• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年6月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:飯田 末夫 議員
質疑・質問日:08/11/2021
会派名:自民改革会議


○飯田委員
 私が切りなもんですから、あともう少しお付き合いください。
 自然保護課に質問したいと思いますけれども、皆さんのいろいろ御審議を伺っていても、環境保全とか生態系についての関心は非常に高いのかなと思うわけですけれども、私の地元浜松市についても生態系でぜひとも伺いたい部分がありますので、遠州灘海浜公園と生態系について分割質問方式で伺います。
 遠州灘海浜公園は大変広くて、遠州灘の河口から浜名湖まで、防潮堤と同じ17.5キロという大変広大な面積がありまして、砂浜海岸と海岸防災林で構成されています。特にアカウミガメの産卵地、野鳥の生息地としても著名であり、自然の豊かなところであります。
 まず1つ目の質問といたしまして、中田島地区も広いんですけれども、南側には浜松まつりのたこ揚げ会場など市が管理する公園があります。北側には県営の遠州灘海浜公園球技場があります。これはラグビーのときも日本代表とか外国のチームが練習場に使った立派な球技場です。
 ところが、この球技場にはナイター照明がないので球技場の本来の役割を果たせていないことから地元とすると大変残念であるという声も多いわけです。建設当時に夜間照明をつけられなかったということがあったと伺っておるところですけれども、改めてその経緯について伺います。

○松自然保護課長
 公園整備の経緯についてお答えいたします。
 経緯については、球技場を所管しております交通基盤部公園緑地課に確認しております。
 公園計画が決定された昭和50年に遡りますけれども、当初の計画では今お話がありましたサッカー、ラグビー兼用の球技場、それから野球場、そして陸上競技場の総合運動公園として整備するものとされておりました。
 その後、計画地の付近でツバメなどの野鳥にとって重要な生息地があることが分かり計画の見直しをいたしまして、野鳥の生息に影響を及ぼさないように照明設備をつけない球技場として整備しまして、昭和63年に供用を開始したということです。

○飯田委員
 ありがとうございます。
 今お話を伺ったとおり、建設当時には照明をつける計画でしたが、市民というよりも自然保護団体からと聞いておるところですけれども、野鳥を守るためにそのようなことがあったということで、これについては実際につけられなかったというよりも、今後整備する計画があったときにやはり事前にそれをつかんでいただいて地元とよく相談する、またそういった団体とよく協議をして進めてほしいため質問させていただきました。

 質問の2つ目に移りますけれども、この遠州灘海浜公園から5キロ以上離れているわけですけれども、今度篠原地区に野球場整備が計画されているわけなんです。この野球場を計画されている前面には砂浜海岸が広がっておりまして、先述したとおりアカウミガメの産卵地としても有名なところです。
 そこで、地元としてはその影響について懸念する声が実はあると相談を受けております。
 そこで、2つ伺いたいと思います。
 まず1つ目です。
 県としてアカウミガメの産卵のための上陸数や産卵状況といったアカウミガメの生態についてどのように把握されているか。
 2つ目は、また新野球場の整備は生態系にどのような影響を与えると考えているのか伺いたい。

○松自然保護課長
 アカウミガメにつきましては、条例で希少野生動植物に指定しておりまして、その捕獲等を禁止するなど保護すべき重要な種であると認識しております。
 このため、御質問のありましたアカウミガメの状況につきましては、平成4年度から保護事業として自然保護団体に上陸頭数ですとか産卵数に関する調査等を委託するなどして、その把握に努めているところです。
 なお、昨年度産卵のために上陸したアカウミガメの頭数は326頭、産卵された個数は2万3850個、そのうちふ化した子ガメの頭数は1万5168頭でありました。
 近年の上陸頭数は、隔年で増減を繰り返しながら平成24年をピークに全体としては減少傾向にありますが、この要因としては、遠州灘海岸の侵食が進んで産卵に適した砂浜が以前に比べて減少していることなどが考えられます。
 2点目の野球場建設に伴う生態系への影響です。
 御指摘のとおりふ化した子ガメが野球場の上空に漏れ出した光に誘い出されるように陸地のほうに向かってしまって海に戻ることができなくなる可能性もあるなどの影響が懸念されているところです。
 このため、自然保護課としても事業者である交通基盤部公園緑地課とよく連携しながら対応してまいります。

○飯田委員
 御答弁ありがとうございます。
 今、御説明いただきまして、県としてもアカウミガメの状況についてよくつかんでいただいているので、引き続きお願いしたいと思います。
 私のほうからの話とすると、昨年の上陸頭数326頭と把握されているということですが、これは実はアカウミガメが来て産卵すると地元の自然保護団体がそれを掘り返して全部ふ化小屋でふ化させて、ふ化したら自分で海に帰れじゃなくて水辺まで持っていって放していることを考えてみますと、照明によってアカウミガメが反対方向に行ってしまう懸念もないことはないですが、そういうことも防げるかなと思っております。
 何事もそうなんですけれども、やはり人間の営みと自然というのが協議をしていく中でうまく付き合っていくという方向で進めていただけたらと思います。自然保護課におかれましては、引き続きそういったことで業務をお願いしたいと思います。

○四本委員長
 質疑等も出尽くしたようですので、このあたりでくらし・環境部関係のうち、政策管理局及び環境局関係の質疑等を終了することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
 異議なしと認め、政策管理局及び環境局関係の質疑等を終わります。
 ここでしばらく休憩します。
 再開は14時55分です。
( 休 憩 )

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp