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委員会会議録

質問文書

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平成28年6月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:07/12/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、一括質問方式で何点かお伺いしたいと思います。
 まず、1つは委員会説明資料の7ページです。
 いわゆる県民の防災意識についてお尋ねしたいと思いますが、大きな地震が起こるたびに防災意識は高まっていると思いますが、これは我々の人間の常として時間がたてば徐々に意識が低下してくるのも正直やむを得ない部分かもしれません。それでいわゆる自助、共助、公助のランクづけというか順番でまず自分で身を守ってくださいという言い方をしていますが、現実問題としていわゆる自助に対してどのような意識があると捉えておられるのか。これはいろんなデータ、バロメーターを見るのは難しいかもしれませんが、例えば水の確保だとか、食料だとかもろもろあるでしょうけれども、どういうものが基準となって自助に対するどのくらいの意識を皆さんが持っておられるのか何か指標があれば、お聞かせいただきたいと思います。

 それから、それぞれが今訓練されていますが、その訓練もやはり大変大がかりなものもありますし、また、地元や地域に行けば、本当に地域の生活に密着した訓練の仕方もあるでしょうし、もろもろあると思いますが、これもやはりマンネリ化しているというと叱られるかもしれませんが、そういう状況であり、またそれらに参加する人たちもそう顔ぶれが変わっているわけでもないということなので、この辺はぜひ少し目先を変えて訓練していく必要もあるんじゃないかという思いを強く持っています。それでちょっと戻りますが、自助、共助、公助のうち、公助に関する取り組みについては行政を中心としてかなり進んでいて大変ありがたいんですが、ここが進めば進むほど、自助努力は低下している気がしてしようがないですね。だからほっとけばいいのかというとそれもほっとくわけにもいかんかもしれませんけれども、しかしもういろんなシステムを駆使したり、あるいはまたヘリまで使ったり、大がかりな訓練もしたりして、いざというときには本当に救助しますよということでこれはかなり進んでいると思うんです。
 だけれども、これが進めば進むほど実感として自分の努力はやってくれるよと心配しないでもうとにかく何とか1日過ぎれば食べ物も困らないよ、水も困らないよ、何かあればすぐにボランティアが来てくれるし、あれがないこれがないと言えば何かどこかのお客さんみたいな感覚で物を持ってくるじゃないかという認識が何となく拡大している気がするんですね。ですからその辺で非常に難しいのは公助もどんどんやってもらわなきゃいけませんが、同時に一方で自助、共助に関する取り組み度合いをどうやって同じように上げていくかというところで正直心配がありますので、ぜひこれはどんな捉え方をこれからどうすればいいのかお聞かせいただければと思います。

 そして物すごく細かいことになりますが、例えば我々地元でも町内で訓練をやります。防災訓練は必ずやります。県から起震車を借りたり、もろもろの機器も借りながらやっているわけですが、私のところで大変恐縮ですが、町でいうと2,500世帯あって6,700人ほどの町民がいるんですが、やっぱり今はもう訓練に出てくるのは300人から多くて400人でしかも同じ顔ぶれですね。多分そのメンバーはきっといざというときには多分一番早く助かるでしょう。だけどもそうじゃない人に実は出てほしいけれども、なかなか出てもらえないというのも実際ある。そこで通常のいつも言ってみれば一定の訓練をするんですが、例えばさっき7番委員から出ましたけれども、実際に起こった場合の避難時の混乱もそうですが、例えば避難生活そのものを体験させるといいますかね、テントを張って御飯を炊いてもしくはどこかから支援してもらえるという現実がいかに大変か不便かも含めて、それはこれからのプラスになるようなことがあれば、今までと違った訓練方法でやっていくのも1つの方法じゃないかと思いますので、これは細かいことで県がどこまで察知できるかわかりませんが、お聞かせいただければと思います。
 あと、オフサイトセンターに関する質問は先ほど出ましたので省きます。

 それから、浜岡原子力発電所もいざというときには現実も相当心配があるんですが、つまり県も市町も電力会社も一緒になってそれぞれの避難計画等々を策定しているわけですが、現実に災害が起きた場合にはいわゆる対策本部が設けられる。この対策本部は原則は国が中心となる捉え方でいいんでしょうかね。そういう対策本部、国が頭になるか県がなるかがあるかもしれませんが、本当に現実にしっかりとした訓練どおりに機能するかどうかが一番心配ですね。これは福島第一原子力発電所の事故を見てもわかるように大変混乱するでしょうし、ましてや原子力発電所の中はどうしたって電力会社にある程度お任せしなければできない部分もあるかもしれませんし、現実の指揮というか情報共有の徹底も含めて、指示、命令も含めてしっかり本当にできるかどうか心配ですので何か特別な捉え方があればお聞かせいただきたいと思います。

 あとは、2つ目には出納局も今話が出ました。毎回同じ指摘がされて指摘の指示事項が減っているということですから、それはそれなりの効果があると思いますが、やはり人間ですのでどうしても今言ったように見落としもあるかもしれません。ですからやっぱりそれはもうもちろんこれから訓練なりもしくは指導でやっていくこともあるでしょうが、システムとしてやっぱりそこは今言うようにミスがあればミスがそのまま通らない、すぐチェックされることもこれから考えていく。こんなことを検討されるように要望しておきたいと思います。とりあえず以上でございます。

○筑紫危機情報課長
 1点目の防災意識、自助、共助、公助、それから避難生活を体験したらどうかについてお答えいたします。
 県では、2年に1度、県民意識調査を行っておりまして今年度その調査をいたしました。やはり東日本大震災から5年が経過した段階で県民の南海トラフ地震に対する関心度は下がってきているのが現状です。ただ「非常に関心がある」それから「多少関心がある」という方を合わせると90%を超えており長い間啓発しておりますので、ある程度は関心を持っていただけているのかなと思っております。
 それから、関心度の指標ではないんですが、9番委員がおっしゃったようにどれくらいの食料、水を備蓄しているかとか、家具の固定をしているかとか、あるいはいろいろな地震に関する情報を知っているかということもあわせて聞いており、これについては年による変動は余りないんですけれどもある程度のところで今とまっているのではないかなと思っているところです。

 それと、共助がしっかりすると安心してしまって自助がおろそかになってしまうのではないかというのは全くおっしゃるとおりで、県といたしましてもいろいろなハード的なもの――例えば津波対策については防潮堤をつくって防ぐんですけれども、やはりそれが万全かどうかわからないこともありますし想定以上のことが起こらないとも限りませんので、やはりそれは自分の命は自分で守る自助、それから地域のみんなで守る共助を進めていくと、特効薬はなかなかないのかもしれないんですけれども引き続き啓発していきたいと思っております。

 それから、避難生活の体験はどうかということなんですけれども、県といたしまして避難所の体験を実際していただくのがなかなか難しいところがあります。ただ市町によっては地域防災訓練ですとか、あるいは9月の防災訓練のときに実際に避難所に住民が避難して泊まる訓練をしているところも聞いております。また県の教育委員会では子供たちを対象とした防災キャンプの中で宿泊体験を行っており、子供たちの保護者も非常に関心を持っていただいていますので、こういったところから子供からその親へ、親から周りの方へと意識が広まっていけばよろしいかなと思っております。

○藤田危機対策課長
 訓練のマンネリ化をどのように防いだらいいかについてお答えさせていただきます。
 私ごとになりますが、昨年、一昨年と湖西市の危機管理監として2年間、市町村の防災行政を経験させていただきました。湖西市では旧新居町と湖西市という大分自然条件が違うところが合併して1つの市になっているわけですけれども、訓練をやっていく中で私が住民の皆様にお伝えしたことは偉大なマンネリもあるんではないかと。要は訓練で基本的なところについては繰り返し、やっぱりマンネリと言われても基本動作はやっていかなきゃいけないんじゃないかとお願いいたしました。津波の避難が必要なところについては、やはり安全なところまで逃げることを徹底していただきましたし、古い建物が多いところについてはやはり建物の中にいるよりは外に出たほうが安全だとか、あとは寝るときにやっぱり頭の上に物が倒れてこない場所で寝ることも1つの工夫だよとお話しさせていただきました。やはり目先を変えてやることは大事だと思いますし危機情報課長も言っていましたけれども子供たちの夜間宿泊訓練ですとか、私も新居小学校、中学校で夜間宿泊訓練に2年続けて参加いたしまして、そういった訓練に参加した生徒児童はかなり喜ぶというか意識が高まりますので、そういったことを行政ができるところには限界があることを御承知いただいた上でやはり繰り返し諦めることなくやっていくことが大事なんじゃないかなと思っておりますので、答弁になっているかどうかわかりませんが、訓練としてはそのようにやっていきたいと考えております。

○植田原子力安全対策課長
 原子力災害発生時の対策本部の体制についてお答えいたします。
 御質問にありましたように、原子力災害対策特別措置法に基づきまして基本的には原子力災害の対応の主な方針は国が決定することになります。本県の場合、原子力防災センターの中にありますオフサイトセンターに国の現地対策本部が設けられるルールとなっておりまして、その場で県の職員それからUPZ圏まで含めた11市町の職員が派遣されまして現地での合同対策協議会に臨み、情報を共有するルールが確立されております。こちらの運営につきましては年に1日程度ではありますが、オフサイトセンター要員の運用訓練で機器の操作から始まりまして、法令の扱い等を含めて特別に1日みっちりと研修し、実際の演習につきましては例年1月に行われております県の大規模図上訓練オペレーション2000幾つの中でその辺のシナリオを現地対応として訓練することで実効性を高めているところでございます。

○岡本委員
 よくわかりました。
 それでは、先ほどの訓練でやっぱり繰り返しというのはまさにそのとおりで、例えばスポーツにしても何にしても常に訓練した。それが何かあったときにはごく自然にもう意識しないで体が動いていくのは大事だと思いますので、それはそれとしてぜひ続けてもらいたいと思うんですね。こういう訓練の中で意外としっかりしているのはやっぱり僕は子供たちだと思うんですね。子供たちは学校でもろもろそういう訓練をすると同時に、それがある意味では楽しみながらやっている部分もあると思うんです。ただ嫌々じゃなくてその訓練に参加することで意外な発見もあるかもしれませんし、結構楽しいということも感じながら自然に身についていくというのはやっぱりぜひこれから、我々も年配の者に言ってもなかなか動かんしわからんというのが多いですから、そこは諦めるとは言いませんが若い人たちもぜひこれからも訓練を続けていただきたいと思います。

 それから、オフサイトセンターを中心にこれからの活動ですが、現実に災害が発生した場合にはやはりどうしてもお互いがそれぞれ動転したりして思うようにいかない部分もありますので、これもやっぱり訓練どおりそしてやっぱり指揮をとる者がぜひ迷いなくできるように常々の訓練をお願いしたいと思っています。

 あと、防災意識も非常に難しいところですが、そうはいっても公助はしっかりいざというときにはやっていただかないと個人でやる範囲はどうしても最小であり限界があると思いますので、これはぜひ引き続き向上するように、そしてその中にあって個人の意識を高めていくことも毎回毎回同じことかもしれませんが、さっき言ったように繰り返しやっていくことをぜひお願いしたいと思います。

 それで、今からもう1つだけ申し上げますのは、これから使えるかどうかはわかりませんが、1つの捉え方として何か参考になればと思って余分なことかもしれませんが申し上げたいと思います。
 ひところジベタリアンといって若い人たちが地べたにぴったり座る習慣がありましたね。これがコンビニなんかにも結構たくさんいてコンビニに入りにくいから何とかならないかという時期がありました。ところが最近それがほとんど見られない。なぜ見られないかというと実は音を使っている、ある音を。これはモスキート音であり、このモスキート音というのは結局どういうことかというと物すごく高い周波数の音で、ところによってはスピーカーが外についています。外にいる人たちに対してその音を出す。この音は実は物すごく不快な音でしかも周波数が高いので、これが聞こえるのは年齢が高くともせいぜい二十歳ぐらいまでの人たちにしか聞こえない音を発するんです。しかも気分が悪いのでそこに入れなくて立ち去っていくことでごく自然のうちにそこにジベタリアンみたいな人たちが座るのを言ってみればなくしてきた話があるわけですね。そういう話を証明したくても、残念なのはここも皆さん聞こえないんですよ、僕も聞こえませんけれど誰も聞こえない。誰も聞こえないので証明しようがないんですが、若い人はそういう音が聞こえるんだそうです。ですから、そういうことがあるということ。実はそういうのがあるならば、例えば今いろんな災害が起こっている、例えば熊に襲われたというんならこれから熊の嫌いな音を研究して嫌いな音をその山で発しておけば、熊が来ないんじゃないかと。あるいは、また何かその逆に何かを捕らえたい。魚をたくさんカツオをとりたいというんならカツオの好きな音を発すればカツオが集まってくるようにすることもできるかもしれない。こういうこれからの研究課題を利用しながら例えばそれぞれに防災も含めて何か連絡するときに一定の人しか聞こえないというんじゃいけませんが、いろんな音の種類があるでしょうから、そういうところにそれぞれ伝えるのも一つの方法じゃないかなと思います。これは皆さんのところで研究できるかどうかわかりませんが、そういうこともあるということでちょっと頭の片隅に置いていただいて何かに使えれば、そんなことがこれから活用できればなという思いで、ちょっと余分なことかもしれませんが、申し上げて終わりにしたいと思います。以上です。

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