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委員会会議録

委員会補足文書

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平成29年10月農林水産・観光交流特別委員会
静岡県温室農業協同組合 代表理事組合長 鈴木和雄氏、静岡県温室農業協同組合 副組合長 山岡正和氏 【 意見陳述 】 発言日: 10/06/2017 会派名:


○鈴木和雄氏
 きょうは、貴重な時間を我々温室農協の役員ですけども、お呼びいただきまして、こういう貴重な時間を設けていただきまして、まことにありがとうございます。
 まず、せっかくこういうときですので、中にはメロンに非常に詳しい方もいらっしゃると思いますが、この冊子を分けさせていただいて、このなるほど講座っていう、この3ページをお開きください。メロンの歴史といいましょうか、これを説明させてもらいたいと思います。
 まずメロンは、原産地はアフリカのニジェール河のほとりだということを聞いております。私自身死ぬまでに1度その原産地を見たいなと、こんなふうな思いもしております。
 そこから中東へ渡って、ヨーロッパ方面へ行ったのがメロン、中東からこの中国経由で日本へ来たのがマクワウリだと、そんなお話があります。
 それで我々が今、温室農協が栽培しているメロンは、アールス・フェボリットという品種なんですが、これはイギリスのラドナー伯爵という方が品種改良されて、現在に至っておるということで、非常にこの高貴なムスクといいましょうか、非常にこの香りのいいメロンということで、進んできております。
 また、ある人に言わせれば、その明治の初期に、日本が議会制度をどのような議会制度でいくかというときに、アメリカとかロシアとかドイツとか、いろんなところへ行ったと。それで、イギリスの議会制度を導入したということで、その当時の貴族が庭園でメロンをつくっておったということで、我々日本人は、メロンは高貴なもんだということを洗脳されてて、我々は非常にその恩恵に浴しているというのが現状でございます。
 次に11ページをお開きください。
 メロンの一生ということで、メロンは種をまいて、100日で収穫できます。この11ページの上のほうに種が白い芽を、根っこを出しておるんですが、我々はこういう状態にするには、35度ぐらいの部屋へ、24時間入れとくとこのような状態になります。それで、この写真の右側にこの苗ですけど、苗の期間が25日間、あと、大きな温室へ定植しまして、雌花が咲くまでに25日、雌花を交配してから50日ということで、全部で100日かかるんですけれども、そのうちの75日が温室にかかるということです。
 私たちのメロンですけども、年間普通の温室のメロン農家は、1つの部屋で4.5作とります。
 組合員ですけど、今、450名ぐらい。そこで、後ほど出てきますけども、経営面積が全部で――栽培面積ですけど――15万坪なんですけども、それを450人で割ると333坪になります。
 温室農協の概要、この3ページの右の下のほうに数字が出ておりますけども、4.5作掛けると、1500坪、5反ぐらいの栽培面積になるんですけども、ここ2年ぐらい前から、パワーアップ事業等、農水省の関係で出ておるんですけども、我々実は非常に栽培面積が小さいもんですから、非常にその国の補助金の網にかかりにくい。県の行政の方とか、地元のその普及所等の担当者の方に、ぜひその国の補助金の網にかかるような規模でメロン栽培をしてくださいと言われますけども、なかなかそこまで手を広げられないというか、そういう状態でございます。
 小冊子のこの冊子の9ページを見ていただくと、この写真に温室の中の写真が左の上に、9ページに載っておるんですが、こういう状態でつくっておるんですけども。このベッドの断面図は、右側、10ページの上のほうに載ってる、こんな感じで断面図になっておるんですけども。要は隔離ベッドということで、ほぼ毎日のように水をかけないと、できないという、管理しないとだめですよという状態で。ほかの産地のつくり方といいますと、この右側のその図面のように、水田が多いんですけども、水田に直接こう植えてあるということで、管理は楽ですが、私に言うのもおかしいんですが、問題があるというか、静岡の温室メロンにおいては、隔離ベッドが絶対条件ということになっております。
 我々が栽培している温室は、冊子の7ページにメロン栽培専用の温室ということで、スリークォータが非常に多くなっております。4対3といいましょうか、非常にメロンはお日様が大好きというか、光が大好きなもので、いかにしてその光を取り込むかということで、もう、静岡県にメロンが入ってきて100年ぐらいになるんですけども、最初からこういう温室を木造でつくっておったということです。
 この8ページの下にフェンロー温室といいまして、今、こう非常にいろんな作物がつくられておりますけれども、メロン農家でも、我々450人中10名以下がこういう温室を導入しております。
 ただ、そんなこと言うと怒られますけども、ほどほどのメロンはできますけども、そのハイレベルな静岡県の温室メロンだっていうような、一歩上のメロンはなかなかできにくいということで、なかなかこのフェンロー温室を導入するという人が現在少ないです。そこらは品質が非常によいメロンをつくるには難しいかなと、こんな思いでいます。
 次、この温室農業協同組合の概況ということで、この冊子を使わせていただきます。
 現在、先ほども述べたように445名で温室農協を組織しております。
 支所が4つありまして、クラウンメロン支所、磐田支所、静南支所、浜松支所と、主に県西部、組合員は一番東の方は焼津の方がいまして、一番西は三ヶ日ですか、そこらまで広がっております。
 クラウンメロン支所は、クラウンというブランドで出荷しておりまして、あと3つの、磐田支所、静南支所、浜松支所は、3つ一緒になって、メロックス・アローマというブランドで出荷しております。
 機構等は図面に書いてあるとおりです。
 次に、温室農家ですけども、私も、私の父親が昭和35年ぐらいからメロンづくりを始めてくれたんですが、そのときに父親はお茶にしようか、メロンにしようかって迷ったという。メロンをやってくれてありがたかったなと思っております。
 当時、昭和35年ぐらいですと、農業近代化資金制度が始まりまして、そのおかげでメロン農家がふえたという状態でございます。その前まではどっちかというと、メロン農家は自己資金でやるもんですから、農家でも力のある、門が立ってるようなおうちじゃないとできなかったようです。
 それから、この冊子の5ページに、組合員数とその販売額の推移というのが出ておりますけども。組合員数が多かったときは、2,000人を超えたんですが、平成7年からの資料が載っておるんですけども、組合員の減少と売上がほぼ一緒に、同じような推移で動いてるというような感じでございます。ただここ数年前から、組合員の減少の仕方が減ってきたというか、その前までは年間30人、多いときには40人ぐらい退会された方がいたんですが、昨年は10人とか、非常にこう少なくなっておりまして、売上も、出荷量が前年対比96%で、売上は100.5%とか、辛うじて100%をクリアしているというのが現状です。それは、箱単価が少しよくなったと、そういう感じで進んできております。
 次、6ページですが、ここはメロックスユースの名簿をあえて載せさせていただきました。個人名が入っておりますけども、この人たちに、とにかく私たちはこの人たちに後を継いでもらわにゃいかんもんですから。ぜひ、ここの全てじゃないんですが、ここ5年ぐらい、ちょっと顕著になってきたのは、40歳前ぐらいの方が、勤めをやめて温室メロンを継いだという、入ってきてくれてるということで、この人たちを役員として何とかこう、夢のあるようなのにしていかにゃいかんというような感じでございます。
 その理由としましては、そのメロン、暖房用に非常にこうA重油等をつかうんですけども。どっちかというとここ何年か暖房費が割合安定してるということで、ことし45名の40歳以下がおるんですけども。市場などの関係者の話ですと、メロックスユースのこの45人という数字は、他の作物の産地を見回しても、非常に力強い数字ですよということで聞いております。またひとつよろしくお願いします。
 次の7ページですけど、現在の445人のその年齢構成ですが、上の表は各支所ごとの年齢の数字を人数を入れた数字でして、下の折れ線グラフは4支所を一括した年齢を入れてあります。特に私も68歳になろうとしておるんですが、我々のこの団塊の世代が非常に多くて、大体、私より10歳上の70歳、80歳になるかならんぐらいで大体後継者のいない方はやめていくという。今、組合として、組合員に言ってるのは、お母さんの力も大きなもんですから、パートさん等をうまく活用して、とにかく5年でも、6年でも、延命措置を図るような、そういうことを組合員に投げかけております。
 次の8ページですけど、これは、昨年10月でしたか、JAの静岡中央会が地域活性化応援プログラムという、こういう補助金の制度を提案していただきました。それで我々のこの温室農家が該当したのは、この表の下から3番目の野菜・花卉経営体応援事業ということで、事業費が5000万円の予算がつきまして、どんなのが適応になるかって聞いたら、炭酸ガスの発生器とか、蒸気消毒機とか、小型の温室の中で使う耕運機も該当ですよって、その金額の3割を補助してくれますっていう、最初は話でした。組合員に提案したら、この項目で応募金額が1億716万1000円ということで、5716万円オーバーしたということで。その我々、静岡県の施設園芸農家が補助金に飢えてるという、このもっと強く言いたいことでして。ほかの予算が余って、中央会にこっちへ流用してくださいよといっても、だめだというのが現状でした。
 最終的には補助率30%が、14%で、希望者には行きました。非常にありがたいなと思っております。
 次のページ、9ページですけど、実は私9月6日に静岡県農芸振興課が主催しました、野菜振興講演会というのが静岡でありましたもので出ました。そのとき、群馬の講師の方が講演してくれた資料の中の一部でして、これは、私が説明するよりも、農芸振興課の方が説明したほうがいいと思いますが、この10年間で群馬県が一番伸びましたよと。我が静岡県は残念ながらマイナスの十二、三%の位置にいますということを言ってるグラフだと思います。
 群馬の方を講師として呼んだのは、そこらにあるかなとは思っておりますけども、また詳しいことは私はあんまり今しゃべれませんので、こういう数字でございます。
 私、実は今、農林水産省の関係で、低コストモデル温室研究会というのに年数回出ておりまして、そこには、私と同じような立場の熊本、それとか茨城、栃木と、愛知とか、そういう方がちょうど来ておりまして。いろいろこうお話の中で、あなたの県の施設園芸に対するその補助金等のという話をお聞きしましたら、口頭ですけど、実際、うちは3割だよ、4割だよって、夢のような数字を聞いたもんですから。私たち静岡県におきましては、ほとんど出てない感じだったもんですから、ぜひ、静岡県においても、ほかの県がやってるような補助金を、施設園芸の建設費に対して出していただきたいと。長々といろんな説明しましたけども、端的に言えば、静岡県もとにかくほかの県もやってるその施設園芸に対しての補助金を出していただきたいと、こんな要望でございます。よろしくお願いします。以上です。

○山岡正和氏
 組合長が申し上げましたとおり、人数、規模はだんだん少なくなってさみしいところもあるわけですが、若い人たちもUターンしたり、また後を継いだりして、一生懸命頑張ってる人たちが大勢います。そういう人たちが、経営が安定するように、いろいろな御指導、御協力、御支援をお願いしたいと思います。きょうは本当にありがとうございます。

○鈴木(利)委員長
 どうもありがとうございました。
 以上で、鈴木様、山岡様からの説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。
 委員の方々にお願いいたします。質問はまとめてするのではなく、一問一答方式でお願いします。
 それでは、御質問・御意見等がありましたら、御発言願います。

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