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委員会会議録

質問文書

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平成23年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 一 議員
質疑・質問日:07/06/2011
会派名:自民改革会議


○天野(一)委員
 数点お伺いします。
 グランシップについて6番委員から出ましたが、私は財政的な問題ももちろんですけども、グランシップ開館以来、こういった箱物が本当に十分利用されているのかという利用状況、そして、例えばグランシップがなければできないような、全国大会を含めた大きな大会が年どのぐらい開催されてきて、そういったものが静岡市を含めて相乗効果がどれぐらいあるとか、そのことによってグランシップの価値は評価されるだろうと。そういう意味でどういう状況になっているのか、現在までの経過と今日の状況を教えてほしい。

 それから、スレートの工事の件ですけれども、委員会説明資料の計画表を見ますと、工事期間が約10カ月、今グランシップの利用率はかなり高いわけですけど、この期間中全面的に機能をストップするならば、静岡市を初めとしてかなりの影響を受けるわけです。この工事の10カ月間を短縮できないのか、それとも全面的に閉館するのか、その点についてお伺いしたいと思います。

 次に、SPACの問題ですけども、総監督が鈴木さんから宮城さんにかわって、方針が大きく変わって、県内の中高校生に鑑賞の機会を与えてくれた。これが去年から始まったと思うんですけども、その数字と、どういう評価が子供たちからあったのか。そして、中高は公立学校だと思うんですけど、私学の子供たちにはSPACの演劇を見せる計画があるのか。この中高校生を招待する費用も当然かかっていると思いますけども、この費用はどのぐらいかかっていて、だれが出しているのか、どういう形でやっているのかということについてお伺いしたいと思います。

 次に、大学のことについて伺います。
 今留学生の話が出たんですが、県でも留学生を支援すると。浙江省で10名とか。
私は、日本がグローバルの時代になってきているのだから、先ほど地元優先という話が出ましたけども、静岡県はこれから公立の県立大学や文化芸術大学で、アジアを中心に留学生を積極的に誘致する時代になってくると思うんです。
このアジアを中心とした留学生を大学で積極的に受け入れる、そういうことについての考え方があるのかどうか、その点について聞きたい。

 そして2月定例会では、我が会派からの質問で、県立大学短期大学部の看護学科を4年制に移行するという話が出たわけですけども、この経過、今どういう状況にあるのか、その点についてお伺いしたいと思います。

 最後に、徳川家康の話が出ました。
しかし、私は文化観光の誘致をする前に、徳川の史跡、三方原の歴史について、浜松の人たちがどれぐらい知っているのか、静岡の人たちが徳川の大御所時代の歴史を知っているのか。例えば伊豆の国市の反射炉だって、幾ら外国に向けて来い、来いと言ったって、県民が知らなくて本当の観光の誘致はできない。だから、もう一度文化観光の歴史を県民にどうPRするか。まず県民がたくさん訪れて外国へ誘致する。私は徳川家康をツールとして使うことはわかるんですけども、その歴史や史跡がどこにあるのかを県民が知らないで、誘致はできないと思うんです。
 そして、初代県知事となる第3代関口県令の屋敷跡が浅間神社のところにある。そして、そこに石碑が寂しく建っている。僕は関口県令について本当は静岡県民がもっと知らないといけないにもかかわらず、粗末にしている現状では、静岡県の発展はないと思うんです。この人は、徳川幕府から明治政府に移行するときに徳川慶喜と同じぐらい、物すごい功績のあることを県民はほとんど知っていない。関口県令は静岡の英和女学校をつくり、その息子さんは浜松の静岡大学の工学部をつくり、熱海の梅園をつくり、牧之原の開墾をしたり、そして久能分校をつくったりした。
そういった歴史をもう一度、文化観光のところでどうするかということをしっかり踏まえた上で、しっかり方針を決めてやらないと、それは一過性の問題で終わってしまうだろうと。そういう意味で、県民に対してそういったものについてどう考えているか、部長さんに最後にお聞きしたいと思います。

○出野文化・観光部長
 最後の御質問にお答えします。
 まさに2番委員のおっしゃるとおり、徳川家康というと知らない人は多分いないだろうと思うんです。では、その徳川家康が現在の静岡県においてどういうふうな足跡を残していたのか。例えば、小さいころ、駿府に人質としていたとか、浜松城が出世城であるとか、静岡で大御所時代を過ごしたということは多分知っていると思うんですけども、徳川家康が大御所時代にここにいた間どういう役割をしたのか。当時、日本の首都は駿府にあったと言われるぐらい圧倒的な権限を持ってここにいたわけです。大名が江戸に行く前に、必ず駿府城に寄ってから行ったというような状況もあるわけです。こういったことは、なかなか詳細までは知らない。
 地域の活性化のために、ふじのくに芸術回廊を昨年から掘り起こし始めたのは、やはり地域のよさをまず地域の人たちに知ってもらうためです。
まさに、これが文化・観光部という新しい部をつくった目的でございまして、観光はそういった資源があれば、それを種に人を呼んでくればいい。でも本当はそれではだめなので、地域の人たちが、例えば海外から来た方、県外から来た方が静岡市民に質問したときに、徳川家康はどう、ここはこうだ、あそこはこうだと。今、静岡駅前には大御所時代の石碑があるんだよとかいうのまで含めて知ってもらう、そういう意味では、地域の方々がそれぞれの地域のよさというのを再認識する、そのためにいろんな仕掛けは必要になってくるかというふうに思っております。
 それと関口県令はまさにそのとおりなんですけれども、実は私も静岡新聞社から出た関口県令の本を読ませていただきまして、初めてこんなに偉い人だったんだということを知ったわけでございますけれども、例えば、関口県令にしてもそうですし、三方原の開墾を行った中条さんであるとか、いろんな方が明治初期にはいらっしゃいます。静岡というのは非常に歴史のある、古いもので言えば登呂遺跡からあるわけですけど、それぞれの地域が持っている歴史や伝統がございます。
こういったものを再認識する、このことについては教育委員会ともいろいろ話をしているんですけど、学校教育の場あるいは生涯学習の場等々でも、もう一度こういうものを取り上げていっていただきたいと。文化・観光部として、そういった機会をいろんな形でつくっていきたいというふうに考えております。以上です。

○宇佐美文化学術局長
 委員から質問のあったうち、県立大学短期大学部看護学科の4年制化について回答させていただきます。
 2月定例会の答弁では、県といたしましては早期に3年制を4年制にするということでお答えさせていただきました。現在、移行についても準備等に3年ぐらいはかかるということで、早くても平成26年の4月が1つのめどかと思っております。また、看護を取り巻く状況がいろいろとございまして、医療の高度化や看護ニーズの多様化に対応したいということで、今、県立大学で今後の看護のあり方というものを研究しております。明日県立大学で、教育懇談会という大学の中で検討する機会があるということで、県としては県立大学がやるということをまず初めに決めていただいて、それに伴ってカリキュラム、場所、当然今言いました移行の時期の問題も含めて、県立大学と打ち合わせをしながら、また委員の皆様にもお伝えしながら、よりよい大学をつくっていきたいと思っています。以上です。

○松下文化政策課長
 グランシップの利用状況についてお答えいたします。
 利用状況につきましては、コンスタントに年間約70万人以上が訪れています。平成11年度3月に開館いたしまして、22年度末で940万人の方にお見えになっていただいております。
 稼働率でございますけれども、22年度末、ホールの平均で82.3%の稼働率を誇っております。全国会議のお話がありましたけども、22年度は国際会議が4件、全国的な会議、大会等が37件、合わせて41件ほどの利用がございました。

 SPACでございます。鈴木監督から宮城監督にかわって大きく変わった点は、若い世代への鑑賞機会の提供であるという話がございました。
先ほど、委員が公立だけを対象にしているのではないかということをおっしゃったけれども、お呼びしている中学校、高校には私学も入っております。金額につきましては、この事業だけにかかる金額はわかりませんけれども、人材育成費用として5700万円ほど計上しておりまして、その中で対応しております。中学生については、学校から施設までの移動は無料、全額補助。高校生については、5万円を上限にバス代の補助をしております。以上です。

○松永文化政策課技監
 グランシップの改修工事の工期短縮についてお答えします。
 昨年度、抜本対策委員会ではメッシュ張り工法の工期を約10カ月ということでしております。これは、メッシュ張り工法は提案された7つの工法の中で一番工期が短い工法となっており、それを採用しております。ただ、この10カ月間すべて休館とする必要があるかということにつきましては、工事については材料の納入、製作といった準備期間がありますので、10カ月間すべて休館しなくてはいけないということではございません。しかし、やはり工事によって騒音や振動が当然出る可能性があります。特に静粛性が求められるコンサート、演劇、イベント、そういった用途の利用は非常に困難であるということから、何らかの休館措置は必要であると考えております。ただ、いつからいつまで、場所はどこからどこまでというのは今後の設計の中で決まってくる話でありますので、その中で決めたいと考えております。
 ただし、グランシップについては本県の文化政策、文化活動の中心的役割を担う施設であるということから、今後着手する改修工事の設計及び施工の各段階において、工期短縮に向けた工夫を行いながら、できるだけ利用者に不便をかけないような努力をしていきたいと考えております。以上です。

○松下文化政策課長
 答弁漏れがございました。
 先ほどの中高生を対象とする公演事業でございますけれども、平成22年度が34校、23年度が61校ということで、かなり力を入れているということがこの数字でもおわかりになるかと思います。以上です。
 子供たちの評価も非常に高く、わからない子供は全くわからないということを言っているそうですけども、多くの子供が何らかのものをつかんでいるというふうに聞いております。

○川島大学課長
 アジアの留学生を、県大や文芸大など県内の大学に積極的に受け入れるべきではないかという御質問がございました。それにお答えいたします。
 県内大学等の国内外における競争力の向上、並びに県内産業の国内外における競争力の向上、それと多文化共生の推進という、そういった観点からアジアの留学生の皆さんというのは非常に大きな力というふうに考えておりまして、県といたしましては積極的にこれらの学生さんを受け入れたいというふうに思っているところでございます。
 そういったことを踏まえまして、ことしになりますけれども、海外の主要都市で県の情報や県の大学の情報を提供する機会がございます。ことしにつきましては、ソウルと上海に出向きまして、県内の25大学で構成します大学ネットワーク静岡と県とが連携いたしまして、文化や歴史、県政等県に関する情報、並びに県内の各大学の情報を提供してまいりたいというふうに思っているところでございます。
 それと、委員から御指摘がございましたように、浙江省との短期留学生、交換留学生でございますけれども、それにつきましても引き続き実施させていただくということでございます。
 それと、もう1点、新しいことでございますけれども、6月、静岡県留学生支援ネットワークというのをつくりました。そこに留学生をお持ちの県内の大学、協力していただける国際交流協会、並びに国際経済振興会、そういった方々に入っていただくともに、産業界の皆様、例えば商工会議所連合会や商工会連合会、そういった方々にもお入りいただいて、これから留学生に対する支援を積極的にやってまいろうというふうに思っているところです。以上です。

○天野(一)委員
 今の留学生の問題ですけれども、今までどおり留学生をただ支援するというだけではなかなか来ないと。もっと具体的に支援する。例えば、大分のアジア太平洋大学では、下宿から奨学資金までいろんな形でやっています。
これは空港とも関連するわけです。留学生を引き受けることによって、彼らが将来それぞれの母国に帰ったときに生まれる静岡県と母国との関係、そういったことを考えると、中長期的には留学生にもっと投資してもいい、もっとお金を出してもいい。それも県だけで出せなければ、民間の企業やそういったものに応援してもらうシステムをもっと積極的に、ただネットワークを組んで協力するではなくて、具体的に静岡県に留学生として来た場合には、これだけの奨学金や生活支援もできる、そういったこともぜひ検討してほしい、そのことを要望しておきます。

 それからぜひ部長さん、関口県令を初めに、教育委員会とも具体的に相談して、この前つくった「100人の偉人」だけではなくて、観光と結びついた副読本みたいなもの、できれば観光と歴史というような視点から県民が理解するような講座、そういったものもぜひつくってほしい。そうすると、私たちのふるさとへ外国やほかの県から人を呼ぼうということになる。ところが、今の静岡県民は観光客を久能山東照宮へ連れていくときに、連れていく人がそこについて知らないんです。行った人がそこで初めて知ったというんです。ですから、県民が理解するような講座や小冊子、そういったものを自分たちだけでつくるのではなくて、僕は企業なんかにも協賛してもらう、それで印刷代とかいったものを出す。そういった工夫をしながら、ぜひ検討してほしい、その2つを要望としておきます。

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