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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年10月過疎・中山間地域振興特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:蓮池 章平 議員
質疑・質問日:10/25/2010
会派名:公明党静岡県議団


○蓮池委員
 山田さん、加藤さん御夫妻にお伺いします。
最初からこの佐久間にはいらっしゃらなかったわけですけど、来る前と、来て実際に住んでみて、前の生活と大分違われるところがあると思うんですね。昔から佐久間に住んでおられる方はそれが当たり前のことでも、初めて来て住むとこれはなかなかということ。先ほどあちこちへの移動手段の問題がちょっと出ましたけれども、それ以外で御苦労されているというか、ここはもうちょっと便利になるといいなというようなところがあったら教えていただけませんか。

○山田修平氏
 便利なということではないですがね、今住んでいるところは一番山の手なんですよ。奥のほうなんですよね。それで、林道を通って行くんですけれども、山林の崩壊というか、崩落ですね。それが何かこっちへ来てみたら、遠目で見るのと、実際山の中へ入って見るのとでえらい違いで、スギの木が余り管理されていなくて、非常に荒廃して、山の露出が激しいんですよね。ちょっと雨なんか降ると、すぐ人の頭ぐらいの石が落ちてくるというのは日常茶飯事で、先日も2メートルぐらいの岩が山から落ちてきて、林道のちょっと手前でとまった状態になったことがありました。そういうのが、こっちへ来てみると、やっぱりすごい恐怖心を感じますね。その辺を事故が起きる前にもうちょっと山の中を見てもらって、それで危険なところをチェックしてほしいです。何かやってほしいというよりもチェックして、そういう状況を見てほしいなということが1つあります。
 あと、その荒廃と関係あるのかもしれないですけど、やっぱり動物がもう日常茶飯事に家の前まで入ってくるんですよね。それで、農作物の生産意欲がだんだんなくなるような感じなんですよね。やってもやっても、収穫寸前でみんな持っていかれちゃうというか。ですから、それに対する抜本的な対策を考えてほしいなと思うんですよね。やっぱり、個人個人じゃちょっと無理なんで、地域として何かやれるようなことを考えてほしいということもあります。とりあえず、今の希望というか、感じているのはその辺ですね。

○加藤久仁雄氏
 うちのほうは便利というか、国道端に住んでいるものですから。皆さんも親切で、玄関もかぎをかけないような状態の地域ですので、安心して住んでいられるんです。
 あと、福祉バスというのは、私は大変いいなと思って、この地を選んだ理由の1つなんです。今は2人とも車が運転できますけど、老後年をとって車に乗れなくなっても、そういう福祉バスが通っていたら、乗れば病院へ連れて行ってくれるということで、これが気に入ってこの地を選んだ理由の1つです。

○蓮池委員
 動物の被害というと、何が一番出ますか。猿ですか、イノシシですか。

○山田修平氏
 すべてですね。ハクビシンみたいな小動物から、あとはタヌキ、シカ、猿。あと、スズメバチなんかも巣をつくりますし。ことしは野ネズミが多くて、もう大変ですね。畑に穴あけるし、品物をかじっちゃうしということで。

○蓮池委員
 NPOの和田さんにお伺いします。
先ほど話に出ましたが、合併についての評価は今の時点でどうでしょうか。「よかった」か、「悪かった」か。なかなか難しい部分があると思うんですが。

○和田光弘氏
 今のところは、よかったと思っています。

○蓮池委員
 このNPOの立ち上げの時に、市もしくは町からの財産の移譲というか、そういったものは何かあったんですか。

○和田光弘氏
 ありました。基本財産としまして、1億円の現金を用意していただきました。それから、設立から向こう3年間ぐらいは運営資金も要るだろうということで、年間500万、合計1500万ですね。合計1億1500万円のお金をいただきました。それから始まったわけです。それはなるべく手をつけずという形で、使わせていただいたものは、有償運送事業の車の関係。それから、2年ほどたちまして「いどばた」の開設の関係。そういうものに使わせていただいたものですから、基本的な財産は8500万円です。
 ただ、御存じのように、定期預金は本当にわずかしか金利がつきませんので、何かいい方法はないかということがあります。株をやったり、証券をやったりするとお金にならんかなとか。国債を買ったり市債を買って、利息がそれでも100万円ぐらいつけばなと思ったんですが、やっぱり証券会社を通したりすると25、6万円手数料というのがかかるわけですね。それですと、そう定期預金と変わらないと。何かいいものはないかと考えておりますが。
 ただ、やっぱり設立したいきさつが、先ほどちょっとお話ししたように、行政、議員さんのほうから「こういうものをつくったらどうか」と上から言われました。NPOをつくるにはまず自治会長さんからということでしたが、田舎なものですから抵抗がありまして、議員から言われて面白くないということもあって、「そんなのどうもならん」と。そういうふうなことで始まったものですから、いまだにそういう反対の気持ちがあると思います。「あいつら好き勝手に使って、1億も持ってみんなで分けているんじゃないか」とか、「管理できるのか」とか厳しく言う人もおりますけれども、そういう人はそう多くはないです。今、やっと理解していただいているところです。

○蓮池委員
 NPOとしての収益は何でしょうか。皆さんの人件費はどこから出ているのでしょうか。

○和田光弘氏
 収益事業というのは、本来はやるつもりじゃなかったんですが、女性がやっている「いどばた」ね。それで少しぐらい収入を上げるということと、それからいろんな会議をする市からの委託事業や、そういうのをなるべく受けていきたいということ。事務局の給料については、今、会費として年間1,200円、月に100円程度を1世帯からもらっていますので、それが大抵女性の人件費になっています。事務局長の人件費などは、ここの「佐久間歴史と民話の郷会館」の委託管理事務を受けていまして、その中から賄っております。

○蓮池委員
 あと、この佐久間の世帯の皆さんへの情報伝達というのは、どういうふうにやっているんですか。

○和田光弘氏
 当初、設立のときに、区長さんのほうにお願いしていろいろやってもらおうと思ったんです。会費を年間1,200円でも集めるにしても。しかし、区長さんのお仕事の業務というのは、集金業務などすごい多いですね。お寺のお金だのお祭りのお金だの、そういう集金業務がすごい多くて、そこへまたNPOの集金をプラスして負担をかけることいやだったということがあります。とにかく、「自分らの会だから自分らで集めよう」ということでやっていて、もう7年になりますけど、各地域の集金してくれる人はほとんど変わっておりません。とても高齢で集められないという人もおりますが、大体、担当が決まっております。その方々にお願いしますと、1カ月ぐらいで全部集まってまいります。そういう形で集めています。

○蓮池委員
 自治会の組織は、自治会の組織としてあるんですね。

○和田光弘氏
 はい。自治会には自治会があります。
やっぱり両方の会員にならないとなりませんので、お手元に配付している、こういうNPO新聞による広報を通じて――これは編集委員の人がやっているんですが――情報を出している。これを年4回、それから臨時として1回、全部で5回ぐらい出しております。この費用で40万ぐらいかかりますけど、こういうことでやっております。
 それから、イベントのあるときには、区長さんを通じて有線放送だけお願いすると、そういうことでやっております。

○蓮池委員
 ほかのことで何か連携というのは、ありますか。

○和田光弘氏
 そうですね、自治会長さんからもそう苦情とか何かは来ません。自治会長自体も、NPOを設立した時の自治会長さんがかなり大勢なんですよ。そのときには、議員の方も設立委員の中に入っていただいて、自治会が主になってやったんですが、やっぱり議員さんが抜けると――そう言っちゃ申しわけないですが抜けていくんですね。そういう中で、当時、自治会長さんをやっていた人たちが、今、すごいそのままずっと変わらずやっていただいています。
 
○蓮池委員
 最後にもう1つ。大分高齢化ですけど、介護にかかる事業所、それからそのサービスは今どんな状況にありますか。

○和田光弘氏
 介護については、やっぱり田舎なもんですから。
社会福祉協議会がありますが、その人たちにもNPOの中に入ってもらってやろうと思うんですが、何かその人たちから言わせると「NPOに全部とられてしまう」という、そういう気持ちがあるんですね。
 それから商工会の人ですね。商工会から配達とか商品開発も一緒にやろうということで、商工会もこのメンバーに入っています。
 そういうことで、福祉の団体にすべて呼びかけてやったんですが、その人たちが何か自分の領分を侵されてしまうと思ってしまう。そういうことから、福祉の関係についてやっているのは、今、敬老会だけなんです。あとは、お医者さんにお願いして、その時々の健康のお話――「風邪が流行ればこういうことで予防せないかん」とか、そういう話を年3回から4回、講演いただいています。それ以外の配達とかそういうのもやりたいんですが、やっぱり社協の領分を荒らしてしまうと申しわけないものですから、僕らのほうから「ここをやりましょうという」ということは一切言いません。

○三ッ谷委員長
 副区長さん、申しわけありませんが御当地は政令市です。意見は我々は持ち帰りますが、先ほど、山田さんから出されたような民有林の雨による石ころ、もしくは土砂あるいは間伐材の関係で怖いというお話がありました。あわせて県もいろいろやっているんですが、野性動物対策の件。これらの山田さんのお話に対して、区として何かお話があれば簡単で結構ですがお願いします。

○野中天竜区副区長
 先ほどの2メートルほどの大きさの落石の件は速やかに処理しましたが、林地の崩壊というのは、この地区では頻繁に起こっていることはやっぱり事実です。その対策は十分ではないんですが、少しずつやっているのが現状です。野生動物の被害についても、これも近年、新聞報道などであそこにクマが出るとか、そういうようなこともありますけれども、実際にお話のようにハクビシンであるとか猿やイノシシ、これらの被害というのは相当大きなものがあると思うんです。市のほうも、実際に対策はとっているんですが、なかなか十分とはいえない状況なので、これにつきましては積極的にやってきたいと。林地崩壊等についても、パトロールも含めてしっかりやっていかなければいけないというふうに思っていますので、よろしくお願いします。

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