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委員会会議録

質問文書

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平成22年8月産業連携推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:吉川 雄二 議員
質疑・質問日:08/09/2010
会派名:自民改革会議


○吉川委員
 1点だけ質問をさせていただきます。
 先ほど、部長のほうからも若干出たんですが、医療とさらには福祉、この農商工との連携の取り組みのいった事例があるのか。もしないとすれば、今後どのように考えているのか、そのあたりだけを1点、お伺いをしたいと思います。
 私は、農商工連携、さらには六次産業化の推進ということの取り組み、皆様方のそれに決して水を差すわけではないんですが、元来が第一次産業、第二次、第三次と産業を分けてきたのは、行政上のこと、もしくは統計上のことであって、もともと産業に垣根があるわけじゃないですよね。ですから、あえてここへ来て県政の最重要課題のように、農商工連携なんていうことを出すこと自体がおかしいと私は思います。もともとが農商工が連携しなければ、産業も経済も成り立たないはずです。むしろ戦後一貫して農商工連携を疎外してきたとするならば、それはさまざまな規制やむしろ固定観念であって、それらが疎外してきた原因だと思います。そのこともそうですし、先ほど、ちょっと9番委員からも出たんですけど、楽市楽座なんてというのは歴史があるんでしょうかね。もともと織田信長がいわゆる既得権を許さない自由市場――フリーマーケットをつくったわけですね。そのフリーマーケットをつくるというんですか。そういう言葉遣い一つ、私はもう少し気をつけていただきたいなと。静岡県が行う施策の中で、そのことをつくづく今、思っておりました。9番委員が言った横文字の問題もそうですね。私は9番委員は国枠主義者じゃないということで前置きしたんですけど、私はあえて国粋主義者ですもので、8月15日も近づいてきてますから、余り敵性語は使わないほうがいいんじゃないかと思います。日本はどちらかというと、英語ペラペラ派を崇拝すると申しましょうか、英語教科書がありますよね。今から二昔も前ではないんですけど、ジャイアンツの長嶋がドジャースのことをダジャースと言ったんですね。そしたらあっと記者が驚いたんですね。これは英語恐怖症以外の何者でもないですね。ですから、余り横文字が多くなるのも、いかがなものかと思います。
 先ほど、部長の答弁に産業経済の右肩上がりは今後ないといったような固定観念は、私はむしろ捨てていただきたいと思います。これ農商工連携と皆さん言っているわけなんですけど、現実問題は産業のイノベーションを言っているわけでしょう。技術革新を。いかに技術革新をしていくかということですよね。これまた技術革新が常に行われていて、文明は進歩発展してきたわけですから、ここでとまるわけは、私は絶対ないと思ってます。次の産業革命なりが必ずまた出てくるんじゃないかと思いますし、ですからそういう固定観念はひとつ捨てていただきたいと思います。
 先ほどの質問のほう、お願いします。

○篠原経済産業部理事
 基本はやっぱり食事ですね。体を強くしていくという。あるいは病気に対して強くなっていくというようなことがありまして、ファルマバレーのプロジェクトでも、あるいはフーズサイエンス――ちょっと横文字なんですけど――プロジェクトでもその医療と食事、健康と食事というのを重要なテーマにしてやっております。その中で、地域で取れるいろんな産品について、その効能とか、機能性を研究をして、それが病気に効く――今まででいうとお茶のカテキンとか、いろいろありますけども、今、わさびについても研究を進めております。そういうことで全くちょっと違う世界のものというふうには理解してません。当然、農商工連携とそういう医療や福祉の産業の振興というのは、非常に関係があるものというふうにして考えています。以上です。

○堀川経済産業部長
 ただいま10番委員のほうから産業の革命ということで、御意見がございましたので、少しだけ説明させてもらいたいというふうに思ってます。
 産業そのものと言いますか、それぞれの産業に携わっている方から見てみると、その産業に一次産業とか、二次、三次産業にこだわってない方がかなりたくさんいらっしゃるというふうに私も認識をしてます。いつごろからこういうふうに一次産業――特に農業と商工業が政策として分かれてきたかということについては、少し研究をしてみたいというふうに思ってます。国の省庁が分かれているのと同じように、県の施策もそれによって分かれていまして、部がそれぞれ例えば農政部とか、農業水産部とか、商工部とかいうふうに分かれているところが多くて、国の施策や省庁の区分にあわせて、県の行政区分もそういうふうに分かれてきて、それが長い間続くことによって一次産業と二次、三次産業が別の産業のようなとらわれ方をする場合が、いろいろな場面であったというふうに思ってます。
 特にというわけではないんでしょうけど、例えば、お米の政策を取ってみますと、お米の政策1本でそれに集中してやることが、食糧政策の中心になるということがありまして、それになかなか二次とか、三次とかの産業の発想や構造を取り入れて、政策が組まれていなかったということもあって、それが農業全体に産業構造という面では大きな影響を与えていたというふうに思ってもいます。
 ただ、静岡県のようなお米に頼らないお茶とか、ミカンとか、花とか、野菜とかいうような産業、農業を行っているところは早くから私たちがビジネス経営体と言いますように、自分のところでつくって、自分のところで販売すると。あるいはレストランを開いて、自分のところで売ってみると、そういうような農業者がだいぶ多くて、現在では全体の売り上げの3分の1近くがそういう農業者が担うようになってきています。まさしく一次産業と二次、三次産業の垣根はない産業構造に、農業分野から既になっているというふうに思っています。
 しかし全体的に見てみますと、農業をしっかり守ってもらうために、例えば、国際的なことで言えば、取り引きについて農業を中心に議論をするという立場の方もいらっしゃいますし、それが商工業を中心にして議論をするという立場もありますから、依然として垣根は残っているというふうにも思ってもいます。
 静岡の産業として、伸びていくために、我々が一体何をしなくちゃいかんかということの一つが、その垣根をなくして産業構造を新しくつくっていくこと。地場のものを場のある人の力とか、物の力とか、自然とか、そういうものを活用して新しく形あるものをつくっていくということであれば、まさしく産業の構造の一次、二次、三次を超えたものではなくちゃいかんということもありますし、それをあらわす言葉として、今、六次産業化という言葉を使っているわけでございます。
 六次産業そのものは、今から16年くらい前でしょうか、今村奈良臣さんという農業経済の学者の方が使い始めた言葉で、当初は1足す2足す3が6だから、六次産業というふうに言ってましたけど、この前お会いしまして、話しましたら、1掛ける2掛ける3に直したというふうに言ってました。1がゼロになってしまえば、3つ掛けても6にならなくてゼロで終わるし、2や3がゼロであってもだめだから、掛け算にしようというふうに言ってまして、私はもともとそうなのかなと思ってましたけど、何か言葉の遊びをしているわけではありませんが、そういう言葉でもって新しい産業構造、産業について取り組む施策とか、方向性を示すことができれば、それも一つの方策かなと思って、今、進めているところであります。ぜひ御理解いただければと思います。

○吉川委員
 今、部長のお話でいきますと、いわゆる産業の構造が変化してきているということだと思います。しかしながら、我々が考えなければならないことは、その産業の構造が変化すること。さらには先ほど、9番委員からも出ました。いわゆるイノベーション――技術革新がはんらんしているというわけですね。そのことが果たして我々の幸せに本当につながるかということは、我々は根源的な問題として考えていかなければならないことだと思います。

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