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委員会会議録

質問文書

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令和2年9月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田口 章 議員
質疑・質問日:10/05/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田口委員
 一括質問方式で1問だけ質問させていただきます。
 6月定例会でも少し触れました一般会計からの繰出金についてお尋ねします。
 先ほど来松下企業局長もお話されていますが、水道事業、工業用水道事業ともに非常に経営努力をされていると感じています。それをしないと結局受益者負担で、工業用水だと受水企業、水道水だと県民になるわけでありますけれども、それを減らすためにはやっぱりできる限りの企業努力をしていただくのが一番だと思います。それ以上に課題になるのが繰り出しだと思っています。
 政策的に一般会計を使うことについて、もうちょっと考えたらどうかなと思うんですね。工業用水道事業については総務省の通知を見ると、消火栓等しか繰り出しできないことに一応なっているんですけれども、47都道府県の繰出金を見ると、工水で18都道県が補助金の給付をしていることが分かりまして、負担金といった格好でも6都県で出していました。
 今まで本県では出していませんが、ほかではこういう事例もあるものですから、何か参考にできるものがないかと私は思っているんですが、そのあたりについて御検討されているかどうか伺いたいと思います。

○内藤経営課長
 繰出金のことでお答えします。
 本県は基本的に独立採算原則の方針でやっています。
 確かに、それで水道料金が上がってしまうことについては、企業の皆さんとお話をするとそれでは他県との競争に負けてしまう、あるいは同じ会社の他県にある工場と比べて非常に不利になる、負けてしまうと話を聞いています。
 ただ、今の時点で例えば工業用水事業について、本県の工業用水道の料金は全国と比較しますと大体安いほうから10番目ぐらいになっています。もちろんこれから料金改定をやっていきますと順位が落ちてしまうこともあるかもしれません。
 例えば、これが全国で一番高くなってしまう、あるいは今の料金が2倍にも3倍にもなってしまうといったことになれば、廉価で工業用水を供給するとの目的からも外れてしまいますので、そのときには繰り出しも1つの方策として検討されるのではないかと考えています。
 繰り出しをすべきかどうかについては、我々は繰り出しを受ける側です。出す側から見てどう考えるのか。例えば工業用水の場合につきましては、企業に対して税金を投入するのがいいのかどうか。一方で、その地域の雇用を守るとか産業を振興する立場から必要ではないかといった議論があって判断されるものだと思います。我々はそれを受ける側ですが、企業局としては建設改良費を1000億円削減と言っていますがそういったことをしっかりやって、可能な限り資本費を少なくしていく。それから毎年の運営コストを4億円削減していくといった我々にできることをしっかりやって、なるべく料金の上げ幅が少なくて済むように取り組んでまいりたいと考えています。

○田口委員
 財政が厳しいんだろうといった気がしますけれども、一言申し上げたいのは、安いほうから10番目とかいった比較ではなくて、企業は国際競争をやっているんですよ。世界中で競争しているんですよ。ただ日本の国内だけで比較をするのではなくて、最近新型コロナで結構国内復帰も考えられるとは思うんですが国際競争をしていることは認識を持たれたほうがいいのかなという気がします。
 私は事前に内藤経営課長に資料を渡してありますが、他の道府県で億単位の補助金を出しているところがあるじゃないですか。こういうところはどういう繰り出しをしているか調べてくださっていかがですか。

○内藤経営課長
 資料提供ありがとうございました。22道府県ほどあったんですけれども、資料の内容は平成30年度の都道府県決算状況調べでありました。つい最近総務省のホームページにアップロードされましたが、繰り出しの内容までは説明がなくて、分からなかったんですが、この関連で平成29年度決算のときに全国調査をしたところ、9県から回答頂きまして、基準外の繰り出しを受けているとの回答がありました。内容としては企業債の償還に要する経費に対する出資金が多くて、もう1つ多かったのは建設改良費に対する貸付金です。市や町の工業用水事業では、運営費の赤字に対して補助をするものもございました。

○田口委員
 一番最後の御答弁が一番端的だと思うんですけれども、要は産業政策としてそれをやるかどうかだと思うんですよね。私はこれで3回産業委員会に所属していますけれども、企業局でこの話をするのがいいのか、経済産業部でするのがいいのかはいつも悩んでいますが、今皆さんのほうでもいろいろ調べてもらって、仮に合理性が認められるなと思ったらそれは財政当局に主張してもらいたいと思うんですよ。それを産業政策として後押しするのをまさに私たちが考えていくことだと思いますので、ぜひお互いに情報交換しながらやっていければいいなと思いました。

 今のお話から少し飛びますが建設改良費で一般会計からの繰り出しを受けているとありましたが、遠州水道で太田川ダムを造って水を供給するのに当たって、地元の自治体からも少し遠州水道の料金が高いんじゃないかと話が出てきていますね。
 それに対しては県の一般会計からの繰り出しはあったんでしょうか。もし分かれば教えてもらいたいと思います。

○内藤経営課長
 金額は分かりませんが一般会計から3分の1出ているはずです。また確認して御報告差し上げます。

○田口委員
 急に言って申し訳なかったですけれども、大規模な投資が必要になるときには、合理性が認められることであれば、その辺はぜひ県庁全体で産業政策として工水については考えてもらいたいと思いますし、水道水を含めて水道についてもいろんな声が今上がっていると伺っておりますので、ぜひまたいろいろ県民にとってよりよい水道事業となるように努力していただきたいと思います。終わります。

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