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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 愛子 議員
質疑・質問日:10/06/2015
会派名:ふじのくに県議団


○佐野委員
 質問項目がたくさんあるので、分割質問方式でお願いします。10項目ほどあるので1項目5分程度、答弁を端的にお願いします。
 先に、予算関係の事業の中で、最初にふじのくに地球環境史ミュージアムの駐車場整備についてお伺いします。
 200台で6億7800万円程度かけて整備するということなんですが、来館者数の見込みとか、来館方法、その人たちが自家用車で来るのかバスで来るのか、その予測を立てているのでしょうか。
 また、路線バスやシャトルバス等の交通アクセスはどのように考えているんでしょうか。

○小泉文化政策課長
 ふじのくに地球環境史ミュージアムの駐車場整備の関係で、まず来館者数につきましては、昨年度専門機関に調査を委託いたしまして、その調査結果をベースに今検討しております。基本的には博物館のある都市圏の人口ということでございまして、まず100万人余の人口があるということが1つ。その人口圏があると一定の自然系博物館に来る来客者数が年間見込めるという係数がありまして、1つはその係数でございます。
 それと、もう1つは、規模によって違いますので、やはり展示面積が大きいと客も多く、小さいと少ないということで、実はこの2つの要素を統計学の専門的な統計処理をしております。計算いたしますと、立地上110万人ぐらいの都市圏設定になるんですが、あと960平米ほどの展示面積といったことで計算をいたしますと、通常平年化したところでいくと7万5000人から8万人ぐらいが標準的には、机上の計算ですが出るという形になっておりまして、一応今それが1つのベースになっております。
 もう1つの交通手段でございますけども、立地場所がどうしても駅から離れておりますので、バスで行くかもしくは乗用車ということになります。
 乗用車の利用も一定数あるということになりまして、これにつきましても全国の類似施設の駐車場の規模を大体見てみますと、平均すると大体200台ということでございますので、一応そのぐらいは必要だろうという形で設定をしているところでございます。
 一方で、バスにつきましてもアクセスが必要だということでございまして、これは9番委員から6月議会でも御指摘いただきましたので、既存のバス停はあるんですが、今、静岡鉄道にバスの便数をふやすべく、今静岡大学まで来ているものの延伸も含めて便数の増加について、今働きかけをしているところでございます。

○佐野委員
 場所が場所ですので、100万人都市で七、八万人ということなんですが、駅前の市立美術館のような場所とあの場所では、やはりどうしても来館者数にも差が出てくると思います。来年度のオープンを楽しみにしているんですが、県民の皆さんへの周知というか、宣伝はどのように考えているんでしょうか。

○小泉文化政策課長
 その点につきましては、どうしても対象が昆虫館とか哺乳類のいろいろな生物の関係が多うございますので、子供たちが一番のターゲットだということで、お子さんが来るとなると、やっぱり大人も一緒に連れてきてくれるかなということで、ことし特に力を入れておりますのは、種類は違いますが、ミュージアムキャラバンという形で学校へその展示器物を持ってお邪魔しているのが25カ所ございます。
 また、ミニ博物館ということで、県内の浜松市科学館とか、富士山こどもの国とか、そういったところの会場をお借りして、ミニ博物館をやるのが14カ所でことしはあります。
 あと、出前講座ということで、図書館とか小学校、中学校でございますが、そういったところにお邪魔して、出前講座を24カ所やっておりまして、計63カ所で博物館の学芸員が来年のオープンのPRを実際にやっております。

○佐野委員
 ありがとうございました。
 開館まで半年になったんですが、その割にはまだ県民とか一般の方々に知られてない気もしますので、うんとPRしていただいて、特に学校関係者の人たちにたくさん周知されるように、これからの工夫を要望します。

 次の質問に行きます。
 伊豆の観光とか韮山の世界遺産は、県の主要事業になっているんですが、予算の中にも伊豆半島の広域観光推進事業というのがつきました。韮山反射炉と絡めて、少し大枠でいいですので、具体的にどのようなことに力を入れてやっていくのかお話を聞かせてください。

○杉本観光政策課長
 伊豆半島広域観光推進事業費についてお答えいたします。
 この事業は、ことし4月に美しい伊豆創造センターができましたが、その設置を契機に伊豆の観光を再生するということで、今後ますます増加が見込まれます外国人旅行者の受け入れ体制を整備すること、そして今後の伊豆の観光の中核を担う人材育成を目的としたソフトの事業でございます。内容につきましては、まず外国人旅行者の受け入れ体制整備の中で、個人旅行者向け観光ルートの整備を行います。これは実際に伊豆に来ました個人観光客の動きを把握いたしまして、観光ルートを設定して韮山反射炉とかジオサイトとか、あと日本らしいプログラムや民宿などを体験するようなモニターツアーを行おうと思っております。そのモニターツアーの実施に当たりましては、外国人に人気の高い旅行サイトにおきまして参加者を募集するとともに、終了後には意見を投稿していただいて、伊豆のすばらしさを口コミでプロモーションをかけていくようなことを考えたいと思っております。
 2番目に旅館、民宿における宿泊体制の整備がございますが、県内に住んでいる在日外国人の皆さんを外国人受け入れアドバイザーといたしまして、伊豆の中で外国人が既に泊まっている旅館とか民宿とかに派遣していただいて、そこに周辺の宿泊業者に来ていただいて、実際に今ある指さしガイドとか館内の案内標記というのも既に英語とか多言語標記しているものもございますので、そういうおもてなしツールの活用方法であるとか、外国人が安心して宿泊できるような施設のアドバイスをいただくような、そういうことを考えております。そういうことを積み重ねることによって外国人旅行者の受け入れ体制を整えていくことを狙いとしています。
 3つ目の地域づくりの中核となる人材の養成でございますが、これは今伊豆でツアーセンターというDMをやっているんですが、まだまだ人材育成が課題になっておりまして、特に観光事業者だけではなくて商工業者とか、農林漁業者とか、まちづくりの関係者とか、幅広い人たちから若手を育てたいということで、そういう人たちに参加していただいて、伊豆の観光を担う、地域づくりを担うそういう人材を養成していくような講座をすることにしております。

○佐野委員
 ありがとうございました。
 何点か質問も出ていましたのでそれと同じなんですが、韮山反射炉またジオパークが点に終わらないように、ぜひとも伊豆がすばらしいところだというように伊豆に滞在していただいて、反射炉を起爆剤として、たくさんの方が訪れるだけではなくて伊豆のよさを体感していただいて、まず滞在すること、そしてリピーターになること、観光振興に生かすような政策をまた期待しています。そういう要望でこの質問は終わります。

 静岡空港の静岡型外国人向け地域資源活用ツーリズム事業費について伺います。
 地元としては、待ち時間の間にどの程度、どの辺まで行くことを考えているのか、そしてどんな方法で待ち時間を考えているのかお聞かせください。

○神山観光振興課長
 待ち時間として4時間から5時間ほどございますけれども、その間に空港から商業施設に寄っていただいて、搭乗時間に間に合うように戻ってこなければなりませんので、やはり片道30分程度の距離で移動できるような場所と考えております。ですので、大体空港を中心にいたしまして島田市から菊川市等です。あるいは、近くのお茶の郷ですとかグリーンピア等が大体対象になるのではないかと思っておりまして、そういうところから事業者に幾つか相談もいただいておりますけれども、そういうところの事業者あるいは商業施設の方にぜひこの対象事業を行っていただけるような形で取り組んでまいりたいと考えております。

○佐野委員
 本当に地元としても、そこに待っている中国人の皆さんは宝の山というか、本当にもったいない気がします。ですので、島田市もアピタがあったり、アピタのところにあるケーズデンキなど、ちょうどいい場所にお買い物の場所もありますし、ドラッグストアも近くにあるわけですよね。あと、この前も言いましたが掛川市の花鳥園だとか、磐田市豊田の施設もありますので、ぜひそういうところに話をかければお迎えのバスとかも来ると思うんです、商業施設にしてみれば。ですので、早いうちに手を打って、この事業費もついたということですので、効果的にこの事業費を生かして企業の方々とお店の方々とうまく連携をして、早いうちに形にできるように望みたいと思います。

 そして、先ほども5番委員からもありましたが、空港管理運営事業費の中で今待っているところが余りにも屋外なので、玄関前のスペースのところに風よけフェンスをつくるということなのですが、これから寒くなりますし、5番委員もおっしゃっていましたが、静岡空港はあれでは余りにも外で待っているのはかわいそうだと思いますので風よけフェンスをつくるということなんですが、あの屋根があるスペースをもう少しベンチを置いたり、待合室的な機能にすることは可能なんでしょうか。そこまで考えているんでしょうか。

○山口空港運営課長
 今議会の中で風よけフェンスのお金をいただいてありますので、まず風雨に荷物がぬれなかったりとか、一時的にもあそこのところに短時間でも滞留していただくときに寒くないようにということでフェンスをやらせていただきます。それで、今もこれはシステム化していますので警備員の方が誘導して、そこに荷物は置いてあるのですが、人は中に入ってもらっています。ですので、外で待っている状況というのはないです。ただ、それだけの人が2階とかに行っておもてなしをするお店が1店舗とか、食べるところが1店舗しかないところが問題かなと考えています。
 あそこのセンタードームの利用なんですけれども、正確に言うと建築基準法とかの部分、防火とかをクリアしていかないとなかなか改造が難しいので、今9番委員の提案がありましたベンチを置くとかそういうこと自体はある程度通路を確保した上で置くことは可能だと考えておりますが、あそこ自体をスペースにして建物にしちゃおうかという意見も出たんですが、なかなかそこが建物の基準としては合わないのでできないということで、今できる範囲の中での対応をしたいと考えております。今そこに荷物を置いて中に入っていただいている方々から何かすごく不満があるとかというお声はまだ出ていないので、それに対して別にセンタードームの横にまた部屋をつくるとか、そういうことまでは今のところは考えておりません。

○佐野委員
 ありがとうございました。
 空港のターミナルビルの改築が少し延期になったりすると、今のままでいるのはちょっと耐え忍びないような気がします。ですので建築基準法を何とか変えてでもあの部分を待合室にするとか、少しお茶を飲めるブースにするとか、そのような方策を考えるのも一案ではないかと思います。そして中国人の皆さんがいつまでああやって大勢いるかということもまた未確定だとは思うんですが、あの人たちが中に入ったところで居場所がないわけですよね。ですので、考えられるのはセンタードームのところを建物空間に変更するということもこれからのターミナルビルの進捗状況とあわせて考えていただきたいと要望いたします。

 そして、先ほどインバウンド、アウトバウンドというようなお話が出て、ちょっと担当の方にもお話を聞いたんですが、中国人の方がたくさん乗ってきてそして中国に帰るのですが、それはアウトバウンドとは言わないと思うんです。インバウンドというのはお客さんが来て、普通アウトバウンドというのは県民の皆さんがどこどこへ出かけるという用語ですよね。ですので、来てくださる方がお金を落としていってくれる。そしてアウトバウンドは県民の皆さんが静岡空港を使って、大変便利ないい空港を使って外へ行って楽しんできていただくというような意味があると思うのですが、今の中国人の皆さんの中国便に対しては、県はどのような認識をお持ちでしょうか。

○板垣空港利用促進課長
 今、静岡空港は中国路線を中心に国際線が非常に就航していただいておりまして、例えばこれは東京と大阪、京都を結んだところで団体ツアーを中国人の方に大分利用していただいておりまして、その中間地点にある静岡空港というのを非常に評価していただいた結果、本当に首都圏の空港の機能を補完するような意味で、静岡空港は今働いているのかなと思います。これは本当に静岡空港のポテンシャルを認めていただいたということだと思っております。また一方で富士山静岡空港というのは県民の方が外へお出かけいただくための空港でもございます。いろいろな交流を支える空港、社会資本ということでもございますので、県民の方が外にお出かけいただくような旅行商品の造成でありますとか、またこれは観光の面だけだったんですけれども、そのほかにも教育旅行という形で修学旅行でお出かけいただくとか、または社会情勢の影響なんかを受けにくいビジネス利用ということを促進するような形で、ビジネス利用の方に多少のキャッシュバックの支援を行ったりとか、そういうことで進めております。また、あと県民の方がサポーターズクラブという静岡空港の応援団という形で約4万人ぐらいが会員として加盟いただいているんですが、こちらの方々にさまざまなツアー情報なども流しながら、せっかく路線が充実した静岡空港でございますので、こちらの路線を利用して海外への御旅行をお楽しみいただけるようにということでお勧めをさせていただいているところでございます。

○佐野委員
 ありがとうございました。
 搭乗者数を見てますと、国内線は福岡線以外はやはり8月も少し落ち込みが見られたりしているわけですよね。ですので、中国便だけが異常にふえているんですが、韓国線なんかは来たお客さんが、そしてまた日本の人が静岡空港から韓国に乗っていくわけですよね。それをインバウンド、アウトバウンドと言うにふさわしいと思うんですが、ですので、やはり地道な取り組みをしっかりインとアウトのバランスがとれるような、静岡県の人たちもしっかりと外へ空港を使って出かけられるような、地道な取り組みをぜひともしていくように要望します。

 今度はサイクルスポーツによる交流促進事業費とイタリアとも友好を結んでサイクルスポーツ、サイクリング大会を行うというような試みの提案がありました。多くのサイクリストを招聘したいと先ほどの説明にもありましたが、日本の、静岡県の道路事情を見まして、サイクリングができるような道って大丈夫かなと思うんです。牧之原の台地も景観もいいし、ああいう茶原の間を走るのは起伏も少ないし、海も見えたり大変サイクリングには適しているということは聞いています。しかし日本はまだそういう自転車が走る、サイクリングをするというような文化が余りないわけですよね。オランダのようにちゃんと道が整備されていて、自転車が走っても大丈夫というようなハードができていればいいんですが、サイクリング大会が可能かどうか、多くの外国の方たちがこれからあの辺の静岡県の道を、伊豆の道を走ってみて、安全とか住民への影響とかはどのように考えているでしょうか。

○山本スポーツ交流課長
 今の9番委員のお話でございます。
 サイクリングでイタリアとは当然文化が違うと、交通規制のあり方も違うと。現状では今日本のサイクリングにつきましては、例えば少人数であれば一般の普通の信号機も道路交通規制にのっとって大会をやるということでございます。ただ、それがレースとか競技ということになりますと警察と協議をして完全に規制をして走らせるというような取り組みがございます。そもそもサイクリストのいろいろな意見を聞いてみますと、例えば静岡県内でも自転車専用の道路があるんですけれども、サイクリストがそもそも走りたいという一番の大きな狙いというのは、自転車でせいぜい10キロメートル、20キロメートル、30キロメートル、長い距離を走れるような走行環境が今の日本には余りないということ。一方で、走ったときに、例えば景観がいいであるとか、いろいろな驚きとかわくわく感とか、そういったものが一番欲しいと言っています。その中でこれからイタリアも含めて今回の補正案件のこの資源の堀り起こし要素も含めて、一応県のいろいろなところで大会があって、それで大会ごとに警察と地元の方々で協議して、ここは警備をこうしましょうとか、もう少し安全な場所を走らせましょうとか、いろいろな取り組みが行われていますけれども、来年イタリアから大勢のサイクリストがいらっしゃるときに、どこでもいいので自転車を走らせるというのではなくて、やはりサイクリストが楽しいと思われるコース。逆にこれは自転車が走るコースですよということを一般のドライバーからもわかるような形で一部道路行政との関係もあるんですけれども、そこはこれから四、五年かけて警察本部であるとか道路関係の部局と、県全体で自転車を推進するときに走行環境の整備は非常に重要なので、どういうやり方がいいかはこれから課題意識を持って取り組んでいきたいと思っています。

○佐野委員
 わかりました。
 やはり、私は藤枝の中山間地の瀬戸谷というところに住んでいるのですが、ずっと信号がないんですよね、20キロメートル、30キロメートル。それで、サイクリングの人たちやロードローラーの人が日曜日になると本当に大勢来ます。地元としては来てくれることはありがたいんですが、やはり安全面とか飛び出しとか危惧されることもあります。ましてや伊豆半島の起伏のあるようなところとか、牧之原台地の細い道をサイクリストが走ることは、安全面にとって大変気がかりな面もあります。ですので、そういう警察や道路整備とも兼ね合いを持ちながら進めていくことをまた再度重ねて要望します。そしてマラソン大会は、割合市民マラソンが定着してきましたよね、静岡マラソン、掛川マラソン、藤枝マラソン等あちこちでやるんですが、サイクリングの大会はまだ余り定着していないというか、余りちょっと聞いたことがないので、そういう大会をやるにも慎重に皆さんの合意を図りながら進めていく必要があると考えます。伊豆ベロドロームの中でぐるぐる走っている分には、ああいうところに来てくれて走る分にはいいんですけれども、一般道を走るとなるとさまざまな課題があると思います。

 そして、もう1点、自転車の人は買い物とかしないんですよね、お土産を買ったり。水筒も持っていて飲み物も買わない、持つ場所もない、乗せる場所もないのでどの程度経済効果を考えているのか、その辺はいかがでしょうか。

○山本スポーツ交流課長
 今のお話のサイクリングのときに、例えば静岡県はきれいな景色があるからサイクリングでちょっと静岡県を訪れてみたいという方もいらっしゃいます。それは多分初心者みたいな方だと思うんです。これがだんだん走ってなれてくると、もう少し走ることに喜びを見出して、この前は10キロメートルを何分で走ったけど、今度はもうちょっときつくして達成感を感じたいということがあります。基本的にサイクリストというのは今、年齢的にも30代から50代の男性が多くて非常にいろんな食とか、地元のいろんな動向に関心がある方々というのが基本的な今の日本のサイクリング、自転車の一応マーケットでございます。当然、県内にいろんなサイクリングコースがあれば、例えばたった10キロメートル走るだけでも、わざわざお金を払ってそこの県に走りに行くという人たちが基本的にこのサイクリストと言われている方々なので、静岡県にすばらしい浜名湖、伊豆、空港周辺、これからどんどんできれば、それがすばらしいコースで走行環境がよければそれだけでもいいので、お金を払って来て宿泊をすると。そういったようなことで先進的な土地と言われていますのは瀬戸内海のしまなみ海道ですね。こちらも30キロメートル、40キロメートルを非常に真っすぐ走れていろいろなサービスが展開されますから、そういったところで一応実証されていますので、経済効果としてはサイクリストの静岡県になしたる効果は宿泊するということを中心に非常に高いんじゃないかと。そのあと温泉とか食に触れて、癒やしを感じたり、サプライズを得たりということで、静岡県の魅力紹介とかそういったものには経済効果ではかれないいろんな効果があるんじゃないかと思います。

○佐野委員
 ありがとうございました。
 ぜひとも、健康にいいことでもありますし、たらたら公共交通に乗るのではなくて、体を鍛えながら外の空気に触れて大変すばらしい効果があることだと思います。それプラス経済効果もあります。自転車もスピードが出ると怖いですよね、ですので安全性に気をつけながらこのいいことを進めていっていただきたいと要望します。

 次に、私学の経常運営費の助成で国の補助単価が上がった分ということで、そこはいいんですが、特に今始まったことではないんですが、私学の中で特別支援学校の教育費がありましたが、県内の私学の特別支援学校の情勢について教えてください。

○伏見私学振興課長
 県内の私学特別支援学校についてお答えいたします。
 現在、1校が配置されておりまして、掛川市にあるねむの木学園でございます。こちらには人数等は書いてございませんが、学校法人として認められている学校につきましては、小中学校で12名、高等部は予算計上上で27名ということで、39名の人数で配置されている学校でございます。

○佐野委員
 もしわかればいいんですが、突然で悪いんですが、全国的にも私学の特別支援学校は普通にたくさんあるものなんでしょうか。静岡県のねむの木学園は大変有名で前々から浜岡にいたときからの取り組みは存じているんですが、私学の特別支援学校の実態、また私学で経営することの課題等がありましたらお願いします。

○伏見私学振興課長
 全国的な特別支援学校の私学の状況でございますが、ちょっと正確な数字ではございませんが、おおむね10校ちょっとと聞いております。全国的には非常に少ない学校で、ねむの木学園につきましてはもともと社会福祉法人という形で始めたのを途中から学校法人ということで、学校教育のほうに入ってきた学校でございます。やはり県の特別支援学校と同じように少人数の先生で学校を見ますので、その辺の人件費等がいろいろ大変じゃないのかなと感じております。

○佐野委員
 今、特別支援学校は一般の公立校でも小中高で大変該当の児童生徒がふえて満杯な状態でいます。私学でそのような子供たちを個性的に育てるのを受けていただければ大変ありがたいし、そういうことを手がけてくれる私学がふえてくれればと思うんですが、今おっしゃられたように経費的に私学の場合は採算が合わないのかなという気もします。これは特に要望というか、実態がわかったので私学の中でもぜひ特別支援を志してくれるような学校がふえることを個人的に望んでいます。県でも、またできたら応援してください。

 公立大学の実績評価のついてお伺いしますが、特に実績評価の中に特別そんなにあるわけではないんですが、県立大、文芸大とも退学者の数と主な理由はわかるでしょうか。

○木大学課長
 県立大学と文化芸術大学の昨年度の退学者は、県立大学で51名、文化芸術大学で14名と聞いています。主な理由は進路変更というのがありまして、例えば薬学部ですと入学しましたけれどもまた別の大学を受けていくとか、そういった形で移っていくと。もう一度別のところに希望を変えるということもございます。また家庭の事情とか体調不良ということもあると聞いていますが、内訳はどれぐらいのウエートかというのはちょっと今手元にございませんけれども、全体で51名と14名で両大学で65名と平成26年度は聞いています。

○佐野委員
 ありがとうございました。
 文芸大のほうに精神面の問題を抱える学生や発達障害の学生を支援する修学サポート室を設置してから大変効果があったということなんですが、学生の中でもそうしたことが理由で退学、休学になる学生もいるんではないかと思うんですが、どのようなサポートを行ったのか、また効果があったのかお伺いします。

○木大学課長
 文化芸術大学の修学サポート室は昨年の平成26年度に設置しまして、相談員1名を置いています。これは小学校の元非常勤講師で、発達障害なんかの支援をした経験がある方です。今、9番委員がおっしゃったとおり、大学生も昔は健康の指導とか学業の指導だったのですが、最近はやはり精神面の指導をしなければいけないということがだんだんふえてきています。相談の内容については、コミュニケーションがなかなかとりにくいとか、学業がなかなかうまくいかないとかということがあると聞いております。

○佐野委員
 やはり、大人になっての発達障害という方も大勢いるんですよね。社会人になってから実は発達障害、学習障害だったというようなことが今問題視されています。ぜひ学生のうちにそのようなことがわかったらサポートしていただいて、うまく対応して自分もそれを理解すれば社会人として働くこともできますので、ぜひ学生のときにサポートをつけて、本人もそういうことを自覚して、そのままそこで潰れてしまうことがないようなサポートをすることは大事だと思います。文芸大だけではなく県大にもそのようなサポート室がきっと必要だと思いますので、そういうきめ細かな指導をして、全ての学生が前向きなことではなくて後ろ向きなことで退学しないで卒業して社会に出れるような応援をしていただきたいと思います。
 また、家庭的に経済的に困難で退学をせざるを得ないような学生も多いと思いますので、そういった学生に対しては、今奨学金のことも借金を抱えるとか、卒業した時点で大きな借金を抱えて社会へ出るということもいろいろ問題視されていますが、大学の中でどの程度サポートができるか具体例は難しいとは思うんですが、そういう困難を抱えている学生に対してできる限りのサポート、相談体制をとっていただくように要望いたします。

 次に、オリンピック文化プログラムについて伺います。
 県内各地で多彩な文化プログラムを展開するということなんですが、少し今の取り組み状況を御説明ください。

○小泉文化政策課長
 オリンピックの文化プログラムの関係でございますが、まずちょっと前提だけ申し上げますと、本来であると東京オリンピック・パラリンピック組織委員会に文化プログラムの部署ができると。以前聞いていたところだと、本来はことしの4月からそこで方針が決まって、枠組みが決まってということで伺っていたところですが、それについては今聞く限りでは今年度中にできるかどうかわからない、来年度にずれこみそうだと伺っております。正式な意味での枠組みはちょっとわからないんですけれども、一応ロンドンの際のことを1つのモデルにするようでございますので、一応それを前提に今準備を進めているところでございます。
 今、まず1つとしては、ロンドンの場合でも3段階ございまして、ある程度国を代表するレベルが高いもの、また伊豆とかある程度広域的なレベルのもの、さらに市町村から地区レベルのもので大小さまざまでございまして、またジャンルも音楽から演劇からいろいろ幅広くございます。ですからジャンルも大小さまざまでありますし、また開催する主催者も実は地域のNPO的なものから場合によっては民間の株式会社までロンドンはいろいろあったということでございます。開催の目的も文化そのものを振興しようとするものから、むしろ社会的な課題、例えば商店街の活性化だとか、先ほど7番委員からは川根の国際陶芸フェスティバルの話も出た中山間地の振興であったりとか、実はそれぞれやっている動機もいろいろでございます。そういったことを前提に一応検討しておりまして、今県内のまずそういった展開を進める上では各種の経済団体や文化団体、また観光団体や国際交流、また福祉関係もございますので、まずそういった団体の皆さんに理解していただいて、各地区での取り組みをやっぱりバックアップしていただくと。また各地区でもそういった団体がそれぞれ連携していただく必要がございますので、まずはそういった団体のトップに集まっていただいて、準備組織を今月をめどに準備を進めているところでございます。またそのもとで準備的にはいろいろな専門家の人たちの意見を聞いておりますけれども、今地域でもいろいろな取り組みをしたいと。先ほどの例もありましていろいろな取り組みがございます。そういったところに対して専門家がアドバイスをしていくような体制の準備をしているところでございます。あと何といってもまだ仕組みははっきりしませんけれども、市町だとかいろいろアートNPOだとか皆さんに理解していただく必要がございますので、既に県内の市町の関係者が文化施設の関係者を対象にした研修会がありまして、その場で実は文化プログラムの関係の説明をさせていただいたり、またアートNPOなどに対しても情報提供をさせていただいているところでして、そういった形で今年度はまずはそういう取り組んでいく体制づくりと、あと地域における取り組みや各団体の取り組みのバックアップをされているということでございます。

○佐野委員
 ありがとうございました。
 私はやっぱり一番危惧するのは、オリンピックで外国人が来るから、さあ今から何をやろうか、何をつくろうかと思うのはやめていただきたいんですよ。ないものねだりではなくて、今静岡県にあるものを発信するスタンスでいっていただきたいと思うんです。笹間にもあるし、各地で本当に今観光政策でDMの滞在型観光をやっているわけですよね。滞在して里山のよさを体験するとか、宝がいっぱいあると思うんです。そうした各地のお祭りもありますよね。掛川のお祭りも今週やって、渓流のいろいろ、本当に貴重なお祭りがありますよね。外国の方は今普通日本人がやっているお祭りの行列だとか、各神社、各町のそういうのを見ただけでもすばらしいものだと思って感激すると思うんです。ですので、お祭りを続けていくのも本当に大変なことなんですよね、伝承していくのも。今地域の人たちの組織があるからこそ各地のお神楽だとか屋台だとか、そういうことが伝承されていくんですけれども、そういったことへの応援というか、このカルチュラル・オリンピアードがそういうことを後押ししてこの静岡の文化を継承するということに使うべきだと思うんです。今さら瀬戸内国際芸術祭のああいうのを静岡でも新しくやろうとか、越後妻有アートトリエンナーレの北川フラムさんがやったのをやろうとか、それは違うと思うんです。藤枝市も国民文化祭を何年か前にやりましたよね。あのときに街道文化に目をつけまして、静岡県内の東海道のさまざまな文化を掘り起こしたりするような取り組みをしました。今やっている家康も静岡の大きな文化ですので、くれぐれも今外でやっているものをまねして、そのときに間に合わせのようなものをやるのはやめていただきたいと思います。藤枝市もオンパクだとか里山博だとか、やはりカルチュラル・オリンピアードにふさわしい取り組みが各市町であるんですよね。そして芸術はSPACもありますし、ちょっとくり返しになりますが、他のまねや飛びつくのではなくて、今あるものをずっとオリンピックが終わってもさらに静岡の文化が高まるような後押しとして捉えていただきたいと思います。これはくれぐれもお願いしておきたいと思います。じゃあその覚悟をお伺いできますか。

○小泉文化政策課長
 今まさに9番委員から御指摘いただいたとおりでございまして、県内には本当に文化資源も、またそれを活用していく取り組みがたくさんございます。藤枝市につきましては、今藤枝市と島田市の方々が街道つながりということで、街道文化を一緒になってやっていこうということで、若干オリンピックの文化部分を意識した形で、今取り組もうという形で伺っておりますし、三遠南信ではお祭り街道ということで、今いろいろそういう形で地域で今まで育んできたものを生かしていこうという動きが出ておりますので、ぜひそういったものをバックアップする中で、全県下でそういったことがオリンピックを契機に広がり、それがオリンピック後も継承されていくような方向で取り組んでいきたいと思っています。

○佐野委員
 ありがとうございます。
 ぜひ静岡の県民の皆さんがよさに気づいて、長続きというか、文化の継承に役立つものにするように改めてお願いします。

 次に、総合教育会議について伺います。
 この中に重点協議事項に関し、合意されたものについては、教育委員会と知事部局がそれぞれ役割分担し、実現に向けて取り組むということなんですが、この文化・観光部にある総合教育会議とか、櫻井総合教育課長は課としての役割はどのように捉えているのでしょうか。

○櫻井総合教育課長
 私どもの課の本務としては、総合教育会議と実践委員会の事務局をしっかりと務めていくということがございます。具体的にどういうことかというと、知事と教育委員会の協議の場が総合教育会議でございますので、双方の考え方を会議に先立って、双方にお伝えしておくことで、当日の会議の議論が深まるといったこともできますので、会議の前に考え方をしっかり双方に伝えます。
 事務にあっては、合意された事項が出てきますので、その具体化が進みますように進行の管理もしていきたいと考えております。

○佐野委員
 あくまでも会議のための事務局という捉え方になるわけですよね。ですので、先ほど5番委員が磐田市の地域型スポーツクラブをどのように進めるかと、中身のことを総合教育課に聞いても、それは違うことになるんですよね。なので、私としては、せっかく総合教育局があって、教育長があって教育の課があるので、おたくのところにも予算執行権があって、中身に対して進めるような力があればいいなと思うんですが、やはりその決まったことは、内容によっては、教育委員会がほとんど執行するわけですよね。そして知事部局が関係あることがちょっと思い浮かばないんですが、もう少し事務局レベルの仕事だけではなくて、総合教育会議の課の中で、中身まで執行するというような構想はないんでしょうか。

○櫻井総合教育課長
 9番委員からは、スポーツ振興、地域スポーツクラブを例に出していただきましたけれども、本県において、スポーツ振興はやっぱり教育委員会のスポーツ振興課になっておりますので、やはりこれは教育委員会に所管していただかざるを得ないと考えております。
 逆にまたうちの課が所管してしまいますと、じゃ本県における部活動ないしスポーツ振興というのはどこが所管しているのかとなって逆に混乱が生まれてしまいますので、私どもとしては、合意された事項を所管する課に伝えていくのが役割ではないかと考えております。

○佐野委員
 その辺の認識も内容のこれからの進め方とか、そういったことにはもう総合教育課は立ち入らないということで理解するべきなんですよね。総合教育会議の事務局はお膳立てというだけで、優秀な職員が数名いらっしゃると思うんですが、ことし1年間は初めての取り組みだったものですから、この会議のためのたくさんのお仕事があると思うんですが、来年度になって波に乗ってきたら、さまざまなマニュアルができてきたら、会議のためだけでしたら、そんなに人員は要らなくなるんじゃないかなという思いもいたします。少し総合教育会議の課があるんでしたら、もう少し執行権があって見届けたり、内容まで総合教育課が全て地域型スポーツクラブを所管するという意味ではありませんがこの内容にアドバイスをしたり、見届けたり、そういうところまでやっていくという方向があるのか、それともあくまでも事務局で、事務局がなれたらだんだん縮小していくのか、どちらの方向をお考えなんでしょうか。

○鈴木総合教育局長
 総合教育課の役割につきましては、先ほど櫻井総合教育課長から説明をさせていただきましたけども、教育政策について知事と教育委員会で合意をされた暁には、実際問題どこの課で所管するとか、どういう仕事で展開していくかということは、調整事項としてかなり盛りだくさんになります。確かに新しい事項になりますので、そういうところにつきましては、どうしても私どもが施策的なものとして立ち入らざるを得ないという、立ち入ったほうがより施策が進むだろうなということもございまして、そういった意味では調整ということの中ではありますけども、今度の地域スポーツクラブにつきましても、磐田市との関係なんかをやはり直接話に行ったりしていますので、そういったところである程度、施策的な面は役割として担わざるを得ないかなということで、それを担うことによってより教育施策が円滑に進むのではないかと考えております。

○佐野委員
 わかりました。
 ある程度施策まで立ち入って、その進捗状況の調整までやっていただけるということですね。では、そういう役割も期待して、これからも頑張っていただきたいと思います。

 それでは、富士山世界遺産センターについて少し伺います。
 大分、前の委員の方から質問が出ているので、重複することは避けますが、鉄骨の単価は余り7番委員みたいに詳しくないんですが、他の工事平均はトン当たり20万円なんですが、富士山世界遺産センターの場合は38万5000円のトン当たりということなんですが、そこのところの比較しても問題ないというような見解のようですが、そこはどういう根拠になるのか、御説明お願いします。

○落合世界遺産センター整備課長
 鉄骨の加工組み立て費の単価の部分ということで、以前御説明させていただいたように、他の高等学校などにつきましては、20万円程度の単価だったという形でやっていまして、うちのところの富士山世界遺産センターにつきまして、以前38万5000円ということをお話しさせていただいたんですけども、やはり今回の建て方も特殊性が少しあるということもあって、やはりそれに係るどうしても鉄骨の建て方の後は支持柱というか、支柱をどう組むかということもあって、最終的にはその組み方を、丁寧にうちのとことしてつけ加えまして、安全性も考えたうえで38万5000円という形で一応建設の設計をしたところでございます。

○佐野委員
 やはりそれは、あのようなデザイン性からくるものが単価を上げていると捉えてもいいのでしょうか。

○落合世界遺産センター整備課長
 そうですね、実際展示棟につきましては、やはりどうしても鉄骨が逆さ富士――円錐形の形でやった単価と、それと北棟と西棟につきましては、直線鋼という、H鋼の直線材というんですけども、そのまま建てている状況なもんですから、実際の単価がやっぱり3つとも違うんですね。ですから、実際はその展示棟の建て方の鉄骨部分のお金につきましては、やはり上乗せした形で、坂茂建築設計から出てきた見積もりの内容を精査しまして、単価をこれに決めたということでございます。

○佐野委員
 デザインを維持するためには、鉄骨の高い単価もいたし方ないということだと理解しました。

 この後の見通し、スケジュールなんですが、最初2月議会で建築の請負の承認という予定だったんですが、今度の議会ではどの程度の提案、どのようなスケジュールになるのか教えてください。

○落合世界遺産センター整備課長
 先ほどから工事のお金の面等々をお話しさせていただいていますけども、スケジュール等につきましても全て、今調整させていただいているところでございますので、ちょっと済みませんけれども、今回は答弁できないということで御理解願いたいと思います。

○佐野委員
 完成が平成29年度中という予定がありますので、それに間に合うような早急の提案をまた期待しています。

 次に、富士山静岡空港のターミナルビルについてお伺いします。
 先ほども出ていますが、やはりターミナルビルのデザインについては、先ほど山口空港運営課長からもお話がありましたが、県産材を使うことは大変喜ばしいことなんですが、この県産材を使うために、それをねじらせて、しならせて、そういう加工を加えるツイストアーチとかという工法は国内では無理なので、外国で加工をするということが新聞記事に掲載されていました。グランシップの外壁の石が落ちたときも、外国の素材を使って、国内ではもう修復ができないということを少し連想してしまいました。県産材を無理に使うために、外国にそこまでしてやる必要があるのかという気もいたします。もう一度伺いますが、デザインの変更はないのか、デザイン部分を縮小してそのお金がかかるアーチの部分を縮小して設計するのか伺います。

○山口空港運営課長
 ターミナルビルの設計について、今そのデザインの部分についてどうするかということにつきましては、やはり県産材を使うことは非常に大事かなと思っておりますが、それを使うこととツイストアーチをするのを外国でやったりとかという報道が出ておりましたけれども、先ほどお答えもしましたけれども、そういうことをやっていくこと自体が工事費の高騰につながったりということは往々にしてあることで、我々としては、聖域を設けず、要は当初提案があったデザインを堅持していくという考え方と、そうじゃなくてちゃんとそこは見直していきましょうという考え方の両方を持っておりますので、その中で、相手側には、先ほど発注者としての責任として、こういうやり方でやったらどうなんだということも実はいろいろやっております。最終的にコスト管理もしていかなければいけませんし、機能も担保していかなければいけないという中で、今設計をやっておりますので、金額とかそういうことについては、具体的には今申し上げることはできませんけれども、今9番委員からありましたように、我々はあそこに固執して、だから、デザインを死守していきますというようなことは考えておりませんので、そのような形で坂茂建築設計とはやっております。

○佐野委員
 わかりました。
 もともといつも言っていることですが、あの空港はシンプルに開港することが目的で、空のバスターミナルというか、バスストップ、バス停ぐらいの感じで使いやすい本当に地味なものでという開港のときのコンセプトがあったと思います。それを急に増築に限って、デザイン性というふうに言い出したことが、少し県民としても理解しかねることがあります。開港して使い勝手が狭くなったら増築はすればいいということだったんですが、つくったときの機能的で地味というか、華美なものは求めないという開港時のコンセプトをやはり県の職員も、また県民も忘れてはいけないと思いました。ですので、あそこのところに茶原の中に茶原の形の屋根をつくる必要があるのかどうか、もう一度考えていただいて、県民にとって使いやすい、使う人にとって利便性の高い、寒い思いをして待ってくださることがないように、最低限のことを満たせるような、そういう開港時のことを忘れないで、立ち戻って考えていただきたいと要望して質問を終わります。

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