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委員会会議録

質問文書

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平成22年10月産業連携推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:櫻町 宏毅 議員
質疑・質問日:10/26/2010
会派名:平成21


○櫻町委員
 ありがとうございました。先生の今までの経験をなさっている中での事柄でお聞かせいただきたいのですが、農商工連携からは、ちょっと外れているかもしれません。耕作放棄地、静岡県も本当に困ってまして、何とか解消しようということで頑張っているんですけれども。先ほどスライドの中で55歳で企業を定年された方が、新たに農協に入ってもらうというコメントがございましたけれども、そういう新たに入られる方に対しては、その耕作放棄地を有効に活用してくださいというような事例もあるのかなという気がしながら伺っていました。実際問題、耕作放棄地解消という観点と、それから直売所に野菜をおさめていただくという、両方うまくいけばいい方向にいくかなという思いがあって言ったんですが、うまくいっている例みたいなのって御存じですかね。

○大澤 信一氏
 さいさいきてやを紹介しましたけれども、実は去年、NHKが私のところへ取材に来ました。直売所が非常におもしろいということで、クローズアップ現代という夕方の番組で、ここを紹介したんですね。プロデューサーは女性の方でしたけれども、カメラマンと行ったらおもしろい事例を紹介していて、このケーキ屋にイチゴとか、イチジクを卸している、70歳過ぎていたと思いますけれども、兼業農家の方をフォーカスして紹介していたんですね。
 そしたら、そのおじいさんは、このケーキ屋に売るためにイチジクの生産とかを始めたわけですよ。前から兼業の農家だからある程度の技術はお持ちだと思うんですけれども、市場に出してナンバーワンになるようなものをつくるほどの技術はないけど非常によく売れていると。それで、どのぐらい売れているんですかと言ったら、時々、携帯電話の、これを見ながら、これで一日1万円超えることがあります。1万円超えるときは非常にうれしいと。当然だと思うんですけれども、そのおじいさんが何をやったかというと、テレビを見ていたらですね。自分の持っている耕作放棄地、道路があって、その横に、こんな三角形の空き地みたいな耕作放棄地があるんですね。それをつぶして、その耕作放棄地に新たにイチジクの木を入れて、そこに出すための仕事を始めたわけですよね。おもしろいなと思って見ていました。やっぱり耕作放棄地って結局、いろんなことを言うんですけれども、何か売れるからつくると、そういうプリミティブな、根っこのところは、そういう話だと思うんですよね。やっぱりまず、そういうふうなことを考えて対策というのもいいんじゃないかなと思います。私は別に大規模な専業農家の人たちに、そういうのを集めてもらって、活用してもらうのは大賛成なんですけれども、大体、その耕作放棄地って出ているというところは、一番いいところじゃないんですよね。農地の。大体、ちょっと外れたところとか。そういった三角形のところとか、だから、現実問題として、いろいろ政策をやっても、それで耕作放棄地が減るというのは、かなり難しいと。もちろん、そういう政策は必要ですけれども、だけどやっぱりまず、売れる、そういう仕組みをつくって、ぜひ高齢者でもいいですから、やってくださいというようなところから手をつけていくというのは非常に重要なんじゃないかなと思いました。

○櫻町委員
 ありがとうございました。あともう1点。各直売所は、あくまでも点での活動なので、それを連携していったほうがという御提言をいただいたんですけれども。例えば、直売所さんは、その経営母体が、それぞれ異なるわけですよね。そこを連携しながらメーンにするというのは、相当大変なことかなと思うんです。そこは、例えば、さらに上位の大きな団体が、まとめ役をやるべきなのかどうかというところですが。なかなかそこは難しいんじゃないかと。

○大澤 信一氏
 難しいと思うんですね。私たちも言っているのは直売所をつくれと言っても、地域によってはオーバーストアというか、直売所があふれているところがいっぱいあるわけですよね。だから、今の直売所流通を、もう一段上の段階にするには、どうするかということで、いろいろ考えたり、提案もしているんですけれども、こんな例がありました。大分の例なんですけれども、豊後大野という大分のかなり山奥ですよね。そこも山なんだけれども、1億円から3億円ぐらいの直売所が5つぐらいあるんですよ。それぞれ車で10分ぐらいで行けるんですね。私がちょっと提案したのは、5つをネットワークで結ぶこと。真ん中の一番大きい直売所の横に土地があるんです。随分。そこに集荷場をつくったらどうかと。それでネットワークを結んで、お互いに商品をやりとりをする。みんな直売所に出すやつと、そうでないのが、もちろんありますから、そこでまとめて、例えば10トン車とか、大きい車でもって、週3回福岡市に持っていくとか、あるいは大分市に持っていくとか。そういう地方の卸売市場とあわせたような、取り組みができないかということをちょっと相談したことがあるんですね。これ実現しなかったんです。だけど、おっしゃるように非常に難しいんですけれども、その次の段階というのは、いろいろあると思うんですね。もっと幾つか、5つぐらいのところをネットワークで結ぶとか、あるいは同じコンセプトで5つぐらいやったら、それをまた、ネットワークで結ぶとか、いろいろあると思うんですね。おっしゃるとおりだと思います。だけど、次に考えるべきことは、そういうことだと思うんですね。そうしないと、とてもにぎわいにならないと思います。

○櫻町委員
 結局、個々が利益を出して、生産者も消費者も潤うということが関係すれば、それでもいいと思うんです。ただ、先生がおっしゃるのは、市場規模を拡大して、もっと今までの卸売市場がやるようなことを地方でも、小さな単位でやるべきだという御提言だというふうに思うんですけれども。そこを取りまとめるのが、だれかというのが問題です。それぞれがうまくいってるならいいじゃんというようなところで、こぢんまり終わっちゃうんじゃないかなという心配があるんですけれども。

○大澤 信一氏
 確かにそういう気もします。さっき言った真ん中の大きい直売所は、平気年齢が70歳を超えているんですよ。それで、そこを、有限会社が面倒を見ているんですけれども。そこの社長さんというか、代表の方が、元町役場のOBの方なんで。彼も、もう60歳を過ぎてますので、結構焦っているわけですよね。そこそこうまくいっているけれども、やっぱり平均年齢70歳を超えると、やっぱりこれ、あと10年したらどうなるのかということですよね。ですから、僕のところに相談があって、じゃあ5つをネットワークで結んで、何か国の事業に手を挙げたり、公募の事業に手を挙げたりしましょうということで、少し動いてみたんですけれども。それぞれのところで温度差が、やっぱりありますね。だけど、もう少しだと思います、もうちょっと頑張れば。それでね、その5つの直売所を回ったことがあるんですよ。その人に連れられて。そうすると、やっぱり若い職員なんかは物すごく、その構想に関心を示すんですね。結局、自分たちがやっても直売所に持ってくる人たちは、どんどん1年1年高齢化しているし、若い人は、まだ30代ぐらいの人がいるわけですよ。そうすると、やっぱりこの流れに乗ってもっと上。できるんじゃないかと、彼は、思っているわけですよね。そのあたりは民話とか、結構、地域の観光の種になるようなのは、ぽつぽつと。あと小さい結構きれいな滝だとか、あるんですよ。そういうのをうまく組み合わせたら、滞在型のお客さんを呼べるような、そういうものに十分なるんじゃないかと。可能性はあると思うんですね。

○櫻町委員
 こぢんまりしていると、そういった多角的なことがなかなかできないから、大きくしたほうがいいということですかね。

○大澤 信一氏
 大きくすれば、可能性があります。

○櫻町委員
 直売所と観光って、あまりイメージがわかなかったんですけれども、今、わかりました。そういった規模を大きくして、いろんな試みもできて、体験もできて、やればお客さんも来るようになるから。さらに、そこに参入者がふえてくるという、そういう御提言ということですね。

○大澤 信一氏
 直売所と観光というのは、実はいろいろなところを見ているんですけれども。例えば、見晴らしのいい高台に建っている直売所なんて結構あるんですよ。例えば、長崎にシュシュという結構有名な直売所なんですけれども、高台の山の中腹ぐらいにあるわけですね。直売所があって、そこにレストランがあって、ずっと板張りのオープンデッキみたいなのがあるんですね。すごくそこからの眺めがいいわけですよ。でも、直売所だから、夕方6時ぐらいになると閉めちゃうわけですよね。だから、例えば、あそこの横にコテージとか、何かつくるとね、レストランを9時とか10時ぐらいまでできると思うんですね。
 それから、私、今お手伝いしているんですけれども、山梨県に同じようなところがあるんですよ。
やっぱり、そこもすごく眺めがいいところに小さい直売所と、そこは町が昔つくった温浴施設があるんです。その温浴施設が、眺めがいいものだから、今、1年間に26万人ぐらい来るんですよ。傾斜地なんで、今、小さい直売所なんですけれども、その奥にもっと大きい直売所をつくって、そこの横に50室ぐらいのホテルができないかということで、いろいろ検討しているんですね。そうすると、やっぱりただ、そうなってくると農振を除外してもらわなきゃならないとか、そういうことをね。今、地元の行政の方々と県の方々とやっているんですけれども。でもね、これ時間の問題だと思います。そういうのが実は、いろんなところにぽつぽつとあって。それはやっぱりそこを上手に使うと、競争力はあると思うんですよ。やはりその地域にしかない眺望とか、そういうのは資産です。だから、まだ、そういういい眺望のところにホテルとかコテージをつけて成功しているという例が、まだほとんどないのですけれども、どこかで成功させると、あちらこちらで第二、第三が出てきて、そうなってくると。本当にさっき言った全体の2割、そういう世界になると思うんですね。

○櫻町委員
 ありがとうございました。

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