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委員会会議録

質問文書

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平成25年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:12/13/2013
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○三ッ谷委員
 エネルギーに絞って質問させてもらいますので、お願いします。
 きょうは5番委員、7番委員から集中的にふじのくに新エネルギー等導入倍増プランにつきまして、いろんな質問ありました。だから、随分かぶっているところあるわけですが、かぶりを減らして質問しますので、よろしくお願いします。
 知事も再生可能エネルギーの導入につきまして、たいへん前向きな答弁を本会議でたくさんしています。総合計画の次期基本計画の目標として、太陽光発電の導入量は平成29年度までには100万キロワット、またこの委員会説明資料10ページを見ますと、今年度、プランの評価書案では平成32年度までの目標を110万キロワットに上げたいという大きな目標を掲げていて、大変ありがたいことだろうと思います。ただし5番委員からも出ましたし、7番委員からも出たけれども、本当に今のままの調子でいけるのかどうかというのが1つの課題だろうと思うのです。
 特に、国は中長期的なエネルギーの政策となるエネルギー基本計画を発表しました。この中で、どういうことを言っているかというと、太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、有望な国産のエネルギー源であると。これはもうそういう認定です。当然です。今後3年間ぐらいは増進のために諸施策を講じて補助金も出していこうというお考えだそうですが、ただその中でも再生可能エネルギーの電気を通常より高い価格で買い取る固定価格買い取り制度については見直しをしたいという意向も示しています。これは言いかえれば、一般住宅の太陽光発電がついていないお宅は、割高な電気を買っているということをいっているわけです。昨年ベースでいきますと、1軒当たり4.2倍の276円、一般家庭は余分に払っているのだそうであります。これは、国が発表した資料ですから間違いないと思うのですが、そこで僕は皆さんに目標を110万キロワットに上げたいとおっしゃっていますから、聞くわけですけど、このまま今のペースで、太陽光発電が伸びていけるという可能性。先ほど高畑課長の答弁の中で、今のとおり行くとは考えていないよと、ただしシステムのコストも下がってきたし、今まで300万円近くかかったお金が200万円とか、250万円以内におさまるようになったとか、いろいろなお話を言っていましたけれども、その点について、平成32年度までに110万キロワットとする自信というのが、どこから出てくるのか、まずそこから伺いたいなと思います。

○高畑エネルギー政策課長
 固定価格買い取り制度が、昨年7月に始まりまして、1年経過後の状況ということで、ことし7月現在の固定価格買い取り制度の設備認定状況が、経済産業省から公表されました。これから導入され稼働するものも含まれるのですけども、その状況が飛躍的に伸びるという状況、あとそれ以外のものついても、引き続き着実に伸ばすということを含めまして太陽光発電導入量を平成29年度100万キロワット、それから平成32年度110万キロワットを実現してまいりたいと考えております。

○三ッ谷委員
 もともとは、42円で買い取りをスタートさせてもらった、大変高いお金です。だからテレビ宣伝、あるいはいろんなパンフレット、チラシでも10キロワットぐらいの設備をつけ売電すれば、相当月に入ってくるよというのがうたい文句に書いてありました。それが、皆さん御存じのとおり当時から比べると3割ぐらい買い取り価格は安くなるわけです。そうなってくると、今までの42円台、38円台、あるいは今後の30円台を考えていきますと、その進捗率は少し減るんじゃないかなという気がしたものですから、高畑課長に今お伺いしたわけです。ある程度データがあって、それを見据えて平成32年度までのことを書いたのでしょうけれども、そんな中で、今回このふじのくに未来のエネルギー推進会議が、ここの6分野について、県民の意見を酌み取りながら、先生方がいろんな議論をしたのだと思うのですが、この委員会説明資料11ページの表の6分野以外での新エネルギーは考えていなかったということでしょうか。これに限って静岡県はふじのくにの未来のエネルギーとしたのかどうか。私は、もっといろいろあると思うのです。先ほども、電気の利用についてのお話も5番委員から出ていましたけれども、委員会説明資料11ページの表にある太陽光発電から始まって天然ガスコージェネレーション以外には、ふじのくに未来のエネルギー推進会議では意見が出なかったのですか。

○高畑エネルギー政策課長
 この委員会説明資料11ページに記載させていただきましたエネルギーについては、主な意見ということでございまして、これ以外にも小水力に関するものですとか、風力発電のうち洋上風力発電、あるいは今後の話になるかもしれませんけども、水素エネルギーの話ですとか、そういったものも会議の中では意見を言っていただいております。

○三ッ谷委員
 国の発表では、太陽光発電が伸び過ぎたよと、また静岡県総合計画後期アクションプラン(仮称)を読んでも、従来の一極集中型から小規模分散型のエネルギー体系への転換によるエネルギーの地産地消を推進するという説明があります。これは一極集中が、私の言っている意味か、あるいは、皆さんがお考えになるのものとは幅があり、意味が違うかもしれませんが、太陽光発電だけが伸びていけばいいというものでもないと思うのです。過日の新聞では、バランスのいいエネルギーのあり方を考えないとだめだと。それはどうも国も地方も、太陽光発電、太陽光発電とやっているけれども、先ほどから話が出ているように、1日24時間のうちのお天気のいい日で、約8時間ぐらいですか。ピークがあって谷があるわけですから、そうすると効率的にはよくないということが、新聞の社説にもありました。そういうことを考えると、国は今後、風力とか、太陽光以外のもので力点を置いていきたいと指摘しています。
 そこで伺うのですが、今回、マリンパーク御前崎風力発電施設の羽根が傷んで施設の撤去とあります。空気を切るだけで、翼の一番先の強化プラスチックがはがれてくるのを私も見たことございます。すごいなという感じしますが、1基1億8300万円、多分当時の平均がそのくらいだと思います。それで売電収入が1億500万円、その間の維持費が1億400万円、当初、風力を利用するという考えで導入したには違いありません。これは当然、国の補助金をもらってやった事業だとは思いますけれども、この結果は、当時から、まず想定していた数字なのですか。それともやってみたら、いや意外に維持管理費がかかったという皆さんの考えなのですか。その点については、どういうお考えを持っていますか。

○池谷県理事(政策企画担当)
 御前崎市のマリンパーク風力発電施設の件でございます。
 これは全部県負担で、国の補助は入っておりません。
 それから、その当時は、まだ国のほうの支援制度もございませんので、収入と支出、それから維持管理費を見ると、やはり決していい数字ではないとは思いますが、逆に言いますと、それでもよくそれだけ収入が入ったなという感じもします。といいますのは、今あの設備をここでつくれば、先ほどもお話もございました固定価格買い取り制度でかなりの利益が出ます。そういう意味では、極めてプロジェクト的なモデル施設として評価できるのではないかなとは思います。ただ今、安全性等を考えまして、これ以上、修理費を上乗せして維持していくのは、非常に厳しいということ。その当時建設された風力発電施設はほとんど現役を引退している状況の中で、むしろ17年もったのがすごいなという状況のようです。ということは、まだ技術的にやはり確立されていなかったというのでしょうか。そういう意味でのトライということで、御評価をいただければと考えます。

○三ッ谷委員
 おっしゃるように確かに御前崎に初めて白い風車ができたときは、海岸に面し、景観からいっても、現場のタワーの中も登らせてもらったりして、すばらしいと思った。今いみじくも池谷県理事が買い取り価格と言ったけれど、この出力は300キロワットあります。2015年から30円に下がりますけども、来年はまだ34円です。
 ちょっと伺いますが、この委員会説明資料13ページの報告を読むと、翼部分に損傷が見られ運転を継続した場合、ひび割れが広がって羽根が折れたり、あるいは飛んだりして危険だから、地元御前崎市にも相談して撤去に決めたとあります。確かに機械本体のお金も高いのでしょうけども、あの25メートルの高さを支える土木工事だけでもすごいと思うのです。そうすると、今おっしゃるようにどのぐらい費用がかかるので採算ベースが割れるからやめるといっているのか。つまり羽根を新品にかえて、これは採算ベースに乗らないのですか、今のお話を聞いていると。

○高畑エネルギー政策課長
 羽根を取りかえた場合、1500万円程度かかると思います。取りかえた後、どのぐらい継続して、今後発電できるか不透明な点がございます。いつまでもつかもわからない点もございます。支柱自体がもう17年たっているということでございますので、そういった意味で、いつまでもつかということと採算ベースという点でも不透明な点があるということでございます。

○三ッ谷委員
 当時、これを整備する所管の常任委員会にたまたまいましたから、議論を聞いていましたときに、当時の発電メーカーは海外企業が多かったんですよね、国内は少なかったんです。でも日本製としたのは、例えばメンテナンスがヨーロッパから技術者を呼んで来るのにその往復旅費代も大変だと、だから、先進国じゃありませんでしたから、性能は一段落ちるかもしれないけども、国産のメーカーを使いたいというのが、当局からの説明でした。そういうことを考えてみると、翼の取りかえだけが、今1500万円近くかかるというお話で、今後本当に発電機がもってくれるのか、コイルがもってくれるかどうかという御心配もあることは確かでしょう。でも、一般論からいくと1500万円程度でリニューアルして動くのであれば、それのほうが安いなという気がするのです。
 ちなみに、土台から撤去するとなりますと、この撤去代って幾らかかるのですか。

○高畑エネルギー政策課長
 詳細な設計はこれからでございますけれども、概算で5000万円はかかると見込んでおります。

○三ッ谷委員
 だから、5000万円をかけてコンクリートからきれいに直して昔のように風光明媚なものに戻すというのが得なのか。1500万円をかけて羽根を直して、しばらく使えるだけ使ってみようというのが得だという判断をもう少ししてもよかったのじゃないでしょうか。
 これが、翼だけじゃなくて、発電機本体もあちこち傷んでいて、もうだめだよというならともかく、そういうことが説明に書かれていない以上、どっちが得かといったら、私は素人ですから、1500万円をかけて5000万円を払うよりもいいでしょうと言いたいのは、当たり前の話です。撤去することについての説明が足らないと思うのです。つまり、ただやみくもにどのぐらいもつかわからないから1500万円をかけるのはやめました。しかし、撤去には5000万円がかかりますという話では、私はなかなか理解しにくいなと、使えるものならもうちょっと使ってほしいな。その理由の後ろ盾は、国は太陽光から風力を含めたエネルギーに方向転換をしようとやっているのです。太陽光一極じゃだめだからと、バランスを考えたらそういうふうにしようと、国が方向性を出したときに撤去していく。県下だって片一方では洋上発電だ、あれだこれだとやっているじゃないですか。国のもっていこうといっている方向と静岡県のこの修理に絡む撤去の問題のバランスを考えたらどうかなという気がするのですが、その点はいかがですか。

○池谷県理事(政策企画担当)
 御前崎風力発電施設の撤去についてでございます。
 現在の一般的な風力発電は、設備容量が非常に大きいもので、かつ1基ではなくて、例えば10基ぐらいつくれば、今のFITで採算価格が合うという状況がまずございます。ということでございますので、仮に今の御前崎の羽根を2000万円程度で修理しても、FITで幾らいい、比較的優遇される売電価格があっても、そこが非常に厳しいというのがございます。きちっと計算していないので申しわけございませんけど。
 それと、もう1点は、本体も含めて既に耐用年数が切れている。大体、風力発電施設は16年、17年ぐらいが耐用年数と言われています。確かに軀体部分は安全のように見えますけれども、この先、あと15年動かして利益が出てくるという形にしても、軀体がもつかということもあります。そういう意味でも、安全性を優先して羽根はよくても軀体は絶対大丈夫と言えないことがあるものですから、今回は撤去させていただくこととになります。

○三ッ谷委員
 説明はよくわかりました。しかし先ほど2番委員からも撤去しなきゃいいじゃないかという声も出ました。今言ったように軀体が丈夫なら、何か利用できないのですか。5000万円かけるなら、何か利用があるでしょう。そういうことも踏まえて、やっぱり撤去を検討するべきだと思うのです。ただきれいに、5000万円使ってもとに戻しましたというのが、決して得策とは思えません。この点いかがですか。

○池谷県理事(政策企画担当)
 実は、別の風力発電をあそこにつけてほしいという引き合いもありましたけれども、やはり当初予定してつくったものである軀体に対して、風力の羽根ができているということでございますので、三菱重工業株式会社がつくりましたけれども、そちらも軀体だけで再利用することに関しての安全性の保証は持てないということも聞いておりますので、そこは断念をいたした経過がございます。

○三ッ谷委員
 マリンパーク御前崎風力発電施設につきましては、この辺にしときますけど、でもやっぱり5000万円は大きな額です。ちょっとした家屋を1軒潰しても200万円もかかる時代ですから、土台まで掘り起こしたらそれぐらいかかるかもしれませんが、ぜひ、今後ともそういう意見があるということをお考えいただいて、今後の対応を考えてください。

 それから、先ほど高畑課長に質問したときに別の分野でいかがですかという話をしました。静岡県総合計画後期アクションプラン(仮称)の168ページにもありますけど、廃棄物等の有効利用というのがあります。
 太陽光発電は今は6項目が主だった意見として委員会説明資料11ページに載っています。私は汚泥にもっと着目するべきだろうという考えがあります。以前、エネルギー有効利用推進特別委員会で九州の福岡県下水道公社御笠川浄化センターに行きまして、下水処理施設における汚泥の燃料化を見てきました。これは、私のある親友が、こんなのあるから見てくれというから見にいったのですが、大変効率よく燃えるそうで、これはその特別委員会でも質疑をしましたけど、石炭が約100だとすると、この汚泥からできる燃料は80ぐらいで燃えるそうです。石炭が800キロカロリーといいましたか、汚泥は600キロカロリーぐらいで燃えるのだそうです。現在、汚泥はほとんどが肥料化と建設資材に回していると、私は、三島市の浄水場を見にいきました。あのどろどろの汚泥を灯油で燃やしてドラム缶で燃焼させて、ぱらぱらの土砂にして、二重手間をかけているのです。この汚泥を肥料化といっても、正直言って余り売れていません、正直な話。肥料なんて本当にジャンボエンチョーなどいろんなところに売っていますけど、山のように積まれている時代で、あえて肥料にしなくても、ほかに使えるものがあるのであれば、県としても、特に企画広報部がそういうのを熱心に勉強するなり、研究するなり、先進地のところへいって見てくるべきだと思うのです。以前の委員会でもお願いしました。行きますよといったけど、その後、行ってきましたという返事ないから、返事だけしといて行かなかったという証拠だろうと思うのです。吉林部長、一度、福岡県に見にいってください。こういう新しいエネルギー政策を高畑課長を中心に若手がやっているのですから、だから、静岡県でもっとたくさん材料があるわけですから、僕はバイオマスよりよっぽどいいと思います。サンプルをもらってきてあります。だから一度、こういう委員会の席で委員長の許可、皆さんの許可いただいて、灰皿の上で燃やしてみたいと思うのです。どういう燃え方をするのか、それがうまく燃えるのであれば、やっぱり静岡県としてもお金をかけて研究開発しながら、東・中・西部に処理場を持っているのですから、その汚泥を捨てることなく、埋めることなく、未来のエネルギーとして、静岡県独自で生かす。そうすると、先ほど来、温室のお話が出て、大変重油が高くなって燃料代が高くて採算が合わないというのは、今、農業関係者のそろった意見です。燃料の粒はちょうどパチンコ玉ぐらいの大きさで燃やす窯をかえるだけで燃えるのであれば、やっぱり汚泥を燃料化して、未来のエネルギーとして生かすことも考えるべきだろうと思うのですが、この提案についていかが思いますか。

○池谷県理事(政策企画担当)
 喜んで、早速、福岡県のほうへ行かせていただきたいと思います。先ほど6項目以外の新エネルギーはないのかという御質問に対しては、決してそういうことではございません。高畑課長からも答弁いたしましたが、例えば波力なんかも、東海大学の先生が一生懸命やっていらっしゃいますし、あるいは、温泉熱、あるいは地熱といったもの。今、まさに9番委員のおっしゃいました、いわゆる廃棄物でございます。ごみ焼却場の発電については、かなり一般化してきてまいりましたけれども、例えば、畜産関係から出るし尿等のバイオマスのプロジェクトとか、あるいは野菜、果物などを栽培しているところから出てくるもののバイオマスとか、今あらゆるものについていろんな形でトライをしております。決して、それらを全部否定するわけではなく、むしろそういったところにやはり日本のすぐれた技術を、あるいは、本県のいろんな技術を使って、実用化させていくことをもっとやっていかなきゃいけないと思いますし、今回の新しい総合計画の中でも、経済産業部を中心にそういう動きももちろんありますので、それは引き続きエネルギー担当セクションとしても、きちっと一緒になって進めていきたいと思っております。
 私も具体的に浄水場の汚泥自体について余り承知しておりませんので、そこにつきましては、決して後ろ向きではなく、前向きに検討させていただいて、また御報告差し上げます。よろしくお願いいたします。

○三ッ谷委員
 前向きな答弁をいただいて、大変うれしく思います。ちなみに、本当にいいんですよ。汚泥が沈殿するでしょう。それからホースで沈殿汚物を抜き、お金をかけて燃やす必要はなく、どろどろのまま持っていって燃料にするのです。例えば、何でもいいのです。今おっしゃったようなにおいに困っている養豚場の汚物でも何でもいい、ぶち込んで、それからかき回して、あるいはもっとわかりやすくいえば、ゴルフ場の芝を刈るじゃないですか、あれ捨てるの困っているのです。そんなものをみんなぶち込んで固めててんぷらで揚げると思ってくれたらいいのです。だから、できた商品はにおいをかぎますと、全くてんぷらと同じにおいがします。これは、九州電力の火力発電所に持ち込んで、石炭と一緒に燃やしてもらっているのだそうです。ですから、静岡県には火力発電所はありませんけれども、農業関係の多いところですから、そういう燃料として使えれば、やっぱりお金をかけてパウダーにして、建設資材にするよりも、よっぽど安いというようになりますので、報告を期待して待ちたいと思います。

 それから、土地利用について、先ほども7番委員から出ました。私は太陽光発電であり、風車であり、関連する新しいエネルギーのための設置についておっしゃったように、土地利用がうるさくてかなわんと、私は判こを押してやりたいけれども、農業のほうでなかなか許可がおりないという話でしょう、さっきのお話は。だから、こういうことが、静岡県が取り組む大事な未来のエネルギーですから、やっぱり部を通り越して、もう議論をして、こういう場合には特例でどんどん前倒しで簡素化して許可を出すようにしようという話も、やっぱりするべきです。またはやってもらわないと、こういうことが前に進まないことも、本当事実です。特に、その点につきまして、ぜひ部を超えた話し合いを部長会議とか、県理事を入れた会議でも出していただいて、そこの部分の取り組みにつきまして、お伺いします。

○池谷県理事(政策企画担当)
 おっしゃるとおりだと思います。実は、先ほど例に挙げさせていただきました掛川市の話についても、私たちだけでやっているのではなくて、関係するセクション全部を集めまして、どういうふうに対応をしたらいいだろうかということでやりました。そうした中で、解決方法が1つ見つかったということで、対応をしたわけでございます。新しいエネルギー、例えば、風力についても、周辺住民の同意とか、非常に難しい問題があります。ただ、片方ではその新しい再生可能エネルギーを普及させていくということも使命としてございますので、そういう組織を常につくってやるのか、案件ごとにやるのかの対応は考えますけれども、いずれにしても、全庁的にやっぱり対応をしていかなきゃいけない事例でございますので、それについては対応を進めてまいります。

○三ッ谷委員
 あと2点だけ、伺って終わります。
 大変、今の話もありがたい話で、農業の話もそうです。茶畑の上に発電機が乗ったりしているのを写真で見ましたけど、これからやりたい人たちがうまくできる方向で、平成32年度に向かって頑張っていただければ結構です。

 もう1点、中部電力と東京電力への働きかけについて伺います。
 家庭の5キロクラスの太陽光発電は全然問題ありません。電線に直結できます。ただ静岡県も募集すれば、極端なことを言うと1カ月であのぐらいの補助金申請がくるぐらいに、企業としてやりたいというのがたくさんあります。今一番問題になっているのが接電なのです。つなげる方策について、なかなか思うようにいかないというのは事実なのです。事例を1つ話しますと、磐田市に竜洋海洋公園があります。海洋公園の南側が国有地と市有地でずっと遊んでいるのです。磐田市はそこで太陽光発電をやりたいということで、いろいろ話をして県にも相談に来たようですが、困るのが接電なのです。
 つまり中部電力の大きな送電線がないと、そこまで持ってくるのに誰がやるかということになってくるわけです。たまたまあそこには今、風力発電が5基ついています。中部電力はやっぱり偉いなと思うのは、パイプが3本あるのです。送電しているパイプ、修理用のときに通さなくてはいけないためにあけてあるパイプが1本。もう1本が何か特殊なのが入ったパイプと3本を持っているのだそうです。それがなかなか使えない。本来でいけば手数料を払ったり、あるいは契約金などを払って、その中を通させていただければ、変電所まで一直線にいくわけですよね。それを民間企業とか、何かがやると、それだけでも3億円、4億円かかるのです。そういうことを考えると、県としても、これは1つの事例ですから、県下全部がそうだとは思いませんが、たまには中部電力、東京電力なんかと話し合いをする中で、そういう接続についての、やっぱり県民が頑張るわけですから、応分の働きかけを当局としてするべきだろうと思うのですが、その点はいかがでしょうか。

○佐藤政策企画局長(内陸フロンティア推進担当)
 今、三ッ谷委員御指摘のとおり、どうしても系統接続は、非常に大きな問題になっております。ですから、もう北海道のように余ってしまっているというか、超過しているところもあるようです。静岡にはまだ余力があると思いますので、そういった経費については、私たちも中部電力、東京電力と話し合う機会はございますので、話題にさせていただいて、前向きに対応をしていきたいと思います。

○三ッ谷委員
 ぜひお願いします。
 最後に、先ほど5番委員、7番委員のときも出ていましたけど、駆け込み許認可の問題です。
 これは一般家庭ではありません。ここにいい土地が1,000坪あいていると、そうするとすぐにやるわけでもないのに、先に申請を出して3年ぐらいほっておいても別に全然問題はありませんと、この間に設置をすれば大丈夫だということを、業者がはっきり言うのです。そうすると、新聞なんかで読むと、現在、日本の国の太陽光発電が2020年の見通しで2800万キロワット、ほぼ同じ2700万キロワットを認定しているのだそうです。認定は出して許可しているのだけども、まだ全然工事もやってなけりゃ、何もない。こういうことが報道されて、県下でもたくさんあります。よく話を聞きます。そういうことを当局として把握をしているのか、静岡県の中で。あるいは、皆さんのところでどういうかかわりで、調査しているのかわかりませんが、そういう実例があったのかどうか。
 今後とも、せっかく許可を出すのであれば、これは中部電力の申請を含めて、いろんなことの申請があるようですけど、やっぱり許可出したら1年以内にやれとか、極端なことを言うと国とから文句を言ってこないので着工しないんです。先ほどありましたけど、もうちょっと太陽光発電パネルが安くなるだろうとか、いろいろなことを勘案しているようですが、やっぱりそれでは、雇用の場とか、経済再生とか、新エネルギーの問題への取り組みとしては会社側がずる過ぎると思うのです。そういう指導を含めて、今の県下の状況と、今後の方針について伺います。

○高畑エネルギー政策課長
 再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度における設置認定につきましては、1つは設備認定ということで、経済産業省が設備を認定しているというのが1つございます。それから、電力会社の系統接続の了解という2つがございます。直接、県がかかわることはございませんので、我々はその状況というのを新聞報道等で知ったりということで、具体的に情報が入ってくるということではございません。それで現在、経済産業省では、三ッ谷委員がおっしゃったような状況を踏まえて、その遅延理由、それから着工予定日を確認する調査をしておりますので、経済産業省のほうで適切に対応をされると考えております。

○三ッ谷委員
 それは、国がやってくれりゃ結構です。でも、本県は中部電力と東京電力があって、静岡営業所とか何かに行けばこういうものはすぐわかる話ですよ。全国はどうだっていいです。だから県下の中でそういうことがあってはいかんし、許可したのであれば、どんどん着工してもらって、この未来エネルギーが増幅して、皆さんが胸を張って、県議会本会議でこうなりましたって言えるようにするためには、そういう停滞を許さんような、やっぱり調査もしなきゃいかん。だから、先ほど言った接電の話をする機会に、東京電力とか、あるいは中部電力とお話しする機会があれば、実際県下の情勢はどうなのですかと皆さんが聞いたら、東京電力でも、中部電力でも、きっと正確な資料くれますよ。そういうことをやりながら、ぜひこの未来エネルギー、頑張っていただくことを最後にお願いをして質問を終わります。

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