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委員会会議録

質問文書

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令和2年11月新型ウイルス等感染症対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 節子 議員
質疑・質問日:11/26/2020
会派名:日本共産党静岡県議会議員団


○鈴木(節)委員
 何かこう新しい感覚というか、なかなか聞くことのできないお話を聞けて、大変ありがとうございました。
 どうしても、コロナと教育ということでは公立高校のことが主になってしまうんですけれども、お聞きしたいのは、学校の授業は公立、私学にかかわらず、子供さんたちが一緒の同じ教室の中にいて、人の意見を聞いて自分の意見もそれでいろいろ変わっていくというか、ディスカッションすることで、いろいろ他人の意見を聞いてなるほどと、そういう思想形成というか、それも授業の一環だと思うんです。
 オンラインでそれができないとは言いませんけれども、やはりその生の感覚で人の顔を見ながら話を聞くというか、画面を通してではなくて、生の感覚で人の意見を聞くという意味での集団討議、切磋琢磨、ディスカッションというか、その辺はどのようにお考えでしょうか。

○星野明宏参考人
 ありがとうございます。
 本当に生のほうが絶対にいいと思います。ところが、今の30人、40人のクラスの中で、果たして本当に効率的なディスカッションが可能かどうか。今、このメンバーの人数でフリーディスカッションしたときに、ひょっとしたら、私は1回ぐらいしか出番がないかもしれないですね。本当は6人ぐらいの小グループで分かれてやったほうがいいとかですね。それはリアルな場はすごくやりやすいと思います。ところが、今の教育界では、まだまだそういったPBLという、アクティブラーニングと言われるものなんですけれども、まだまだ一斉の中でチョーク・アンド・トークの延長で人の意見を聞いているので、結局、しゃべっていない子がほとんどだったりするわけですね。だから、今後、恐らく教育が変わっていくのは、一斉授業でのティーチングをオンラインとかでやって、ディスカッションベースは6人とか15人とかで授業をやる。その分、先生はたくさんつく、たまに入れ替えてやる。そういう時代が、もう来年、再来年はそういうことをやる学校が増えてくると思います。そうすると、すごくリアルのほうがオンラインよりもいいと思います。
 先ほども申し上げましたけれども、オンラインでもそういうツールはあってできるんですけれども、やはり熱の部分だとか、特に未来のことを語るときとか、表情とか、行間の部分というのは、やはりリアルでなくては駄目ですので、逆に言うと、オンラインで全部できるかではなくて、オンラインではこれができる、オンラインでできないことを、リアルなところで全部やろうと。逆の発想に今、なりつつあるというのが正直なところですね。オンラインでやれるならやっておこうよと。だからこそ、リアルでしかできないことは、とことんリアルのときにやろうよという時代に変わっていくと思います。東京の学校はもう通えるのに半分わざとオンラインにして、半分はそういうディスカッションをする日という学校も出てきています。委員のおっしゃるとおり、本当に生のほうが絶対にいいものもありますので、それが分かったのも今回、オンラインをやったから分かったことなんですね。オンラインをやっていない人にとっては、仮説でしかない、感覚でしかないということです。やはりリアルのほうがすごくやりやすいと思います。

○鈴木(節)委員
 ありがとうございます。
 聖光学院は中高なので子供さんたちが対象ですけれども、大学生の話を聞きますと、オンライン授業がいまだに続いていて、対面がないので、高い学費を払って、オンライン授業かと。大体学生さんは1人で下宿して、家族がいない。独りぼっちで部屋の中でずっと画面だけ見ているということなので、コミュニケーションもないし、家族もいないので、やはり孤立感というのが強いと思うんですが、こちらは中高だし、家族が一緒にいますので孤立はないし、分からないことがあれば家族に聞くこともできますが、だから大学生とは違う条件がありますけれども、やはり授業料をこれだけ払ってもいまだにオンラインなのかという、親御さんの御意見はないんでしょうか。

○星野明宏参考人
 はい、ありがとうございます。
 先ほどと重複するんですけれども、実は中高生でも孤立化はあって、共働きだと結局いないんですね、昼間。1人でずっとやっている。
 大学に関しては、私はこれもあくまで仮説なんですけれども、お金を返せって言っているのは、2つ理由があると思っています。
 1つは、ちゃんとした、いわゆる学びのところでお金を払っている人ですね。だったらいいんですけれども、単純にキャンパスライフ全体で大学生になったんだと。そういう意味では、ちょっとのんびりした日本の大学生の発想だと損しているという感覚になると思うんです。一方で、世界には今、ハーバード大学を蹴っていくオンラインの大学、ミネルバ大学というのがあるんですよ。それはもう物すごく倍率が高い。それは全部オンライン授業です。哲学も教養も、専門のことも全部オンラインでできる。教授は10分しかしゃべっちゃ駄目なんですよ。あとの80分は多国籍の人がずっとディスカッションです。彼らは世界7カ国ある拠点に寮がありまして、そこに2年ごとに住むんです。アジアではソウルにもありますし、台北にもありますし、インドにもありますし、あとブエノスアイレス、ドイツ、サンフランシスコ、もう1個、ロンドンですね。自分で選んでその地域に住むんです。何をやるかというと、講義はオンラインで受けて、それ以外はその寮に住んだ多国籍の仲間と、その地域の社会構造の課題解決にいそしむ、そういう大学があるんです。私、昨日も知事の諮問委員会で言ったのは、静岡県にそれを誘致するぐらいの気概を持ってほしいと。聞いたら、何で日本にないのって言ったら、日本では誰もエントリーしなかったからということなんですね。何でそれをお話ししたかというと、つまり、さっきのキャンパスライフができていないからお金を返せという生徒と、あとはちゃんとディスカッションしたり、ディベートしたくて大学に入ったんだから、それができないならその分のお金を返せよと、これも2つ分かれると思うんですね、ニーズとしては。そこもしっかり整理しなければいけないところ。でもメディアはそれを一緒くたにして伝えてしまうので、結局、ゴシップネタみたいになっているんですけれども、そこは感じます。図書館が使えないからお金を返せみたいな、すごい極論的なことになっているんです。
 なので、大学生に関しては、私だったら、いわゆる少人数のディベートとかアクティブラーニングに関しては開放するべきだと思います。校舎もですね。それに関しては、健康観察をやってですね。ただし、大学生にも負荷をかけるために、この期間は外出するなとか、そういう制約があっていいと思います。
 運動部がどんどん練習してずるいっていうんですけれども、彼らは寮に閉じ込めています。だからできている。我慢するところは我慢しているというところは感じます。

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