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委員会会議録

質問文書

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平成27年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:03/03/2015
会派名:ふじのくに県議団


○曳田委員
 それでは、分割質問方式で5点ほどお願いします。
 まず、建設委員会説明資料51ページの東駿河湾環状道路西側区間の今後の見込みについてお伺いします。
 伊豆縦貫自動車道の一部を構成する東駿河湾環状道路が昨年、三島市から函南町まで開通しました。それによって東名、新東名から環状道路に沿って伊豆半島中央部の伊豆市までは渋滞緩和による定時制確保等の直接的な効果が見えます。
 特に、観光客も非常にふえて間接的な効果も着実に広がりを見せていると思っています。
 しかし一方、西側地域の国道1号は依然として慢性的な渋滞が発生しています。
 東駿河湾環状道路の沼津岡宮インターチェンジから西側の沼津市原までの区間は昭和62年に東側区間と一体的に都市計画道路東駿河湾環状線として都市計画決定されており、西側区間についても一刻も早い整備が必要と考えられますと。
 そういう中で先月25日に全体区間7.9キロメートルのうち、沼津岡宮インターチェンジから愛鷹までの約2.6キロメートルについて、国は来年度、新規事業採択時評価手続に着手したということでした。
 我々は、本当に早期完成を望んでいるわけですけれども、今後の見込みはどうでしょうか。それについてお伺いいたします。

○井ノ口道路企画課長
 東駿河湾環状道路西側区間の7.9キロメートルについてでございます。
 このうちの2.6キロメートル区間について先月25日に新規事業採択時評価手続に着手したと発表されました。そして昨日、社会資本整備審議会の道路分科会の中部地方小委員会にかけられました。今後は3月中に本省の事業評価部会に諮られ、今月末には評価結果の公表になっていくものと思われます。今はまだ候補箇所ということになっているわけですが、来年度の当初予算の内示のころに新規事業化が決定していくものと思われます。
 その後、測量設計、用地取得が始まりまして、工事が着手されてから、今までの例を見ましても、おおむね10年ぐらいかけてこの区間が完成するものと思われます。
 私どもとしましては、まだ残りの区間がございますので、そちらについても早期着手できるように今後とも国に働きかけていきたいと思っております。以上です。

○曳田委員
 ぜひ、早期の実現をお願いしたいと思います。
 次に、建設委員会説明資料79ページの津波対策関連重点アクションについてです。
 レベルワン津波に対する津波対策施設整備率の数値目標が65%ということでございます。
 熱海市の渚地区において、海岸防災機能を確保しながら観光客及び地元住民が海と親しみ憩える場を創出するために、国の交付金事業である海岸環境整備事業により護岸と緑地の整備が進められており、これまでに第3工区までが完成して現在は第4工区の整備が行われています。
 しかし、この交付金事業の見直し、それから地震津波対策を重点化する国、県の考えから、海岸環境整備事業の予算が大変大きく削減されています。昨年度、静岡県に対する国からの海岸環境整備交付金額総額は3600万円で、熱海港には1800万円の予算配分がついてます。
 この計画は、平成30年度をもって完了するとなっておりますが、この予算配分では予定どおり完成するのは非常に期待薄だと思います。
 熱海市民並びに観光客の命と財産を守るために、津波対策を検討する地区協議会でも積極的な議論を交わしていただきたいと思いますが、今後の国に対しての要望、それから熱海市に対しての説明をどう進めていくのかお伺いいたします。

○梅原港湾整備課長
 熱海市の津波対策についてお答えします。
 熱海市の海岸の大部分は港湾と漁港区域に指定されていますことから、港湾局で津波対策を担当しております。
 熱海市を初めといたします伊豆半島の海岸は、観光地ですから防潮堤整備に当たっては海岸の眺望や景観、海岸利用も両立させる必要がございます。このため港湾、漁港ごとに静岡モデル推進検討会に地区協議会を設けまして、市民の皆さんと防潮堤の整備のあり方を検討することとしています。熱海市におきましては6つの地区協議会を設けて、先日の2月26日に第1回目の地区協議会の合同説明会を実施したところでございます。
 現在、海岸環境整備事業で整備を進めている渚地区ですが、今後、地区協議会において第4工区から南側の防潮堤の整備方針、津波の防護ラインが固まりましたら、予算を重点配分して事業の進捗に進めていく考えでおります。津波対策の方針が固まりましたら、国に対して予算の重点配分をお願いするとともに、国にも御理解いただけることと考えております。

○曳田委員
 ぜひ、重点配分をよろしくお願いいたします。

 3点目ですけれども、建設委員会説明資料113ページの新たな沼津港港湾振興ビジョンの策定についてお伺いいたします。
 御存じのとおり沼津港は平成14年に策定された沼津港港湾振興ビジョンに基づき、航路水門びゅうおや水産複合施設の整備など、官民を挙げて港のにぎわいづくりが進められており、今では年間145万人の方々が訪れる観光の核となっています。現在はビジョン策定から10年が経過し、沼津港、戸田漁港、土肥港を結んでいた定期航路が廃止されるなど、港を取り巻く情勢が大きく変化しています。
 県では、新たな港湾振興ビジョンの策定作業を進めていると聞いておりますが、ここに基本理念を審議する沼津港の将来を考える有識者会議と、それから具体的方策を検討する沼津港振興基本計画策定委員会を設置し、これまで2回の有識者会議と3回の策定委員会を開催しております。
 この有識者会議並びに策定委員会では具体的にどのような意見が出ているのかお伺いいたします。

 もう1点は、新ビジョンを策定する上で、地域の意見をどのように反映させていくのかお伺いいたします。

○柳本港湾企画課長
 9番委員御指摘のとおり、有識者会議と策定委員会という形の組織を設けております。
 有識者会議が基本構想をつくる部分、策定委員会が基本計画をつくるセクションという位置づけになっております。
 有識者会議では、まず沼津港の魅力として、必然性があり、他ではまねができない、ここにしかない魅力を将来にわたって提供できる港とすべきという意見が出ています。
 そういう意味で将来像を実現するための方針といたしまして、まず魅力に関する視点では場の力と人の力を生かし、沼津港の魅力の向上と新たな魅力の創出により、来訪者へ多様な楽しみを提供すること。次に、働く人の視点では、活力あふれる働きがいのある港にすること。そして市民等との関係では、地域の庭として住民の生活に溶け込ませることを考えること。さらに沼津港が沼津市、伊豆地域、県東部地域の玄関口として訪れた人を迎え入れ、海上交通を中心に、周辺地域へいざなう仕組みを用意すること、ということです。また当然、港ですから、だれもが安全・安心に利用できる港にするという大きな方針が示されました。
 これを受けまして、策定委員会からは、具体的に魅力をつくっていくための視点として、風景を楽しもうということで富士山や千本松原など、沼津港を取り巻く他に類のない世界一すぐれた自然景観を日本でいう借景として、自然と調和した統一感のある景観を形成すべきであるという指摘がございました。さらに風景や景観の設計を丁寧に行っていくということが示されました。
 また、沼津と言えば食という部分がありますので、この食をさらに文化として学び楽しむという形で、沼津独自の本物志向、健康志向の食文化を目指すこと。さらに地元の良好な食材を大切にした上で、和食だけでなく、フレンチやイタリアンなど、多様性や伊豆地域の文化性に合ったものの提供を考えること。
 そして、自然、歴史を学び楽しむ形で、市民や周辺の地域の人々が憩いの場、学びの場、思い出づくりの場を提供してリピーターをふやしていきましょうと。
 さらに、ここをつくるときには狭い範囲になりますので、エリアを分断するのではなくどのように連続性を持たせていくか考えていく必要があり、具体的方策の検討に入っているところでございます。以上でございます。

○曳田委員
 いずれにしても、先ほど申しましたように年間150万人近くの方が見えるわけです。沼津市にとりましてもこれからまた発展させていかなければならない地域ですので、ぜひ今の方向性で具体的なものをつくっていっていただきたいと思います。

 4番目です。建設委員会説明資料122ページの沼津駅付近鉄道高架事業についてお伺いいたします。
 1月29日に行われた沼津のまちづくりの説明会に私も参加いたしました。栗原沼津市長からは、市の財政見通しの説明や最終責任者が判断したので、みんなで一緒にやっていこうという呼びかけがありました。
 さらにまた、難波副知事からは事業を進めていくことが必要だということを判断した経緯、また今すぐまちづくりを進めていかなければならない理由などについて、非常に事細かなありがたい説明がございました。
 会場には、さまざまな立場の市民が話を聞きに来ていましたが、何と言っても市長と副知事の話に非常に熱心に耳を傾けていた印象がございます。
 多くの市民が何も進んでいない今の状況を決してよいとは思ってないということを感じました。
 質問ですが、今委員会の冒頭で野知交通基盤部長が沼津市とともに全力を尽くして取り組んでいくと述べられましたけれども、沼津市のまちづくりを進めていくためには、この貨物駅を移転しなければならないという状況であります。そのためにはやはり用地取得を進める必要がありますが、今後どのように進めていくのかお伺いいたします。

○宮尾街路整備課長
 沼津駅付近鉄道高架事業の現在の取り組み状況と今後の進め方についてお答えいたします。
 1月29日の説明会の終了後、先月の23日に原地区における貨物ターミナルの整備に関する地域の窓口である原新田、一本松、桃里の3つの区の自治会長などで組織をされた三区JR貨物駅対策協議会の皆様に対しまして、難波副知事が沼津市とともにお伺いいたしまして、これまでの経緯や今後のまちづくりなどについて説明をするとともに、意見交換会を実施してまいりました。三区JR貨物駅対策協議会の皆様からは、過去に沼津市に出した要望について誠意を持って取り組むことや行政からの丁寧な対応を望む意見などが出されたところであります。
 また、用地買収の対象となる地権者に対しましては、まずは現在の家庭状況やこの事業に対する考え方、進め方などをお伺いする戸別訪問を沼津市が2月上旬から行っております。聞くところによりますと、個別にお伺いしてさまざまなお話しする中では、今後の進め方などにつきまして一定の御理解をいただける方もいる一方、かなり厳しい御意見をお話しされる方もいるという状況であると伺っております。
 今後の取り組みでございますが、今、御説明しましたこの戸別訪問は現在沼津市が行っておりますが、今後は県も一緒に参って、一体でこの取り組みを進め、早い時期に全てのお宅を回って意向を確認した上で、引き続き個別の交渉に入っていこうと考えております。
 また、三区JR貨物駅対策協議会に対しましては、これまでと変わらず貨物ターミナル整備に関する地域の重要な窓口でございますので、環境対策やまちづくりについて、県、市から丁寧に情報を発信し、まちづくりについてさまざまなお話を進めてまいりたいと思っております。意見交換ができる場として積極的に意思疎通を図ってまいりたいと思っています。以上でございます。

○曳田委員
 ありがとうございます。
一生懸命やっておられる状況はわかるんですが、1点だけ確認します。
 ある政治団体がございます。さわやか沼津というところでございますけれども、我々地元にしてみますと、何かこう、そこと今の地主の方々が、どうもダブって見えるんですね。実際はどうなんでしょうか。その辺の違いというかですね、端的に。答えが難しければ結構ですけれどもそこだけ確認したい。

○宮尾街路整備課長
 政治団体のさわやか沼津にはもちろんその中にも貨物駅の地権者が入っていらっしゃいます。
 今までの動きの中で反対される地権者の方々が一つにまとまって動いてまいりました。その中の窓口として、さわやか沼津というところに入っている市議会議員の方にいろいろお話を伺いつつ進めてきたような状況です。
 ただ、いよいよ事業の方向性が固まりこれから進んでいく中で、我々県としては――沼津市も一緒ですけれども――地権者が最も重要でございます。そのようなことからこの三区JR貨物駅対策協議会にお話をかけまして、こちらは平成22年の都市計画決定のときからずっと窓口をお願いしてございます。そういう意味からこの三区JR貨物駅対策協議会を大切にし、個別に当たっていこうという形で考えてございます。以上でございます。

○曳田委員
 なかなかデリケートな問題ではございます。
 ただ、やはり沼津の発展、それからこの前の難波副知事がいらした説明会は今までにないものだったと思います。本当に難波副知事には感謝しているところであります。ぜひ地域の皆さんとともにこの沼津市が発展できますように、特にまた原地区の方々がより住みよい環境になるように努力をしていただきたいと思っています。

 最後に、建設委員会説明資料35ページの入札の関係です。
 これまでも、何回も言って申しわけないんですが皆さん方に確認したいことがございます。
 35ページ、それから36、37ページそれから40ページにダンピング受注という文言が並んでいます。
 また、東日本建設業保証株式会社が平成25年度決算を分析した資料がございますが、その中にこの会社が保証している会社の全体の総資本経常利益率が0.21%という数字がございます。端的に言うならば、1億円の仕事をしてもうけが20万円とか、あるいは5億円の仕事をしても会社のもうけが100万円とかであり、まさしくこの数字が現状をあらわしていると思います。
 私は、前回の建設委員会で風が吹けばおけ屋がもうかるじゃないけれど、そこで働いている方々の給料が上がれば当然、個人住民税や法人税も入ってくるだろうという循環の話をさせていただきましたが、なかなかこの数字を見ると現状は厳しいと。
 ダンピング受注は、前回も予定価格から15%が相当だろうということでしたが、この数字を見る限り建設業の方々は大変疲弊していると思います。
 これは、もうこれ議論を尽くしても尽くし切れませんけれども、ダンピング受注防止について、今後具体的にどうしていくのかお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

○芹澤技術管理課長
 昨年6月の公共工事の品質確保の促進に関する法律――品確法の改正を受けて、ことしの1月末に発表されました品確法の運用指針等でも、公共工事の担い手育成のために適正な利潤を確保する予定価格の設定、低入札価格調査基準や最低制限価格の設定がうたわれたところでございます。
 これを受けまして、県におきましても市町等と意見交換をしながら引き続き適正な予定価格と低入札価格調査制度や最低制限価格制度――静岡県の場合は国と合わせてありますけれども――のバランス等を取りながらダンピング対策に努めていきたいと考えております。以上でございます。

○曳田委員
 もうこれ以上質問はしません。
 ただ、皆さん方に認識していただきたいのは、公共工事が地域経済の活性化に占める割合が非常に大きいんですね。
 さっき言ったやっぱりダンピングの問題にしても、皆さん方の姿勢というか入札執行のあり方によっては大きく変わっていくと思うんです。
 ですから、社会資本の整備は大事ですけれども、私とすれば何とか地域経済の活性化、そこで働く方々の会社あるいは従業員のことも視野に置いて、本当に地域がよくなるような形の入札執行を行っていただきたいと思います。以上です。

○梅原港湾整備課長
 先ほどの熱海市海岸の津波対策につきまして、熱海市への説明についての答弁が漏れていましたので補足させていただきます。
 地区協議会につきましては、熱海市の静岡モデル推進協議会の下部組織として運営している静岡モデル推進協議会におきましてハード・ソフトの両面から津波対策を検討しております。ハード整備を行います静岡県と避難対策を行う熱海市と協調し問題を共有して、必要に応じて国への要望活動を一緒にやっていくというように考えております。以上でございます。

○柳本港湾企画課長
 私も答弁漏れがありましたので補足させていただきます。新たな沼津港港湾振興ビジョンを策定する上で地域の意見をどのように反映させていくのかという点でございます。
 新ビジョンを策定するに当たりまして、今までの港湾関係者だけではなく、地元で本業を持ちながら沼津港とのかかわりを持っている若手の声を聞きたいということがありましたので、沼津のホテル旅館組合の専務理事をされている方、さらには地元の有機野菜販売をしている店を経営し沼津港でもイベントを行っている方、そういった30歳から40歳の若手4人の方々に沼津港はどうあるべきかなどの意見を聞きました。
 この意見を聞いた策定委員会の委員の先生方からは、沼津市にこんな若手で頑張っている人たちがたくさんいるんだと、これらの力を結集すべきだという意見をいただきました。
 さらに、今までも沼津市で事業をやっている方々から何回か意見を聞いておりますが、改めてもう一度個別に当たって丁寧に意見を聞いております。
 そして、沼津市と今後これをどういう形でやるのかというすり合わせ等を行っていきながら、方策を取りまとめていきたいと考えております。以上です。

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