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委員会会議録

委員会補足文書

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平成20年11月臨時会企画空港委員会
議案説明 【 当局側説明 】 発言日: 11/06/2008 会派名:


○岩ア空港部長
 空港部長の岩アでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、提出議案を御説明いたします前に、今般の富士山静岡空港の開港に向けて、土地収用法に基づく事業認定申請に先立ち実施した測量のデータ修正ミスなどを原因として空港西側周囲部の一部地域に航空法で定める制限表面を超える物件が残ったこと、また、やむを得ず滑走路を短縮し暫定運用することとしたため航空灯火等の追加工事が必要となり、多額の補正予算をお願いするとともに平成21年3月の開港を断念せざるを得なかったことにつきまして、県議会の皆様、県民の皆様、開港に向けて準備されている関係の皆様に大変な御心配をおかけし、まことに申しわけなく、心よりおわび申し上げます。
 それでは、今回提出いたしました議案「平成20年度一般会計補正予算」1件につきまして御説明いたします。
 委員会説明資料の1ページをお開きください。
第141号議案「平成20年度静岡県一般会計補正予算」でございます。お手数ですが、議案の6ページと議案説明書の1ページをあわせてお開きください。
 補正予算額は、第3款企画費のうち第2項空港費の1億1000万円の増額であります。
 これは、暫定的に西側の滑走路末端を支障物件に抵触しない位置まで東側に移行させ滑走路を2,200メートルに短縮して運用するため、航空灯火、滑走路標識等の追加工事に要する経費であります。
 追加工事は、暫定運用時の滑走路末端を表示するための滑走路末端灯及び滑走路末端標識の設置、航空機の着陸を誘導する進入角指示灯や着陸地点を示す目標点標識の設置などであります。
 次に、資料の4ページをお開きください。
 富士山静岡空港の整備につきましては、滑走路、誘導路、航空灯火等の基本施設の整備は完了したところでありますが、4ページそれから右側の5ページにお示しいたしましたとおりAからDの4箇所で立ち木153本、土地7.4平方メートルが航空法で定める制限表面を超えており、このままでは開港できない状況にあります。
 県といたしましては、富士山静岡空港は2,500メートル滑走路としての機能を発揮することが何よりも重要であると認識し、予定どおりの開港を目指して支障物件の除去を地権者にお願いしてまいりましたが、いまだ御理解をいただけない状況にあります。
 このため、支障物件が除去されない場合であっても、航空機の運航の安全を確保するための方策を講じた上で開港できないかについて、さまざまな要因を踏まえて、平成21年3月の開港を可能にする方策はないか、ぎりぎりまで模索するとともに、やむを得ず延期する場合であっても可能な限り早期の開港をどう実現できるのかという点を十分考慮いたしました。
 その上で、参考にできる同様の事例が全くない中で、高度な専門的・技術的観点から十分に航空機運航の安全性を確保できる対策となっているか、また既に就航決定している航空会社の就航を可能とするにはどうすべきか、さらに今後の新規路線開拓への影響をいかに最小限にとどめられるか、また事業認定取消訴訟等の行政訴訟や今後の地権者との協議への影響をどう判断すべきかなどを考慮し、県として対応策を決定いたしました
 資料のほうは2ページにお戻りください。対応策の内容について御説明をいたします。
 航空機の運航の安全を確保するため、支障物件を回避した航空機の運航が可能となるよう、支障物件の高さも勘案した上で、西側の滑走路末端を支障物件に抵触しない位置まで東側に移行させ、滑走路を2,200メートルに短縮して運用いたします。
 また、これにあわせまして暫定的に、航空機の着陸方式として非精密進入方式を採用するとともに40分の1の勾配の進入表面を設定することにより、支障物件を回避した航空機の運航を可能とすることといたしました。
 なお、航空灯火、滑走路標識等の追加工事の実施に伴いまして、平成20年11月1日となっておりました工事完成予定期日を平成21年3月1日とする変更申請を国に対して行い、去る10月31日に許可をいただいたところであります。
 資料の3ページをごらんください。滑走路の縦断図をお示ししております。
 これは、滑走路及び進入表面を側面から見ましたイメージ図であり、わかりやすいように縦と横の縮尺比率を変えて作成してありますことを御了承ください。
 次に、資料の6ページをお開きください。追加工事の概要について御説明いたします。
 まず、航空灯火工事についてでありますが、航空機の安全運航を確保するため、滑走路上などに合計で1,000を超えるさまざまな種類の灯火が設置されております。
 これらの灯火のうち、西側の滑走路末端を移行させることに伴い、着陸しようとする航空機にその着陸の進入角の良否を示すための進入角指示灯、周回進入中の航空機に滑走路の位置を示す旋回灯、離陸または着陸しようとする航空機に滑走路の末端を示すための滑走路末端灯などの増設が必要となるものであります。
 航空灯火の工事期間につきましては、工程上、万一の場合を想定し約3カ月と設定しておりますが、できるだけ早く工事を完成させるよう最大限努力してまいります。
 資料の7ページをごらんください。今回の追加工事で増設または新設いたします航空灯火の位置を表示した図面を掲載しておりますので、御確認いただければと思います。
 資料の8ページをお開きください。次に、滑走路標識等の工事について御説明いたします。
 飛行場に係る標識には、滑走路の方位を示す指示標識、滑走路の末端を示す滑走路末端標識、滑走路延長の中央地点を示す滑走路中央標識などがあり、既に設置済みの標識の一部を2,200メートルの滑走路に合わせ移動させる必要が生じてまいります。このため、資料の横の9ページに記載してありますとおり滑走路標識等を設置するものであります。
 なお、工事の施工に当たりましては、暫定運用でありますことや経費節減の観点から、消去する部分につきましては、削り取るのではなくて、黒ペイントで上塗りすることを考えております。
 追加工事の概要は以上のとおりでございます。
 次に、開港に向けたスケジュールであります。
恐れ入りますが、資料の2ページのほうにお戻りください。
 今回の補正予算を御承認いただいた後、速やかに航空灯火の追加工事等に着手し、工事が完成次第、工事完成検査申請等の手続を実施してまいりますが、開港時期の目途は物理的、時間的制約要因を勘案すると最も遅い場合であっても来年7月と見込んでおります。
 しかしながら、県民の皆様の富士山静岡空港への御期待や関係の皆様への影響をできるだけ最小限とするため、少しでも前倒して開港できるよう最大限の努力をしていく考えであります。
 また、現在、航空会社や旅行会社の皆様、利用促進などに御尽力いただいている地元や経済界の皆様方などに経緯等を説明し、今回の対応策に御理解をいただきますよう取り組んでいるところであります。
 なお、今回の対応方針であります2,200メートルでの開港はあくまでも暫定的な措置であります。2,500メートル滑走路としての施設が既に完成しており、また富士山静岡空港は2,500メートル滑走路としての機能を早期に発揮することが極めて重要な空港でありますことから、今後速やかに完全運用を実現することが静岡県に課せられた重要な責務であると考えております。
 このため、県といたしましては、支障物件の除去が実現できるよう、引き続き地権者の方に誠心誠意除去をお願いしてまいりますとともに、全職員一丸となり一日も早い開港を目指して全力で取り組んでまいる所存であります。
 以上で私からの説明を終わりますが、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○豊岡委員長
 以上で、当局側の説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。では、発言願います。

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