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委員会会議録

質問文書

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平成27年8月地方分権推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:08/03/2015
会派名:ふじのくに県議団


○阿部委員長
 後ほど、またそれはお諮りをいたしますので。
 ほかに質問漏れはございますか。いいですか。
 じゃあ僕から1つ。
 済みません。委員長かわります。

○宮城副委員長
 それでは、委員長と交代します。
委員長職務を行います。よろしくお願いします。
 
○阿部委員
 1つだけ私から。
 教育委員会、それから総合教育課に質問をいたします。
 この地方分権を考える中で、今、委員の皆様からの議論の中でも、やはり地方の、地方と言ってもそれぞれ静岡県でいうと圏域がありそれぞれの市町があるという中で、その特性とか独自性、文化、産業、そういうものを知ってこそ、初めて地方としてどんな活力をつくっていけるか、また地方の自立をどうやってやっていけるかということにつながっていくと感じます。それが地方分権の肝だと思うんですが、ことし新たにつくられた総合教育会議ですかね。それからまた教育委員会、新教育長のもとでの教育委員会では、今後、どのような人材育成を、またどのような形の戦略を、地方が自立していくための人材育成に関し、どんな議論を今されているのか、お聞きします。

○池田事務局理事兼教育総務課長
 今、教育の分野といいますか、特に市町が関係します義務教育の分野におきましては、やはり教育の機会均等とその水準の維持向上に重点が置かれていたというのが実情かと思います。そうした中で、その地域とともにある学校づくりというのを去年、検討委員会を立ち上げまして、この中で提言をいただいております。その中の1つが静岡らしさの具体化というものでございます。これ、やはり静岡をみんな好きになって、地元のことをもっと知ろうというものでございまして、これにつきましては、木苗教育長がことし5月21日に就任したわけですけれども、木苗教育長につきましては、ワサビとかお茶とか、そういった専門家でございまして、非常にここについては賛同するということで、意欲を示してくれております。
 そういったことも含めまして、ことし、総合教育会議というのが行われております。知事と教育委員との間で検討しているわけなんですけれども、これを、こうした今までの検討結果も受けまして、教職員及び高校生の国際化、あるいは人材バンクの構築等々、これから検討していくわけなんですけれども、特にこの人材バンクといいますか、そのコミュニティスクールですね、地域を核にして、地域でこれまで学校が教育を担っていたわけですけれども、教員の多忙化等もございまして、地域が学校を支えていこうという考えもございます。こういった方向に今、進めておりまして、知事とともにこれを検討しているところであります。こういった圏域、あるいは市や町の特性を生徒、児童にどんどん伝えていく、それで児童、生徒が地元を好きになって、ゆくゆくは地元に帰ってきてくれる、そういったものをちょっと期待しておりますけれども、そのためには、私、個人的には、先生が、先生自体が静岡のことを好きになって、熱く子供に語ってほしいと考えておりますが、それにつきましては、やはり教員の多忙化でなかなかそういった時間も取れないということがございます。
 いずれにいたしましても、そういった形で、地域というものはこれまでの教育の考え、教育行政の中に、地域という考え方が強まってきているということを非常に強く感じております。以上です。

○阿部委員
 御答弁ありがとうございました。
 今、冒頭の中で、1つ異論があります。今まで教育の機会均等に重点を置いてきたといいますが、今までの教育委員会は、機会均等に重点を置いてこなかったと私は感じています。これは、1つ例示すると、高校の統廃合、郡部ばかりを狙い撃ちして統廃合をしてきましたね。特に公立学校、税金で教育を提供していくべき教育委員会として、あまねく県内の高校生に教育機会に地域格差を生んでしまったということで、非常に不満に思っていますので、そこは一言反論をしておきます。
 その上で、それ以下の答弁については、静岡らしさの具体化に意欲を示されておられる新教育長が、また総合教育会議でも具体的な人材バンクの構築、人材バンクというのはあれですか、具体的に言うと、いろんな有識者の人材バンクということなのか、それとも部活動の指導者のような人材バンクという、多岐にわたる人材バンクなのかどうなのか、それは1つ確認をしたいと思います。
 それからコミュニティスクール、これはそれこそ野崎委員の磐田市等で先進地域であられますが、こういうものをやっていくのも、ただ形だけつくったって意味はないと思います。その地域で本当にそのコミュニティスクール、磐田のコミュニティスクールがすばらしいのは、やっぱりそこの地域の核になる方々がいて、またその地域のお祭り等々という地域に根差した文化を核にして、子供たちを地域が育てていくということがあってのコミュニティスクールなので、側だけ、形だけコミュニティスクールということでつくってはめ込んでいくというのは、僕はそれは余りよろしくないと思うので、それこそ地域の状況によってきちんと、この地域ではコミュニティスクールが合ってるけれども、ここでは難しいだろうとか、そういうような認識のもとで導入の促進を図っていただきたいと感じます。
 それからまた、地元を好きになってほしいというのはそのとおりだと思います。そのために、先生に地元を好きになってほしいというのであれば、そこでも一言申し上げたいのですが、特に静岡県の郡部において、地元を好きに、そこの郡部の高校に行っている子たちに地元を好きにならせたいと思うのであれば、その地域の高校の先生もきちんと、講師ばっかりじゃなくて、郡部に行くと講師ばっかり、若い先生ばっかり、講師の先生が悪いとは言いませんが、例えば絵の具で言うと、例えば静岡県内の指折りの進学校には絵の具が全色、全ての教科の先生がそろっていると。ところが郡部に行くと、理科の先生はいるけれども、その先生は化学と生物と化学とか割れているんじゃなくて、化学、化学、化学と、そういうような非常にいびつさが目立ちます。そういう中で、そういう人たちがやる気を持って、自分の地域のために、自分の地域、この地域に帰ってきてもらう子供を育てるんだよというふうにさせるためには、もっとそういうところにも、先生だから転勤をさせないとかじゃなくて、子供たちの教育のために、教育の均等化を図るために、全県に先生を満遍なく行っていただくんだと。その中でそれぞれの地域のよさをわかっていただいて教育していくんだというところの根本の部分も直していかないと、教育というものはできないと思いますので、そのあたりの認識があられるのか、どうなのか、その上でどのようにこれから総合教育会議、考えていくのか、池田課長及び櫻井課長、両課長の答弁を求めます。

○池田事務局理事兼教育総務課長
 まず初めの統廃合が郡部に偏っているのではないかというお話がございましたけれども、これ、浜松市に仮に行くとそう思われるかもしれませんけれども、例えば静岡市であれば2つぐらい減っておりますし、郡部だけということには当たらないかと考えております。
 それから、どのような人材バンクを考えているかということですが、これは今まさに検討中でございまして、非常に小さい話からすると、例えば旗振りの人をどの人がやってくれるかとか、草むしりを誰がやってくれるかとか、そういった小さな小さな人材バンク、本当に地域の人材バンクから、それから大きくはもう全国的に有名な指導者を紹介して、部活動も本当に全国大会に上げていこうというような人材バンクも考えられるわけです。この非常に範囲が広くて、どこに絞っていくかというのを今検討しているところでございます。
 これにつきましては、先ほどお話がありましたように、磐田のコミュニティスクールのように、全県1区が同じような取り組みができるかどうか、そういったことはなかなか想定もしづらいもんですから、やはり地域の何が今困っているのか、そういったものを話を聞きながら、考え方をまとめていきたいと考えております。コミュニティスクールについても同様ですね。今、各学校にあります地域支援、地域本部というのを核に、発展するものについては発展させてコミュニティスクールにしていくというような考え方を持ってございます。
 それから4番目、郡部が講師ばかりではないかというような厳しい御指摘でございますけれども、できるだけ人事につきましては、例えば校長とか教頭に上がる直前には、郡部といいますか、単身赴任していただくとか、そうした人事配置についてはいろいろ工夫をしているところでございますけれども、なかなかそういう御指摘をいただくこともございました。そこら辺につきましては、今後も人事につきまして、検討していきたいと考えております。以上です。

○櫻井総合教育課長
 総合教育会議の事務局を預かります総合教育課として一言御発言させていただきます。
 本年度、総合教育会議第1回で総合教育会議の議題が決まりました。その中の1つが、教職員及び高校生の国際化ということでございまして、これ、第2回の会議で、この国際化について知事と教育委員会とで御議論をいただきました。この会議の中で知事からお話があったのは、本県の文化や風土をよく学び、その魅力を世界へ発信することができる国際人の育成、こういった視点でも議論の提案がございまして、教育委員会の皆さんにも御同意いただきましたので、知事部局あるいは教育委員会それぞれが、単に海外に行って海外に触れるという、そこは大事でございますが、海外に行って本県の魅力を発信できる人づくり、子供づくりをやっていくということで、合意いただきましたので、今後、これから具体的に取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。
 それから、4つ、今年度は議題がございまして、1つ目がただいまの国際化でございます。第2回目以降、人材バンク、それから実学の重視等々、4つの議題があるわけでございますが、今年度、今後開きます総合教育会議では、実学の重視ということで、知事からは農商工、いわゆる受験主要5科目ではなくて、農商工あるいは文化、スポーツ、こういったことも主要5科目と同じように大事だから、しっかり子供たち、こういった点でも伝えていきましょうという提案で、これから会議が開かれます。その中には地域学といいましょうか、伊豆学、富士学、知事の言葉を借りますとそういう言葉になるわけですけれども、本県のよさを子供たちにしっかり伝えていこうというところも当然入ってくるかと思いますので、今後、総合教育会議の中で、知事と教育委員会とで御協議いただこうというふうに考えております。以上でございます。

○阿部委員
 御答弁ありがとうございました。
 意見だけ申し上げます。今、おっしゃるように、言葉ではそれぞれ言えるんですが、実際その人材バンクをつくっていく、また国際化を進めていくという中でも、ぜひ心がけていただきたいのは、俗に言うリベラルアーツ、実践力と思考力、受け身の子供たちじゃなくて、自分で考える、自分で行動する、そういう次世代の子供たちを育てないと、地方分権、地方主権、地方創生というのはできていかないと思いますので、それが全ての産業にしろ、危機管理にしろ、社会福祉にしろ、全てにつながっていくと思いますので、そういう教育をつくるように、ぜひ教育委員会、今、ちょっと厳しいことを言いましたが、硬直した考え方ではなくて、時代に合った、そして自分たち本位ではなくて子供たち本位の教育をぜひ教育会議と一緒にやっていただきたいと思います。以上であります。

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