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委員会会議録

質問文書

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平成30年10月観光地域づくり特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:森 竹治郎 議員
質疑・質問日:10/05/2018
会派名:自民改革会議


○森委員
 ちょっとお話を伺いたいのは、本来的には県の観光交流局に聞いたほうがいいのかもしれないけれども、きょうは府川さんに大分丁寧なお話をお聞きしました。観光の戦略として、静岡へいらっしゃいとか、静岡県の観光だとかというよりも、むしろ、静岡県の外、外国も含めて、静岡県の観光なんて言わないで、伊豆の観光とか、富士山の観光とか、浜名湖の観光という形で、この商品もつくってもらう、地域をつくってもらう、売り出してもらう、そのほうが、ずばり効果があるんじゃないのかな。というのは、私の経験として、静岡に、静岡空港をつくった。きょうは三ッ谷先生もいらっしゃるけど、空港をつくる過程では、桜井さん、大分御苦労されたんだけれども、オープンをする前に、東アジア、東南アジアの主要航空会社へポートセールスというのに行った。乗り入れてもらおうと。静岡県へ空港をつくったから、ぜひ乗り入れてもらいたい。東アジアから、東南アジアの主要航空会社、ほとんど行った。台湾も含めて。静岡に空港つくったんですか。静岡というのはどこにあるんですか。富士山がある静岡の空港なんですよと。富士山ですか。それはわかりましたと。どこの航空会社でも静岡空港っていったってわからなかった。それで、私たちは前の知事を中心に、じゃあ名前を、冠に富士山を入れて、富士山静岡空港と。その後のセールスに行くと、皆さん、みんなわかっちゃう。富士山静岡空港。
 清水港のポートセールスで、私がこれも同じように、東アジアや東南アジアの船会社へ行く。静岡市の清水港ですよって言ったって、誰もわからないの、船会社では。富士山の近くの清水港って、あ、知ってますよ、清水港、富士山のと。静岡の清水港じゃわからないけれども、富士山の清水港と、みんな船会社はわかる。これが実態なんだね。それで、静岡空港の冠として、富士山静岡空港と。こういうことを考えると、もう外へ向かっては、ずばり伊豆だとか、富士山だとか、浜名湖の、これを売り出したほうがいいように思うんですが、それは私の独断の考えかもしれませんけれども、少し先生は広い立場から、いろんな経験をお持ちのようで、きょうのお話も感銘を受けたんですが、戦略的なお考えを、ちょっと教えていただければと。

○府川尚弘氏
 今のお話で、そのとおりだというポイントがたくさん含まれています。
 1つは、きょうも御紹介しましたように、我々、静岡は売ってません。マジェスティックホームオブマウントフジということで、売っています。それは、おっしゃるとおり、静岡といっても誰も知らないので、富士山のいわゆる県ですよという形で、簡単に言えば売っていて、そこで、おお行きたいといったときに、その中で、どこに、浜松に行くとか、静岡に行くとか、伊豆に行くとかというのは、お客様が選んでいけばいいことであります。お客様が選ぶ際に、その各地域が魅力ある体験をプログラムにしていないと、お客様はそこには行かなくなってしまうということが1つあります。
 ただ、きょうお話ししましたデスティネーション・マーケティングとデスティネーション・マネジメントということに関して、国内旅行、日本人の国内旅行の話をしますと、日本の方は特に静岡県という感覚はありませんから、やっぱり浜松だったり、静岡だったり、伊豆だったり、御殿場だったりが、それぞれのマネジメントしつつ、マーケティングはしなきゃいけないと思います。なぜなら、国内の場合は、静岡市にたまたま来ていたお客様をぴゅってひっかけることで、そのまま菊川まで足を伸ばしてもらうことができるかもしれない。伊豆に来ているお客様をぴゅって引っかけることで、そのまま御殿場まで上がるようにしてくださることができるかもしれない。
 よって、売り先を考えた中で、先生のおっしゃるプランというのを別々にやること、それから一緒にやることというのは出てくると思います。
 それから、空港と港ですが、ちょっときょう用意していたので、見ていただきたいんですが、実際、客船、空港はですね、今は時代が変わってしまったと思っています。特に客船は、これ、シドニーの港ですけれども、見ていただくと、シドニーの市民の水上交通のかなめになっていまして、さらにここにパークハイアットがあって、ここはオーストラリアの入植が始まったロックス地区、さらにここが客船も入れるし、水上フェリーも出れる。こっちがダウンタウン。ここは世界遺産のオペラハウスです。こういうところに客船が入れば、みんなおりたくなるんですね。
 でも、日本は、港は貨物から始まってますので、どこの港に行っていただいても、このクレーンばっかり。おりたくならないわけです。ですから、清水が幾ら頑張っても、みんな外にありますし、おりたくない。ということはですね、おりたくない人たちがおりたとして、何が必要かというと、清水地区の商店は、みんなウェルカムクルーズゲスツみたいな、看板を一つだけでも出すだけで、お客さんは寄ってくれるようになるというのが一つあります。
 それから、もう1つは、今、貨物の荷出し港じゃなくて、外国客船が来る。行き先になってきたものですから、その時代を考えると、今、日本に客船はこんなにふえてきているらしいんですけれども、この状況をどう見るか。見方があります。
 横浜、神戸は、日本発着港。北は日本発着のクルーズしか行きません。ほとんど。ほかに行く国がないので。南のほうは、東アジアからのクルーズの特需。皆さんは、大きい外国の客船、来てほしい、来てほしいとおっしゃるんですけれども、大きいからいいってわけじゃないんですね。ラグジュアリーとか、プレミアムとか、カジュアルは、大きさじゃなくて、その船社とそれからお客様、持ってる方。今、一番何が困っているかというと、それはニーズということです。本当のラグジュアリーはちっちゃい船なんです。3万トンとか。清水に入ってくるダイアモンドプリンセス、12万トンです。この小型のラグジュアリー船は、大海原が出れませんから、ちっちゃくて波のない港を探してるんです。例えば下田とか。こういう需要をとっていくことで、町に出てくれるいいお客様をとっていくことができる。こういうことが、クルーズの方たちにわかっていない。
 それからですね、空港も一緒ですけれども、ポートセールス、先生がおっしゃるように行きますけれども、大体空港の関係の人だけ。または港の関係の人だけ。行政の関係。
 そうじゃないんですね。スペックという、この空港のいろんな詳細情報。または、インセンティブとしてどういうのがあるよ。プラス、どういう魅力がそこにありますよと。なぜなら、航空会社、客船会社は、お客さんが乗ってくれないと、船や飛行機を飛ばしません。ということは、その先が魅力あるところですよと、セールスを一緒にやらないといけないんです。
 これですね、昨年の5月に、港湾局の杉山さんと鈴木さんと、キュナードに行ってきますと言ったら、とにかく行きますといって、一緒に行きました。一緒にキュナードにセールスに行きまして、それでクイーン・エリザベスが決まる一つの要素になったということで。港と観光が一緒にセールスに来たのは初めてだよということになるわけですね。
 さらに、寄港地ツアーというものも、一遍とおりのものしかありませんので、お客様が行きたいツアーをつくっていかないといけない。我々、例えば昇利ですし握り体験をするとか、浮月楼で踊りを見ながら駿府城公園というのをちゃんとつくりまして、それを船社が契約している寄港地ツアーをやっている会社に売り込むわけですね。そうすると、このツアーは実際にもう催行されているわけなんです。
 なので、空港も港も行政のセールス、プラス観光の魅力というセールス、合わせていかないと、船社、空港会社、お客様のニーズというのが出てこないということになると思います。
 例えば、こういう仕掛けもやるわけです。プリンセスクルーズの一番偉い人が、横浜に来たときに、僕、副知事を無理に連れて行って、船側には、トップ会談させてくれなければ、副知事連れてきませんよって。そのかわり、メディアを連れていきますよっていって、テレビ番組をつくることで、この人を引き出して、静岡の関係をつくっていく。言ってみれば、我々の役目というのはフィクサーですね。そういう仕事をしていかないと、空港も港湾も、この先、伸びていかないと考えています。

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