委員会会議録

質問文書

平成19年６月定例会県民委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	髙田　好浩議員
	質疑・質問日：	06/26/2007
	会派名：	公明党静岡県議団

○髙田（好）委員
　数点にわたって御質問させていただきます。
　まず最初に、県民部が所轄をされております男女共同参画センター「あざれあ」の運営についてお聞きをいたします。
　この条例をいただきましたけれども、この中に運営につきましては、指定管理者による管理ということがございますけれども、現在どのような方が実際このセンターの管理を行っているのかを聞きたいと思います。
　といいますのは、県民の方々から私の耳に入ってきたことが、いろんな意味での対応がちょっといかがなものかということで耳に入ってまいりました。指導監督が行き届いていればと思いますけれども、この管理をどなたがされているのかというのをちょっとお聞きをしたいと思っております。

　それから「あざれあ」の使用の状況について、本日も朝、インターネットで調べさせていただきましたけれども、各部屋によってかなりの強弱がございます。小ホールとかあるいは生活関連実習室、多目的実習室、茶室については、ほとんど平日は使われていない状況があるように聞いておりますし、またきょうも確認をしてきましたけれども、まだ来月の空白が非常に多い状況がございます。このようなことでこれから利用の促進を図るためにどのような御努力をされていくのか。また、そのことによって生じる使用料収入についてどのように御検討をされているのかお聞きをしたいと思います。

　それから、はやりこれも利用者からお話がございました。日曜日に休館があるということで、なかなか定期的なものが行えないということで、特に市民に開かれた、また県民のためにということであれば、土日中心の方が逆に言えば今利用者が多いわけでございます。そういう意味で第１、第３、第５日曜日、休日休館、これを検討していただきまして、市民により開放した「あざれあ」の使い方ができるように御検討いただけないかなとこのように思っております。

　それから２つ目は、グランシップでございますけれども、これもやはり私自身も使わせていただいて感じているところでございますが、駐車場が回り込んでいて、横断歩道を渡ってまた芝生のところを歩いてくる。非常に動線が長いわけでございます。そういう意味で、これから高齢社会を迎えるに当たって、ユニバーサルデザインも目指している我が静岡県において、このような動線がいかがなものか。もう少しグランシップの使い勝手をよくするための駐車場の配置等ができないものか。これも私、常に感じているところでございます。

　それからその次に、ユニバーサルデザインでございますけれども、これもグランシップにおいて感じたことでございます。磯崎新先生により平成11年８月に竣工されたわけですけれども、非常にしゃれたデザインのサイン計画が行われております。逆にそのことで私も現場に何回も行っており、写真も撮ってまいりましたが、トイレのピクトとか、あるいはさまざまなピクトが本当にしゃれていまして、逆によくわからない、こういう御意見ございまして、その下に何と既製のトイレ等の表示がされております。
　こういうことを本当に我が静岡が――平成12年にも私、講義を受けましたけれども――ユニバーサルデザインということで非常に画期的なことで県知事が着目をされたそういう先進的な県において、このようなことをやっていていいのだろうか。こういうサイン計画、動線計画については、やはり一つのガイドライン的なものがこれから必要になってくるのではないか、このように考えております。そこら辺の御所見を伺いたいと思っております。

　それから、県営住宅の集会所についてでございますけれども、これも今かなり老朽化しております。そしてきょうの資料を見させていただきましたけれども、その中に集会所の耐震補強ということで載っておりました、25ページでございますけれども。平成19年度の主要事業の中に、耐震対策として、集会所３棟というふうに書いてございますけれども、この中に私の住んでおります安倍口団地の集会所、この１棟も含まれているとお聞きしておりますけれども、これからの高齢化社会に向けて、やはりユニバーサルデザイン、あるいはバリアフリー、いろんな意味で考えますと、この集会所がそのまま補強だけでいいのか、もっと抜本的に改革をしていく必要があるのではないかと思います。
　私も建築の設計をやっておりますけれども、やはりあくまでも耐震補強は耐震補強でございまして、プランの変更まで至りません。そういう意味で、建物は強くなったけれども、使う方が減っていった。最終的に何年かしたらだれも使わなくなったということでは、やはりもったいないお金のかけ方かとも思います。そういう意味で、高齢化にふさわしい集会所等の建てかえについて御検討をお願いをしたいと思います。

　それから、鳥獣被害のお話がございましたけれども、確かに多くの鳥獣が今、人里におりてきております。本当に信じられないところに信じられない動物がいる。これはさまざまな理由があると思います。
　先ほどのお話にございましたことは、ある意味、水下のことでございまして、水上の部分でいえば何が原因でこのような状況がここ数年本当に多くなってしまったのか。ここをしっかり見詰めていきませんと、本当にイタチごっこではございませんけれども、さまざまな影響がまだまだこれからも考えられます。
　そういう意味で県民部だけではないかもしれませんが、多岐にわたって中長期的な目標、またいろんな対応をぜひ御検討いただきたい。山里の方々がシイタケの収穫に行きましたら、もう猿が全部柄を切ってあって、すべてかさだけ残っていた、そういうような現状も私見ております。非常にそういう意味ではこの鳥獣被害というのは大きな影響を与えておりますので、特に山間部を抱えました――私葵区でございますが――この対策、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。
　以上、ばらばらでございましたけれども、質問を終わります。

○鈴木県民生活局長
　私の方から「あざれあ」の運営管理のうち、日曜日の開館についてお答えいたします。
　男女共同参画センター「あざれあ」の休館日につきましては、男女共同参画センターの設置及び管理に関する条例で、第１、第３、第５日曜日と国民の祝日、それから12月29日から１月３日と規定されております。
　そういう中で、日曜日を開館したらどうかという御意見でございますけれども、その辺につきましては利用者のいろいろ御要望、御意見等も踏まえながら、私どももこれから検討していきたいと考えておりますけれども、本年度指定管理者に初めて運営を行っていただいているということもございまして、そういう運営状況の中で、意見、評価をいただき、これから考えていきたいなと思っております。
　また、市の施設など他の男女共同参画センターについて、日曜日も開館しているところもございますので、そういうところも参考にしながら、センターの中に男女共同参画センター運営懇話会という組織がございますから、そういう会議の中でもまた議論をしていただきたいと、かように考えております。以上でございます。

○大石男女共同参画室長
　私の方からは男女共同参画センター「あざれあ」の管理の状況、あと使用の状況等について御説明させていただきます。
　「あざれあ」につきましては、本年度19年４月１日から指定管理者制度を導入しております。こちらは18年度中に議会に議案を出させていただきまして、現在、指定管理者はあざれあ交流会議グループというところが指定管理を請け負っております。
　こちらは特定非営利活動法人静岡県男女共同参画センター交流会議、あとビルの設備、管理等は株式会社セイセイサーバー、そして東海ビルメンテナンス、３者のグループによって構成をしております。
　代表団体は非営利活動法人静岡県男女共同参画センター交流会議代表理事の佐藤和子となっております。

　あと「あざれあ」の現在の使用の状況につきましては、今年度窓口を指定管理者ということに移しておりますが、今まで使用料につきましては、平成15年に業務委託ということで、今、同じく指定管理者になりました県男女共同参画センター交流会議に業務委託をしておりまして、その時点で使用料の引き下げを行っております。平成15年を100といたしますと、平成15年の使用料収入は2380万円余ございました。そして平成16年度は、15年度対前年比８％増の2570万円余であります。平成17年度につきましては、18％増の2810万円余であります。そして18年度におきましては、10.5％増で3100万円余となっております。
　それと、あと会議室の利用に比べて小ホールとか茶室等の利用が非常に少ないということで伺っておりますが、今回全体では会議室などの公の施設の利用率は平成18年度70.3％ということで、前年度68.9％に比べ、1.4ポイントほど増加しておりますが、やはり茶室とか生活関連実習室、多目的実習室はなかなか利用が進まないということで、こちらも施設のパンフレットを新たに指定管理者になりましたことから、新しいパンフレットをつくったり、茶室があるということを現在御存じない方も多いものですけから、そのあたり、ＰＲを図ってまいりたいと考えております。そのあたりで進めてまいりたいと考えております。以上です。

○宇佐美文化政策室長
　まず、グランシップの駐車場の件でございます。
　駐車場はグランシップを見ていただきますと、なかなか土地もないというようなこともございまして、現駐車場につきましては、できるだけ利便性の確保というような視点がございまして、例えば身障者の方の駐車場については、できるだけ駅側にして近づけるとか、あと雨の日とかいうこともございまして、当初はなかったんですけれども、南側の方に屋根をつくるようにしたということとか、あと南側のグランシップのメーンエントランスのところですけれども、あそこに大きな屋根をつけて、できるだけそちらでおりていただくというような視点でございまして、場所の問題等もございましてなかなかやれないんですけれども、ただそういうさまざまなものをやることによって、できるだけ利用される方の不便にならないように現在のところはしておるということでございます。

　２番目の、グランシップのサインのことなんですけれども、グランシップにつきましては、気配りの豊かな施設の運営ということがございまして、グランシップを使われる方から愛されて利活用ができるという視点で当初はつくっております。ユニバーサルデザインのことも今はございまして、確かに二重になっているというようなことがございますけれども、今回グランシップの方も静岡県文化財団が指定管理者ということで立ち上がりましたので、そこにグランシップ利用懇談会等もございますので、そちらでちょっとお話ししながら、今後のことも考えていければと考えております。以上でございます。

○鈴木公営住宅室長
　県営住宅安倍口団地の集会所の耐震化についてお答えいたします。
　まず、県の施設の耐震化ということにつきまして、静岡県は平成21年度までに県民の方々がお使いになる建物につきまして、その耐震性の劣るものについては、順次耐震化を図るということを目標としております。
　その中で県営住宅13棟につきましても耐震化が劣るという判定をいただいておりまして、これにつきましても21年度までに順次耐震化を図るということにしております。
　一方、県営住宅は昭和40年代の後半から50年代の前半にかけまして、39団地、約9,000戸を集中的に整備をいたしました。今後10年間にこれらが集中的に老朽化してまいりますので、昨年度県営住宅の再生計画というのを策定いたしまして、安倍口団地もその中の１つということになります。
　今現在694戸ございますけれども、約300戸は建てかえにもっていく、140戸は全面的改善にもっていくと。残りの254戸につきましては、住居改善を図って延命を図るといったような大まかな構想はございますけれども、今年度から具体的に団地ごとにどのようなスケジュールに従って再生を図っていくかということを決めていくことにしております。
　この中で、集会所も当然その再生の一環に入るわけですので、再生計画を作成していく中で、建てかえの方がよろしいのか、あるいは耐震補強がよろしいのかということを考えてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

○料所県民部理事（森林・林業担当）
　鳥獣被害についてお答えをいたします。
　まず第１点としまして、鳥獣被害がなぜふえているかというその原因でございますけれども、従来山間地では人がいたわけですけれども、近年人口が減少、それから高齢化することによって、耕作地の放棄、それから林業の不振による森林の間伐のおくれ、そういったところから野生獣が活動する場が広がってきたということが挙げられると思います。
　また、静岡県では少ないんですけれども、温暖化によって雪が少なくなったというようなことから、冬も採餌ができると。いわゆるえさが食べられると、そういったことからシカがふえたんではないかというふうに言われております。
　こういった原因に対しまして、まず短期的には防護さくの設置だとか、それから中山間地域で獣害防止施設設置の助成、そういった対策をやっております。
　また、狩猟等での除去、あと獣害駆除、それから伊豆ではシカの特定鳥獣保護管理計画を策定をしまして一斉捕獲、そういった対策を実施しております。
　中期的には先ほどの原因であります森林の整備のおくれ、そういったものを、静岡県森林と県民の共生に関する条例が制定をされまして、それに基づきまして、ことしの３月ですけれども、森林共生基本計画が策定をされまして、例えば森林の整備、それから間伐を進めて、あとえさとなる広葉樹を植栽をすると、そういったような対策。それから狩猟者が減っていると、そういったことから狩猟免許を取りやすくするために日曜日に試験を行うだとか、そういったような対策を息長くしていくと、そういったことで鳥獣被害を減らしていこうというふうに考えております。以上でございます。

○稲津県民部長
　私の方からグランシップの駐車場、それからユニバーサルデザインの関係につきまして、若干補足説明をさせていただきます。
　まず駐車場でございますけれども、グランシップを一番最初に設計、構想した段階では、実は地下の駐車場計画になっておりました。ただ当時サマーレビューと呼んでいましたけれども、地下駐車場を実施いたしますと、相当大幅な建築費がかかるということから見直し、グランシップだけではなくて、そのほか幾つか県の当時計画しておりました公共施設の計画につきまして、事業費をなるべく圧縮するという観点から見直しをやったわけでございますけれども。グランシップにつきましては、そういうことで地下駐車場をやめたということになりまして、現在の箇所になってございます。
　これからでございますけれども、静岡市さんが所有管理されている東側のところですね、暫定の土捨て場のような形になってございますけれども、あそこを駐車場としてお借りできないかということで、今ちょっと話を進めさせていただいております。
　将来的な話といたしましては、現在あそこに芝生広場がございますけれども、これまでの議論の中ではあそこを駐車場にしたらどうかというような御意見も出ないことはなかったわけですけれども、ただあれだけの公共的な東静岡駅前の空間緑地、あれを駐車場にするのはいかがかという反対の御意見も強く、いずれにいたしましても現在のような形になっておるということで御理解いただきたいと思います。

　それからトイレのサイン等でございますが、委員御案内のように、グランシップのデザイン計画全体はバルセロナオリンピックのデザインをやりましたマリスカルという方が手がけられまして、かなり色遣いとか何かも、あるいはサインの形も斬新というのがございまして、その一方で、今御指摘ございましたようなどなたにもわかりやすいということ、その辺をどういうふうにしていくかという、実は開館以来いろいろ問題がございまして、いわゆる通常のトイレの赤と青の表示は開館後いろんな御意見の中、男性か女性かわかりにくいというふうな御指摘がございましたものですから、その辺のデザイン性はある意味犠牲にいたしまして、わかりやすいサインということでその後追加をいたしました。
　それから３階から６階のところへエスカレーターで上がっていくところ、あるいは１階から２階へエスカレーターで上がっていくところですね。この辺も上りと下りが、ふだんとまっていて人が来ると動くという仕様でわかりにくいというか、それもありまして、これはささやかでございますけれども、マットに矢印をつけるとか、これまでもいろんな利用者の方からの御指摘を受けながら、改善すべきところは改善していってございます。さらに、皆さん方に利用していただくその上での施設ということでございますので、またいろんな面でお気づきの点があれば、また御指摘いただきたいとこんなふうに思います。

○原委員長
　それでは、ここでしばらく休憩をいたします。
　午後の再開は13時といたします。

（　休　憩　）

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