本会議会議録


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平成30年11月観光地域づくり特別委員会
NPO法人かわね来風 事務局長 浜谷友子氏 【 意見陳述 】 発言日: 11/28/2018 会派名:


○浜谷友子氏
 皆さん、こんにちは。川根本町からまいりましたNPO法人かわね来風の浜谷と申します。きょうはよろしくお願いいたします。
 それでは、まず簡単に、NPO法人かわね来風について、今観光の仕事もしているんですけども、そこに至るまでの経緯を説明させていただきたいと思います。
 私たちの法人は2008年、今から約10年前に設立いたしました。最初にいろんなことがありましたけども、三ツ星オートキャンプ場をやりながら、そこで収益が出てきましたので、いろんな事業に広めていきました。かわね来風スポーツクラブ、また、グリーンツーリズム、このグリーンツーリズムが今の観光の仕事の最初で、こんなことをやり始めました。ママ宅とか、三ツ星村、いろいろな地域の物産を販売しております。放課後児童クラブ、生活支援コーディネーター、それから、今は移住とか、空き家の対策事業もしております。川根本町というと農業がほとんどですので、農業の力になることがまちづくりにつながることじゃないかなということで、それに関することを今までやってまいりました。かわねライフがまず立ち上がる前の時期に、メンバーを集めまして、メンバーの畑を使って農業体験、食と遊びの農業体験をやってまいりました。それから半年後ぐらいに、町の三ツ星オートキャンプ場が今やる人を探しているということだったので、手を挙げましてここをやらせてもらうようになりました。ここでも食と遊びのいろんな体験を今やっております。そのキャンプ場と畑を利用して、食と遊びの体験というものを実施するようになりました。この写真は始めたころのものですが、サツマイモを畑でとって、それを持ち帰ってキャンプ場で調理をするみたいな形のものを行っていました。
 先ほど申し上げましたように、キャンプ場で収益が上がってきましたので、その収益を事務費に充てながらいろんな新しい事業に挑戦してまいりました。2011年から12年の2年間にかけて、農水省の食と地域の交流促進対策交付金に手を挙げまして、これを使って、まず、グリーンツーリズム推進協議会を立ち上げました。グリーンツーリズムというのは、このとき私たちも聞き始めたばかりだったんですけども、グリーンツーリズムをやると、農家の人たちの何か助けになるかなと思って始めました。でも、やってみるとちょっと違ったので、それがだんだん変わってくるんですけど、またそれはだんだんお話しさせていただきます。
 まず、最初にこの交付金の事業の中でやったのは、チラシがここにありますけども、とにかく農家の人たちに意見を聞いて、皆さんができることを教えてくださいと、その中でいろいろ探していこうと思ったんですが、実際集まってみると、生産農家というのはやっぱりグリーンツーリズムに手を伸ばすことができなくて、やっぱり生産農家には生産をするという仕事があったので、大部分集まった方たちが高齢者で農業を終わった方たちで、でも畑はあるという方たちでした。
 その中で、まず私たちがモデル農園をつくりまして、そこで農業体験を開催しました。農家の人たちに、最初に声をかけたときに、こんなところに人は集まるはずないと言っていたので、私たちも集まるか、集まらないか本当はわからなかったんですが、でも集まるところをまず見せなくちゃいけないと思いまして、農家のある畑を借りて、自分たちできれいにして、それで種をまいてもらったりとかして、それでそこのモデル農園を使ってまず行いました。そうしたら、思っていた以上にいろんな方たちに来ていただきました。
 その次に、この前は私たちが用意した畑だったので、地域の農家の人たちが、ちょうどそのときに皆ジャガイモのできる季節だったので、どこの畑でもジャガイモができるので、たくさんできたときにはやっぱり人にあげても、近所の人にあげてもありがた迷惑みたいなところもありますので、それを何か活用したりしてできたらいいなと思いまして、それぞれのジャガイモの畑を使って、自分が育てた畑に行ってもらうような形のプログラムをつくりました。
 次のステップ2では、こちらが決めたジャガイモというものでしたけども、ステップの3でそれぞれ自分の今ある畑のものを使ってお客さんに来てもらうような形にしました。川根本町というと面積も県で3番目に広いし、その中にちょっとしか人が住んでいなくて、畑も広くて山々に点在していますので、自分の車で行ってもらわなくちゃいけないんです。なので、こちらでそこの畑の地図をつくって、地図を渡して冒険がてら自分の車で行ってもらうような形で行いました。
 それでもメンバーは限られていましたので、今私たちがやっている活動をもっとみんなに広げないといけないなということで講師の方をお呼びしまして、九州からですけども、あなたの畑、あなたの家から始まるグリーンツーリズムということで、自分のできることを集めて何かみんなでまちづくりをしませんかというような講演会を行いました。そして、グリーンツーリズムは、最初は耳なれない言葉だったんですけども、いろんな研修会なんかに私たちも出向きまして、そうすると、必ずもっと滞在時間を長くしなければいけないとアドバイスされまして、その日に帰るんじゃなくて、今度は1泊してもらうことが必要だと、そういうような勉強会がありましたので、そうなんだなと思って、農家民宿の推進につながっていきました。
 これもまたできる人から始めようということで、気軽に農家に泊まれるまちを目指してやり始めました。交付金が2年で終わったんですが、その次の目標として農家民宿を立ち上げることも交付金の目標に書きましたので、それを達成しないといけないのでやりました。そのときに、先ほど申し上げましたように集まったのはやっぱり高齢者でした。そうすると、農家の収入にはつながらないんですが、この交付金を使った研修会の中で、いろんな高齢者の方とかが集まってくれて、それで滋賀県のほうに農家民宿に実際泊まりにいってきました。
そのバスの帰りの中で、すごく自分たちも満足して帰ってきたので、こういうのでまちづくりをする、お客さんを呼ぶ、そうすると、お客さんをおもてなしして、自分たちのいろんな畑でとれたものを召し上がっていただいて、満足してくれて、その思い出を持って帰って、そうすると、うちの川根本町の農産物、お茶ももちろんそうなんですけど、東京などいろいろなところに出していますから、地元に帰ってスーパーに並んでいたときに、いろんな県のジャガイモがあったときに、この前行った川根本町のジャガイモだなというふうにして選んでもらえると、これからの農業の人たちの手伝いになると、みんな今農業を終えている高齢者だけど、農家民宿を通して、そういう手伝いができるよと言いましたら、みんながすごいやってみるという感じになりました。それで、役場が最初に何も手伝ってくれないとか、いろんなことがその中であったんですが、そうではなくて、ちゃんとできたらこんなのできたよといって、後で役場にプレゼントしようよと言ったら、みんな、エイエイオーなんていって、すごくバスの中で盛り上がりました。
その中で、本当は4軒あったんですけども、やる寸前に1軒ができなくなり、3軒になりました。天空の宿、あしたばの宿、サンゴーカントリーともしびという3つの宿ができました。皆、60代、70代とかの人たちです。
 農家民宿を立ち上げたのですが、皆、今までお客さんをとったことがなかったのですが、初めは電話がちょっと来ました。農家民宿というのは、旅館と違って、自分たちの都合で断っていいからと、例えば農家が忙しいときとか、例えばお葬式があるとか、そういうときには断っていいと言われていたので、それを伝えていたんです。皆さんにも、断っていいから自分のできるときにやろうと言っていたら、みんな、忙しいとか言って断っちゃって、お客さんがとれなくて、そのうちぼちぼちとれるようになってきたんですけど、それでも1カ月に1回とか、そのぐらいだったんです。
 でも、そのころ川根の大井川筋に農家民宿が3軒ありましたが、まとまっている地域というのは川根本町しかなかったんです。そこで、静岡県観光協会から電話が来まして、今度台湾の修学旅行を受け入れて、今伊豆とかの民宿に泊まってもらっていているんだけども、台湾のほうで、田舎に訪ねていって、いきなりそこに泊まって、仲よくなって1泊させてもらうみたいな日本のテレビが台湾のほうでも放映されていたみたいで、そういう体験をしたいみたいな問い合わせがあったらしくて、それを川根本町の農家民宿でやってくれないかという話が来ました。せっかく静岡県の観光協会や、観光政策課とか、そういう方たちが見にきていただいてので、ちょうどその途中の道でカモシカが出てきたりして、すごい皆さんも喜んでいただいて、だから、3軒しかないんだけど、どうしてもこれはやらなくちゃいけないと思いました。それで、8月に役場に言っておいたほうがいいなと思いまして、産業課とか、商工課の人たちに報告して、こういうのをやりますと打ち合わせしました。
 そして、2015年10月19日に第1回の台湾の修学旅行生を受け入れました。このとき多分四十何人ぐらい来たと思うんですが、ホームステイと、農家民宿は3軒で定員も決まっているんですね。大体6人とか、多いところでも9人ですが、うちのところでは9人のところがなく、6人から7人です。それだけではとてもとれないので、ホームステイという形で、普通の農家の人に台湾の人たちが来るから泊めてと言って、それで勉強会をして、ホームステイを何軒かでやってもらいまして、受け入れることになりました。だから、このときには農家民宿だけじゃなくて、農家民宿とホームステイがまざっています。ホームステイの方たちに宿泊代金は払えないので、食事代と、それから、先ほど申し上げましたように、みんな高齢者だったので、一番この農家民宿をやるのにネックになるところは何かなと思ったときに、布団を干したりとか、しまったりとか、そういうことがすごいネックになると思ったので、そのときにうちの近くの布団屋さんがあって、布団を貸し出してもらって、そこに布団代を払えば、ホームステイの方たちも割と負担が少なくなるし、高齢者の方たちにも一番ネックなところが何とかなるんじゃないかなと思いまして、その布団屋さんと提携しまして、1泊1500円で布団を貸してもらうようになりました。農家民宿とかに運んでもらって、お客さんが帰ったらまた運んで持って帰ってもらうのなら何も力仕事しなくていいので、そんな形で布団屋さんに代金を払ったり、食費代を払ったりしてホームステイもやりました。
 このときには、静岡空港から台湾の人たちが入ってきていただいて、それで、SLに乗って千頭まで来て、1泊して、ほかのところ、台湾の修学旅行はやっぱりどこもそうですけども、東京のディズニーランドとか、そういうところは必ず入っているわけです。その中の1泊が静岡なわけです。あとは伊豆に行ったりします。大体1週間ぐらいで帰っていく中の1泊が川根本町の農家民宿の宿泊になります。このときは11時9分のSLに乗ってきて、それでバスで、三ツ星村の土産物屋などに連れてきてもらって、各宿の人たちに迎えにきてもらって、各宿に五、六人ずつ連れていってもらう形になります。このときは初めてだったので三ツ星村の駐車場にバスが入ってもらいましたけど、今は役場にもやっていることが見えたほうがいいなと思って、役場の駐車場を借りて、そこでいつも送り迎えしています。
 そこで、それぞれのお宅の方が本当にいろんなことを考えていただいて、自分の浴衣を着せてくれたりとか、おむすびをつくるとか、いろんな体験をしました。途中でつり橋に寄ってもらったりとか、あとはスーパーで自分たちで材料を買っていったりとか、薪割りをやったり、それでストーブにしたりとか、いろいろしました。また、たこ焼きやったりとか、あとお茶の機械を見せたりとか、トラクターを運転させて見せたりとか、いろんなことをしてくれました。あと、着物を着せてくれたりとか、自分たちが大切に使っていた日本風の食器を出してきて、それに料理をしてくれるとかもしました。これはお客様が来ないと自分も楽しめなかったというか、お客様が来るから、うちをきれいにしたりとか、いろんな今まで使っていなかった食器を出したりとか、ちょっと花を飾ってみようとかということで、高齢者の方たちが、自分自身の楽しみにもなったと思っております。
 それで、これから農家民宿で、この台湾の修学旅行を初め、いろんな海外の人たちを受け入れていくためにはやはり個人だけじゃなくて、団体を受け入れるためにはやっぱり数が必要だと思いまして、観光商工課と連携いたしまして、台湾の高校、修学旅行生を泊めてくださいということでチラシを出して、それで説明会をしました。まず、ホームステイでちょっとできそうだなと思った方たちに農家民宿に登録してもらいました。一遍に来る団体のお客様が農家民宿とホームステイということではなく、グレーゾーンをなくして、みんな同じ農家民宿に泊まれるような形になるべく早くにしていきたいなという思いがありました。
そんなときに、農家民宿は最初は何アールの畑を持っているとか、年間に十何万円のものを売っている人とか、そういう人でないとできなかったんですけども、規制緩和されてきまして、移住者でもできるようになりました。NPO法人でも農家民宿を運営できるようになるらしいです。だんだん規制緩和されて、とにかく農家でなくても開業ができるようになりました。事業を行う場合に、年間で幾らの収益にするとかの目標を最初に立てます。やっぱり高齢者の農家がぼちぼちやっているんだったら、収益的に上がっていかないんですよね。それで、移住者の人たちが本当に真剣になりわいとしてやってもらえるようにしていかないとだめだなという考えはありました。
そんなときに、移住の方たちで農林事務所に相談に来た方たちとかに、私たちは空き家を紹介したりもしていましたので、その方たちにちょっと農家民宿をやってみないと勧めたりしています。それで、移住の方で今始められている方もいます。それから、新しくできたのが、いにしえの風という、西宮から引っ越してきてくださった方たちの宿が2017年10月にオープンしました。いにしえの風は、人生の楽園というテレビ、土曜日の夕方にやっていますが、そのテレビにもこの前出させてもらいました。その後に、青部の里茶風花が11月にオープンいたしました。
 私たちは、2020年までに15軒にふやすという目標を立てています。根拠は別にないですけど、そのぐらいあったらいいなみたいな感じで立てていて、ことし中には8軒になると思います。あと7軒です。今頑張っているところです。また、去年から、2017年から2年間でまた別の交付金をもらっています。今、インバウンドがすごくふえていて、農水省でも、2020年までに農家民宿をふやしたいところがありますので、その交付金をもらって、海外向けのホームページの作成とか、それから、農家民宿をふやすとか、そういう今活動をしています。これが最初に日本語でつくったホームページで、その次につくったのが、台湾語のホームページです。それから、今、英語のホームページをつくっています。皆さんにお分けしました名刺サイズのものに3つのホームページアドレスが書いてあります。日本語のホームページ、台湾語のホームページ、それから、欧米向けのホームページで、ことしは動画もつくり、ホームページに動画を張ってあります。また、よろしかったらごらんになってください。
 また、2018年の7月に古民家カフェをやっていた方たちが農家民宿登録しまして、6軒になりました。Graciaは、ことしの5月に登録しました。ただ、まだあんまり稼働していません。また、長野から引っ越した人たちが空き家を買って、今、自分たちで改装しているんですけども、ことしの暮れまでには届けを出すつもりでいます。
 2015年からの海外の団体旅行の受け入れの実績ですが、2015年10月から2018年5月までで台湾の修学旅行生を8回受け入れております。1回大体40人ぐらいです。
今までずっと台湾だけだったんですけど、静岡県観光協会が中国も大分よくなったよというので、中国を受け入れてみました。そのときのことですが、私たちは今まで高校生を受け入れてきたので、今回も高校生が来ると思っていたら急に小学生が来たので、大変でした。中学生でも、台湾の人たちはすごい私たちのことをいろいろ勉強してきてくれて、日本びいきなんです。だから、トラブルもなく、高齢者なんか今まで自分で普通に歩いているのに、台湾の高校生は手を引いてくれたりして、すごい農家民宿の方たちも喜んでいたんです。
しかし、中国の人たちは随分よくなったといってたのですが、随分悪かったです。やっぱり一人っ子政策の影響か、一人っ子の子たちが多くて、先生たちも割と手を焼いているところがあるみたいで、すぐに親にメールでいろんなことを送っちゃうものだから、最初にまず先生のところに1回情報を集めて、その中のよいものを両親たちに送る形にしてあったみたいで、みんな農家民宿に行ったら、いきなりWi‐Fi、Wi‐Fiとみんな言い出して、子供たちが、そこで写真を撮って、先生に送らなきゃいけないことがあったようですが、Wi‐Fiをつなげたらもうずっとゲームになったようです。
農家民宿の方たちは前の行程とかも調べて、この前に例えば精進料理でお寺に泊まったからきょうは肉をあげようとか、いろんなことを考えて重ならないように工夫しています。やることも折り紙をやったりとか、いろんなことを考えてくれて受け入れてくれるんです。日本のよさを知ってもらったりとか、触れ合いというものが私たちの農家民宿の中で一番の目玉ですから、そこがなかったら本当にホテルや普通の民宿に泊まっているのと同じです。そこのところが全然できなくて、ずっと夜中までゲームしていて、障子を破いちゃったりとか、充電が切れるので、ケーブル貸してといって、それをそのまますぐ自分の荷物の中に入れちゃったりとか、いろんなことがあって、もうこりごりでした。
しかし、今回初めてだからと思って、みんなでまた会合して、小学生や中学生でもちゃんと農家民宿の意義を向こうの人たちがわかってくれて、農家民宿に泊まりたいと来てくれるんだったら受け入れるということになりました。私も通訳に話をして、農家民宿とはこういうところで、本当にただ泊まるだけで来るんだったら私たちはもう受けないということを言いました。先生たちにも、本当に日本の文化を学んで、子供たちに伝えたいんだったら、一生懸命私たちも頑張るから、それだったら来てほしいということを伝えました。
また、もうすぐ中国の高校生が来ます。今度は、高校生でちゃんと日本語を勉強していて、これから日本にかかわっていきたい、日本に留学をしたいという高校生を連れてくると言ったんです。だから、受けることになって、12月5日に来るのですが、その結果がどうなるかわかりません。ただ、みんなが嫌なものは、私たちは受けないです。農家民宿の方たちが楽しめないことはしないです。
 また、2018年11月1日に台湾の校長先生たちを受け入れました。これは静岡県観光協会が関係していたと思うんですけど、校長先生たちに体験をしていただきました。それから、台湾の修学旅行生は今まで来ているんですけども、子供たちは農家民宿に泊まるのですが、先生たちは川根温泉ホテルです。私たちが手配して川根温泉ホテルに先生たちが泊まっていただいて、先生たちを連れていきます。先生たちも報告書を書かなくちゃいけないので、私たちが先生を車でいろんな農家民宿を連れて回って、最後に川根温泉ホテルに先生を送り届ける役目をしております。
 この前、11月2日は、カンボジアの大学生、大学院生が来ました。これはJENESYSといって日本の外務省の事業です。日本のファンをつくって、SNSで日本のいい情報を海外に発信していく事業のようです。カンボジアの方たちは本当に日本のことも勉強されていて、選ばれて来た方たちだったのですごいいい交流ができました。
 それから、11月24日にドイツの旅行者をこの前受け入れました。次が12月5日の中国で、それから、私たちが今受けている交付金を利用してやる事業ですが、12月末か、1月になるかもしれませんが、静岡県観光協会に頼んで、もう一度台湾の旅行者を招聘します。3月には、静岡の個人の旅行者、フランス人の団体の受け入れの予約が入っております。いろんな方たちが来てくださって、インドネシアとか、マレーシアのテレビ取材もあって、それを見て来てくださった方とかもいらっしゃったりとか、あとアメリカ、ロシア、チュニジアとか、そんな方たちもお見えになってくれています。
 このごろ、規制緩和されて、民泊がいろいろできています。そうすると、民泊を勝手に手配する人たちがすごくふえて、その結果、ランドオペレーターという資格をとらないと、旅行社から受けた仕事の宿の手配ができなくなったんです。そのため、かわね来風として、職員にランドオペレーターの資格を取ってもらいました。それで、旅行社からの手配業ができるようになりました。しかし、みんなまだよく知らなくて、なくても手配している方たちもいらっしゃるみたいですが、これからはそういう形になっていくわけです。
 ランドオペレーターというのは本当は手配だけするという仕事ですが、やはり修学旅行生を受け入れて、満足してもらい、また次の修学旅行につなげていくためには、指導者をホテルから家庭を訪問する送迎、集金、夜間に例えば、急におなかが痛くなったとかという子供さんがいらっしゃったら、私たちのところに電話をもらって、それで川根温泉ホテルの先生につなぐ連絡なども請け負っております。
 台湾の修学旅行では、1泊なんだけど、朝になったら本当にそのテレビのように抱き合って泣いたりとか、そんなことが起こっています。
 これはカンボジアの方たちです。三ツ星オートキャンプ場でピザの体験とかもやっていますので、焼いて召し上がってもらいました。こんなこともしています。
 それから、これからもっと農家民宿を広げていくために、農家民宿同士のつながりをつくっていかないといけないと思っています。川根本町の農家民宿のキャッチコピーとかも交付金で制作いたしました。ゆったりのんびり田舎休暇といって、ロゴは、一番左端にあるKAWANE GREEN TOURISMです。主なデザインはつくってもらいましたが、農家民宿のみんなが集まって考えてロゴをつくりました。そして、そのロゴを使ったパンフレットを台湾語と英語版とでつくっています。パンフレットを皆さんのところにお配りしましたので、また見てください。
 それから、もう1枚が、ゆったりのんびり田舎休暇と書いてあって、これは町民に向けて農家民宿をやりませんかというチラシで、新聞に折り込みました。
 そして、川根本町の農家民宿の目玉になる何か特色になるものをつくりたいな思いました。そこで、しずおか食セレクションに認定されている川根本町のユズがあって、それを何年か前に私が食べたときにすごく香りがよくて、うちの娘も東京に住んでいるんですけども、ほかのところのものも取り寄せたけれども、においや香りがよくて、すごくおいしいということだったので、このユズを使って何か農家民宿が、一番最初に言ったように農家のお手伝いができないかなと思いました。うちのユズメニューというのがホームページの中に入っているんですけど、農家民宿に泊まると、何かユズのいろんな料理が体験できたりとか、ユズのすいとんとか、うどんとかいろいろあるんですけども、そういうものを提供して、そして、生産の拡大につなげていきたいなと思います。この交付金の中でゆずパウダーも開発しまして、12月末か、ちょっとおくれて1月かになると思いますが、発売の発表会もするつもりでいます。勉強会をして、自分たちで、うちではこんなユズメニューを出すみたいなこともしました。このユズの粉も、ことしは自費でつくっています。それを発売するんですけども、ユズのパウダーと、それから、もうちょっと粒の大きいユズ粉をつくることになっています。それを知った富士宮市のシェフの方がメニューを考えてくださって、その勉強会もしました。こういうものも農家民宿で出せるようになればいいなと思っております。それが12月2日に出る県民だよりに載るそうなので、またごらんになってください。
 今後の展開としては、ふじのくに川根本町のゆず協同組合と連携しまして、ユズのパウダーを生産していきたいなと思っています。それから、農家民宿を15軒までふやしたい、そして、農家民宿とユズの生産を目玉にして、売れるところをつくって、移住につなげていきたいなと思っています。
 今移住に関しては、若い人たちからも問い合わせがあると、そのために空き家も紹介したり、案内もしているんですけど、その方たちがやっぱり都会から来て、川根本町で住むといったらやっぱり農家やってみたいとかという方たちがいらっしゃるんです。なかなかお茶は大変で、もちろんお茶の生産者の人たちも今高齢化になっていますので、若い人たちが来たら、お茶もみを手伝ってほしいとかという気持ちがあるんです。ユズも苗木で植えたら5年ぐらいは実がならないんです。その間に、ユズの方たちの生産の手伝いをしたりとかして、その方たちに協力してくれるということだったので、ユズをやっているんです。別に、私はユズじゃなくても協力してくれればよかったんだけど、とにかく協力してくれるということだったので、それを売り出して、そして、若い人たちの移住、その方たちが農家民宿もやってというような形も考えています。今は移住というと各地域のとり合いみたいな感じがしますけども、その方たちがそこで本当にいい家庭を築いてくださって、そして、子供を産んでもらって、川根本町の人口増加につながっていけばいいなと思っています。
 私たち、かわね来風が役場に直接行って、これやりたい、あれやりたい、いろんなことをやりたいと言っても、最初は蹴られていましたけども、このごろはいろんな情報もいただいて、いろんな御相談もいただきます。そういう中で、やっぱりいろんな自分たちの好きなことができるというのは、小さなまちだからだと思うんです。私たちが、静岡市とか、浜松市とか、そういう大きなところにいたらやっぱりとり上げられなかったと思うんです。しかし、今はいろんなことを行政とも一緒になってできるようになっています。ですから、私たちが得た情報をどんどん発信して、いろんなところでそれを知っていただいて、またそれをまねして、人口増加につながっていけるようなお手伝いに少しでもなれればいいなと思っています。うちの娘は今千葉に住んでいます。息子も静岡に住んでいます。自分の子供もどこに住むかわからないので、どこに住んでも幸せになれるように、私たちができたことはどんどん発信していきたいなと思って今やっております。
 これからも、農業を生かして、とにかく農のある風景を守りたいと思います。最初、かわね来風を8年前に立ち上げたときに実際に働いているのは私1人でした。理事長もいて、役員はいるんですけど、その人たちは報酬をもらっていません。若い職員が5名ふえましたので、今、正規職員は6名います。そんな中で最初に御説明したように、高齢者の事業とか、いろんなものをやっていますけども、全てがまちづくりにつながっていると思っています。その中の1つとして、私たちは農家民宿をやっています。以上でございます。ありがとうございました。

○多家委員長
 ありがとうございました。
 以上で、浜谷様からの説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。
 委員の方にお願いいたします。質問はまとめてするのではなく、一問一答方式でお願いいたします。
 それでは、御質問、御意見等がありましたら発言願います。なお、発言の途中で、交付金について細かいことを聞かれると答えにくいのでという表現がありましたので、そのあたりについては、皆さん御了解いただきたいと思います。

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