本会議会議録


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令和3年6月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:落合 愼悟 議員
質疑・質問日:08/11/2021
会派名:自民改革会議


○四本委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 発言願います。

○落合委員
 一問一答方式で2問質問させていただきます。
 まず最初に、低濃度もありますが高濃度PCBについて。先日一般質問でうちの会派の鈴木議員が高濃度PCBの質問をされておりました。その答弁で使用中の事業者を把握して処理期限や方法を周知徹底することを課題としてやっていくよという話をされていました。
先日、私沼津市の工場に行ったところ、たまたまキュービクルの中にPCBが入っているコンデンサーが残っていた。話をしたところ、保安協会からPCBがあるということで、キュービクルの中に置いておきなさいと言われ、高濃度のものが中にありますよと。数値が入った書類をもらったけれどもどうしたらいいのかねと言われてしまったんです。期限が来年3月に迫っていますんで、また保安協会さんに言って処理してくださいねという話をしたんですが、実際のところ、主任技術者さんが管理している高圧事業所であってもまだまだそのまんまのところがあるんじゃないかなという気がするんですね。その辺がちゃんと徹底されているのか。
 また、別に商店だったんですが、昭和40年代に造られた店舗があってそこへ行ったときに、昭和47年のグロー式の古い蛍光灯がずっとついているんですよ。そのお宅には以前調査のアンケートが来たわけだけどと言ったら、知らないと言ったんですね。実際に見たところ、たまたまPCBが入っていない型番だったもんでよかったんですが、実際隠れたところがまだまだあるんじゃないかなという気がするんですが、その辺はどのように把握されているのか。またPCBがありますよと把握していても、それに対して指導をちゃんとしているのかどうか、その辺のことを伺いたいと思います。よろしくお願いします。

○村松廃棄物リサイクル課長
 コンデンサー類の自家用電気工作物ですけれども、最終的な処理完了期限が再来年の3月になっていますが、まだあと2年弱あります。今までもリストがありまして、そのリストを基に調査しまして、実際判明したものもありますし、それが対象かどうか分からないという回答もあります。調査票を出しても回答がないものもあって、督促を現在5度ほどやっていますけれども、それでもまだ返ってこないものもあります。まだ期限まで余裕がちょっとありますので、健康福祉センター、市町とも協力しながら電話はもちろんですけれども実際に訪問にして一つ一つ丁寧に対応していきたいと考えております。

○落合委員
 ありがとうございます。
 余談ですが、50年前は高圧のトランスのタップを絶縁油の中に手を入れて換えるんですね。PCBが入っていたんですね。私らは実際その頃はPCBなんて分かんないですから、触って作業した。それでまた弁当を食べたりしてるんですね。今のところは症状はないもんですから。カネミ事件がありましたけれども、低濃度だからいいのかなというぐらいの気持ちなんですよね。実際のところ、そういう中に浸かっていたんだと本当に思いました。

 それともう1点、低濃度のPCBの絶縁油のトランスの関係ですが、この処理方法で課電自然循環洗浄法というのを使えば、低濃度の洗浄ができるというのがあるんですが、それは知っていますか。法律が変わってそういうことが可能になった。その辺ちょっと教えてください。

○村松廃棄物リサイクル課長
 PCBの処理につきましては、高濃度が中心になりますけれども、JESCO――国の設置した処理機関ですが、そういったところで処理をしています。熱の処理でありますとか、あと薬品で洗浄して処理をする方法、大きく2つありますけれども、高濃度はそういった決められたところでやっています。
 低濃度につきましては、国の認定施設がありまして、その認定された施設で同様の似た処理をして無害化して、最終的には令和9年3月末になりますけれども、それまでに処理をしていく計画になっております。

○落合委員
 分かりました。私のほうがよく知らなかった。静岡県の場合は大体太洋サービスさんにお願いして処理してもらうことでやっていましたからね。

 じゃ、次の質問に移ります。
 フロンガスの件で伺いたいと思います。前に一般質問で私質問したことがあるんですが、フロンガスはオゾン層を破壊する非常に困った物質ですが、この回収率です。今年間の排出量が約1万トンちょっと2019年度はありました。回収された量が約4,000トンで、40%しか回収されていないという国の調査結果がございます。
 それで今、改正フロン法で昨年4月から非常に厳しくなって、どこのお店とか工場とかで排出したか全部書いて、破壊業者また回収業者に出すのを県に届出するようになりました。
 それでもまだまだ回収できていないということで、東京都が今年4月に廃棄時のフロン回収について調査を行っております。その最終結果について資料がインターネットで出ていたもんですから見たんですけれども、静岡県としてフロンガスについて4割しか回収できない、6割は放出されちゃっているという国の実態調査、どこからのどういった調査なのか分からないですが、そういうことに対して静岡県の対策として考える中で、主に解体業者とかにそういう調査をやる予定はございませんか。伺いたいと思います。

○清環境政策課長
 フロンガスの回収についてお答えいたします。
 都道府県別の回収率は算定されておりませんので、国が公表しました約4割弱が本県でも同様の回収率と考えています。
 この対策についてですが、国が以前調査した内容によりますと、フロンで回収されていない残りの6割のうちの約半分、3割については機器を廃棄する際にフロン回収作業が行われなかったケースが多いと。特に建物を解体する際にフロン回収作業が行われていないケースが多いということです。
 県におきましては、こうした状況を踏まえて業界団体や商工団体と連携して、フロンを使用した機器の管理者に対して機器の点検方法ですとか廃棄時の対応について説明を行っており、令和元年度から2年度の2年間で約400回行っております。
 また、今年度からは解体業者、廃棄物リサイクル業者を対象に県内3か所で講習会も行う予定でおります。
 また、あわせて重点回収業者や機器の管理者に対する立入検査を年間平均10件程度行っておりまして、さらに建設リサイクル法に基づいて建物の解体現場についてパトロールを行う際に現地調査を行って、解体業者や廃棄物リサイクル業者に対する指導と回収の実態について調査を行っております。
 こうした状況を踏まえて個別に立入検査等で実態を把握しているところでございまして、また令和3年2月に環境省で、そうしたフロンの回収の実態調査を行っております。まだこの結果が取りまとまっておりませんが、国のフロン対策の検討資料等で報告されると思いますので、そうした国の状況も踏まえてフロン回収の本県の対策に活用していきたいと考えております。

○落合委員
 ありがとうございます。
 温室効果ガスの総排出量は二酸化炭素を1として計算していますので、12億1200万トンが2019年の結果です。その中でフロンガスを合わせると、4.6%をフロンガスが占めているわけです。フロンガスは、そのガスによって違いますけれども、よく使われている大型の冷凍機は410というガスです。これは二酸化炭素の2,000倍なんですね。温室効果の2,000倍も悪者なんです。
 ということで、本当にできるだけ抑えていくことをしていかないと、オゾン層がどんどん破壊されて温暖化になって人間にもいろんな影響がございます。ぜひ対策を取ってできるだけ厳しくまた取締りもお願いしたいと思います。
 私の今回のこの質問はこれで終わりたいと思います。

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