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委員会会議録

質問文書

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平成29年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:竹内 良訓 議員
質疑・質問日:03/07/2017
会派名:自民改革会議


○竹内委員
 では、私から大きく分けて4項目を一問一答方式でお願いします。
 まず、委員会説明資料3ページの平成29年度当初予算についてお尋ねします。
 交通基盤部では、平成29年度一般会計当初予算は1301億315万円と前年度に比べて3%減少しています。財政当局といろいろ議論をする中で、来年度の県税収入が減少するなど、ここ数年にはないほど厳しい環境であることは私も認識をしています。そんな中、知事は退職金をもらうようですけれど。
 そこで、交通基盤部の平成29年度の一般会計当初予算の概要や特徴について伺います。
 また、あわせて主要事業の新たな取り組みについてお伺いします。お願いします。

○鈴木経理監
 平成29年度一般会計当初予算に関する御質問についてお答えいたします。
 最初に、予算の概要、特徴についてでございます。平成29年度一般会計の当初予算につきましては、今5番委員からお話がありましたように1301億315万4000円でございまして、前年度よりも3.2%、43億2450万円の減となっております。
 この要因でございますが、まず一般公共事業につきましては、これまでの国からの内示状況であるとか、個別事業における増減要因等を精査して所要額を計上した結果、前年度に比べ2.9%、18億100万円の減となったものです。
 また、単独事業につきましては、事業の進捗の状況に応じて、年度間で増減のある浜松市沿岸域の防潮堤整備事業等が減少した結果、前年度比5.1%、18億9245万円の減となったこと。
 さらに、災害復旧事業につきましては昨年発生した災害が少なかったことで、前年度比で7.2%、5億1500万円余の減となったことなどによるものでございます。
 その一方で、東京五輪自転車競技会場へのアクセス道路整備やラグビーワールドカップ関連などの主要事業につきましては、前年度以上の額を確保いたしましたし、また生活環境整備事業につきましても、昨年度を1.7%、3億4000万円を上回る205億2000万円を確保したところでございます。
 さらに、道路及び河川における緊急事業も新たに事業化するなど、必要性、緊急性の高い事業につきましては所要の予算を確保できたのではないかと考えております。予算の概要や特徴については以上でございます。
 続きまして、主要事業や新たな取り組みについて御説明いたします。
 まず、主要事業でございます。一般公共事業や県単独の生活環境整備事業などのハード整備事業や災害復旧事業などにつきましては交通基盤部の基幹的な事業ですので、国からの予算確保等に努めて着実に取り組んでまいります。
 これに加え、先ほども申し上げましたが、東京五輪やワールドカップに関連した事業など、本県の主要な戦略を推進するための事業についても、スピード感を持って取り組んでまいります。
 具体的には、東京オリンピック自転車競技会場へのアクセス道路の整備を推進するため、東京五輪会場アクセス道路整備事業費9億1000万円を実施するほか、ラグビーワールドカップ2019関連公園整備事業費5億1250万円により大会会場となる小笠山総合運動公園スタジアムの改修を行います。
 また、クルーズ船を活用した交流人口拡大推進事業費2,520万円などによりクルーズ船の県内港への誘致等を推進してまいります。
 一方、ふじのくにづくりの総仕上げといたしまして、後期アクションプランを着実に推進するため、浜松市沿岸域の防潮堤を整備する津波対策施設等整備事業費(海岸)56億円などの地震・津波対策アクションプログラム2013関連事業を着実に実施するほか、都市高速鉄道高架事業費5億5415万円などにより交通ネットワークの充実を図ってまいります。
 さらに、農業基盤の強化を図るため、県単独耕作放棄地解消基盤整備事業費7000万円により耕作放棄地と周辺農地の一体的な整備を推進してまいります。
 続きまして、新たな取り組みでございます。何点かございますが、1点目として緊急事業がございます。これは、歩行者の安全確保対策や集中豪雨等への対策など、従来から行ってまいりました取り組みに加えて、美しい景観づくりやサイクリング環境の整備など、新たな社会環境基盤の需要に対応するため、安全・快適の道緊急対策事業費25億円と豪雨災害等緊急対策事業費(河川)17億2200万円を新たに事業化いたしました。
 次に、地震・津波対策でございますが、これにつきましては、県外からの工事発生土を静岡モデルの防潮堤の整備に活用するため、静岡モデル防潮堤整備促進事業費8億4800万円により発生土の一時保管施設を整備することといたしました。
 次に、景観関連事業でございますが、東京五輪に向けまして、伊豆半島の良好な景観形成を推進するため、違反広告物の現況調査や是正指導の強化を行うとともに、規制強化により不適格となる広告物の撤去を実施する事業や大井川流域・牧之原大茶園地域において景観形成行動計画を策定するための事業、さらに景観施策を強力に進めるため、市町等に対する専門家派遣と人材育成を行うための事業、計5540万円を新たに事業化いたしました。
 次に、広域、地域交通ネットワークの充実につきましては、車両の多言語化事業を行う鉄道事業者に対して助成するインバウンド型鉄道車両設備導入緊急対策事業費助成833万6000円や、伊豆地域の公共交通網形成計画の策定、推進を行う伊豆地域公共交通網形成計画推進事業に1130万円を新たに事業化いたしました。
 次に、農地関係につきましては、荒廃農地を解消するため、市町が主体となって実証実験を行うモデル事業を130万円で新たに事業化いたしました。
 また、先端技術導入促進基盤整備事業費800万円によりまして、ICT技術を活用した農業用水管理の導入手法の検討や試験導入を行うこととしております。
 また、新幹線新駅につきましては関連調査費として1000万円を計上しまして、新駅の設置が隣接地に及ぼす影響の調査とその対策の検討を行うことにより、JR東海に対し新駅設置を強く働きかけていくことにしています。
 最後ですが、社会資本の的確な維持管理として道路施設の予防保全型管理を進めるため、社会資本整備総合交付金事業のメニューに長寿命化対策41億2500万円を新たに加えました。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 我が会派ではさまざまな地域でさまざまな要望を承るけれども、そこでは知事が言うジャパニーズドリームの話など一言も出ないんですよ。出るのは社会資本整備でその8割を占めます。ぜひ、交通基盤部の皆様方におかれましては、県民から最も求められている仕事をしているという自負と責任を持って来年度も頑張っていただければと思っています。

 その中で2問目です。緊急対策事業費について、私どもの会派でもいろいろと要望させていただきましたけれども、道路関係についてお尋ねをします。
 これまでも、さまざまな社会的ニーズを的確に捉えて事業効果の早期発現が見込まれる箇所に対してさまざまな取り組みをしていただいていると承知しており、現在2カ年計画で安全・安心緊急道路対策事業が実施されているのは承知しています。
 現在行っている緊急道路対策事業の成果と来年度予算に盛り込まれている新たな道路関係の緊急対策事業の内容についてお伺いします。

○山本道路企画課長
 昨年度から2カ年の事業として実施している安全・安心緊急道路対策事業では、通学路の合同点検結果等に基づく安全対策や、地域の孤立発生のおそれがある箇所等119カ所において歩行空間の整備や落石防止対策、のり面崩壊防止対策を行ってまいりました。
 当事業では、これまでに一般県道大東相良線の御前崎市池新田地内において約40メートルにわたって歩道等の整備を実施し、歩行者空間やバス待機場所を確保したことにより、地元からは十分な待機スペースが確保され、バスを待つ児童全員が安全に待機できるようになったとの声をいただいております。
 また、主要地方道伊東西伊豆線の西伊豆町一色地内においては約30メートルにわたって落石防護柵を整備したことにより、地元からは落石からの危険性がなくなり、安心して走行できるようになったとの声もいただいております。このように、事業効果に手応えを感じているところであります。
 来年度予算としてお諮りしている「安全・快適の道」緊急対策事業では、引き続き県民が暮らしやすい生活環境の整備に緊急に対応することに加え、道路を取り巻く新たなニーズに応える社会環境整備にも的確に対応するため、25億円の事業費を計上しております。
 生活環境整備の緊急的な対応としては、通学路や学校、公共施設等の周辺道路において園児、児童等を悲惨な事故から守るため、歩行空間の改善を図るとともに、近年は健康増進や環境保全への意識の高まりによって自転車利用者がふえ、それに伴い自転車が絡む事故の割合がふえていることから、自転車対歩行者の事故対策として、自転車通行空間の確保にも努め歩行者の安全確保対策に取り組んでまいります。
 また、新たな社会環境整備への対応としては、開催まであと2年に迫った2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピックを見据え、おもてなしの精神のもと、景観に配慮した防護柵の整備など、美しい景観づくりとオリンピックを契機とした国内外のサイクリストの憧れを呼ぶ聖地ふじのくにの実現に向け、側溝の改修や平たん性向上のための段差解消など、サイクリング環境の整備を関係部局と調整を図りながら行ってまいります。

○竹内委員
 続いて、委員会説明資料118ページからの天竜浜名湖鉄道の支援についてお尋ねします。
 都市局地域交通課が所管されていると思うんですけれど、天竜浜名湖鉄道の決算はいつか教えてください。

○林地域交通課長
 天竜浜名湖鉄道の決算ですけれども、決算時期が4月から3月でございまして、6月の総会で決算報告いたします。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 委員会説明資料119ページに平成27年度までの5年間の経営状況が載っています。今の御答弁だとそろそろ決算が近づいていますけれども、まず平成28年度決算について現時点で掌握している営業収益あるいは経常収支等々の最新の情報を教えてください。

○林地域交通課長
 天竜浜名湖鉄道の平成28年度の決算状況でございますけれども、まことに申しわけございません。今、年度末で収支状況について精査をしているとじろで、数字的には承知をしておりません。

○竹内委員
 最新の状況でいいと申し上げました。要は、どこかの商店じゃないので1年間終わってもうかりましたもうかりませんではないと思います。最低でも中間決算をしていると思いますので、最新の状況の数字を再度お尋ねします。

○林地域交通課長
 申しわけございません。今、数字を持ち合わせてございません。考え方としまして、まず旅客収入でございますけれども、年度初めにかなり天候が悪うございましたので旅客収入が落ちていると聞いておりますけれども、この年度末に向けまして、直虎効果で旅客が伸びているとお話を聞いているところでございます。

○竹内委員
 済みません。聞き方が悪いのかもしれません。県が直接経営しているわけではありませんけれども、毎年1億円余の県負担を支出しているわけですから、天竜浜名湖鉄道から毎月の数字等々がどういうタイミングで地域交通課に上がってくるのか教えてください。

○林地域交通課長
 まず、収入の状況でございますけれども、3カ月に1度、取締役会が開かれており、そこで四半期ごとの報告がございます。その数字をもって把握をしているところでございます。

○竹内委員
 ということは、最新の数字は何月分を掌握していることになりますか。

○林地域交通課長
 第2四半期まで数字を聞いておりますが、今、手元に数字がございませんのでお答えができません。申しわけございません。

○竹内委員
 来年度も県の予算で1億円余出すわけであって、この委員会説明資料によると、来年度に向けて今年度いろいろこんなことをやった。私も浜松市に住んでいますから、やっていることを大体承知していますけれど、県や市の公の会計とは違うわけですから、月次の数字ぐらいつかんでないと。例えば、文化・観光部の空港関係は1カ月おくれぐらいで月末の空港の利用客数が新聞等にも発表されるわけです。企業ですから発表しなくてもいいと思うけれども、せめて地域交通課はその数字を毎月捉えるぐらいの努力をしてないと。当たり前のように来年度の予算を出していくというあらわれではないかと思っています。
 それを踏まえて、来年度さらなる利用促進に資する事業を行うと書いてありますが、一体何を行うのですか。

○林地域交通課長
 来年度、まず大きく分けて施設整備に対する補助がございます。委員会説明資料118ページに記載してございますけれど、鉄道交通対策事業費助成として県で8400万円の補助をして、国と協調して、安全性の向上を図っていくことが我々の支援の第一に大きなところでございます。
 それに加えまして、鉄道沿線地域交流拡大事業として、天竜浜名湖鉄道と沿線市町に県も加わり、利用促進費として県で600万円、合わせて1800万円の利用促進事業を進めていくことにしています。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 そもそも県の天竜浜名湖鉄道株式会社の株主比率は何%ですか。

○林地域交通課長
 約40%でございます。

○竹内委員
 承知していますけれど、40%の株主というとさまざまな権限があるわけですよ。現状の数字を掌握するとともに、来年度の施策に対しても意見を言う立場にあると思っています。株主ですから、経営的な視点に立って数字を常に把握していただいて、来年度の施策に反映していただきたいと思っています。

 ちなみに、来年度の社長人事の話を私も漏れ伝え聞いていますけれども、社長人事の所管は経営管理部かそれとも交通基盤部か、どちらですか。

○渡辺総務監
 天竜浜名湖鉄道の役員の人事につきましては、基本的には経営管理部が細部を把握しており、交通基盤部と調整しながら行っているところでございます。

○竹内委員
 人事の固有名詞に関しては経営管理部だと思いますけれども、今、県の職員の方が社長に就任しているのは承知しています。この体質を変えるあるいは新たな営業展開をするときに、民間の方と県の公務員の方といろいろあると思いますが、これをどうすべきだと経営管理部あるいは都市局地域交通課として思っているのか。あるいは総務監でも構いませんけれども、人事はどうあるのが最適だと思っているか教えてください。

○渡辺総務監
 天竜浜名湖鉄道幹部職員への派遣についての考え方でございますが、今、5番委員がおっしゃったとおり、代表取締役と常務取締役の2人を出しております。出している理由ですけれども、天竜浜名湖鉄道は輸送人数の減少により大変厳しい経営状況にあったというのが1点。また地域交通機関として県や沿線住民と緊密な連携が必要だったことから、県職員の派遣により経営体制を強化したいとの要請があって、出しているところでございます。
 また、平成23年8月の天竜川の川下り船転覆事故を受けまして、その対応も必要があったことから、同年10月から職員派遣を行ってきたところでございます。現時点で同社の役割の重要性は変わっていないと認識しておりますし、また同社の安全管理体制は確立されたと感じておりますが、経営状況は大変厳しいことから、職員の派遣につきましては現在も引き続き行っている状況でございます。
 今後ですが、同社からの要請の有無あるいは経営状況を総合的に勘案して検討してまいりたいと考えております。
 
○竹内委員
 民間のほうがすぐれている部分と県の職員の方がすぐれている部分があり、どちらがいいというわけではないと思いますので、ぜひよく現場の意見、代表取締役あるいは常務取締役の御意見を聞きながら判断して頑張っていただくことを期待しております。

 次に、常任委員会も4回目ですので、やはり野球場のことは聞かないといけないと思ってお尋ねします。
 まず、今6番委員からもお話がありましたけれど、平成29年2月8日の第10回浜松市議会大型スポーツ施設調査特別委員会の件をお尋ねします。
 よく行っていただいたと私は感謝しています。会議録を読んだり、我々の建設委員会の場で議論されたことを書面だけを見て浜松市議会が特別委員会を運営されるよりも、交通基盤部理事(高次都市機能担当)初め職員の方々の生の意見を聞くことで、浜松市議会の方々に、賛成、反対は別として理解が進んでいることは本当に感謝しています。
 その中で何点かお尋ねしたいのですが、まず濱田公園緑地課長が野球場と避難デッキのことを発言しています。ちょっと読みます。海岸から逃げてくるもしくはこの公園を海岸の防潮堤と連携した使い方をする中で避難デッキと言いますか橋梁を設けておりますと書いてあります。
 よくわからないのですが、あの防潮堤はどのぐらいの負荷までかけられる構造になっているのか、河川海岸整備課長、教えてください。

○中野河川海岸整備課長
 防潮堤の耐力でございますが、防潮堤の設計に当たりましては、中にはCSGという芯材を入れて、その外側は一般的には発生土砂で盛り土する構造になっており、主たる目的である津波に対して、もつかもたないか、安定か安定でないかという計算はしております。
 その防潮堤に異なる外力というか重力というか重さのものをかける計算までは、今現在の防潮堤ではしていません。

○竹内委員
 私もそう思っていました。遠い昔に、本会議場で川勝知事のデッキをつくって云々という話を聞いたことがあります。
 そこで濱田公園緑地課長に聞きますけれども、防潮堤を起点にすると、防潮堤から何メートルぐらいで野球場のどの辺にそのデッキが届くようなつくりになっているのか教えてください。

○M田公園緑地課長
 基本構想の中で歩道橋を想定した記述がございます。それが私が特別委員会で言及をしたところでございます。
 この前現場も見ていただいたとおり、今、野球場の位置としては篠原地区の東側25ヘクタールの中で北側を想定しております。防潮堤からの距離としては約400メートルの距離があると考えております。
 また、防潮堤から野球場への取りつけの位置でございますけれども、これは津波からの避難ルートですので高さを余り下げないで、野球場のある程度の高さの位置に取りつけようと基本構想の中では計画したところでございます。

○竹内委員
 風も強いと思いましたのでなかなか渡ると怖そうなイメージです。もしつくるなら防潮堤を壊さないようにつくっていただければと思います。

 それから、ちょっと読み上げますが、増田交通基盤部理事が浜松市議会の方々と意見交換をする中で、仮に市議会で篠原地区への野球場整備がもし否定され、市民からもコンセンサスが得られないとなれば、確かに事業を県が強引に進めていくことは考えられないので、一旦この篠原地区での構想はゼロベースに戻るのかなと思っていますとありますけれど、これは発言のとおりかどうか、まずはお尋ねします。

○増田交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 もし浜松市議会で否定あるいは浜松市民のコンセンサスが得られなかった場合に、県としては現状では市民のコンセンサスが得られるのを待っている段階であると外に向かってもお話ししているものですから、そういう意味で市議会なり市民のコンセンサスが得られないのでは、強引にこの事業を進める予定はないと発言させていただきました。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 そこで改めてお尋ねしますけれど、まず市民のコンセンサスが得られないあるいは得られたと、それはどこをもって判断をすればいいのかお答えください。

○増田交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 今回、本会議でも答弁がありました。今、浜松市の特別委員会が議論中でして、それで答えが出て浜松市議会全体として篠原地区に野球場をという流れができると、市は用地の調査予算を出す。昨年2月に浜松市議会でもこれは修正されたわけですが、土地の調査の予算を計上してくるだろうと。恐らくこの市の判断は、おおむね市議会ないし市民のコンセンサスが得られた段階で、この予算計上をすると想定しております。
 私どもは、浜松市民のコンセンサスを100%全員がという意味ではとっておりませんが、大方市議会の了解が得られて、市がその予算を出せる状況になって、いわゆる市民のコンセンサスが得られたと判断したいと考えているところでございます。

○竹内委員
 先ほどのくだりの後には、そういう意味でもし市議会の皆さんあるいは市民のコンセンサスが得られないことになれば、県として強引に推し進めることはできないものと考えているとおっしゃっています。日本語ですから細かいことを突くわけじゃないですけれど、市議会の皆さん、あるいは市民のコンセンサスというのは並列ですよ。
 実は今、浜松市には篠原への野球場の構想に対して万を超す反対の署名が集まっています。私が承知しているだけでも万を超しています。一般的に、そこに住む地域の人たちが、静岡県の政令市である浜松市の市民が、県がつくってくれるのにそれに反対が1万を超すというのは異常です。まだまだ一生懸命集めてらっしゃる方がいるとも聞いていますけれども、そういう動きがありますからそれをまず承知をしておいてください。

 それからこの間、我が会派の相坂建設委員会委員長が本会議場で質問されていますけれども、そこで村松交通基盤部長が答弁しています。これをもう一回確認したいのですが、土地利用が停滞傾向にある県下の沿岸都市部のリノベーションモデルになると考えておりますと。私、浜松市中区で、どちらかというと沿岸部とも天竜区とも違って都市部に住んでいると思っているんです。そういうイメージの中で、浜松市の都市部にとってのリノベーションモデル、都市部のリノベーションモデルとは、この野球場をつくることで何がどう変わるのかお答えください。

○M田公園緑地課長
 県の取り組みの、内陸フロンティアを拓く取り組みの中の1つとして、沿岸都市部のリノベーションという記述がございます。浜松市には沿岸部があり都市部がありますが、静岡県の都市部は沿岸部につながっております。焼津市などもその1つでございまして、内陸に対して沿岸都市部という言葉を用いております。前回の委員会でも、ここは沿岸部でありますけれどもとお答えしましたけれども、1つの言葉として沿岸都市部のリノベーションという言葉を使ったところでございます。

○竹内委員
 前回も私が聞いたのでわかっているんですけれども、私が住む浜松市中区の都市部に住む人たちに、県が言う都市部のリノベーションモデルについて私が聞かれたときは、浜松市中区の県民に対して私はどう説明すればいいのですか。

○M田公園緑地課長
 住むところによりますけれども、沿岸部も浜松市の一部でございますし、村松交通基盤部長の答弁にもございますように停滞している土地利用ということもございますので、それを公園利用も含めて活性化し、それが振興策になることを捉えて沿岸都市部のリノベーションとお答えしております。
 
○竹内委員
 私の理解が下手なのか日本語の表現が悪いのかよくわかりませんが、私が聞きたいのは、都市部に住んでいる人たちにとり都市部のリノベーションモデルとは何ですかと聞いているんです。

○増田交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 沿岸都市部の対語が、内陸フロンティアを拓く取り組みの中では内陸高台部ということで、決して、いわゆる浜松市の駅周辺都市を指しているわけではなく、沿岸都市部すなわち静岡県の都市はほとんど沿岸部に位置していますが、この間の三・一一の震災以降非常に津波が心配されており、沿岸部についてはなかなか土地利用が進んでいない状況なので、このように公園あるいは野球場という都市施設をつくってにぎわいを置くことがリノベーションのモデルであると説明させていただいているところであります。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 内陸フロンティアとも書いてありませんので、私の理解が足りないのかもしれませんけれども、少なくとも浜松市の中区に住んでいる人は、都市部のリノベーションにはならないと思っていますから、御承知ください。

 それから、村松交通基盤部長の答弁の中で、今、増田交通基盤部理事も言いましたけれど、県といたしましては浜松市が早期に方向性を固め、ここまではいいのですが、篠原地区の用地調査費を予算計上した段階で市民の合意形成が図られたと判断し、県議会にも提言した上で基本計画策定に係る予算を計上するという答弁を最後にされています。知事は議案を上程することはできますけれども、議決は議会側にあります。この表現だと、上程をした段階で県は基本計画案を県議会に予算計上する、策定に係る予算を計上するとなっていますが、これはどちらですか。計上した段階ですか議決を得た段階ですか、お答えください。

○宮尾都市局長
 予算計上の関係でございますけれども、ちょうど1年前、基本計画に係る予算を計上させていただき、その計上の仕方に対しまして、県議会からさまざまな御意見をいただいております。我々はそれをしっかり受けとめているつもりでおります。
 今後浜松市の方向性が定まった時点、当然予算計上する前の段階で、我々はずっとお話をしているつもりでおります。どういう形で浜松市が最終的に予算計上するかという話もあろうかと思いますが、その時点から我々もいち早くお話をお伺いし、それにつき県議会の皆様、それから県民の皆様に丁寧に御説明した上で、県の予算の計上の仕方も考えていきたいと考えております。

○竹内委員
 県の当局側は市の当局とどういうお話をされてもそれは自由ですから、どうぞやっていただければと思っていますけれど、県の当局の方が市議会と調整をとることは私はできないと思っています、少なくとも。市民の合意が図られたと判断をするのは、それは議会の議決を得るときではないのか、改めてお尋ねします。

○宮尾都市局長
 最終的には、議会の皆様の議決をいただいた上でというお話になろうかと思います。

○竹内委員
 そうするとこの答弁は計上した段階ではなくて、計上して市議会が議決を得た段階という意味でよろしいのか、改めてお聞きします。

○宮尾都市局長
 どのような状況になるか、まだはかり知れませんけれども、もちろん市の議決の話も同じように1年前の2月に修正という形になってございます。次回計上する場合には、恐らくかなりの話を皆さんとさせていただいた中で進めていくことになります。市当局と県当局とでお話を進めた中で、諮っていきたいと考えております。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 今、宮尾都市局長がおっしゃるように、1年前のことがあるものですから、やっぱり丁寧にやっていただければと思っています。長い県政の歴史の中で当局側が出した予算に関して修正をかけたことは昨年までなかったわけですから、同じことをやると同じ結果になると私は思っています。先ほどの署名運動のことも含めて、1年間あったわけですから、一回決めたからもうしゃにむに前へ進むのではなくて、市民感情等をよく理解した上でお話を進めていってもいいのではないかと思っています。ボールは浜松市、市議会に投げられていると言えば投げられていますけれども、県としてこの時間を活用して、県がつくる野球場はあそこの地で本当にいいのかどうかを、もう一回立ちどまって考える時期であってもいいのかなという気はします。あまり拙速にやるとあまりいい結果は出ないのかなという気がしますので、多分人事異動でかわられる方がいっぱいいると思いますし、その点を踏まえて来年度を迎えていただくことを期待して質問を終わります。

○村松交通基盤部長
 5番委員の質問が終わってしまってからこんなことを言うのも何でございますが、今、宮尾都市局長から予算を浜松市議会に計上した段階か議決の段階かという話がございました。この前私が答弁したときは文字のとおりでございまして、市が予算計上をした段階でと考えております。
 合わせて、県議会の皆さんの御了解をいただかなくてはいけませんので、先ほど5番委員が話してくださったように県議会の皆さんの了解も得ながら、浜松市のその予算計上の状況も見ながら考え合わせて、県の予算をどう上げていくかしっかり判断していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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