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委員会会議録

質問文書

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平成25年8月富士山保全・活用特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:森 竹治郎 議員
質疑・質問日:08/05/2013
会派名:自民改革会議


○森委員
 時間の関係もありますので、3点ばかり一括して、手短にお話をしたいと思います。
 最初は、下山部長に決意のほどを語っていただいて、それは1つは、今回の富士山の文化遺産登録は私ども静岡県民にとって国の内外に誇るべきこと、まさに慶事だと思います。これは、やはりこれからの静岡県民に、県の行政に、長い間語り継いで、引き継いでいかなければいけないと思います。しかしながら、一方では、2月23日富士山の日を制定して、県知事は教育委員会、あるいは学校関係者に協力を要請しました。学校を休み、家庭で富士山のことについて語り合う。あるいはまた学校の現場の授業として取り上げていただきたいと。しかし、この知事の要請にもかかわらず、これに応えてくれた学校関係、教育関係は少なかった。これが現実ではないかと思います。こういうことを考えると、これから長い間、静岡県の子供たちにも語り継いでいくということを、どのように考えているのか、決意のほどをまずお聞かせ願いたいと思います。
 それから、もう1つ、8月2日、私ども県議会は国に、富士山の後世への継承を国民運動として取り組むよう求める意見書を全員一致で出しました。国においては、富士山を後世に引き継いでいくための取り組みを広く国民運動として展開していくよう強く要望する、こういう県議会の意見書です。これは、私たちも肝に銘じなければいけないと思います。県の当局においても、国に強く、これからも働きかけをしなければいけないと思いますけれども、この取り組みの決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。

 2つ目は三保松原、これは御存じのように、最初は、45キロ、海岸から富士山まで離れており、そしてまた、海岸の工作物に問題があるというような観点から、この構成資産からの辞退を求められたいきさつがある。そういういきさつの中で、知事をはじめ皆さん、とりわけ近藤前文化庁長官の非常に心強い、また熱心なロビー活動によって逆転して、登録を認められた。このことを考えると、2016年2月1日までに、管理と計画等を報告しなければいけない。
 私も、静岡から三保の海岸については、今までも養浜事業、あるいは侵食対策事業で現場を何回か見ております。交通基盤部が取り組んできたことについては、それなりの効果が出ていることは確かで、効果が出ているということは海岸の侵食をとめてきているし、また養浜の効果も出てきている。これがなければ、恐らくあの松林まで危機に瀕したことは間違いない。一方では、今回の指摘のように、これからも新たな観点から、この事業に取り組まなければいけない。検討委員会を設けてくれということ。これは答弁はいりませんが、ぜひこの検討委員会の中で、三保に長い間、生活をし、住んでおられる古老の意見などを聞いていただきたい。何よりも、あの海岸、そして海の地形は非常に複雑、海流の流れも複雑、これを生活の場で最も体験しているのは、あの盛んなシラスの地引、あるいは船曳の事業をやっている漁業者なのです。こういう漁業者の意見も、検討する中でぜひ聞いていいただければ、対応策がうまく出てくるものと思います。これは答弁は必要ありません。

 3つ目、今回の富士山の世界文化遺産登録を大きな期待を持って待ち望んでいたのが、長い間低迷している伊豆の観光関係者です。伊豆の観光関係者は、この登録を1つの機会に捉えて、大いに伊豆の観光振興につなげていきたいと、こういう期待を込めているわけです。これに対して、この説明資料によりますと、これから新たな商品づくりなどを取り組んでいきますと、こういうことですけれども、どのようなこの商品づくり、富士山遺産登録とあわせて、伊豆の観光をどのようにこれから取り組んでいくのか。これは、植田課長か掛澤課長に答弁を求めたいと思います。

○下山文化・観光部長
 富士山世界遺産登録を受けての決意ということでございます。
 今回の世界遺産委員会での審査、私は英語もよくわかりませんが、その実況中継といいますか、それを見ている中で感じ取ったことですが、1つは富士山という、世界の人が大切なものと言っていただける富士山というものが我々の郷土にあるということの誇り。それから、もう1つは、今、委員が御指摘のように、さまざまな外交の場で御努力があったわけですが、そういった努力について、各国の方々が日本の主張であるならば正しいのだろうという暖かいまなざしがあったということ。ともすると、何か国民としての誇りを忘れがちですが、日本国に対する暖かいまなざしがあったなということを語学がわからないながらにも強く感じることがありました。
 それから、もう1つは、登録をしてみて、少し時間を置いて落ちついたときに、まさにこの富士山の山体を含めて25の構成資産があるわけですが、それぞれの構成資産をもう100年、200年という単位ではなく、もっと長い歴史の中で守ってきてくださった方たちがいると、そうした人たちに対する感謝の気持ちを非常に強く持ったわけであります。そういったことも踏まえたときに、富士山というものが、まさに地域の、あるいは日本の文化をはぐくんできたと、地域の、あるいは国の誇りであるということを強く感じたわけであります。
 今、議員が御指摘のとおり、こういうことを後世に語り継いでいくという取り組みについては、これまでも我々としては一生懸命にやってきたつもりですが、今、この富士山を守ろうというこの機運、非常に強くなっているときですので、また心を新たにして、そういった取り組みを進めてまいりたいと思います。
 また、この富士山を後世に引き継ぐ国民運動ということでございますが、まず行政としての責任があろうかと思います。富士山をあって当たり前、世界遺産であって当たり前ということではなくて、世界遺産としてきちっと守っていくということについては、まずは行政がその責任をきちんと果たしていくべきだろうと思います。そのために、全庁一丸となって、あるいは山梨県とも一体となって進めてまいりたいと思います。
 しかしながら、行政だけではできるものではございません。今回、登録に向けて国民的な大きな応援があったということが私たちは大変心強かったわけですが、守っていくと、富士山を後世に継承していくという取り組みにつきましても、国民の皆様のお力をいただくということは非常に重要かと思います。登山者のみならず、国民全体の応援をいただくということが重要かと思います。そういう意味では、先ほども答弁いたしましたが、ふるさと富士というようなことで、富士山と同じような、富士山に対して我々が大切に思う、同じような気持ちをそれぞれの地域で持っている方たちも多くいらっしゃると、そういう方たちの応援もいただきながら、また行政の責務を果たしながら、富士山を後世に向けてきちっと守っていきたいと、そのように考えております。

○掛澤観光振興課長
 富士山世界文化遺産の登録を契機にした伊豆の観光振興でございます。
 富士山世界文化遺産登録については、本県の観光の魅力を国内外の方々に知っていただいて、来訪に結びつける大きなチャンスだと考えております。富士山、それとその構成資産はもとより、それ以外にも、本県には美しい自然景観、豊富な温泉、多彩な食、歴史が刻まれた文化遺産など、さまざまな観光資源がございます。特に、伊豆半島は本県の重要な観光ブランドでございますので、これから県内全域を富士の国、富士の国が全域が観光地ということで見立てまして、県内の周遊観光を詰めまして、4月、駿河湾フェリーも富士山号という形で中部から伊豆半島まで結ばれましたし、駿河湾フェリーとか、あとNEXCO中日本の新東名等で協調しまして周遊型の商品、あるいは山梨県と連携しまして、いろいろ新型商品をつくって、国内外に伊豆への誘客に励んでいきたいと思います。さらに、伊豆半島は伊豆地域全体が一つということで、これから今進めております伊豆観光圏、ジオパーク構想を固めまして、さまざまな形で伊豆半島の振興を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

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