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委員会会議録

委員会補足文書

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平成26年10月次世代人材育成特別委員会
委員間討議の開始、委員間討議の終了 【 討議 】 発言日: 10/21/2014 会派名:


○渥美委員長
 それでは、休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
 ここからは、当委員会の提言に向けての提案をしていただくわけですが、第1回委員会でお話ししましたように、当委員会の調査事項であります学力向上対策やスポーツ振興、文化活動などによる次世代を担う人材の育成に関する事項と、こういうことが提示されておりまして、これまで議論をしてまいりました、いわゆる10年後を見据えた中で、グローバル化ですとか、あるいは職業観、あるいは勤労意識、そういったことも視点に加えて、提言をまとめていきたいと思っています。
 これまで執行部との質疑がありました。それから、県外視察も行いました。そして、きょうも有識者の御意見をお聞きして進めてきたわけですが、今から皆さんにいただく意見、そして、次の第5回の委員会の委員間討議での意見を踏まえまして、提言の内容を固めていきたいと考えております。
 これをどういうふうに進めていくかでございますが、今までやってきた中で感じておられると思いますけど、非常に幅が広くて、窓口が広くてつかみ切れないというか、やるほど広がってくるような感じもしているものですから、少しテーマをしぼった中で、テーマごとに御意見をいただくというようなことで考えているんですが、いかがでしょうか。

○三ッ谷委員
 今委員長が3つの項目を説明したように、学力の向上というようなテーマでは、こういう面に力を入れていくべきだとか、文化、芸術であれば、こういう育成のための努力を地域も行政もしなければいかんとか、そういうまとめ方が報告書にもわかりやすくていいのではないかと。

○渥美委員長
 それでは、今申し上げましたように、テーマに沿って意見を述べていただきたいと思います。
 記憶に新しいきょうのことから、いわゆる文化活動、あるいは地域活動、職業感、勤労意識、その辺からもう一度整理してみましょうか。
 はじめに、職業感や勤労意識を育てる、あるいは、キャリア教育、この分野で御意見を出していただきたいと思います。

○天野(一)委員
 重複してもいいから、自由に言ってもらって、後でまとめるときに、3つにまとめたらいいんだから、一人ずつみんな、自由に言わせたらいいのでは。

○三ッ谷委員
 私が言っているのは、意見を言うのはばらばらでもいいけれど、提言としてまとめるときは、3つの項目にまとめていけばわかりやすいですよと。

○渥美委員長
 そのほうが、意見を出していただきやすいですかね。わかりました。
 分野を問いませんので、今までを通して感じていること、提言としてこんな意見はどうだということで御発言をお願いしたいと思います。

○土屋委員
 意見というか、ちょっと感じたことでよろしいでしょうか。
 調査事項の中で、スポーツ振興という部分についてまだ触れていないので、この辺についてどうしていくのかは、少し考えていただきたいなと思うのですけれども、学力向上というか、学校の中での取り組みについては、視察も行ったり、きょうもキャリア教育とかそういう話もありましたので、向上に向くかどうかは別としても、委員会としても一言二言言ってもいいんじゃないかなと感じましたので、その辺は、感想として言わせていただきます。
 先ほどの文化活動についても、話を聞いていて、なるほどと思う部分がありましたので、先生のお話等を、ぜひうまく提言の中で使えたらなというのを思いました。
 1つ、自分は前から感じていて、きょうの話の中にあったのでよかったんですが、視察に行くまでの状況というのは、国際性だとかそういう部分に、ウエイトが置かれていたような感じがしていました。というのは、専門高校とか専門学校等には、少しレベルが高過ぎるというか、そのような感じがしましたので。レベルが高いというのは失礼な言い方ですけど、やはり地域を担っていく、また地域で働いていくという形で、進路を求めるような人たちも、当然次世代の人材として必要な人たちですから、その辺のこともしっかりと入れていただきたいなと。上を目指すという言い方はおかしいですけれど、確かに語学ができて、いろんなところへと出て行けるという人材も、当然必要ではあるんですが、やはり地域で、地域を支えるというか、そういう次世代の人材についてもしっかりと提言ができたらいいんじゃないかなと。
 きょうまでの感想みたいな形になりましたけど、一応意見とさせていただきます。

○渥美委員長
 まだ5回、6回と続きますので、だんだんと具体的にしていただければ。

○仁科委員
 意見も感想も頭の中からひらめかないんですけれども、きょう午前中と午後とやっていて、共通項はなんだろうというと、なかなか見出せなくて、学力向上も勤労意識も、1人の人間が成長していって、例えば、中卒でも高卒でも大卒でも大学院卒業でも、社会人となったときに、社会人としての責任の全うというのはどこにあるかというと、倫理観というか道徳観というものが、どこの部分においても非常に大事のような感じがしたんですね。
 例えば、学力向上でも学校に行っている間は、学習の点数だとか、成績がよければ優秀な子になるのかもしれないけれども、それは表面的なもので、内面的な道徳、いじめとかそういうものもあると思うし、勤労意識、職業意識で、マッチングやミスマッチの話もありましたけど、基本的には、社会人になったら一員であるという責任が大事だということだと思うんですね。
 それで、きょうショックだったのは、地域であったり、家庭であったり、行政であったりで総がかりで取り組むとよく本会議で言いますが、きょうの先生は、家庭と言っても、親の教育はもう不可能だと言っているわけです。だけど、家庭で誰が見るかというと、やっぱり親だと思うんですよね。
 だから、先生の言われていることを一人一人がある程度、相づちできること、これはどうなんだと思うこと、そういうこともやはりここの場で言っておかないと、10年後の次世代育成のテーマがあるわけだから、それを見失ってしまう可能性もあるという感じがしました。

○落合委員
 このテーマについては、なかなか難しく、もっと原点を考えなければと思うのは、朝飯を食べない子供が3分の1以上いるという、そういう基本ができていないから、これをどうしていったらいいのかなという。
 それから、あと先生たち、親たちが余りにも固定観念が強過ぎて、子供たちを縛り過ぎているようにも思うんです。
 例えば、センター試験を受けなければ大学を受けられないって思い込んでおられるけど、高校卒業して1年間勤める形をとれば、もう社会人入学として大学は楽に入れてしまうんですね。私はそうして入らせていただいたし、学力テストはなくて、論文だけで静大へ行かせてもらいました。当然大学院も同じで入れるわけです。
 余りにも固定観念があるから、1回外に出て、また勉強したくなったら大学へ行けばいいよというぐらいに、そういう部分があったらいいのではないかなと、私は柔軟なほうですので、そういう考えを持っています。

○天野(一)委員
 私は、基本的に、教育委員会が今のままでいいのかという検証と、そして、静岡県の教育のことを学力だけではなくて、もう一遍、総点検をするべきじゃないかなと。
 それは、生徒も親も子供もそれぞれの立場で、誰が悪いということではなくて、それぞれが自覚して考えるという1つのきっかけをつくるということが、すごく大事じゃないかなと思うんですね。もう親がだめだとかそうやって決めつけないで、親は親なりに子育ての問題について考えると。子供は子供でもちろん考えると。教育現場は教育現場で、もちろん考えると。
 教育のことについても、学力テストのことだけにこだわって本当にいいのかと。今、学力テストに非常にこだわっているんですが、平均点は本当に価値があるものなのかという問題もあるんです。平均点が間違える場合もあるんですね。
 だから、そういった面から見ると、教育委員会を見る視点を一度みんなで考えてみるということが、まず一番大事じゃないかなと。
 やっぱり次世代を育成する一番要になるのは、教育だと思いますので、今回の委員会では、その問題について考え、提言していったらどうかなと思います。

○渥美委員長
 続けて発言願います。

○早川委員
 非常に幅の広い分野にわたっているなということを改めて実感いたしましたが、1つは、学力向上につきましても、皆さんがおっしゃったように、教育委員会のあり方について、それから、学ぶということが何のために学ぶのかという、基本的なところをきちんと捉えなくてはいけないなと、きょうも聞いていて思いました。
 社会に出て、自立して、社会の中の1人、一構成員として、また自己実現をしていくために学んでいくんだというところがとても大事で、そこが子供たちの好奇心につながり、学習をする姿勢につながっていくのではないのかなと、今お話を伺って感じまして、そのあたりを文章にしていくことが大事かなと思っています。
 また、子供たちを取り巻く環境が今大きく変わってきている、この時代の変化の中で、子供たちが健全に、次世代を担う人材として育成されていくために、大人が果たしていく役割ですとか、地域の果たす役割というものも、ある程度研究していってもいいかなと思いました。
 また、先ほどの親の再教育が難しいという、私も質問した立場でちょっとショックだったんですけれども、そうはいっても、家庭がやはり子供たちの一番小さな社会環境でありますので、議会でも家庭教育のあり方に関する条例も制定されましたし、そことの関連も含めて、家庭の役割というものも触れられるといいかなと思いました。
 さらに、先ほどの何のために学ぶのかというところで、キャリア教育も教育の柱として位置づけていくべきではないかと思います。
 さらに、グローバル化という点では、視察で得た内容を踏まえて、留学生との交流ですとか、留学生、既に静岡県内でもたくさんいらっしゃって、まだまだ若い人同士の交流の場というのは少ないのではないかなと思いますので、留学生に関しても研究すべきではないかと思います。
 あと、先ほどの先生のお話でも、幼稚園では一生懸命やっているけど小学校に入ると、また小学校の先生も頑張ってやっているけど中学に入るとって、それぞれがかけ違ってしまっているのではないかということで、共通の認識を持てるような場をぜひ持つべきではないかなと思いますし、また、若者が自分たちの意見を出し合うような場というのも必要ではないかなと思います。
 ちょっと話は違いますが、先日、人口減少問題に関する有識者会議を傍聴させてもらいましたが、今一番問題になっている流出という点で、若い女性が県外に出て戻ってこない、それが非常に課題だと言っておきながら、若い女性が何を考えているのか、どうしたら静岡県に戻ってきたいと思うのかということを聞く場はどこにもないのが実態なので、この次世代人材育成という点でも、郷土のために、また郷土の未来を担っていく人材として、自分たちはどういうものを静岡県に求めたいのか、あるいは、どういうことを考えているのかということを出し合うような場があるといいんではないかなと思っております。あちこち話が飛びましたが、そのようなことを考えております。

○渥美委員長
 ありがとうございました。

○田口委員
 少し調査事項から外れてしまうかもしれないんですけど、やっぱり次世代の人材として、とにかく社会に出て働いてもらう、あるいは、自分で生きていく、まさに生きる力とよく言いますけれども、それを身につけてもらうということが大事なんじゃないかなとずっと考えているんですね。
 したがって、学力とかスポーツとか文化とかから少しずれてしまうんですけれども、やっぱり僕は、まずは勤労観だというふうにずっと思っているものですから、きょうのお話の中でも、例えば、キャリア教育の体系がないという御指摘もいただいておりますので、やっぱりそこら辺は、先ほど天野さんもおっしゃっていましたけれども、教育委員会のほうでしっかりと、今の教育体系のあり方というのを見直してもらう必要があるのではないかなというのをまず感じました。
 それから、きょうも夢というお話があったんですが、先般、九州に行ったときに、志の教育というのもありました。夢から志に変えていくというのが、小学校から中学校の過程の中でどこかにあるんでしょうが、その中で、今の子供たちは、自分をみつめる時間を持っていないんだなというのを感じました。
 午前中、先生が、自己理解能力がないとおっしゃっていたんですけれども、そういったこともキャリア教育の中で必要なパートの1つかなと感じました。
 あと、私も、土屋さんのおっしゃったとおり、地域も大事だと思うんです。本当に今のグローバル社会というのは、決して地域を否定しているわけではなくて、世界が1つになって、その中に地域ももちろんあるわけですので、地域から世界まで全部カバーしていかなきゃいけないと、これからの子供たちはそういう中で生きていくんだということで、その中で自分の住む立ち位置が、例えば、地元でお祭りをやって地域のリーダーになっていく人もいれば、海外へ飛び出して行く人もいるんだろうと思っていますので、私、先ほど偏差値教育の見直しなんて話もしたような気がするんですけれども、やっぱりいろんな価値観をお互いに認め合っていく必要があるんじゃないかなと感じました。
 どこで感じたかというと、国際バカロレアの話を聞いたときに、目からうろこだったんですけれども、あれは、語学の勉強というふうに思っていたんですが、そうではなくて、まさに世界の中の自分の生きる場所を見つけ出して、そこで生きる力を身につけるのが、国際バカロレアだというふうに感じたものですから、まさに、コミュニケーション能力だったり、チャレンジ能力だったり、そういうのを身につけるための手法として、すごく勉強になったんですけれども、もう少し堀下げをして、そういったことを本県の教育にいかせるようになれば、子供たちの生きる力、働く力につながるんではないかなと感じています。

○三ッ谷委員
 次世代の育成をするのに、金太郎あめは必要ないと、そんな気持ちです。
 確かに、義務教育の小学校、中学校までは同じように等しく勉強できる機会をつくるという意味では、金太郎あめでもいいけども、高校を終える年齢から上が、どこを切っても同じようなことが言えて、同じようなものの考え方ができて、同じようなことができるという育成はこれからは必要ないなと考えています。
 ですから、極端なことになりますが、中には、僕は勉強嫌いだけど漫画だけは世界一だとか、あるいは、私は理科はできないけれども、サッカーをしたら日本の代表チームに入れるんだと、そういう育成でもこれからはいいのかなという気がいたします。
 学力向上やキャリア教育の話も、きょう午前中から伺っていますが、まず英語教育についても、話せることが大事なんですよね。だから、大学の入試ではないから、文法がどうのこうのとか、英語でヒアリングしたものをライティングすることができるための育成じゃなくて、まず話すことが大事で、特別職につく人たちは、筆記もできなければいけないのには違いありませんけれども、一般的には、そういうあり方だと思うんですよ。
 先ほど、委員からも出てきましたけど、やっぱり親が教えられないです。
 ちょうど10年くらい前、前の子供のおばさんが、金秋さん、これどうやってやればいいのって数学の宿題を持ってきたんです。13足す8なんです。括弧が2つつけてあるんです。我々が教わった教育は、13足す8だけども、8が10までいかないから、前のほうから10借りてきて、8をひくから残り2だよという教え方をされたんです。今はそうではなくて、ひくほうと足すほうを10にしたら、幾つの数字が必要かと教えるんだそうです。だから、私が言った括弧の中に入れる答えは両方ともペケで、おばさんが、金秋さん、この前のテストペケときましたと。がっかりしました。
 だから、もうそういうふうに親が教えられる時代じゃないくらい、日進月歩した教え方をしていますから、親の責務というより励ましですよ。よく、日本人は、率直に、素直に、あるいは、一歩下がってと言うから、何かやりたいとか、何かになりたいと言うと、おまえがなれるわけがないじゃないかと、決めつけて物を言う親が言う人多いんです。
 自民党の衆議院議員であった、井脇ノブ子さがいますけど、彼女の教え方は、褒め殺しなんです、悪く言えば。君ならできる、あなたならできる、それを言い続ける時間の中で、子供たちがやる気になってくるという話をよく耳の痛いほど講演で聞きました。
 私は、やっぱり親として、君は無理だとか、おまえは無理だよと言うんじゃなくて、何かやりたいと言ったら、経済的に許す範囲の中で、親はやってみな、やりな、できると言うことが親の責任だろうなと思いますから、学力の向上については、主だったところは学校にお願いしたり、教育委員会にお願いしますけれども、親は親なりに褒めて、子供にやる気を起こさせるようなことも触れてほしいなと、親の責任として。
 それから、職業意識の向上を含めた職業対策は、田口さんもおっしゃっていましたけど、やっぱり夢の実現、志向性を持ったことに、フォローをいかに大人がしてやるか、親がするか、あるいは、社会がするかということでしょうから、幼稚園、小学校、中学校で夢見たことができるように、そのためには、こういう勉強をしなさいよとか、こういうことをしなさいよとかという指導体制がないと、子供が職業を夢見ることに、教育業界が応えていけないだろうなと。やっぱり、職業は個人の志向を尊重していけるような、システムづくりが必要かなと思いました。
 それから、きょうは、天野先生の親友だということですが、こんなに愉快なお話を聞いたのは初めてでした。
 文化、伝統ってよく口にしますけど、あの先生がおっしゃったように、そこに育成の原点があるという話は、本当にいい話だなと思います。
 だから、ただお宮さんがあるとか、お寺があるとか、景勝地があるとか、神社仏閣があるなんて話じゃなくて、儀礼とか礼式とか祭典も含めて、その中からやっぱり親子の礼節とか、先輩、後輩とか、儀礼だとかを生かしながら、人材育成に伝統文化を使うべきだなという話は、きょう先生から聞いて、つくづく感心しましたから、そういうものを大事にしながら、その中から人材育成を図るべきだということも入れていただくとありがたいなと、そんな感じがしました。

○渥美委員長
 副委員長いかがですか。

○阿部委員
 全体を通じて思ったのは、次世代の人材に必要なコミュニケーション能力を養っていかなければいけないなということを強く感じました。
 それから、いろんなチャンスに触れられる機会をつくっていくということ、先ほど田口さんがおっしゃったバカロレアもそうだと思いますし、今、制約が社会に余りにも多過ぎて、また親が過保護過ぎて、いろんな挑戦をさせない。きょうの講師がおっしゃっていたように、子供が好奇心を持っても、その芽を親が摘んでしまうということではなくて、親がぐっと我慢して、子供がやりたいようにさせようよという社会風潮に正していかなければいけないなと感じました。
 あと、教育委員会という意味でいうと、天野先生がおっしゃっているように、やっぱり制度疲労の部分が大いにあると思います。ここは、思い切って改善が必要ではないかなと思います。もしできるのであれば、偏差値教育から脱する具体的な施策提言なんかができたらば、画期的ではないかなと思います。
 それから、もう1つは、先ほどお祭りは、地域コミュニティーをつくる一番いい場だというふうに申し上げましたが、土屋さんも先ほど田舎でとおっしゃっていましたが、私も大分田舎で、若連の使い走りから初めて、いろんな上下関係、長幼の序を覚え、この人は何々さんという人なんだとか、地域の人の顔を覚え、性格を覚え、地域の風習や昔こういうことがあってという昔話を聞くというのは、とても大切なことだと思うので、この文化として祭りを守る、地域のコミュニティーとしてきずなの部分の祭りを守るという提言もしていけたらいいなと思います。
 最後に、自然とか生き物と共存している人間ですので、そこにも触れていけるといいなと思っています。多分、日本の伝統、道徳という部分には、自然と共存するという、八百万の神々というように、そういう伝統があると思うので、そういうのも知っていく、知っておくというチャンスは与えていかなければいけないなと思います。
 スポーツのことは、次の委員会でぜひしかるべき方を招致して、皆さんで調査、研究したいなと思いました。

○相坂委員
 今までのことをずっと振り返りながら、私も考えていましたけれども、やっぱり早川先生がおっしゃったように、かなり盛りだくさんの範囲に渡るなというふうには思っています。
 幾つか仕分けをして、整理をしていくしかないだろうと思っているんですが、やっぱり子供を取り巻く現代の環境について、今までいろんなお話を聞いたり視察してきたりという中から、キーワードを拾いながら、子供にとって有害なもの、影響を与えているもの、本来の居場所というものがどうあるべきかということで、提言を上げたいなと思います。それから、その中に、地域社会の伝統行事だとかというところに本来子供が育つ土壌があるんだというようなことも盛り込みながら、まとめてみたらどうかなという気がしています。
 もう1つは、天野先生からもお話がありました、教育委員会の問題についてなんですが、これは、2つ入れたらどうかと思っています。やっぱりきょうのお話でも出ましたように、教員の限界をそろそろ我々が見定めて、あれもこれもやれというような教育制度をかえて、教員を本来の業務に戻して、それぞれの職責にふさわしい方を社会がちゃんと用意をして、教員を助けるというような仕組みを提言できたらなというのが1つと。
 それから、もう1つは、これも早川先生がおっしゃっていましたが、学問のあり方というものも、大分変わってきたとは思います。バカロレアでも聞きましたように、詰め込み型、記憶型、個人主義型という教育を、双方向、対話型、問題解決型にしなければいけないというような、新しい国の教育再生の流れもありますし、静岡の公教育の中でそういうところに挑戦できる環境をつくれというような、学問のあり方、教育のあり方というものを根本的に議論を持ちかけていくというような提言ができたらというのが、2つ目です。
 それから、もう1つは、キャリアと語学のところなんですが、これは子供たちが将来どうやって生きていくかというところになるものですから、英語をというより、英語で生きられる、英語でも生きられるというような視点で、当たり前のように英語を身につけられるようなことが必要になるだろうということと、職業観というところは、まだ具体的な話にはなっていなかったんですが、職業観をどうやって備えつけるかということも入れなければいけないだろうなと思います。
 あと、これも盛り込みたいなということで、余り盛りだくさんになってもいけないので、1つは、幼児教育のあり方で、私は5歳児の格差の問題をどうするかということを常々考えているんですが、これは、前にも申し上げたように、保育園と幼稚園の格差の問題ですね。
 それから、これから女性が社会に出てという中で、少し怒られてしまうかもしれませんけれども、私個人は、本来女性というのは子供を産んで育てるというのは、第一義にあるべきで、それをやりながら社会参加できるということをきちんと次の年代に教えていかなければいけなくて、我々男も、子供を育てて家庭を養うというのが第一義にあるべきで、そこから外れて自己実現をしようということが、さも現代の生き方であるというような日本の国のあり方というのを継承してはいけないというようなことも含めて、これは、個人的な気持ちですけれども、提言に入れられたらうれしいなと思っています。

○渥美委員長
 それぞれ御意見いただきまして、これからまとめていく方向づけが、だんだんと出来てきたなと思っています。
 やはり、皆さんの御意見を聞きまして、次世代の人材は、いわゆる社会の一員として、経済的にも自立していける、しっかりと生活していけると。そのための勤労意識、あるいは、職業にちゃんとつくと。そのための学力であり、あるいは、スポーツであり、文化の習得であり、そういったことかなと思いますし、またその中で、基本的な道徳意識があり、またそれを支えていく家庭の役割があり、そのための親のあり方、そういったことも重要だなと感じております。
 この後、第5回の委員会の持ち方も検討する中で、よりこういった皆さんからの提案が、具体的な内容に富んだ提言ができるようにしていきたいと思っております。
 それでは、第5回の委員会の持ち方ですが、先ほど来、意見が出ておりますけれども、スポーツ関係のお話がなかったということもありましたが、そういった関係の方の御意見も一度聞いてみましょうか。
 最初に配付された参考人の欄の中に、例えば、学力向上では、静岡大学の村山先生とか、それからスポーツ振興では、松井先生とか。スポーツの松井先生あたりにもお願いしたほうがいいでしょうか。スポーツがどんなふうに、人材の育成にかかわったことができるかという。

○三ッ谷委員
 高校とか大学を指導している先生のスポーツとは違うと思うんですよ。スポーツで体力をつけながら、何かを教わっていくというイメージからいくと、やっぱり小学校から中学校くらいの年代を指導する先生じゃないと、実質的な話というのは聞けないじゃないですかね。大学の何々学部という話じゃないと思うんです。

○渥美委員長
 第5回についての案としては、池上先生の多文化共生を中心としたお話を聞いて、その後、委員間討議ということになっておりますけれども。

○三ッ谷委員
 どちらにしても、正副委員長に一任しますよ。

○渥美委員長
 皆さんの期待されているようなお話を聞けそうな先生がいましたら、一度当たってみたいと思います。
 それでは、本日はこのあたりで討議を終了したいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
 それでは、これで討議のほうを終わらせていただきたいと思います。

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