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委員会会議録

質問文書

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平成26年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:02/24/2014
会派名:ふじのくに県議団


○小長井委員
 それでは、私からは一括質問ということで4点ほどお伺いさせていただきたいと思います。特に総合計画の中で中山間地に関することを中心にお伺いさせていただきたいと思います。
 最初は総合計画後期アクションプラン(仮称)の20ページになりますが、ヒト、モノ、地域を結ぶ「基盤」づくりということで、都市機能の集積ということはコンパクトシティーというのは非常によくわかります。中山間地等の集落機能の維持ということが書かれているわけでございますけれど、農山村の中山間地域の集落機能を今後維持していかなければならないというようなことですよね。具体的にどういったところを考えているか、その点をまず1点お伺いをさせていただきます。

 2点目は総合計画後期アクションプラン(仮称)の41ページになります。
 これは、私がこの委員会でも発言させていただいた経緯もありますが、地震災害に強い基盤整備ということで、津波に対する対策、施策等は非常に充実してきてしっかりやっていただいていると思うんですけれど、地震の中でも東海地震といいますと震源が内陸部になる可能性もあるということで、そうしますとやはり中山間地の崖崩れ、土砂崩れ、そういった被害が甚大なものになるんじゃないかなと予想されるわけでございます。
 それにつきましては、後段のほうの土砂災害に強い基盤整備ということで、これは自然災害というような観点からそれぞれ書かれているわけでございますけれど、地震災害に強い基盤整備というようなことももう少し充実していただくというか、触れていただく必要があるんではないかなと思いますので、その辺のところはどんなふうなお考えかお聞かせをいただきたいと思います。

 次に、総合計画後期アクションプラン(仮称)の95ページになります。
 ヒトの交流を促す交通ネットワークの充実ということで、リニア中央新幹線についても触れられているわけでございますけれど、この中で環境に十分配慮した上で着実に推進されるよう協力するというようなことが書かれております。リニア中央新幹線につきましては、まだ環境影響評価でこれから知事の意見も出されるということで、ここに着実に推進するよう協力するとか、あるいは6ページの部分でもリニア中央新幹線が書かれているわけですが、水の減少の問題とか土砂災害等、環境への影響が心配される中で、この表現を見ますとプラス面だけを捉えたような表現のように思えるんですけれど、その辺のところはどんなお考えかお伺いをさせていただきます。

 次に、総合計画後期アクションプラン(仮称)の234ページの林道の整備でございます。
 県産材の利用の拡大ということで取り組まれておりまして、またそれに伴って供給もしっかりやっていくんだというようなことでございますが、木材を供給するためには一番必要だと考えられるのが林道網だと思うわけでございます。林道網の林内道路網密度を高めていくことが供給を安定的にするための非常に重要な点でございます。そのために林道網の整備をしっかりやっていただきたいわけですけれど、これが1ヘクタール当たり17.4メートルから17.6メートルとなっているわけでございます。確かにこの広大な森林面積を抱える静岡県内の中で1ヘクタール当たり0.2メートル伸ばしていくということは、かなりな事業になることはわかりますが、安定的な供給を目指すという上では、まだまだ林道網の密度を高めなければいけない、この数字をもう少し上げていかなければならないと考えますけれど、その辺のところについての考えをお伺いさせていただきます。以上です。

○絹村農地計画課長
 中山間地域の集落機能の維持についてお答えいたします。
 中山間地域につきましては、過疎化、高齢化等によりまして集落機能が低下しているという状況でございますけれども、県土の保全の中では大変重要な地域というところでございますので、集落機能の維持向上については、今後とも力を入れていく必要があると考えております。
 まず、地域の住民のコミュニティーだけでは維持が難しいというところがございますので、都市住民等の力を借りまして、現在行っておりますふじのくに美農里プロジェクト、それから一社一村しずおか運動等の活動を行いまして、地域の集落、新たなコミュニティーというものをつくりながら集落機能の維持を図っていくということがございます。
 それから、地域の集落機能を維持するためには、やはり地域に産業がなければいけないということで、やはり地域の主たる産業となります農業等の振興を図るために、景観や自然と集落地域の魅力を生かした6次産業化等による振興を図っていくという取り組みも進めていきたいということです。
 このような取り組みをふじのくに美しく品格のある邑づくりということで進めておりまして、こういう運動を県民運動として展開することによりまして、県民全体で中山間地域の集落を応援していくと、このように考えているところでございます。

○内山政策監
 6ページ、95ページに記載の中央新幹線のことでございますけれども、総合計画上、プラス面の推進ということでございますが、95ページに書いてありますように、やはり環境に十分配慮した上でということが前提になるということで、現在くらし・環境部のほうで環境影響評価準備書の知事意見等を取りまとめていると承知しております。

○八木砂防課長
 災害に強い地域基盤の整備の中での地震災害とがけ崩れあるいは土砂災害について申し上げたいと思います。
 41ページに地震災害に強い基盤整備ということで地震災害について書いてあります。その中で地震・津波対策アクションプログラム2013に基づく地震・津波対策を推進し、という記述になっております。アクションプログラムの中に土砂災害の整備につきましても記述が含まれておりまして、土砂災害防止施設の整備等につきまして平成34年度末が目標になっておりますが、そちらのほうで地すべり、あるいは土石流施設及び急傾斜地崩壊防止施設につきまして、数値目標を定めて推進しているところでございます。
 その次の46ページでは豪雨に特化したような形になっておりますが、地震災害の中でも整備を進めていくという形で考えております。以上でございます。

○竹林森林整備課長
 林道計画の今後の方針についてお答えします。
 平成24年度末現在で林内道路密度、林道とか県道等を含めた林内道路密度というのは、1ヘクタール当たり17.4メートル程度になっております。
 林道の長期計画では、平成46年に1ヘクタール当たり22メートルにするような計画で進めております。しかし、委員がおっしゃるとおり、林道というのはつくっても、つくっても40万ヘクタールの民有林にならしていくとなかなか数字が伸びていかないということで、今後は森林施業の集約化が図られている地域、そういうところを重点的に取り組んでいこうとしております。
 それで、私たちは道路から200メートルかつ傾斜が35度未満の森林を生産に適した森林と言っておりますが、それが、杉、ヒノキ人工林が約8万4000ヘクタールあります。そのうち利用間伐を毎年4,200ヘクタールやっていこうということで、毎年4,200ヘクタールの森林については、作業道も含めて林内道路密度をヘクタール当たり100メートルにしようと今計画して、実際につくっております。そうしますと、その面積を追加の整備密度としまして、林道等をヘクタール当たり8メートル、作業道等で42.9メートルというたくさんの量でございますけれども、それを目標にやってきております。
 10年かけまして4,200ヘクタールの10倍の4万2000ヘクタール、8万4000ヘクタールのうちの4万2000ヘクタールの森林については、作業道も含めた密度を100メートルとするように計画してそれに向かって整備していくという方針で今考えております。以上でございます。

○小長井委員
 まず中山間地の集落機能ということで、コミュニティーとか産業についてお答えいただきました。確かにそれもわかるんですけれど、その中に、この20ページでも若干触れておりますが、道路の整備ということも必要になってくるんではないかと思うわけです。その中で静岡サーティ構想だと中心都市等への30分行動圏人口カバー率93.9%を達成目標にしているわけですけれど、残るところの6.1%、この部分が多分中山間地という部分に入ってくるんではないかなと思いますけれど、その辺のところは今後どんな取り組みをしていくのかお聞かせください。

 それから、リニア中央新幹線の関係はくらし・環境部ということでしたが、空港新駅等の関係も出てくるだけではなくて、リニア工事に伴う発生残土の問題、それから水の問題も出てくるわけでございますので、そうするとくらし・環境部だけだという話にはならないと思います。したがいまして、先ほど私が総合計画後期アクションプラン(仮称)の6ページ、95ページについてそれぞれ触れましたけれど、この時点で推進というような論調の文章でいいのかどうなのかと思うものですから、その辺のところをもう一度お答えをいただきたいと思います。

 それから、地震災害に強い基盤整備でございますけれど、中山間地の問題は地震だけじゃなくて風水害、自然災害とあわせてこういった対策を進めていくということになるわけでございますけれど、土砂災害だけじゃなくて、やはり地震ということも考えれば、もう少し力を入れてほしいと考えます。確かに住んでいる人間の数は少ないかもしれないけれど、災害に遭うと都市部の上流ということでかなり厄介な問題も出てくると思うので、地震対策とあわせてさらなる充実をお願いしたいと思います。これは要望ということにさせていただきます。

 それから、林道の整備につきましては、作業道も含めた目標として100メートルというようなことでございます。なかなか材価も低い中で木材を供給していく、出していくということになると林道から100メートル、200メートルというような余り労力のかからない部分に比べ、架線を張って出すというようなことは非常に経費もかかるわけでございますので、作業道も含めた道路網の整備をもう少しスピードを速めるような形で取り組んでいただきたいと思います。これも要望ということにさせていただきます。以上です。

○井ノ口道路企画課長
 静岡サーティ構想関連の今回の次期計画の目標値が93.9%であり、残り6.1%がどのようになっていくかという御質問についてですが、東西方向の幹線道路は新東名もできてかなり充実されたということで、残りの率のかさ上げには南北方向の高規格幹線道路の充実が欠かせないものと考えております。
 先日、東駿河湾環状道路も供用開始され、平成29年度末には中部横断自動車道の供用開始が見込まれておりますので、そのことが数字を93.9%まで上げていく根拠になっております。
 ただ、残りが6.1%あるわけでございますが、残りにつきましても平成30年度以降も伊豆縦貫自動車道ですとか、三遠南信自動車道の未整備区間がまだ残っておりますので、それらの整備をどちらも国土交通省にお願いしているところでございます。県といたしましても国に整備促進を働きかけて整備が進むように、それによって中心都市等への30分行動圏人口カバー率がさらに上乗せされるように働きかけていきたいと考えております。以上です。

○内山政策監
 リニア中央新幹線に関してでございますが、委員御指摘のように、まず環境に十分配慮した、また環境に問題がないということが大前提だということで、先ほど私の答弁が言葉足らずではございましたが、くらし・環境部内で意見を取りまとめて今回の環境影響評価準備書について知事意見を取りまとめて提出するという段取りになっているところでございます。
 交通基盤部といたしましても、発生土砂、水の問題に関しては、くらし・環境部ともお話ししながら、環境サイドの意見という形で取りまとめられるというふうに思っております。その後の環境監視の体制であるとか、工事の進捗については、特に交通基盤部も関連するところが多いので、環境に十分に配慮したという部分が着実に実行できるように取り組んでまいりたいと、このように考えております。以上でございます。

○小長井委員
 ありがとうございました。
 最後に1点だけ、今のリニア中央新幹線に関する件でございますが、土砂、発生残土あるいは水の問題が発生してしまうと非常に大きな問題で、ここの部が関係してくる問題が多いと思いますので、くらし・環境部にも意見を述べているということだと思いますが、その辺はぜひともしっかり慎重にお願いしたいと思います。以上です。

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