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委員会会議録

委員会補足文書

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平成27年10月大規模スポーツイベント対策特別委員会
経済産業省 関東経済産業局 地域経済部長 山田正人氏 経済産業省 関東経済産業局 地域経済部地域経済課課長補佐 幸物正晃氏 【 意見陳述 】 発言日: 10/26/2015 会派名:


○山田正人氏
 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
 私は、経済産業省の関東経済産業局地域経済部長の山田と申します。もう1人、幸物という者も連れてきておりまして、2人で御説明をしたいと思います。
 私ども、関東経済産業局は、経済産業省の地方支分部局の1つでございまして、1都10県を担当してございます。これはいわゆる関東と言われるところに、新潟、それから長野、それから山梨、それから静岡まで加えたところを見させていただいているということでございます。
 それで、この関東経済産業局が、なぜ2020年東京オリンピック・パラリンピックの活用策について、御説明を申し上げるかと申しますと、私ども、一昨年から昨年まで、地方活性化地域戦略プラン検討会ということで、このオリンピック・パラリンピックを活用して、地域活性化をいかに図っていくのかということを1年程度かけて勉強した経緯がございまして、きょうお話しするのはその勉強の成果及びその後の動きについてでございます。
 まず、1ページ目でございますけれども、申し上げるまでもなく、2年前の9月に、オリンピック・パラリンピックの開催が東京に決定したということがございました。この機会をそのままの状態にしておれば、2020年が来て、オリンピック・パラリンピックが開かれて終わりということにすぎないわけで、やはり2020年は世界中の視線が日本に向く絶好の機会だということでございます。これは、スポーツに関係するか否かということにかかわらず、いわばオリンピックにひっかけて、パラリンピックにひっかけて、もう少し言うと、オリンピックやパラリンピックが開かれることに便乗してとか、悪乗りしてというようなことで、地域、企業の魅力や実力を世界にPRするまたとないチャンスだというふうに私どもは考えております。
 それで、競技会場や事前キャンプ地といった直接の関係を持つ地域や企業というのも、もちろんあると思いますし、そういうところはそれはそれで、その機会を活用できるわけでございますけれども、直接の関係地域、企業じゃなくても、このチャンスをうまく活用できれば、莫大な宣伝効果が得られると思っております。
 他方、先ほどじっと待っているというふうに申し上げましたけれども、口をあけて待っているだけでは、この機会を現実の勝機には活用できないというふうに考えておりまして、チャンスを現実の勝機にしていくのは、やはり地域や企業自身のやる気なんだろうというふうに思っております。
 それで、私どもとしては、地域や企業の取り組み意欲、やる気のある地域とか、やる気のある企業がまずいらっしゃるということを前提といたしまして、このチャンスをみずから具体化、具現化しようとする取り組みを支援していくことが重要なのではないかと考えております。2020年、大きな一つの契機として、地域や企業の世界発信、活性化の起爆剤としていくべきなんだろうと、そういう状況認識をしております。
 それで、私たちがやったことというのは、その1ページ目の一番下に書いてございますけれども、そういうオリンピック・パラリンピックの機会を利用して、地域や企業の魅力や実力を世界にPRするためのヒントとなるようなアイデア集を検討会に回して、各界の気鋭の専門家から、私なら2020年をこう活用したいというアイデアを提供いただいて、それをまとめたものが今から説明するものになるということでございます。
 おめくりいただきまして、2ページ目ですね。2ページ目、ごらんください。検討会のメンバーリストでございます。
 岡田さん、小野打さん、河野さんということで、9名の委員の方が並んでおりますけれども、そこに至るまでの委員の方々は、いずれも各界でエッジの立った仕事をされている方々でございまして、超有名人とか、そういうことではないのですけれども、やはり我々がアイデアをいただくにふさわしい、すばらしい人々でございました。
 それで、先ほども申し上げましたとおり、私どもは関東経済産業局ということで、1地方支分部局でございまして、当然のことながら、所管としてできることは、経済産業省の1都10県に限られておるわけでございますけれども、行政区分が限られているからといって、やることを自分たちの関東経済産業局だけでできることに限定していくと、どんどんやるべきことがスケールダウンしてしまうわけでございまして、ここはそういうことではなくて、むしろさまざまな事業体の融合、連携、こういうことを図って、みんなでつながっていくということで、大きな主体をつくって、大きなムーブメントを起こしていくことで、世界に強くアピールできるんじゃないかなというふうに思っています。
 それで、今からプラン1以降は、有効なアイデアの一部を紹介するということでございまして、中には、少しちょっと夢物語のような企画もあるわけでございますけれども、これからこういったアイデア、ここに書いてあるのはもうあくまでも一例でございまして、ここに限られる必要は全くございません。こういうアイデアをみんなで持ち寄って、実現に向けて働きかけていくということが、重要なのではないかと思っております。
 それでまず、プランの1「スポーツ産業貢献中小企業100選」と、こういうようなアイデアがございます。これは、オリンピック・パラリンピック、さまざまな競技で公式採用されている器具や、トップアスリートたちが利用している用具、それから競技会なんかで採用予定の日用品などをつくっていらっしゃる会社など、スポーツ産業に貢献している中小企業について、公募で100社ぐらい選んで表彰する式典というのを、スポーツ産業貢献中小企業100選として、2020年に開催したらどうだろうかと、そういうアイデアでございます。
 例えばですけれども、この3ページの絵の左上のところにありますけれども、東洋造機という埼玉県新座市の企業がございます。この企業、特段有名な企業ではございませんけれども、北京オリンピック以来、オリンピック2大会連続で、テニスやバドミントンのガット張りをするストリングマシンというのをつくっていらっしゃる会社でございまして、ストリングというのは200キロを超えるようなボールを打ち返す絶妙な力のかげんが必要となるわけでございますけれども、世界的に見て、非常に精度の高いガット張りができる会社だということで、注目されている会社でございます。
 その下に、オーエックスエンジニアリングという、これは千葉の会社がございます。この会社は、トップアスリートが利用するパラリンピックの車椅子ですね。こういったものを提供している会社でございまして、とったメダルの数は、今までで106個に上るということで、競技用車椅子をつくっている会社でございます。この会社は、先代の社長が事故を起こして足が不自由になったと、そういう御経験から、競技用車椅子をつくるようになりまして、今では世界を代表する競技用車椅子の会社ということでございます。この会社は先週、オリンピック・パラリンピック担当大臣である遠藤大臣にも御視察をいただいたということでございます。
 こういった有名ではないけれども、スポーツの分野で世界に貢献している会社を日本中からすくい出して、それを表彰するということで、海外へ我が国が誇る中小企業の技術を発信していくことができるんじゃないかと、そのように私どもは考えております。
 次に、4ページにまいります。プランの2でございます。
 「障害を持つスポーツ選手向けサポート器具コンテスト」と書いてございますけれども、障害を持つスポーツ選手から直接要望をリサーチして、障害を持つスポーツ選手向けのサポート機器や器具の新製品開発を、ベンチャー企業とか町工場による若手チームで、あたかも「下町ロケット」のような形でやっていただいて、開発された製品を、実際の障害を持つスポーツ選手に試してもらって順位をつけてもらうというコンテストのアイデアでございます。
 ちょうど「2017」というところの下に書いてございますけれども、RDSという埼玉の企業がございまして、ここの企業はもともと車のデザインをしている企業だったのですけれども、ドライカーボンというのを使った世界最軽量の松葉づえを開発している会社でございます。松葉づえというのは、普通1本1キログラムするのですけれども、ここの会社は310グラムの松葉づえをつくったと、しかもデザインもすぐれているということで、グッドデザイン賞などもとっておりまして、こういう障害を持つスポーツ選手向けのサポート器具をつくっている非常に立派な会社が幾つもあるわけでございます。このような会社は、2020年にメダルをとってもらいたいという思いを持たれていらっしゃいますので、そういう会社の製品開発をエンカレッジするということで、ぜひサポート器具のコンテストなんかもやってみたらおもしろいんじゃないかというふうに思っています。
 次に、プランの3でございます。「車いすスポーツの街の形成」ということで、これは、主に千葉市において取り組みが進んでいるものでございます。千葉市というのは、私もこの話を担当するまで知らなかったのですけれども、車椅子バスケというのが非常に盛んな町でございます。車椅子利用者にとってのスポーツ活動の場の確保や参加の機会をつくって、車椅子産業の集積、創出を進めて、モデル的な車椅子スポーツの町を形成していくということを狙ってございます。
 これは、産官学の連携と言ってもいいと思いますけれども、学の分野では、淑徳大学という大学がありまして、ここでは車椅子バスケの全国の選抜大会が開かれております。
 また小売では、スポーツオーソリティという会社が――有名なスポーツ用品の会社、小売の会社――があるわけでございますけれども、ここが車椅子のバスケの体験会などに協力しているということでございまして、千葉市自身も、車椅子利用者が利用しやすいスポーツ施設の整備を進めるということで、体育館の床なんかも、車椅子用の床材を張るというようなことで、取り組みを進めております。
 こういったところに、車椅子製品などの産業集積も、利用が進むようなところで産業も集積していけば、恐らくは車椅子スポーツのモデルとなるような町を構築し始める動きが、今、現にこういう形で出てきているということでございます。
 次に、6ページにまいります。プラン4「英雄たちへの伝統工芸品の贈呈イベント」というふうに書いてございますけれども、オリンピック・パラリンピック開催に合わせて、各国の著名なアスリートを、日本の若手デザイナーと伝統工芸職人が技術を生かしてオリジナルな記念品を製作してプレゼントを提供するイベントを開催するというようなものでございます。これは、ここには絵は出ておりませんけれども、例えばですが、埼玉県で小川町というところがありまして、そこで2014年に細川紙という和紙がユネスコの無形文化遺産に登録されたということがございました。それはそれで、もちろんおめでたいことではあるのですけれども、そういうユネスコ無形文化遺産に細川紙という和紙が登録されたということは、瞬間的には脚光を浴びますけれども、そのあと継続的な需要を生み出すということがなかなかないというような問題がございます。
 それから、そこに写真が出ている日本人形の岩槻人形というのがございます。岩槻人形もさいたま市の岩槻区でつくられている人形でございますけれども、近年、なかなかこういったものに関しては、少子化とも相まって需要が減少しているというようなことがございます。
 こういうふうに、なかなか伝統工芸品も少し先細りというようなことが全国的に見て、ないわけではないです。例えばですけれども、長野の冬季オリンピックのときには、木曽漆器というのを使ったメダルを使いまして、非常にそれが美しいということで、話題になったりしたこともあります。ロンドンオリンピックでは、26競技302種目、パラリンピックでは20競技503種目ありまして、合わせると800以上のそういうメダルを提供するチャンスがあるわけでございますので、そういう機会に、ぜひ日本の伝統工芸品を贈呈をして、それが注目されると、あわせて展示会などもやるというようなことをやると、非常にこれは伝統工芸品の振興になるのではないかと考えております。
 もちろん、スポンサーの権利など、調整すべき点も多くありますけれども、副賞として日本の伝統工芸品を渡すことができれば、大きな話題になることは間違いないというふうに思っております。
 次に、7ページ、プラン5「ものづくり現場ツアー」ということでございます。もうここら辺になってくると、スポーツとは直接は関係ないというものでございますけれども、オリンピック・パラリンピックの前後に来日する観光客に、ものづくりの現場を見学してもらうというツアーを開催したらどうだろうということでございます。今、日本に来られている外国からの観光客には、東京の築地の魚市場の見学というのが非常に人気になっておりますが、それの町工場版というふうに理解をしていただけたらと思います。
 東京の浅草の伝統、上野のアート、秋葉原のアニメやコンテンツ、こういうものを見てもらうとともに、東京の中でも徒蔵地域というようなところ、2キロ平方のエリアに、非常にたくさんの日本のものづくりの現場が集積しているようなところがございまして、そういったところを見ていただくというようなことをやると非常に意義深いのではないかというふうに思っています。
 そして、こういうことを2020年の段階でスムーズにできるようになるためには、その前からもう動かし始めて、対応しなれておくことが必要でございまして、いち早くこういうことを取り組んで、ものづくりの現場でもおもてなしができるようにするということをやっていったらいいのではないかと思っております。
 次は、8ページでございます。プラン6「アニメキャラクターが案内するテーマパーク列島 地元体験ツアー」というふうに書いてございますけれども、これは、もともと悩みとしては、千葉県の成田や茨城国際空港には、日本に来られる観光客の人はたくさんおり立つわけでございますけれども、みんなそのまま東京に行ってしまうということで、千葉の成田の周りとか、茨城とか、北関東とか、そういったところには人の流れが向いていないと、そういう現状があるわけでございます。もちろん旅の主目的地にはならなくても、成田や茨城ではトランジットとして少し立ち寄るとか、ビジネスとして来て少し予備日があるとか、そういうようなツアーで日本に来られる方もいっぱいいらっしゃるので、そういった人たちに日本の暮らし、文化とか和食とか、そういうことを満喫するツアーを外国人に徹底してPRしていったらどうだろうということです。日本の暮らしを満喫するツアーのやり方の1つとして、例えばある地域を、成田空港をゲートとしたアニメキャラクターが案内するテーマパークのパビリオンに見立てて、地元体験ツアーを案内するというようなことがあるのではないかと、そういう御提案でございます。
 そこから先は、少し、済みません、時間の関係もあるので、プランの7は飛ばさせていただきまして、次に、プランの8にまいります。プランの8は、「ザ・日本の祭り!見本市」ということでございまして、2020年のオリンピック・パラリンピック開催期間中に、環状2号線、これは虎ノ門ヒルズからずっと東京の臨海のエリアまで走っているその環状2号線沿いに、日本中の主なお祭りを日がわりで開催したらどうだろうという提案です。その歩道のところには、全国47都道府県全てのブースを設置して、特産品を販売してはどうだろうかということで、東京をショーケースとして、日本の祭りとか日本の地域産品、伝統文化を発信するということをやったらどうかという提案でございます。
 これは、日本の、東京の民間ビル会社の森ビルさんが非常に熱心に御提案をされておるものでございまして、その環状2号線沿いに地方のお祭りを日がわり開催をするということで、この環状2号線をあたかもパリのシャンゼリゼ通りのように、にぎわいあふれるショーケースのような場所にしたいということでございます。
 これは、全くの絵そらごとかというと、そうではございませんで、既に東北の六魂祭というお祭りがあるのを御存じかと思いますけれども、東北の6つの代表的なお祭りをこの場でやろうというような話も盛り上がってきておりまして、ゆくゆくその東北六魂祭だけではなくて、ほかの地域のお祭りもここでやっていただいて、オリンピック・パラリンピックでそれを見た人が、じゃあ今度は本物の祭りをその地方に見に行こうと、日本にリピートしてくださるというようなことができるのではないかというふうに考えております。
 次に、プランの9、10、11あたりは少し飛ばさせていただいて、14ページのプランの12にまいります。「電動アシスト自転車を活用した交通網の構築」ということで、これは東京でやったらいいんじゃないかというアイデアでございます。
 オリンピック・パラリンピック開催時には、競技会場が非常に密集することから、交通機関の渋滞が予想されるわけでございます。それで、交通が渋滞しているときは自転車ということなんですけれども、普通の自転車だと、なかなか坂があると大変だということで、東京というのは実は結構坂がある町なわけですけれども、その坂の抵抗を解消しようということで、電動アシスト自転車を採用したコミュニティーサイクルを競技場や駅前やホテルやレストランや観光スポットなどに設置をして、渋滞の緩和を目指すということでございます。
 特徴的なことは2つありまして、日本でも多くの自治体が、自転車のレンタルとかそういうのは環境対策としてもやっているわけでございますけれども、それぞれの行政区ごとに決済の手段が違ったり、あるいは江東区で乗って別の区に行っても、最後は江東区で返さなくちゃいけないとか、行政区間で縦割りになっているのですけれども、そういうところも、どこで借りてどこで返してもいいというようなことにしようとか、あとはそのバッテリーの充電、これは非常に面倒くさいわけでございますけれども、これも今、ワイヤレス充電装置というような技術も進んでおりますので、ワイヤレス充電装置付の貸し出しポートを整備しようとか、あとは自転車でありながら、GPSとか音声ナビとかをつけて、訪日外国人でも簡単に利用できるようにしようなど、こういうような提案をされている人々もいます。
 次、プラン13、14、15、16、ここらはもう残り時間も少ないので、説明は割愛させていただきます。もともと関東経済産業局の検討会で出てきたアイデアを皆さんにお話をしてきたわけでございますけれども、こうやってお話をしているうちに、この検討会の場では出てこなかったアイデアというものも、次々、いろんな方から寄せられるようになりまして、それもまたこの中に取り込んでおるということでございます。例えばプラン3というのは、千葉市が熱心に持ちかけていらっしゃるものでございますし、それからプランの9というのは、三菱総研が御提案を、研究会の後にいただいたということでございます。プランの12はさいたま市で、プランの13は福井の勝山市、プランの14は葛飾区ということで、私ども、この研究会の成果を御報告して御説明して歩くたびに、これに共感していただいた自治体や企業の方々から、新しいプランを寄せていただいて、またここに取り込んで御説明しているということでございます。
 20ページにまいります。今挙げたプランという形じゃなくても、皆さん続々いろいろな動きをされてございます。
 事例の1にありますのは、埼玉県の川口市でございます。「川口の鋳物を再び聖火台に」ということで、1964年の東京オリンピックの聖火台というのは、これは川口の鋳物が使われたわけでございますけれども、2020年も川口の鋳物を使ってくださいということで、川口市の方々が提案をしてございます。
 それから、事例の2にまいります。新潟県の十日町市でございますけれども、これは、十日町市で出土された有名な火焔型土器、これを聖火台のモチーフにできないだろうかということを、彼らは彼らで文部科学省に提案しているというような動きがございます。
 それから、事例の3でございます。新潟県の燕市でございます。燕市は、御案内するまでもなく、金属洋食器で国内のシェア9割を占めて、ノーベル賞の晩さん会でも、燕市の金属洋食器が使われるというようなことでございますけれども、今、燕市役所と燕市の経済界がタッグを組んで、洋食器としてそれを使ってもらうのはもちろんのこと、洋食器の専用の洗浄機とか、それに対応する新たな洋食器開発とか、そういうようなことまでも、もはや市役所と経済界が動き始めているというような動きもございます。
 それから、21ページにまいります。これは、こういう具体的な動きに合わせて、自治体がどのように動いているのかというのを御説明しているものでございます。
 事例の4でございますけれども、東京23区の特別区長会も、2020年に向けて東京特別区各区、もしくは複数区の連携による具体的な取り組みの検討を開始してございます。先ほど申し上げた翼カップという、プラン14ですね。16ページにありました。それも、翼カップというのも、これは葛飾区から出てきているアイデアでございます。
 それから事例の5、地方でオリンピック・パラリンピックと直接関係を持たない自治体であっても、やはりこれはこのオリンピック・パラリンピックの機会を活用した地域の活性化をやろうという首長の連合の形成の動きがございまして、新潟県の三条市の國定市長を中心に、全国で約350の首長が集まって、首長連合というのが設立されてございます。これは、北は北海道から南は沖縄まで、350の首長が集まっているわけでございますけれども、ここ静岡でも、静岡市、浜松市はもちろんのこと、16の市の首長さんがこの首長連合に参加をされているということでございます。
 済みません。るる申し上げましたけれども、繰り返しになりますが、2020年というのは世界の注目が日本に集中する大きなチャンスでございまして、スポーツに関係していても、しなくても、日本の各地が知恵を絞って、この世界が注目するチャンスをつかみに行くことが重要だというふうに考えております。
 私ども、国の施策を説明する場合というのは、多くの場合は国が何かもうマスタープランみたいなものをつくって、補助メニューをつくって、これに合わせるような形で地元で計画をつくってくれたら、補助金が出ますよとか、そういうような話が多いわけでございますけれども、これは決してそういうことではございませんで、まず、こういうチャンスが来るのだから、皆さんのほうでアクションを起こしてくださいということでございまして、何かお仕着せのプランを国が提示をして、そこに自治体が手を挙げるということではなくて、まずは皆さんのほうから動いていただきたいと、口をあけて待っているだけでは、何もいいことはないと思いますけれども、今、全国で多くの自治体が、まず走り始めると、まず動き始めるということをこのような形で続々とやっておるということを、ぜひ皆さん、新たに御認識いただいて、静岡県内でも、このオリンピック・パラリンピックの動きに呼応した形で動いていただくということが、非常に大切なのではないかなと思っております。
 キーワードは連携という言葉だと思っておりまして、それぞれの自治体単体、企業単体では相手にしてもらえなくても、連携することで大きな魅力が掘り起こせるんじゃないかというふうに思っております。我々は何か、国土交通省のように補助金をばらまくような機関ではないんですけれども、そういう連携の触媒役としての機能を果たしていこうということで、このようなお話を求めに応じて各地方、地域でやらせていただいているということでございます。
 済みません。なかなかちょっと要を得ない話だったかもしれませんけれども、私の一通りの説明は以上でございます。

○中沢(公)委員長
 ありがとうございます。
 幸物さんのほうは、何かよろしいですか。

○幸物正晃氏
 いろいろと先生方から御質問いただくところでお答えさせていただければと思います。

○中沢(公)委員長
 はい、わかりました。
 それでは、ありがとうございます。
 今、参考人の方から意見陳述をいただきました。これから質疑に入ります。
 委員の方には、今回はなるべく一問一答方式でお願いしたいと思います。
 それでは、御質問、御意見ありましたらお願いします。

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