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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 裕之 議員
質疑・質問日:10/02/2018
会派名:無所属の会・責任世代


○鈴木(澄)委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○大石(裕)委員
 では、一問一答方式でやらせていただきます。
 まず、委員会説明資料の15ページの平成29年度静岡県観光交流の動向についてお伺いいたします。
 この状況の表を見ますと、平成28年度から29年度の比較で観光交流客数が伸びているところと減っているところがございまして、ある意味一番足を引っ張っているところが私の地元が入っているエリアという状況で91.7%となっております。この数字をどのように分析をされているのか、まずお聞きをしたいと思います。

○永井観光政策課長
 平成29年度の観光交流客の実績は、今7番委員がおっしゃられた西駿河・奥大井地域が特に減りが大きいんではないかということでございます。
 要因は幾つかございますが、実は一番大きい要因はこの地域、島田市で3年に1度開催される大祭、それから同じく藤枝市の藤枝大祭がやはり3年に1度の開催でございまして、島田市、藤枝市だけで観光交流客は100万人が減少になってございます。大きく減ったのは3年に1度の大きなイベントがあるかないかによりけりというのが1点です。
 それともう1点、大変恐縮ですが牧之原市については、やはり相良のサンビーチと静波海岸といった本県でも大変人気のある海水浴場がございます。昨年度は大変残念ながらといいますか、7月、8月そして特に9月といった海水浴の時期に、宿泊客、観光レクリエーション客、日帰り客いずれもちょっと減少したことがございまして、こういったところも少し減少の要因になっておろうかと思います。
 いずれにしましても、全体としては宿泊客数は100.6%ということで少しは健闘されていると。若干そういった要因等もございまして観光交流客数につきましては減少となったと分析しております。

○大石(裕)委員
 ありがとうございます。
 私も地元の海水浴客の関係は実感として捉えてはおりまして、大分天候によっても左右されますし、最近は非常に暑い期間も短くなっていたりというようなこともあって、それでことしあたりなんかも酷暑過ぎて人が来ないみたいな状況も実はあり、なかなかいろんな環境が厳しいなと思っているところでございます。
 この分析を、特に私の言った西駿河から奥大井地域っていうと、山から海まで非常に広いエリアが1つのカテゴリー、区分になっているわけなんですが、この全体を分析するに当たって、こういうエリアの分け方もまた1つですし、詳細で言えば市町村で分かれているとは思うんですけれども、例えば海のレクリエーションを中心の交流客数、山のレクリエーションの交流客数がどうなのかとか、湖とかカテゴリー別に分析することがあってもいいのかなと。静岡県の場合いろんなメニュー、地域もございますし、そういった分析もまた必要なのかなとも思うんですが、その点について現状をお聞かせください。

○永井観光政策課長
 レクリエーションというかジャンル、あるいは場所ごとの分析といった御意見、御質問でございまして、そういったことも必要ではないかと。
 現状は、海水浴客につきましては県下全体で集計しておるところでございますけれども、例えば山であるとか湖であるとかまではやり切れておりませんので、今後7番委員からお話があったようなことにつきましても、前向きに検討してまいりたいと思います。

○大石(裕)委員
 静岡県に来ていただける方をふやす作戦ですから、ぜひいろんな分析をしていただきたいなと思います。
 そういった中で、こないだの6月議会のときもDCの中でちょっと話をさせていただいたんですが、観光交流とかDCなんかは、やはり駅が中心になってしまうようなところがありまして、どうしても駅から行きやすいところが中心で、この榛北と言われる川根筋のほうとか、私どもの海水浴場があるような牧之原とか吉田とか御前崎とか、その辺のエリアの皆さんが観光に対しての取り組みがいまいちっていうところもまだ正直あります。濃淡があるっていうのかな。もちろん一生懸命やってる方はいらっしゃるんですが、そうでないところもありますので、全体の取り組みとして広く何かできないかなというような思いがございます。その点についてどういった取り組みがあるか、お考えをお聞かせください。

○永井観光政策課長
 各地域というより全体としての支援ということについての御質問かと思います。
 確かに私どもの基本的な考え方に、やる気のある地域を応援しようという考えが一つございます。特に西駿河・奥大井地域では、川根本町などのかわね来風というNPO法人が非常に精力的に活動を行っておりまして、農林漁家民宿の開設であるとか、あるいは加工施設で新製品の開発であるとかを熱心に取り組んでおるところがございます。
 そういったところにつきましては、県としてもいろんな支援をしていくところでございますが、そうはいいましてもなかなか、市町によりましては核となるようなリーダー方がいないところもあり、本来我々が見つけて研修等を行ってリーダーに育てていくのがまずは一番いいのかなと。
 あとは、やはり地域の観光協会の方に私たちが持っているアドバイザーの派遣制度であるとか、魅力ある観光地域づくりという旅行商品のPR、開発づくりに対する支援制度もございますので、ぜひやりませんかと働きかけをしていくことが考えられます。こういったことに取り組んでまいりたいと思います。

○大石(裕)委員
 地域によって観光協会がどの程度機能しているか、もしくは業者の方々が頼っているかというと余りそうではないかなというような思いもありますので、そこは地域地域によってまたそれぞれ対応していただきたいなと思います。
 それで、モデル地区を3地区設定するというお考えのようでありますが、この3地区はモデル地区ですから成功すればまた次にあるということなんだと思うんですけれども、ぜひそういった意味で地域地域で立ち上がろうとしている人たちも現状いるので、そういった皆さんにも働きかけをする中でこのモデル事業が成功して、また次にそれがつながると、そういった方々も参加できる可能性が出てくるのかなと思っておりますので、ぜひ成功させていただきたいと、これは要望でお願いをしたいと思います。
 
 次の質問に移ります。
 ラグビーワールドカップの件に関してお伺いいたします。ボランティアの件でございます。
 これも先ほど質問等も出ておりましたけれども、当然ボランティアの皆さんが自力で仕事をするところに来て自力で帰るというのが原則だと思いますが、そういった中で私のところにもお問い合わせ等があったんですけれども、私どもの地域で言うと、先ほどの話とリンクもするんですが鉄道がないわけですよ。そうすると自力では、駅まで出ていけるといえばもちろん行けるんですけれども、帰りとか朝早いなど時間帯の問題によってはそれができないような状況なんかもありまして、それでもやはりボランティアをやりたいんだという方々でございましたので、ぜひ駐車場なり何かしらを用意していただくことはできないのかというお話をいただいております。
 その点については、こないだもちょっと打診はさせていただいているんですけれども、実際今887人のボランティアの方が登録されているということでございますが、全県からの方だと思いますので、決して私どもの地元の方々ぐらいが対象ということではないのかなと思いますので、その取り組みについてお伺いいたします。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 ボランティアの関係でお答えいたしたいと思います。
 ボランティアにつきましては、あくまで善意による活動ということになっておりまして、ラグビーにつきましては現在もう1,000人以上の申し込みをいただいております。この11月にいわゆるインタビュー形式ですけれども面接ということで、実際にこれから、かたい話で言いますと採用するかどうかという判断をさせていただき、1月ぐらいからeラーニングという形で研修もあります。具体的な配置場所あるいは活動いただく場所については、これから基本的な研修を組み、また来年度に入りましてから活躍の場所がエコパだけではなくて、浜松あるいは静岡に設置を検討してますファンゾーン、それから交通の結節点になります静岡駅、浜松駅あるいは掛川市といった県下の中部から西部まで広域にわたりますので、配置に関しましては当然ボランティアの皆さんの適性あるいは居住地等の属性も配慮したいとは考えております。
 そうはいっても交通費もばかになりませんので、例えばエコパに配置が決まった方々についてもエコパの中、いわゆる公園管理内には個別に駐車場を提供することはできないと思うんですが、その辺はまだ少し検討の余地があると思いますので、周辺でそういった場所はないかどうか前向きに検討していきたいと考えております。

○大石(裕)委員
 ありがとうございます。
 パークアンドライドみたいな方法とかもあり得るのかなと思っておりますので、ぜひ前向きに何かよい案を、また皆さんが参加しやすい形にしていただければと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 次に、説明資料の11ページの未来を切り拓くDream授業の開催結果ということで御質問をいたします。
 これが7月30日から8月1日の2泊3日で、子供たちが日常生活で触れる機会の少ない一流の講師陣の講義を受けられると、学校では学ぶことのできない教養を身につけると、世界のトップクラスの講師の人間性に触れるとともに、お互いに刺激し合える仲間を県内各地につくることで能力をさらに伸ばすきっかけとするというような目的で行われたということでございます。
 どんな様子だったかという評価とか感想も明記されておりますので、いろいろいい反応があったんだろうと思いますが、これは実際日本や世界のトップリーダーを育成するという事業だと思います。
 そういった意味で、2泊3日の授業を受けて、その後どういう形でフォローされていくのかとか、今後どういったカリキュラムというか育成支援みたいなものがあるのか。これはこれでこれっきりなんだということであれば、ちょっとこれだけではどうにもならんよねと思っていますので、この先どういう取り組みを考えられているのか、お尋ねいたします。

○伏見総合教育課長
 未来を切り拓くDream授業の今後の展開についてお答えいたします。
 私も子供と3日間過ごしたんですけれども、非常に意欲のある子供が集まって、お互い切磋琢磨しながら授業を受けるということで非常にパワーを感じたところでございます。
 県としましても、これらの子供が今後どう成長していくか非常に興味深いところもございますので、引き続きそのあたりを検証していくことを考えております。また今後さらに何か県で支援していくべきじゃないかということもあわせて考えております。
 具体的には、毎年参加者にアンケートを実施しまして状況を把握するということ。あと例えば3年程度経過した後――高校1年生、2年生になったころに今後の進路をどう考えていくか、そういう時期にさらにステップアップできるような授業もまた考えていきたいと思っております。さらにこの授業の参加者に今あるドリーム授業にスタッフとして参加していただき、中学生の面倒を見てもらうといったところもあわせてやっていただきたいなと考えております。

○大石(裕)委員
 はい、ありがとうございます。
 今の御答弁ですと、基本的にはこれっきりで、その後は次の人たちの手伝いをしてもらうとかみたいな形に聞こえましたけど、アンケートはその成長だけは見守ってくれるということなのかなとは思いますが、それだけだとさすがにトップリーダーは養成できないだろうと思います。私としては、例えばこの人たちが1期生なら1期生みたいな形で、毎年何かやれっていうことではありませんけれども、将来のトップリーダーとしての要素を勉強してもらう、身につけていただくようなことをある程度のサイクルでやっていく必要があるのかなと思っております。せっかくこれをやってるということでありますからね。そういう形にしないと2泊3日でトップリーダーの養成ができれば早いし安いという話だとは思うので、もう少し具体的なカリキュラムを詰めて取り組んでいただく必要があろうかと思いますが、そこについてもう一度回答をお願いします。

○伏見総合教育課長
 7番委員がおっしゃるとおり、確かにこれっきりで終わるのは非常にもったいない気がするものですから、先ほど申し上げましたとおり、おおむね3年たった高校1年生のとき、進路を決めるときに改めて現在参加した子供たちを集めまして、その中でもう1回授業をやってみたいと考えています。
 例えば、具体的にはそのときの講師としましては、高校生で会社を立ち上げた起業家であるとか、大学で専門的な研究をやっているんだけれども実は全く別の分野で成功をおさめた人とかですね。そういった本当に違った分野の方の話を聞くとか、体験をさせてもらって、それでまたさらにステップアップできるような形で子供たちを支援していくというか見守っていきたいと考えています。

○大石(裕)委員
 そうですね。ぜひそういう形で続けていただいて、また次の世代も育てていただくことも含めてお願いしたいと思います。こういう講師の方々も、今はどっちかというと県内の方々中心でそれはそれでもちろんいいんですけれども、日本中ぐらいの視野で講師の方を求めてもある意味いいのかなと。静岡県が中心であろうかとは思いますけれども、それぐらいの感覚でやっていただいたほうが私はいいのかなと思っております。
 もう1つは、これは教育委員会がやっている事業ではないことにやっぱり大きな意味があると思います。どうしても教育委員会がやってしまいますと平等にとか均等、画一的になりがちですし、そればっかりがいいわけでもありませんし、どうしたってリーダーという存在は必ず必要になるわけでありますから、リーダーにさせようと思った人間が必ずリーダーになるわけでもありません。そういった意味でもやっぱり育てていくという視点、目線は大事かなと思いますので、そういったことも含めて事業を展開していただきたいとお願いいたします。
 
 次に、駿河湾フェリーの問題に移ります。
 先ほど来いろいろな議論がございましたので、ちょっと重なる部分もあろうかとは思いますが御容赦いただきたいと思います。
 先ほど9月補正予算の内訳については御説明がありましたので、私が聞きたいのは現在のフェリーの利用者の内訳ですね。通勤、通学としてどれぐらいの方、物流等としてどれぐらいとか、あとは観光目的の方がどれぐらいか内訳を教えていただきたいと思います。

○横地観光振興課長
 駿河湾フェリーの輸送人員の内訳ということでお答えいたします。
 フェリー運航会社の発表によりますと、平成29年8月決算期は17万3000人の予想人員があり、このうち約85%が観光利用と伺っております。詳細な通勤とかの内訳までは把握しておりません。

○大石(裕)委員
 85%が観光目的ということですが、これは要はエスパルスドリームフェリーの調査の数字だとは思いますけれども、県でもまた調査をされる予定があるのかお伺いします。

○横地観光振興課長
 県でも把握するのかということでございますが、委員会説明資料18ページに9月補正予算の概要を掲載しておりますが、交通基盤部が駿河湾フェリー運営体制調査検討事業費2500万円の計上を現在しているところでございます。財務的、経営的な観点から再度フェリーの経営状況などを評価すると伺っております。

○大石(裕)委員
 わかりました。来年の4月以降も事業を継続することをこの段階で決めておかなければいろいろな問題が生じると。旅行代理店といった方々に対しての説明と、あとはお客さんの確保自体が影響もするし、専門スタッフの確保といった問題もある上に事業形態が変わると事業許可が取り消しになるということで、現時点での事業継続を決定された点については理解してはおります。だから来年の4月からは今の県と3市3町などが主体となって事業を継続されるということでございますが、その中の実運航をエスパルスドリームフェリーにお願いすることになっていると思います。ただ今後その実運航をいつまでも長くエスパルスドリームフェリーにお願いするということではどうもないということで知事も会見等でおっしゃっていますので、来年の今ごろには再来年度のこともある程度決めておかなければならないような時期になっているということなんだと思いますので、その実運航を今後どういう形でお願いしたりすることについての進め方というか考え方をどのようにされているのかお尋ねいたします。

○横地観光振興課長
 実運航を今後どのようにしていくかお答えいたします。
 7番委員がおっしゃるとおり、切れ目のない事業の継続のためには海上運送法上の航路許可といった問題がございますので、平成31年度4月以降の運航業務につきましては緊急的な措置としてエスパルスドリームフェリーに担っていただくことで了解を得たところでございます。できる限り早い段階において、最適な運航形態となるような新しい体制に移行してまいりたいと考えております。当面の間は円滑な引き継ぎが行われるように、エスパルスドリームフェリーから引き継ぎを受けながら実運航をやっていくものと考えております。

○大石(裕)委員
 まだ基本的には決まっていない話ではありますが、その方向性、進め方、考え方みたいなものをもう少し具体的にお聞きしたかったんですが、じゃあ、来年度の4月からは県がエスパルスドリームフェリーにお願いをするということの中で、県が担うべき役割を明確にお答えをいただきたいと思います。

○神戸観光交流局長
 スキームといたしましては、鈴与グループから公的機関に寄附をいただけるものですから、当面県が中心となってこの船を所有するということでございます。したがいまして船の所有者としての責務といいますか、かかわりは当然あろうかと思います。所有者になるということですから、ある程度運航全般についても目を配っていく必要もあると考えております。とりわけエスパルスドリームフェリーが実運航を行うということでございますので運航のほかの業務の中で非常に重要なのは営業とか広報という部分になっております。そういう部分については県と3市3町、それから地域の観光協会の方々と一体となってこのフェリーを支えて、なるべく多くの方々に御利用いただけるフェリーにしていくことが責務といいますか、役割だと考えております。

○大石(裕)委員
 そうですね。営業とか広告みたいなものがということでございました。知事の記者会見の報道を見ると、商品の企画や営業なんかが大事で主な仕事になるだろうみたいなことをおっしゃっておられるようで、これは民間の業者の方々とチームを組んでということでございましたが、そうはいっても県が中心になって進めていかないといかんということなんだと思います。そういった中で知事の記者会見の中で県もノウハウを持ってるんだという発言がありましたが、県は組織的にどこにノウハウを持っているのかお聞きしたいです。

○神戸観光交流局長
 いわゆる営業、広報のノウハウでございます。私どもが直接営業することを職として経験してる人はなかなか少ないと思いますけれども、いろいろな場所で産物のPRをしたりとか、売り込みをしたりというのでかかわってきて、それなりの一定のノウハウはあろうかと思います。また静岡空港であるとかある程度、指定管理者の運営にかかわってきて、今回運営権譲渡にこぎつけたということもございます。そういう県の知識といいますか能力も使いながら、さらに民間の方々の能力を使いながら、効率的な運営をしていきたいと考えております。

○大石(裕)委員
 県として確かに静岡空港の部分とか、細かいところを言えばいろいろ民間の商売に触れる面はもちろんあるとは思うんですが、そこはあくまで主体的にやってきたわけではないというように思っておりますので、本当に重い責務を担うということで相当の力を注いでいただく必要があろうかなと思います。例えば知事なんかもおっしゃってるような、天浜線で社長を送り込んでいるんだと、だからノウハウがあるんだというようなことをおっしゃっておりましたけど、それはノウハウじゃないだろうと正直思っておりまして、歴代社長をやられた方々もいらっしゃいますけれども、それは県として例えばその方々が組織として民間に出たノウハウを持っている、それを生かしたいんだということであれば、その方々もプロジェクトチームみたいなのをつくるとか、何かする必要もあろうかなと思います。今そういった役割のポジションにはいらっしゃらないんですよね、社長をやられた方が。お名前はあれですけど今、人事委員会の事務局長をやってらっしゃるとか、交通基盤部の理事をやられてたりとかという形で、そのノウハウを生かせる立場には今は県の中でいらっしゃらないという状況もありますので、そのポジションにいながらでも、その方々も経験を生かせる環境はつくれるのではないかなと思いますので、ぜひそこら辺は取り組んでいただきたいなと思います。

 次に、ちょっと話が戻りますが、来年4月からエスパルスドリームフェリーに運航等をお願いしているんですが、これは県としては半永久的にずっとこのフェリーを持ち続けて、運航も含めて運営をしていくんだという前提で今話が進んでいるのかどうなのかお尋ねいたします。

○神戸観光交流局長
 先ほど7番委員からもお話をいただきましたとおり、4月以降の切れ目のない運航のためにということで、この時期に継続を申し上げないと来年度以降の予約にも関係してまいりますし、船員の確保という問題が出てくるということで、当面の措置として県が所有することを基本として発表をさせていただきました。ということの中で、9月補正予算にも出させていただいておりますけれども、これから具体的なスキーム、望まれるようなスキームについて検討もしてまいります。ということは今の時点で半永久的にということを申し上げてはないと私は理解をしております。

○大石(裕)委員
 それは具体的にいつごろをめどに、どういう状況になれば、どういうことでそう判断するのかをお尋ねしたいんですが、私が考えるのはそもそもこの話が来て、県が2020年のオリンピック・パラリンピックを盛り上げようと。ラグビーワールドカップもあるしいろいろなことの中で、DMOも含めて観光に相当力を入れてる今の状況の中で、フェリーがなくなることが大変痛手だと。イメージもよろしくないという影響も小さくないだろうという判断のもとにこういった措置をとられていると思っておりますので、そういった状況で県がやることになると。でも見られ方としては、民間の事業者を救済する形にもなってしまうのかなと。そう見られてしまう状況も一方ではあるという中で、県民に広くやはり理解をしていただかなければならないと思っています。
 そういった意味で言うと、私は2020年のオリンピック・パラリンピックまでは、まずは継続させてくれと。その上でその後については利用者がどうなったとか状況を踏まえる中で次のことをまた議論して考えていきたいんだということが、関係者も関係者以外も含めて県民全体に対して一番理解されやすいのではないかと考えております。それについてどのようにお考えか、その時期も含めてお答えいただきたいと思います。

○神戸観光交流局長
 7番委員からお話いただきましたように、私どもでプロジェクトチームをつくりまして、私も副タスク長という形でやらせていただいておりますが、自分の所管でございますが手探りの中で事務を進めてきたというところがございます。それで来年の4月からの継続を決めたということで、まずはこれについて県民の御理解をいただきたいのが私どもの考えでございます。
 それから、今後のスケジュールにつきましては先ほども申し上げました補正予算で調査検討の費用をとっております。これについて財務とか経営的分析を行いまして、12月ぐらいには何らかの整理をしたいと考えておりますので、一歩一歩今後のことも将来的な継続についてのあり方について検討してまいりたいと考えております。

○大石(裕)委員
 ありがとうございます。
 まずこのフェリーを長く継続させるには、私個人的にはフェリーの船上をカジノにして、駿河湾をずっと動かしておくと。いろいろな港に停まってというようなものだったらやれるかなとは思っております。ただそういったことも含めて、いろいろな視野で一回検討していただくことも必要かなとは思ってますので、よろしくお願いしたいと思います。

 次に、20万人の乗客が乗っていただければ県とか3市3町その他の団体の負担等が出てこないと言われておりますが、そこの負担が出てこないというのはどこの経費の部分を具体的におっしゃってるのかお尋ねいたします。

○横地観光振興課長
 20万人の利用があれば自治体の負担がないということでございますが、大変申しわけありませんが、民間企業の非公開の情報もあるものですから数字については詳細を申し上げることはできませんけれども、県が無償寄附によって船舶を所有することによりまして、リース料などが不要となるため経費がかなり圧縮されるということでございます。そうしますと利用者数20万人を達成すれば運賃収入がございますので、そちらで全ての経常経費を賄えるという見込みでございます。

○大石(裕)委員
 非公開ということで大変残念な感じで、何をじゃあ議論せよというのだという気持ちにもなりますが、それは置いておいて、その中に例えばエスパルスドリームフェリーからいただいたフェリーの維持費とか係留施設の維持費、修繕費等は見込まれているかどうかお尋ねいたします。

○横地観光振興課長
 運賃収入で賄う経常経費の中には修繕費ですとか維持管理費は含まれております。

○大石(裕)委員
 わかりました。
 では、今回の補正予算の中に入っている広告費とか誘客に関する事業費みたいなものは含まれる考え方をするのかどうなのか答弁お願いします。

○神戸観光交流局長
 今までいわゆる利用促進策については、当然県や市町、自治体としてやってきた部分もございます。利用促進をすることによって県内の宿泊者を伸ばして観光の振興につなげるという意味合いで、今までもそういう振興策をやっておりました。そこの部分は別になろうかと思います。ただ直接的にやっておりますエスパルスドリームフェリーのいわゆる営業費については、利用者20万人を見込んで試算をする中で経費として見積もっているものでございます。

○大石(裕)委員
 はい、ありがとうございます。
 行政がやるとどうしてもそういう形になってしまうんですね。それが行政の予算制度で仕方がないと言われれば確かに仕方がないんですけれども、例えば今回の1800万円の予算もエスパルスドリームフェリーの繁忙期以外の通常料金ですと大人1人2,100円でございます。そうすると、1800万円を売上としてどれぐらいの人でということになると大体八、九千人ぐらいですかね。ちょっと数字は概算ですが、そのぐらいの方に乗っていただかないことには売上ベースで1800万円に達しないという、そういった収支のところ以外でたくさん経費がかかるというか、使うことが前提みたいな状況があるということです。私としてはそういったことに使うこと自体は別にいいですけれども、収支を出すときに県民の皆さんに多く理解をしてもらうという意味で言えば、実際そういった収支と経費も広告などこれだけ使ってこうでしたよということが一つわかりやすく、そういうものを別で開示していただければ、それがどうだったのかという検証にも当然なるし、こういった状況がまた今後あるかもしれないという中でいったときに、また一つの基準にもなっていくのかなと思いますが、その点についてお考えをお尋ねいたします。

○神戸観光交流局長
 先ほど利用促進策等、いわゆるエスパルスドリームフェリーの営業の経費区分といいますか、性質が違うということを申し上げましたが、7番委員御指摘のとおり県民の皆様の御理解を得ることについては、ある程度見える化してお示しすることも必要になってこようかと思いますので、そういう方向についても検討してまいりたいと考えております。

○大石(裕)委員
 はい、ありがとうございます。
 ぜひそういう方向でひとつ考えていただきたいなと思います。20万人いきましたから収支は合いましたよと。でも一方では20万人を達成するためにこんだけの物すごい経費を使ってると、そっちがある意味隠れているということでは、県として隠してるという意識があるんじゃないかと言われ、またこれは一つよくないことであろうと思います。正々堂々というかしっかりオープンにする中で、そのかわりこのフェリーを運航する中で経済効果がこれだけあったんだということもあわせて県民に理解していただく努力をまたしていただくことが重要かなと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。

 最後の質問になりますが、次に移ります。
 富士山静岡空港についてお尋ねいたします。
 来年度4月から公共施設等運営権制度を利用して、完全民営化と称させていただきますけれども、完全民営化をされるということで着々と手続が進んでいるわけであります。私もそれには大変期待しているところでございますが、一つ現在就航して乗り入れをされてる航空会社とかそういった関係のところや、それ以外の航空会社なんかも含めてこういった運営体制になりますよという告知とか説明とかはされているのか、する必要があるのか、また前みたいに雑誌に載るからいいんだということなのか。ちょっとそこの御説明をいただきたいと思います。

○深井空港利用促進課長
 来年度から公共施設等運営権制度が導入されますけれども、これに当たってはその内容を含めて、当然制度的なことも含めて今就航しているエアラインの皆さん、支店長会議で支店長の皆さんを集めたり、また訪問したりする際もありますけれども、そういったさまざまな機会を捉えて進捗状況等を丁寧に説明しているところであります。

○大石(裕)委員
 とにかく私としては、新規路線もたくさんふやしてほしいという思いでこの質問をさせていただいていますけれども、三菱地所と東急グループが提案していただいた中にも新しい路線が明記されておりますが、もちろんそれにとどまる必要はないし、それ以上もっと路線がふえればなおいいわけであります。そういった中で新規路線を多く持っていこうといったときに、この運営権制度、完全民営化というものがプラスに動く面もあるのかなと感じております。
 もう一方で、日本航空――JALとの関係性の部分でございますが、以前、搭乗率保証のときに議会でも相当いろいろな議論がありました。そういった中で最終的には裁判になりまして、お金を支払って最後和解をしている状況だと認識しておりますが、その後JALとの関係性は今はFDAが共同運航で飛ばしてはくれておりますが、JALの新しい路線は正直ないと言ってもいいと思います。そういったJALとの関係性をもっとこの新しい運営権制度で変えるときに状況をしっかり理解していただくのも大事ですし、そこの関係性を少しでも前へ進めておくことも県としてのまた一つの役割なのかなと感じておりますが、そこの状況について御説明をいただきたいと思います。

○深井空港利用促進課長
 日本航空――JALとの関係性についてお答えいたします。
 7番委員からもお話がありましたけれども、日本航空につきましては平成21年度末の静岡−福岡線それから静岡−札幌線の運航終了後、FDA――フジドリームエアラインズが同路線の運航を継承しました。そのときからFDAとのコードシェア便、共同運航便ということになり運航されていますほか、さらには鹿児島線、それからことし3月にはFDAのほうで新たに出雲線が新規就航しました。その際にもJALとのコードシェア便、共同運航便となっております。
 また、国際線におきましても中国東方航空の上海線、それからチャイナラインの台北線が日本航空とのコードシェア便として運航されております。そうしたことを鑑みると、日本航空は富士山静岡空港における定期路線におきまして、航空ネットワークの一翼を既に担っているものと認識しております。またチャーター便につきましても、平成23年度のアラスカ、それから平成25年8月のハワイ、最近では昨年29年11月になりますけれどもサイパン、これにつきましては日本航空が運航しております。こうした中、日本航空の静岡地区の営業担当者も定期的に本県――空港利用促進課になりますけれども訪問していただいておりまして、情報交換や意見交換等も行っているところであります。
 今後におきまして、運営権制度も導入されますが富士山静岡空港の路線の充実に際しましては日本航空との連携は欠かせないものと考えております。

○大石(裕)委員
 はい、ありがとうございます。
 じゃあ、皆さんの見方としては日本航空とはもうわだかまりはないと。経営者レベルに至ってももうわだかまりはなくて、前向きな話がもう始まっているんだという理解でよろしいでしょうか。

○深井空港利用促進課長
 はい。日本航空とは富士山静岡空港に就航しております他のエアーラインと同様の関係だと理解しております。

○大石(裕)委員
 はい、ありがとうございます。
 やはり、先ほど議論もありました新幹線新駅なんかも含めて、静岡空港自体が路線ももっとふえてそういう環境をつくる、空港が育つという状況がつくられれば新幹線新駅の話もJRとのウインウインの関係という意味でも一歩前へ出ていくのかなと思っておりますので、そういった意味では路線を1つでもふやしたいということで日本航空との関係性をお伺いしたわけでありますが、ぜひ今後ともJALの定期便が静岡空港からまた決まるように働きかけをよろしくお願いをして、私の質問を終わります。

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