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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年8月富士山保全・活用特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:四本 康久 議員
質疑・質問日:08/05/2013
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○四本委員
 よろしくお願いします。分割質問方式でやります。
 本当に大変おめでとうございますというところです。世界遺産推進課が先頭になって、保全に関すること等々、大変前向きに取り組んでいただいたことを改めて感謝申し上げるところでございます。そして今後、この今まで世界遺産推進課が推進をし、引っ張ってきてくれたこの富士山を、今度は保全などを中心とした行政に変わっていくのだと思いますけれども、この世界遺産推進課を含めて、富士山に対してどんなふうに取り組んでいくかお尋ねをしたいと思います。
私は、きょう見ても説明員として28人ぐらいの人がいますよね。そして、この静岡県の行動計画見ると、42課がこの富士山にかかわっているというようなことであります。大変広くにかかわっているところでございますが、その中で、富士山に関しては一元的にやっていくような、そういう部署があってもいいんではないのかなと、現在は交流政策課がそういう窓口を担っているようなことを伺いますけれども、やはりしっかりといろんなところで対処できるような部署が必要であると思いますけれども、その辺のお考えをお尋ねをいたします。

 続きまして、今回の環境保全協力金についてお尋ねをいたします。
 結果はいただきました。その中でやはり、しっかりとした使途を明確にというような意見が、アンケートにあったと思います。これは環境保全なのか、あるいは安全対策なのか、安全対策に大変お金がかかると思っているのです。特に登下山道のこの保全というものには大変お金がかかってくるのではないのかなと思いますが、この辺のこれから来年度に向けて、それから先ほども前の委員が触れられていましたけれども、これは基金化していくということが私も大事ではないのかなと思っております。そしてどんなふうに徴収していくのか、24時間なのか。やはり公平性を保つとなると、24時間やっていくことが必要だと思いますし、子どもをどうしたらいいのかなとか。いろいろあると思います。
 そんな中で、徴収方法、徴収場所というものを考えていく必要性があると思いますけれども、特に今回富士宮口は、印象が少ないなと思っています。8,310人は吉田口の1万9339人からすると、富士宮口は少ないなという印象ですけれども、今回は登山口の入り口の根っこでやったわけではないから、なかなかどこでやっているのというようなことがわからなかったというような声を聞きます。
 私は個人的には、富士宮口は現在山小屋がないけれども、6合目というところで徴収をしていくのがやはり一番ふさわしいと思っています。というのは、構成資産は富士宮の場合は6合目からです。それと、今の6合目というのは昔で言う5合目なのですね。昔天地の境と言われたところです。ここがいろいろな意味での通関する人しか通れませんから、こういったところでやっていただくのが私は非常にいいのではないのかなと思いますけれども、お考えをお尋ねをいたします。
 
 続きまして、資料1の1、先ほど5番委員からもありましたが、3のところです。勧告のところ、これからいろいろ考えていくというようなことでありますけれども、この中で、巡礼路の特定というふうなところを今後、どのようなイメージで特定を考えているのか、お尋ねをいたします。

 それとC、これも先ほどありましたけれども、ここの登山道の受け入れ能力の研究というのが、大変重要になってくるのだと思います。これからその受け入れ能力を研究し、その成果に基づいて来訪者管理戦略を定めることということであります。受け入れ能力、例えば正確な登山者数の把握ということでは、きょうも資料をいただいておりますけれども、カウンター方式でいいのか、山梨県の例ではないですけれども、手作業で正確なものをはかっていくというようなことも、これは安全対策上のことでも必要ではないのかなと思いますけれども、受け入れ能力を考える中で、正確な登山者をどうやって把握していくのか、お尋ねをします。

 これも先ほど落合委員からお話があったと思いますけれども、下山道、これも大変重要なものだと思っています。特に富士宮口は登山道と下山道が一緒ですから、今ですら大変な渋滞状況であります。
 下山道というものを新たにつくるというのは、大変不可能に近いのか。ただ、かつて富士宮口は8合目から下山道がありました。この間は大変不幸な事故もありましたけれども、こういったところを将来的にしっかりと整備をするという中では、下山道というものを考えていくことが必要ではないのかなと思います。現在は富士宮口は御殿場口のほうを回ってくださいという――いわゆるプリンスルートですね――というようなことを推奨をしておりますけれども、なかなか御殿場から入ったときに、帰ってくるときにまた道に迷ってしまうという、そういうような問題もありますけれども、下山道の必要性についてお尋ねをいたします。

 続きまして、これはこの資料の3の1、不法投棄のところでございますけれども、これは本当に常に悪い人と取り締まるほうとの追いかけっこだと思います。今回もその構成資産の方にもいくつか、減ってはいると言っても、こういうふうに不法投棄をする人たちがいるというようなことで、大変悲しいことですけれども、この2カ所とも富士宮だということなものですから、この辺もう少し、取り締まりをしっかりやっていかなければならない。
 この監視カメラについてお尋ねをします。3カ所に固定的に置いてあるということでございますけれども、これは抑止力のためのカメラなのか、あるいはこれを使ってまたしっかりと摘発をしていくというような方向性の意味合いのものなのか、この辺のこのカメラのことについてお尋ねをいたします。

 そして、きょうのたしか静岡新聞1面で、須走口の8合目のところで、本来だったら吉田口へ帰らなければならないものが、間違って須走口に来てしまうというような、そういう報道がありました。私がことし須走口に行ったときにも、そのナビゲーターの人が、外国の人に自分でつくった資料で説明をしていました。
 結果的に説明するのは、静岡県側がその説明をしなければならないということです。この吉田ルートと須走ルートの道の迷いということで、きょうの資料にもありますけれども、非常にわかりにくいのです。この写真の手前100メートルか200メートル、2カ所ぐらい、分かれ道ですよというのがこの前にありました。でも、おりてくるときだから、みんなとても疲れちゃって、なかなか目に入らないのではないのかなという中で、一方では案内看板というのははっきりと目立つようにというのが1つでしょうけれども、また一方で環境保全の中では、なるべく目立たないような看板をつくりなさいというふうなことで、そういうことですけれども、しっかりとここは、特にこの分かれ道のところは、静岡県の道なので、山梨県ではないものですから。ちょうどこの須走口の下山道から、ここの部分は静岡県道だと思います。しっかりと静岡県側もこのようなものを含めて、そして須走側に入ったところでは、ここは吉田口ではないですよとか、そういうような文言をもっともっとつけていくことが、迷う人を減らすのだと思います。それ以前に、4つの登り口があるのですよと。そして特に吉田口と須走口は分かれるのですよというようなことを、先ほどもありましたけれども、もっと広報をしていかないと、これはもっとふえていくのではないのかなと思いますが、この辺の道路標識についてお尋ねをいたします。

○下山文化・観光部長
 最初の御質問のその富士山の保全にかかる推進対策の強化ということかと思いますが、最初にも御報告いたしましたが、富士山が世界遺産登録されたわけですが、世界遺産委員会からは、2016年の2月1日までに保全状況を提出しなさいと、大変重たい宿題をいただいております。富士山がいつまでも世界遺産であるために、こうした取り組みに対してはきちっと対応しないといけないという強い意識を持っております。
 その際に考えられることは、とにかくこれは全庁で取り組むべき課題であるということ。
 それから2つ目には、その法律を所管している各部署がきちっとした対応をするということが前提としてあろうかと思います。その上で、その全庁が情報を共有し、あるいはその進捗管理についてもできるときにやるということではなく、いつまでに何をやるかという進捗管理、その点が重要になってこようかと思います。
 そういう観点から、先ほども議員のほうからも御指摘ありましたように、知事を本部長といたします静岡県世界遺産推進本部、これまでは登録のための推進本部だったわけですが、改組いたしまして、静岡県世界遺産富士山保存管理推進本部といたしました。また、この本部の幹事会というものがこれまでございまして、この推進本部での議論を効率的にするための組織であったわけですが、この組織につきましても現在検討中ではございますが、その世界遺産推進課長をトップとする幹事会につきまして、この2016年の2月1日までに提出しなければならない保全状況報告書をどうやってきちっと詰めるかと、そのための実質的な組織にしたいということで、現在検討しております。
 また、加えまして、その組織改正というお話がございましたが、どのようなタイミングで、あるいはどのような規模でこの改正が必要になるのかということについては、今少し部内で議論をしたいと思っております。以上でございます。

○疋田交流政策課長
 環境保全協力金、今回の社会実験、及びその本制度である利用者負担につきまして、しっかりした使途を特定すべきということでございます。これにつきましては、この利用者負担の検討を行う際に、この前提となりますところで、富士山の環境保全と登山者の安全確保、この2点に対する利用者負担の制度というところを議論の出発点にしております。
 今回実施しました社会実験の中で、下山者に対するアンケート等も実施しております。その中で、どういったものにこのお金を使ったらよろしいかという質問項目も含めておりますので、そういったアンケート結果も踏まえまして、その結果を今後、利用者負担の専門委員会のほうにお諮りした上で、具体的な使途について考えていきたいと考えております。
 それから、いただきましたそのお金の基金化ということでございますけれども、基金という形できちんとその透明性を確保するというのも有力な選択肢と考えております。どのような形で実施するかということも含めまして、このお金の保管、管理方法、これもセットで議論していかなければならない。こういったものを利用者負担専門委員会の中でまずもんでいただきまして、最終的には世界遺産推進協議会の作業部会のほうにお諮りするというような形で議論を進めていきたいと思います。
 また、徴収方法につきましても、今回この社会実験を実施しました際に、時間を午前9時〜午後6時という時間帯で実施いたしました。そのため、早朝の出発者であるとか、夜間の登山者に対してはその窓口がないというところがございまして、現実にそういう方々が下山してきた際に、行きのときに払いたかったけれども、やっていなかったから今払うよという形で、下山された方が協力していただいたという実態もございました。こういったことも踏まえまして、本制度においては、そういった早朝や夜間への対応ということも当然視野に入れていかなければならない。さらに徴収場所、富士宮口につきましては、今回、道路安全上、レストハウスのほうで場所を設けさせていただきましたけれども、そうしますと、登山道から少し外れたところにあるというような点もございましたものですから、これも改めて設置場所、皆さんに目につく場所にというところで、もう1回検討をしたいと思います。

 続きまして、受け入れ能力、登山者の把握でございます。現在、赤外線カウンターによる、カウントをしておるところでございますけれども、ことし、21日までの段階で静岡側では150%という登山者の増加があります。こういったものがどのような影響を与えるかということは、今後さらに、夏休みのシーズンが本格化してまいります中で、どのように人数が影響しているかというところも見ていかなければなりません。その上で、やはり登山者の数というのがリアルな形で、手作業によるカウントが必要ということもあるかと思いますので、ことしの登山者の数、こういったものをまず確認して、その上でカウンター方式については検討をしたいというふうに思います。

 さらに、下山道の必要性というものも、今の登山者の把握、それから受け入れ能力を研究する中で、富士宮口につきまして、下山道の必要性などをあわせて検討してまいりたいと思います。以上です。

○杉山世界遺産推進課長
 私のほうからは、山麓の巡礼路の特定についてお答えいたします。
 世界遺産登録に当たって、構成資産、あるいは構成要素の洗い出しをしましたけれども、真実性とそれから完全性と、2つの観点から構成資産に足りるかということも議論されました。上方のほうの登山道につきましては、真実性というところについては問題ないのですけれども、残念ながら、下方の登山道、それからあと巡礼路については、真実性の観点からなかなか構成資産化するのは難しいということがありました。その部分について、世界遺産登録に向けまして、危惧していたところなのですけれども、イコモス、世界遺産委員会でも、その部分については今後の勧告の中で、具体的に言ってくださいとなっております。
 今後のその進め方につきましては、その構成資産全体がどういうふうに信仰の対象であり、芸術の源泉になったかということをひもとく中で、そういった山麓の巡礼路の特定をしていかなければならないと思っています。具体的には、関係している市町村の教育委員会、そういったところで古い文献を調査し、あるいは必要に応じて埋蔵文化財の調査も必要なものについてはしていくということも重ねながら、それを特定していくということです。
 それから、富士山の世界遺産センターの中には極める機能というのがあります。これは、世界遺産条約の中でも、学術調査の部分については進めるようにという奨励をしております。こういったものを将来的に活用しながら、今回については真実性の説明ができなかった下方の山麓の巡礼路等の特定の調査をして、全体として富士山の信仰の対象、芸術の普遍性がどういうものであったかということの全体像を解き明かしていくことを進めていきたいなと思っております。以上です。

○小林廃棄物リサイクル課長
 自動監視カメラについてお答えをいたします。
 自動監視カメラは、裾野市楠山、富士宮市の上井手、富士市の大渕の3カ所に、これは幹線道路でございますけれども、そちらのほうに監視カメラを設置いたしまして、道路を通る車両のチェックを行っております。富士南麓を三角形に見立てまして、その区域内に入ってくる車両を監視しようというものでございます。平成24年度は686万台の車両を撮影をいたしまして、この中から不審な動きをする車両、もしくは廃棄物を運ぶであろうという大型車両、そうしたものをチェックをしてございます。
 実際、抑止力という点で機能していると考えてございまして、全ての車両について不法投棄したかどうかといったことを確認することはなかなかできないものですから、抑止力に期待をしておりまして、カメラを設置してあるという看板をつけたり、またカメラの設置を宣伝をしたりということで、広報を行っております。
 なお、検挙のほうでございますけれども、カメラが端緒になったわけではございませんけれども、警察からの照会に応えまして、一般廃棄物でありますたんすについて不法投棄がございまして、その照会を受けました。これはカメラのほうにしっかり記録が残っておりまして、警察のほうに提供をいたしました。以上でございます。

○植田観光政策課長
 道迷いの件です。まず、先ほど富士山ナビゲーターのお話がありましたけれども、そちらのほうで把握した道迷いの件数ですけれども、ことし7月1カ月ですけれども、460件ありました。そのうちの外国人の方が416件。これはナビゲーターさんが把握した数です。そのうち、ほとんどがやはり吉田口から入って須走口へ間違えておりてしまったという方々がかなりの割合、9割以上そうだということでした。
 対策ですけれども、吉田口のほうで山梨県がビラであっちが正しいですよという外国語も対応した部分で渡していただいております。あと8合目の分岐のところで、道迷いがないように誘導する方々、例年ですと山梨県が6人配置していただいたのですが、ことしは繁忙期、週末とかお盆のときは、静岡県も協力して6人ふやしまして12人にしております。
 また、看板については、須走口のほうの下山道にも、2カ所、ここは吉田口ではありません、戻ってくださいという表記はしてありますが、なかなか目立たないという部分はあると思います。また、ホームページ等でも、外国語等でそういった告知はしております。また、今後、環境省とか山梨県と一緒にやっていかなければならない問題だと思いますので、内容についてはまたいろいろなアイデアを出しながら、今後も対応を考えていきたいと思います。以上です。

○四本委員
 これからの組織を考える中では、例えば富士山課というものがあってもいいと思っています。ここに聞いたら、富士山のことは全部とは言わないにしても、大方のことが大体わかるというような、そういう部署があることが非常に保全管理あるいは安全対策が迅速に、機動的に行えるのだと思いますので、またこの辺は御検討をしっかりとしていただきたいと要望をしておきます。

 環境保全協力金に関しては、24時間どうやってやるのか、本当にそこに人が要るのかとなると、相当のことを考えていかなければいけない。私はある部分、何かポストがあってそこに入れてもらってもいいのではないかと思っているのですけど、ただ今回もすごく多かったのは、協力したからそのバッジをくださいだとか、そういう声が大変多かったみたいですね。だからそのバッジが欲しいとか、そういう賞が欲しいというようなことがあったから、箱であるとそれが渡せないのではないのかということもあります。24時間四六時中そこに人がいるというのはどうなのか、大変これ人海戦力も要ると思いますので、方法をまた検討していただければと思います。これも要望です。

 勧告事項のところでございますけれども、これは正確な登山者数というものは、富士山のことをいろいろ考えていく中で、非常に大きな基本的な数字になると思いますので、今までのものが正確ではないとは言わないですけれども、実際どこまでどうなのかというのは、首をかしげるようなところもあるのではないのかと思います。これはしっかりととることによって、そこから全てのものが論じられていき、行われていく。きょう出ているような数字だと非常に多いということでありましたけれども、きのう現在、私が全体的に聞くと、山へ行ってみると、ことしは何でこんなに少ないのかなという声が非常に多いです。トータルではふえていると思います。ですが、やはり何か報道と違うのではないのかというようなことを関係者にはよく聞くものですから、ぜひそういった正確な登山者数の把握というものは、考えていただけたらと思っています。

 下山道のところが、非常に大事なことでありますから、とにかく新しいものが必要かどうかというのは、私もわかりませんけれども、ぜひともいろいろな観点から考えていただきたいと思います。これは安全対策上のため、必要だと思いますので、よろしくお願いします。これも要望で結構であります。

 不法投棄のところも、やはり抑止力等が主であるならば、もう少し散らしていくということも必要ではないのかと思っています。その周辺にカメラ設置というのが書いてあるということでございますけれども、なかなか知られてないのではないのかと思います。そのものずばりの場所を言う必要性はないとは思いますけれども、この近辺にこういったものがありますというようなことは、もう少し広く知らせていくことによって、抑止力としての効果がもう少し上がってくるのではないのかと思いますけれども、その辺のお考えをお尋ねします。それとか移動式のカメラにしたほうがいいのではないのかとも思いますけれども、その辺お話をいただければと思います。

 登山道の標識の部分です。そういう対策はされているということでございますが、それは私も承知はしておるところですけれども、やはり登山者心理というものの中で、現実的にそういう対策をやっても、先ほど言うようなぐらいの人が迷ってきているというようなことですから、もう少し何か考えていく必要性、そしてここは、あえて言えばこれ静岡県の道ですよね、山梨の道ではないです。山梨側は遠慮して言わないのかもしれませんけれども、静岡側がもう少しここら辺を、特にこの下山道のところは、小山町が管理をされていると聞いておりますけれども、なかなか、小山町で全部管理できるかといったら、僕は厳しいのではないのかと思います。下山道で、下江戸屋のところまで下ってきたところは県道になりますから、静岡県の姿勢というものも、しっかりあらわしていっていただきたいと、これも要望しておきます。

○小林廃棄物リサイクル課長
 自動監視カメラの抑止力でございますけれども、私どももさらに効果を高めるように、広報について検討してまいりたいと思います。
 また、移動式カメラでございますけれども、現在、廃棄物リサイクル課で移動式のナンバー読み取りカメラ1台を運用してございます。また、画像を撮影する、例えば不法投棄の起こったその現場に、来るであろうという現場にカメラを設置いたしまして、人間が通った際に画像を撮影する、こういうカメラも1台用意して、現在運用をしてございます。以上でございます。

○四本委員
 ありがとうございました。
 次の質問に移ります。
 これはこの資料15の1のところの富士山世界遺産登録に関連する観光施策のところに関連するのではないのかということで、この周辺の、富士山自然休養林保護管理協会が出している案内パンフレットがあります。例えば宝永遊歩道だとか、高鉢駐車場からだとか、富士山の中腹を案内するコースであります。これ最近は非常に利用者も多いと聞きますけれども、この辺の特にその宝永遊歩道の道路の管理状況、ここの協議会がしっかりと責任を持ってやってくれているとは思いますけれども、全体的な管理状況を伺います。
 それとあわせて、これには載っていませんけれども、宝永火口の火口のところに道があります。ここの管理状況がどうなっているのか、お尋ねをいたします。
 先ほどの質問の中で、富士宮口を登った人が頂上から御殿場口の下山道を通って、そして一部富士宮に戻ってくるには、今申し上げた道を通ってこないと富士宮に帰ってこられないのですけれども、そこの道が今、どこがどう管理しているのか、なかなかどこに聞いてもはっきりとした答えが今までなかったものですから、この際ですのでお尋ねをいたします。

 それと中腹の巡礼路にも関係するのですけれども、ちょうど中腹を回る御中道という、これも昔の巡礼路だと思いますけれども、山梨県側は吉田口から大沢崩れのところまで、しっかりと整備してそこが歩けるようになっています。静岡県側は今、入り口がしっかりとわからない。入らないほうがいいのかと一方で思いますけれども、巡礼路の中では重要なものになってきて、山梨県側が入れるのになんで静岡県がというような声も聞かないわけでもありません。最近の御中道について、富士宮から大沢崩れまでの間がどんな状況になっているのか、お尋ねをいたします。

 そして、村山古道だとか、海抜ゼロから歩きましょうだとか、いろいろな動きがあります。今、弾丸登山と言われておりますけれども、地元では夜山と言いました。一泊登山というようなものをもっと推奨をしていく、推進していく必要性があるのではないのかと。そこで、下から歩いていくという文化をもう少し広げていく必要性があるのではないのかと思います。富士吉田口はそもそも、吉田の神社からが構成資産だということで、下から歩くことをかなり広げているそうですけれども、こちら側はなかなかしっかりとしたルートが確定がされていません。一部ではこういった村山古道あるいは須山口登山道、あるいは旧富士宮口なんかもグリーンキャンプ場から登れるようにはなっておりますけれども、まだしっかりとした整備ができていないような状況だと思いますが、そういったことをしっかり整備することによって、下から歩いていく、そういうところから歩けば、必ず泊まらなければならないのです。そういった一泊登山というようなものをしっかりと、それには下から歩くコースをしっかりと整備していく必要性があると思いますけれども、その辺のお考えをお尋ねをいたします。

 静岡県側、山梨県側、全体的に構成資産を周遊するようなルートを山梨県、静岡県が一体となって協働で開発していく必要性があると思いますけれども、これからだと思いますけれども、25の構成資産をどのようにネットワーク化していくか、その辺の考えをお尋ねをいたします。

 マイカー規制。今のところ順調にいっているということで、大変いいなと思っています。先ほど私は登山者数が少ないのではないのかというような話もしましたけれども、これは裏返して言えば、マイカー規制がかなり浸透しているのではないのかということで、富士宮の地元で聞くと、ことしは52日間ですが、もう7月1日から8月31日まで全部やってもらってもいいというような声が非常に多く私には寄せられております。
 先ほど、今後の規制の中では、5番委員の御質問の中では、余り考えてらっしゃらないような返答もあったように思いますけれども、やはりこのマイカー規制というものは、自然環境を守っていくということが、5番委員もおっしゃっていましたけれども、大変必要だと思います。私も同感でありまして、マイカー規制は結果的に自然を守る、安全を守る中ではもう少し考えていかなければならないところがあるのではないのかと思いますし、先ほど5番委員もおっしゃっていましたが、やはり低いところからいくということが、自然環境そして1日登山というようなことをさっき申し上げましたけれども、ここにもつながってくることであります。特に私の地元の富士宮市では、もう少し低いところに一元的に広い駐車場を完備してというような話も議論もされておりますので、ぜひまたその辺は富士宮市といろいろ意見交換をする中で、ことしは水ヶ塚が、まだいっぱいになっていませんけれども、昨年は4回いっぱいになって、西臼塚を使ったということであります。ことしは前評判が混むというようなことで、皆さんが分散しているのかと思いますけれども、いずれこれは水ヶ塚だけでは処理できないようなものになるのではないのかと私は思いますので、ぜひともこの辺のターミナル基地化ということをしっかりと考えていく必要性があると思いますけれども、お考えをお聞かせください。

 そしてあわせてマイカーの規制がされていますけれども、バスに関しては今、規制がありません。反面、バスが非常に多いと聞きますけれども、これが一定以上の数が来ると、5合目の駐車場が立ち往生してしまうというようなこともあります。それと公平性の中でどうなのかと、バスもしっかりと乗りかえていくというようなことも考えていくことが必要ではないのかと思いますけれども、その辺のお考えをお尋ねをいたします。

 そして、地下水についてお尋ねをいたします。
 富士山の地下水、これ大変神秘的なことでどうなっているかというのは、はっきりとわからないということでありますけれども、私もことしの2月に一般質問でこの地下水については取り上げました。そして、地下水は保全をするのが第一だと私も思っております。しかし、その中で余ってしまうものはしっかりと利活用をしていくということも必要ではないのかと思います。本県では内陸フロンティアを拓く取り組みということで、今年度から、その地下水について、新たな調査もされているというようなことでありますが、その辺の調査の状況がどうなっているのか、お尋ねをいたします。

 そして、学校教育の富士山についての教育です。次の世代の人たちにしっかりと富士山のことを理解してもらう。環境的なリーフレットが小学校6年生に配られているということでございますけれども、これは大変すばらしいことだと思います。そして一方で、意外と地元の人は富士山に登ったことがありません。これは静岡県の人も、私の地元の富士宮の人も登っている人は少ないのではないのかというのが私の印象であります。
 今、富士宮市では、小学校6年生に対して親子登山をしたらどうですかというようなことを呼びかけています。本年度はあすやります。私もあした4時に起きて行きますけれども、小学校6年生の親子ですと、ボランティアだとかバックアップ体制が大変エネルギーが必要な部分があります。高校生になってくると体格も立派になってきますので、高校生にぜひ富士登山を体験してもらうということが必要ではないのかと思っています。現在は、静岡北特別支援学校の本校と南の丘分校が学校を挙げて富士登山をやってらっしゃるということですけれども、あとは部活で登っているというのがありますが、学校を挙げての行事はこの2校しかないということを伺っております。今後若い青年たちに富士山を体験してもらうということは大変重要だと思いますけれども、この辺、教育委員会の方がいらっしゃっているので、お答えをいただければと思います。以上です。

○植田観光政策課長
 まず、富士山の休養林の関連ですけれども、富士山の自然休養林の遊歩道については、県と地元の市町と国の森林管理署、民間企業も入って、保護管理協議会をつくっております。そちらで資金を出し合って、パトロールもしますし、実際パトロールをしながら、補修し、壊れているところについては、軽微なところはすぐやりますし、委託もしまして、管理をしながら、管理と安全の責任を管理協議会が持っております。
 あと、富士宮口から御殿場口に行く宝永山の火口の周辺を回る道ですけれども、そちらは県が管理しております。県でパトロールしまして、危険なところはロープを張りながら管理をして、あと保険等も入りまして、県で管理をしております。

 富士宮から大沢崩れの方面の遊歩道ですけれども、現状は把握しておりませんが、ほかにも富士山の踏み跡のようなものもありますし、今、県のどこもが管理していないような遊歩道というのが幾つかあります。危険なところもあるものですから、なるべく入らないようにロープ等を張っておりますが、そういったところを、今後また整備をして活用するという道はあると思います。

 あと、下から上がっていく道なのですけれども、村山の古道なども、世界遺産の登録の前に、かなりその現存する場所でありますとか、現状がどうなっているのか、それが踏み跡だけなのか、それとも全くそれもわからないのか、そういった調査はしております。ただ、場所も民地もありますし、あと国有林の中も通っていますので、もし活用するならば、そういったところとの交渉等も必要になると思います。そういった富士山の周りの遊歩道については、人気もあるものですからなるべく活用はしていきたいと思いますので、今後も、自治体とその森林管理署等とのつながりもありますので、そういった中で、活用できるところはぜひ活用していきたいと考えております。以上です。

○疋田交流政策課長
 マイカー規制のところの御質問につきまして、やはり今後、適正な登山者数の実態を把握していく中で、登山者数を平準化していく、それから適正な登山者数にしていくというこの中の検討においては、マイカー規制というものが重要な位置づけになってくると思います。そうした中で、マイカー規制のための駐車場整備というものも同じく重要な課題になってくると思います。

 また、お尋ねのバスに対する規制の件、これにつきましても、現在、上高地において夏の期間においては、バスの乗り入れについても規制をしているというような事例がございます。それによって、数も結果的には抑制されているというようなこともございますので、そういったものも参考にさせていただきながら、検討していくことになると思います。これらが最終的に管理戦略の中で位置づけられてくるものというふうに考えますので、こういったものはそういった来訪者管理戦略をつくる上で、検討していくことになると思っております。

○植田観光政策課長
 構成資産をめぐる周遊ルートの件です。この説明資料の15の1の下にあるのですけれども、一番下、(2)の下です。富士山一周ロングトレイルという、これは構成資産を含めて、あの富士山の周りを歩いてめぐっていただくということで、1周するルートのほかにも、サブコース、そこにサテライトコースがありますけれども、ほかにも周りを回っていただくルートというのをつくって、楽しんでいただこうと思います。また、ホームページに公開したのですけれども、今後これをグレードアップさせていこうということで、御意見を聞きながら対応していこうと思います。
 またこの中で、先ほどありました、例えば下から上に、一番下から上がっていくルートですとか、そういったところも考えられると思いますので、こちらの中でも検討していきたいと思います。また、旅行社にも、富士山のそういった世界遺産をめぐるルートというのは非常に興味を持たれております。6月に東京で商談会等も行い、場所とかその魅力について、東京の旅行社にもアピールしてまいりました。そういったことで、ぜひ静岡県内の構成資産を含めて、例えばもう1歩足を伸ばして、伊豆とか浜松のほうにも足を伸ばしていただくような、そういった周遊の観光というのをさらにPRしていきたいと考えております。以上です。

○橋水利用課長
 地下水賦存量調査の状況について、お答えいたします。
 この調査は1地域2年をかけて行う調査でして、今年度から東部地域において実施をしているところでございます。まず、1年目ですけれども、地質や河川流量のデータの収集、それから既存井戸を利用した水質測定、それから地下水利用量アンケートなどの地下水脈調査を実施しまして、流域全体の地下水の分布や流動方向、それから地下水の利用実態や将来の水需要を明らかにしてまいります。
 それから2年目ですけれども、地下水の流動モデルを作成しまして、その利用量の変化がどのように影響を及ぼすかについて、解析を行っております地下水利用可能調査を実施いたします。それで、現在の進捗状況でございますけれども、東部地域の関係市町を対象としました説明会を開催した上で、調査手法等を決定いたしまして、7月10日に調査の受託業者と契約をしたところでございます。それでなお、今後はこの調査をより確かなものとするために、学識経験者による有識者会議を設置しまして、調査全体の内容や解析方法の妥当性などを検討していただくこととしております。以上です。

○土井文化財保護課長
 学校教育における富士山への学習登山等についてお話ししたいと思います。
 富士山の学習は、生徒にとって非常に教育効果が大きいということは、教育委員会においても十分把握しております。学校におきましては、小中高特別支援学校でそれぞれ授業、総合的な学習、ロングホームルーム、部活動などでさまざまな富士山学習をしております。そうした中で、現在直接富士山の山頂への登山をしているのは、先ほど委員のおっしゃいました2校、静岡北特別支援学校と南の丘分校ということになります。以前は、富士宮市の中学校などでも例えば学年全体で富士登山をするというふうなことがほとんどの学校で行われておりました。その場合も、安全面について危惧される部分がありましたが、実際、生徒の滑落事故がありまして、そういったところから富士山への全体での登山というのが廃止されたというふうな状況があります。
 先ほど委員の言われました静岡北特別支援学校の場合ですけれども、高等部の2年生50人が登山をしているということですけれども、その引率ですが、教員が38人、それから医師のボランティアが1人、山岳ボランティアが3人、そして静岡東高の登山部の生徒が3人ということで、50人の生徒に対して46人の引率で行っているという状況があります。
 特別支援学校以外の学校ですと教員数の関係等で教員1人に対して多くの生徒を指導しなくてはいけないというふうな状況がありますので、安全面の対応というのがなかなか十分とれないという状況があります。
 そうした中で、現在、地元の小中学校などでは宝永山までの登山を行ったりとか、それから6合目までの植物観察を行ったりというふうな活動を行ったり、それからこれも先ほど委員がおっしゃいましたけれども、富士宮市では親子で、社会教育課が中心となって親子の登山活動を毎年行うという状況があります。
 それから高校におきましても、地元の小山高校は1年生の希望者が登山を行っている。同じく小山高校野球部が山頂までのごみ拾いや運動部が5合目まで周辺の清掃、それから富士東高や富士宮西校のワンダーフォーゲル部が登山道の清掃とか小学生や障害者の方の登山補助、そして富岳館高校は静岡大学NPOと協力しながら、大沢崩れの植林活動、緑化活動を進めるというふうな、そういったさまざまな活動を行っております。
 安全面のことがありますので、教育委員会から学校に対して、ぜひ富士登山をしてくださいというふうなことは、なかなか難しい状況があります。しかし、世界遺産の登録を機会に、地域の実情に合わせて地域の協力を得ながら、富士山への登山も含めて、富士山にかかわる活動がふえて生徒の心を育てる一助になるということを期待しております。
 それから、先ほど高校でというお話がありましたが、なかなか高校でも全体や学年の生徒が多くて、多くの生徒で登山というのはこれなかなか難しい状況があると思いますので、部活動とか、もう少し他の集団とか、安全面が確保される中で、多くの高校生も登山をしてほしいなというふうには考えております。
 それから、教育委員会の学校教育課のほうでは、富士山に関してエコとか、それから環境破壊といったことへの取り組みについてどのようなことを行っているかという調査を、県下全体に行って把握していきたいというふうに考えております。以上です。

○四本委員
 ありがとうございました。
 現地に行ってみるというのは大変大事だと思いますので、安全面のこと、かつてはやっていたと思いますから、そういった昔の状況も、1回整理しながら、何らかの形で1人でも多くの本県の生徒たちが富士山を体験するということは、その人たちが今後は引き継いでいくことでしょうから、ぜひ考えていただけたらと要望をしておきます。

 構成資産をめぐりながら、歩くコースがあるのでしょうけれども、なかなかバスを使ってだとか、電車を使ってだとか、また山梨県とのルートというのは、どうしても山梨県、あるいは民間の事業者が入っていかないと、このルートは難しいと思いますので、この辺も今後の課題として、山梨県としっかり連携をとりながら、周遊ルートというようなものを整備していただきたいと思います。これも要望であります。

 そしてマイカー規制のところでございますけれども、これもことしは本当にマイカー規制がしっかりとできて、爆発的な増加は防げたと思います。しかしまた今後、多くなってくるということをはらんでいますので、その辺のことをしっかりしてもらいたいということと、開山時期は、7月1日から8月31日までですけれども、これが7月1日でいいのかどうなのか、わかりやすいから7月1日なのです。かつて静岡県は7月1日ではなかったと思います。山梨県のスバルラインが7月1日にしたから、追随して静岡県が7月1日にしているのです。そういう中で、現在、7月1日に頂上に登れるかというと、ことしは須走口と御殿場口は登れましたけれども、富士宮口は雪が多く登れませんでした。そして、結果的にトイレが使えなかったよというようなことが報道されました。山小屋がやっていないですから、山小屋がそこまで行けてないのだから、トイレが空いてないのは、当たり前と言えば当たり前なのですけれども、報道の中で出てくると、どうなってるのというふうな反響があったと思います。開山時期というようなものも、7月1日はわかりやすいとは思いますけれども、この辺も将来的に、ここ数年のデータを見ると、7月1日に頂上へ行けてないというのが現状でありますので、吉田口の人たちは、人海戦術で数百人で雪かきをやっています。こういうようなことが兼業である静岡県はなかなかできない。専業だからできると私は思いますけれども、この開山時期というようなこともしっかり考えていっていただきたいと思いますけれども、定着をしたという部分で難しいかとは思いますが、これは答えは要りませんので、今後検討してください。

 そして、続いて質問しますけれども、救助隊のことを聞きます。先ほど多くの人が救助されているということでありましたけれども、これはことしは頂上に2人常駐をした、大変すばらしいことだと思います。反面、携帯電話が普及しているので、非常に電話しやすいということで、大変多くの電話がかかってくると思います。これは、先ほども答えがありましたけれども、初期の人が多いというようなことですから、しっかりとその電話を応対した部分で、トリアージというようなものが私は必要になってくるのではないのかなと思いますけれども、この辺、警察、どのように考えているのか、この制度が普及すればするほど、また電話がかかってくると思います。そして、例えば富士宮の救助隊の人が、交番勤務だとか駐在所勤務をして、1日3回行くなんていうようなこともあると聞きますので、気軽に電話がかかってくるということはいいことかもしれませんけれども、反面、日常業務がそこで中断をしながら、命がけで助けに行くというようなこともあります。トリアージというものは必要だと思いますけれども、その辺のお考えをお尋ねをいたします。

 そして最後に衛生センター、大変重要なものだと思いますけれども、この開設期間、富士宮市で25日間ということであります。山梨県はもう少し多くの日数をやっているということと、2カ所あります。静岡県側のこの衛生センター、開設の期間がこの25日間でいいのか、どうなのか、もう少し拡充が必要ではないのかと思うことと、やはり静岡県としてもこういった衛生センターが必要ではないのかと思います。現状、富士宮口の8合目では富士宮市がやっています。ここの拡充と、静岡県が直接行っていくようなところが、かつて頂上に救護所がありました。このときは厚生労働省が直接、休憩所ということで、その中に休憩室、救急室があり、医師が2人常駐していたというような経緯もありますが、国がやるのか、県がやるのか、いずれにしても静岡県として私は直接診療所を頂上に設置をしていったらどうかと思いますけれども、これは提案ですが、この辺についてのお考えと、そして先ほどの警察の分がありましたけれども、頂上で救援、救助することが大変多いそうです。これも初期の高山病、その辺のこともかんがみながら、頂上にそういった診療所があるということが必要だと思いますけれども、この辺のお考えをお尋ねをいたします。

○山城地域課長
 委員の御質問があった救助におけるトリアージ等について御説明いたします。
 現在、山岳救助隊2名で山頂を中心にしたパトロールを強化しているところでございます。これに伴いまして、実際、先ほど御説明のとおり、救助要請はふえている現状でございます。したがって、私どもとしては、救助要請があれば、医療機関ではございませんので、わかりませんので、遭難者と山頂で合流して、症状を確かめております。そのために、現在、高山病の判定など、アルツオキシメーターというのがございまして、これで初期の高山病か、あるいは過呼吸の場合もございますので、その判断をして、自力下山できるものは自力下山してもらう、さらにはブルドーザーがきている場合には、自費になりますけれどもブルドーザーで下山してもらうと、このようにしております。
 委員のお話のとおり、確かに骨折あるいは死亡の場合には、救助隊ではとても、山頂に駐留している2人では足りません。したがってその場合には、富士宮署や御殿場署から応援に向かって、その後合流して救助まで3時間や4時間、さらには山頂から5合目まで6時間、7時間という時間を要すると、こういうことがございますので、今後、こういう対策を進めていきたいと、このように思っております。
 それと、事故の発生状況、救助要請でございますけれども、現在のところ50件中18件が山頂付近での救助要請でございます。そのほかにつきましての32件は6合目から9合目付近まで幅広く救助要請がございます。以上です。

○竹内地域医療課長
 富士山衛生センターについてお答えをいたします。
 まず、開設期間の延長についてでございますけれども、まずこの富士山衛生センター、先ほど御説明したとおり、運営に当たっては診療に当たる医師、あるいは補助士さんの確保というものは必須でございます。現在医師1名、それから医学生である補助者を1名の2名体制で、浜松医科大学の協力のもとで運営を続けている現状でございます。しかしながら、県内非常に医師不足の状況が続いている中で、かなりこの期間の確保についても苦労すると伺っております。
 この期間の延長につきましては、開設、運営をしております富士宮市の意向も伺いながら、また便宜を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
 次に、県直接の設置ということでお問い合わせでございます。
 これにつきましては、富士山衛生センターは、先ほど申し上げたような富士山に登山する方々の安心、安全のための医療救護の提供施設ということで、富士宮市の登山者を中心といたしました観光客の方々への施策の一環ということもありますので、今後も地元であります富士宮市の運営というところが適当ではないかというふうに考えてございます。
 一方で、今回の富士山の世界遺産登録ということを受けまして、この衛生センターは、県側の唯一の施設ということもございます。そのため、この施設の健全な運営ということについては、県としても不可欠であると考えております。このこともかんがみまして、今般、今年度補助金を50万円増加したというところもございます。
 このような形の中で富士宮市と連携をしながら、今後も適切な運営を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
 さらに、頂上の設置の御提案についてでございますが、富士山の行動計画の中で、基本的に大きな柱として、来訪者等に対する安全対策の一環ということになろうかと思います。このような登山する方々がふえてくる中で、安全の確保をどのように図っていくかという、大きな全庁的な課題ではないかというふうに考えております。これについては、検討の中で進めていくことが適切ではないかというふうに考えてございます。以上です。

○四本委員
 衛生センターですけれども、昨年の実績435人、このうちの富士宮市の利用者10人でございます。この辺のことも含めて、そして昨年も富士宮市とすれば、なかなか富士宮市で運営していくのは大変厳しいような状況にもなっているということですので、開設期間も含めて、これも検討をしていただくことを強く要望をして終わります。

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