのか、それからこの間カンボジアでお父さんと子供が感染してお子さんが亡くなった鳥インフルエンザでの死亡例が出たんですけれども、国内での人間に対する感染例はございますか。

○手塚家畜防疫対策室長
 まず県内の野鳥の感染の確認ですけれども、これまで静岡県では今年浜松市で確認されるまで確認はされておりませんでした。
 国内の野鳥での感染の事例ですけれども、野鳥では26道県180例が報告されています。
 あと、鳥インフルエンザによる人への感染ですけれども、WHOの報告によりますとこれまで全世界で868人が感染しております。国内での感染ですが国内での鳥インフルエンザの確認は今のところ報告はございません。

○大石(哲)委員
 この鳥インフルエンザという名称のとおりこの時期が感染が多いのかと思うんですけれども、どうも報道でそろそろ収まる頃だという報道があったんですが、この発生の時期は大体いつくらいがピークなのか伺います。

○手塚家畜防疫対策室長
 鳥インフルエンザは渡り鳥の動きによって国内に入ってくると言われており、秋から春まで国内にいますのでこれまでは大体10月ぐらいから3月ぐらいでしたが昨年は8月に確認されており、気候変動等により若干時期が変化している可能性はあります。

○大石(哲)委員
 渡り鳥の移動の時期とある程度相関関係があるという意味ですかね。
 鳥インフルエンザが発生すると、その近隣の養鶏農家は全ての鳥を白い袋に包んで土に埋める作業がある。それは県や大規模な場合は自衛隊に頼んだりしていると思います。この費用は当然農家には負担が行かないと思います。
 ただし今度、養鶏農家も自分たちの経営の立て直しを考えないといけない。それについての助成等はあるか教えてください。

○手塚家畜防疫対策室長
 感染が確認されて処分された鳥につきましては、手当金という形で国から全額補填されることになっております。
 そのほか、汚染物品といって卵とかも埋却したり、餌についても埋却した部分につきましては、価格について精査を行い国から補填されることになっております。
 経営につきましては、補填金が出るまでの間お金が入ってこないものですから、今回の議会で家畜発生時に家禽使用施設に向けての融資制度の創設を図っているところでございます。

○大石(哲)委員
 ということは、袋に詰める鳥、また卵は国が買い上げるというイメージでいいと思うんですけれども一時金ですよね。
 それであと、経営の立て直しは融資になるので、要は養鶏農家は蓄えておかなければならないことになるんですよね。そういうイメージでよろしいですか。

○手塚家畜防疫対策室長
 融資もそうなんですけれども、御自分で家畜防疫互助事業という保険制度に加入している場合、休業中のお金が出ることになっております。

○大石(哲)委員
 休業中もそうですが、この前ケージの中の鳥の話もさせていただいたんですが、その保険でひよこを買うお金も出るんですよね。

○手塚家畜防疫対策室長
 その保険につきましては、ひよこの購入費のお金も含まれております。

○大石(哲)委員
 続いて、今牛乳が余って困っている話をよく聞きます。一方10年近く前に逆にバターが足りなくて、酪農の近代化ということで酪農農家が牛を増やすと。それで今になったら牛を減らせという話になっていますよね。1頭15万円程で買い上げますよと。
 この国策に翻弄される農家というのは、本当に気の毒だなと思うんです。私の近隣の浜松市では、酪農で暮らしていらっしゃる方はいらっしゃらないんですけれども、県内でこの影響を受ける方というのは丹那牛乳とか、いなさ牛乳とかブランドが通った酪農はありますので、これについて皆さん方はどのように思われているのか。
 例えば、米を作れと言ったら今度減反でしょう。こういう酪農の政策の変化についての御所見をお伺いしたい。

○吉田畜産振興課長
 酪農については8番委員おっしゃるとおり、牛乳の需給が緩んでいる状況にあります。現在の県内の酪農の情勢でございますけれども、数日前の新聞で県内酪農家170戸余りあるうちの12%、20軒ほどが今年度に入ってから廃業したということで非常に厳しい状況にあります。
 そういう中でございますので、県としては飼料対策を打って酪農の生産基盤を保っていくことで対応しているところでございます。

○大石(哲)委員
 皆さん方は、農業や酪農を振興していただいていますが、一方で要は翻弄される人がいるということをちょっと肝に銘じていただきたい。

 次に気になったのが、医療田園都市について。
 デジタル田園都市という国のプロジェクトも始まっていると思っているんですが、なぜここで医療と田園都市が結びつくか骨子案を見てもなかなか理解できないんですが、端的に御説明願えますか。

○小笠原新産業集積課長
 医療田園都市構想の策定の背景は、ファルマバレープロジェクトを20年間やってきたわけですけれども、その中でものづくり、ひとづくり、まちづくり、世界展開という4つの戦略でやってきたんですが、ものづくり、ひとづくりについてはかなりいろいろ成果が出てきているという中で、まちづくりに関しては地元の市町とも一体となって、住民目線で別の構想を立てて推進して強化すべきだという発想の下で医療田園都市構想を策定していくということで、今回委員会の中で骨子案を提示させていただいているところでございます。

○大石(哲)委員
 ありがとうございます。
 この第一次対象地域の沼津市から小山町までの方々と協議されて、こういう名称で次はファルマバレー以降はこれで取り組もうということで合意されているということですね。

○小笠原新産業集積課長
 この骨子を作るに当たりましても、今までファルマバレープロジェクトを一緒に推進してきましたこの地元の8市4町――ふじのくに先端医療総合特区の県内区域と同じ区域なんですが――をそれぞれ訪問しまして、意見交換をしながらこのような構想の骨子案をつくり、逆に地元の人からもいろいろ御提案を頂いている状況で進めているところでございます。

○大石(哲)委員
 分かりました。
 では最後の質問をやらせていただきます。
 議案327ページの第69号議案の権利の放棄について、1つは昭和36年度に貸し付けした元金59万7000円を60年たって放棄する、もう1つは平成6年に貸し付けしたものを今放棄すると。
 この放棄するに当たって何かルール的なもの、またなぜ放棄に至ったか教えていただけますか。

○山脇商工金融課長
 まず昭和36年度の貸付けですが、貸付先が昭和49年にみなし解散し、法人格は存続していますけれども法人の実態であるとか再開の見込み等がない状態となりました。その後連帯保証人からの回収を続けてまいりましたが、令和4年9月にこの連帯保証人の主債務が時効にかかっていると主張しておりまして、これは確かに主債務の時効を連帯保証人が援用することで時効が完成する形になりますので、令和4年9月に時効が援用され、今回権利の放棄を提出したものとなります。
 それでもう1つは、株式会社シーアールも同様に平成6年度に貸付けた中小企業賃貸貸金という資金でございますが、これが平成11年度に延滞となりました。こちらも平成27年度にみなし解散し、法人の実態や再開見込みがない状況になりました。連帯保証人が4名おりましたけれども、うち1名が自己破産しました。それからその他の連帯保証人3名のうち、2名は令和4年まで分割納付をしてまいりましたが、主債務の消滅時効が完成していたことから、こちらも令和4年9月に時効を援用いたしました。残り1名の方は支払いがなかった方ですけれども、令和4年9月に時効を援用して連帯債務も消滅することになりましたので、今回権利の放棄の議案を出させていただいております。

○大石(哲)委員
 まず、この1つ目の協同印刷株式会社は59万7000円を借入れしたんですよね。これまでに協同印刷株式会社、または連帯保証人からどれだけ返済があったんですか。

○山脇商工金融課長
 協同印刷株式会社の当初貸付額は293万円です。それで最後に未収となったものが59万7000円になりますので、その部分の回収は進んでいたことになります。

○大石(哲)委員
 その差額は返済されていたということですね。
 それで重ねて聞くかもしれませんが、協同印刷株式会社と、シーアールという会社は今は存在しない。みなし解散と言ってましたけれども、それで連帯保証人ももう訴追できないという状態なんですね。

○山脇商工金融課長
 御指摘のとおり、法人の実態や再開の見込みともにございませんし、連帯保証人からの回収もできない状態となっております。

○大石(哲)委員
 このコロナの影響があったり、物価高とか様々な影響で県が貸し付けたお金が焦げつくという例は多々あると思うんです。ただ何年たったらというのが今聞こえてこなかったんだけれども、税金だって請求放棄もありますから、請求放棄に至るまでに、まずは何年間はというのがあるんですか。

○山脇商工金融課長
 こちらの貸付金につきましては、税金と異なり民法上の主債権という扱いになりまして、何年までという区切りはございません。回収できる間は回収を続けることになっております。

○大石(哲)委員
 皆さんからぜひ厳しく取り立てていただきたいと思います。それが県民のためですのでぜひよろしくお願いいたしまして、私の質問を終わります。

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