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委員会会議録

質問文書

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平成27年7月大規模スポーツイベント対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:07/29/2015
会派名:自民改革会議


○多家委員
 分割で質問します。
 それぞれの皆さんがさまざまな角度で大項目7つに分けて質問があったわけですが、現実に2019年の10月、それから2020年の7月と、ラグビーもオリンピックもまだこれから詰めて決めなければならないことがいっぱいあって、その上でこれだけの資料を集めて答弁をしていくと、なかなか難しいというふうに感じます。
 そんな中で、ラグビーについて言いますと、2019年の10月に向けてさまざまな準備をしていると、静岡県側も既にニュージーランドに視察をしたり、アイルランドへ行って国際ラグビーボードと詳細な打ち合わせを進めつつあると、そういうことは承知しているんですが、現実に、2002年、今、9番委員からもお話ありましたが、2002年のワールドカップサッカーを誘致するときの静岡県の体制と、2019年のワールドカップラグビーを誘致したときの静岡県の体制と、随分大きな差があると思うんですね。例えば、2002年のときはエコパスタジアムをつくってしまおうと、したがって、もしサッカーを誘致できなかったらどうするんだろうというふうな県庁全体に、もしくは袋井、磐田、掛川、浜松、静岡、いわゆる中心的な市町は大変な覚悟を決めてやってきたと思うんですが、たまたまラグビーはそれほど大きな受け入れ醸成、機運醸成をつくらずに誘致ができたわけでありますので、考え方が随分と違うと思います。
 そこで、現実に、先ほど来お話がありましたが、どうやって2019年を迎えるかと、こういうことが非常に大切だと思うんですが、その機運醸成をどんなふうに静岡県及び袋井、磐田、掛川、静岡、浜松は考えているのか、そのことについてお尋ねします。

○山本スポーツ交流課長
 機運醸成についてでございます。
 まず、私どもとしても、ラグビー、基本的に現在、ラグビーの試合でさえも、地上波すらあんまり試合をやってないと。大体BSとかCSとかそういったところでやってると。これは静岡県だけで当然できるものではなくて、日本ラグビー協会、日本全体のことでございますけれども、1つにはまず、ラグビーをマスコミ含めて、いろんな試合もそうですけれども、メディアに一応まず載せるということが、まずこれは一つ重要じゃないかというふうに思ってございます。
 もう1つ、今現在、1994年、1995年あたりは大学ラグビーとかが非常に盛んで、そこでやった方が今大体静岡県内、財界とか日本全国に、いろんな幹部の方は大体ラグビーやってた方が多いんですけれども、そういった競技の選手とそのラグビー関係者の、そのコアとなる部分の方をこれからどんどんふやしていくということと、それプラスこれから、ラグビーの今現在トップリーグのところにきている、参加しているファンの方を把握して、こちらをふやすという取り組み、さらにそこじゃないけど、まだ全然ラグビーは関心がないけれども、サッカーなら見るけどラグビーは見ないと、そういったような方々をもうちょっと数を上げていかないと、とても4万人、5万人入らないというふうに思いますので、現在はまずそのラグビーの核となる方がどういった方がいて、どこを攻めたらいいかというのは、これは組織委員会等を含めて、マーケティングをやりつつ、ことし、来年から県内各地でいろんなラグビー教室であるとか、あるいはヤマハの有名選手を、こういった方々をイベントとかに呼んで、まずはこのラグビーってこういうふうにおもしろいんだと、意外と見ておもしろいなという興味を持ってもらえるようなイベントを開催すると同時に、あとはマスコミ向けにいろいろ露出を図っていくということがまず必要じゃないかと思います。
 2017年から試合のマッチングが決まって、そこから一気にそこで盛り上げる時期になりますので、今度そこについては静岡県内で、サッカーと同様に1年前記念イベントとか、いろんな全県を挙げたイベントをほかの市町と協力してやっていきたいというふうに考えてございます。以上でございます。

○多家委員
 お考えわかりました。なかなか大変だなというふうに思いますよ。5万人収容というのは、エコパスタジアムが先ほど4万人か4万2000人かはいずれにしましても、国民体育大会のときに、天皇皇后両陛下をお迎えして、超満員のスタンドでやりたいと、これ静岡県の願望だったわけですが、現実に足し算してみると、その数字に追いつかなかったんですね、当時。したがって、先ほど言いました隣接する市町の義務教育に行っている子どもたちにぜひ参加をしてほしいという動員計画が出され、それに協力して満員にしたと、そういう過程があると思います。したがいまして、今回のワールドカップ、2016年、来年試合の編成が決まり、2017年からどんなふうにするかというふうな体制を整えるとしても、よほどのそういう企画、努力をしない限り、エコパスタジアム、トラック部分を芝生にして仮設スタンドをつくると、今の構想でいきますとなかなか大変だなと思いますが、それらについて早急に体制を整える、2019年、果たして4年後ですから、71になりますね、私はね。小学生は幾つになるかと、それぞれの皆さんが年次を超えるわけですから、十分とそのあたりについてお考えをまとめていかなければいけないなと、そういうふうに思います。

 それからもう1つ、先ほど9番委員からお話がありましたが、超富裕層と、こういう観客がラグビーに限って言うと、世界中ついて回ると、有名な話でありますが、先ほど小型ジェットというお話がありましたけれども、果たして小型ジェットで来る超富裕層もあるし、大きなクルーザーを借りることはない――持ってるということになるんでしょうか。――そういうもので当然来るという話になると思うんですが、小笠山総合運動公園エコパスタジアムは、そういう意味では鉄路は掛川と愛野駅と、在来線、新幹線、陸路は東名とそれから国道と、そして港はどこを考えて、クルーザーなり豪華客船がしのげる、そういうお考えを持っているとか、そのことについてお尋ねします。

○山本スポーツ交流課長
 私ども、開催が決まるまでの間に、昨年10月に申請書の案等を出して、その中にも一応、静岡空港の活用ということとあわせて、港の活用ということを実は一つ、提案として上げてございます。これは静岡県には一応クルーズ船、客船誘致ということで、静岡県には清水港ですね、こちらが富士山とのセットで非常に好評で、外国船がぼんぼん入ってたりしてますので、そこから例えばそのヨーロッパの方々が世界一周クルーズとかで来て、大体東京とかそういったところですと、橋をなかなか渡れなかったりするので、意外とこの清水港というところの利点は、クルーズ船、客船を使うという点では、可能性としてはあるのではないかなと。逆に、組織委員会とも話をして、例えばこれから世界客船で、ラグビーに関心のある方がクルーズ船で、2019年のラグビーワールドカップを観にくる、そういった商品ができるのか、できないのか、そういったこともこれからちょっと提案として、いろいろ考えていきたいと思います。
 また、これがなくても、逆に港というのは、よくクルーズ船が宿泊の、簡易宿泊として機能することもできますので、ただ清水港、御前崎港とかも含めて、逆に港でラグビーのファン層みたいな、ラグビーのおもしろみを楽しんでもらえるようなことが、そういったことができれば、全国の12会場ある中では、港を持ってるとこって、全部ではないので、静岡県なりの差別化を図ることができるのではないかなというふうに思っているところです。以上です。

○多家委員
 超富裕層の捉え方がとても把握できませんので、過去に行われた開催地、どんなふうな超富裕層を迎え入れたか、これも研究する余地があると思いますので、そんなことを要望しておきます。

 もう1つ、ラグビー観戦というのは、サッカーや野球や大動員ができるスポーツの1つとして、特異だというふうに言われているんですね。これは私は聞いた話、それからメディアを通じてラグビーというものがどういうものか見たときに、その試合を見るためにだけで来るのではなくて、そこに、先ほどちょっとお話がありました、滞在をしながら、ラグビーの観戦を楽しむと。だから、先ほど言いましたクルーザーにしても豪華客船にしても、ファミリーが2019年のラグビーのために一族結束して日本に半年かけて来てみると、そしてなおかつ、小笠山総合運動公園にいるならばいるで、そこでしっかりとラグビーという競技とラグビーの持ち出す雰囲気というものを楽しむと、そういう考え方があるというふうに聞いてるんですが、ほかの会場11会場はいずれにしても、小笠山総合運動公園、エコパでそのような世界で見られるようなラグビーの楽しみ方ができるというふうな考え方はお持ちかどうか、そのことをお尋ねします。

○山本スポーツ交流課長
 今、そういう考え方は当然、こちらとしては念頭に置いてございます。仮に試合につきましては、例えば夕方の6時試合開始だったら、普通日本人だったら30分前に入ればいいやと、そういうことではなくて、逆にその試合会場とは別に、県内全域で静岡駅、浜松駅、いろんなところでファンゾーンみたいな、そういったラグビー試合観戦前後に雰囲気を楽しんだりするスペースを設けたりしますので、例えば6時開始でも、前日例えば東京へ行って、その日の昼は静岡で過ごして、ゆっくり静岡で久能山とかいろいろ楽しんでから、会場には午後3時ごろ入って、それでまたゆっくりとエコパで、フリーマーケットとかいろんな催し物がある、会場でも楽しんで、試合も楽しんで、またその後、次のとこでまたファンゾーンで楽しもうと、そういった時間をゆっくり、時間をかけて試合だけじゃなくて、その会場全体の雰囲気を楽しんでもらうという、そういう考え方は申請時から持っておりますので、こちらは当然考えてございます。
 逆に言うと、ヤマハの清宮さんあたりからは、逆に、もう試合開始時間が遅いんだったら、何も新幹線で帰れないんだったら、エコパスタジアムとかその周辺でも泊まってもらって、キャンプでもしてもらって、そこで袋井市は思い切りおもてなししたほうが意外といいんじゃないか、もともとラグビーはそういう文化だということも言われてますので、そういったことも含めて、どういうおもてなしの仕方がいいかは考えています。以上でございます。

○多家委員
 わかりました。
 今、いみじくも出たんですが、恐らく、スポンサーの関係で、放映時間、テレビ放映する約4億人ですか、観戦すると言われている皆さん方は、自国のゴールデンタイム、恐らくヨーロッパのゴールデンタイムに合わせてテレビ放映権を世界のメディアは確保すると言いますね。当然、日本では深夜に近くなるような時間帯となるわけですが、それらについても今後の検討課題としてどんなふうに私どもの国は考えるのか、そのあたりについて、一応答えは結構ですから、考えておいてほしいなと思います。
 それから今、清宮克幸監督の話が出ましたが、7月27日の静岡新聞の「窓辺」に、清宮克幸監督が、東日本大震災と釜石遠征という一文を投稿してます。ラグビー人にとって釜石というのは特別な思い入れのある地名だと。平成23年の3月11日、あの大震災が起きたときに、世界のラガーが釜石にコンテナで物資を送ったと。自分たちはおくれをとったと。そう思って、すぐに釜石にどんな手助けをしたらいいかという尋ねをしたら、物は要らないと。釜石でジュビロ磐田の精鋭が全て集まって、新日鐵釜石と試合をしてくれればいいと、そういうことでその約束を果たして、まさしく釜石がラグビーによって復興する気概を感じてくれたと、そんな一文が載っておりました。
 ある意味では、釜石が全国12の会場に選ばれて、国際ラグビーボードが手を挙げた地域を見学に行ったときに、釜石はただの野原しかなかったと。しかしそこには、大漁旗を持った釜石市民がラグビーの役員を迎え入れて、釜石をワールドカップラグビーの会場にしてほしいと、こういう懇請をして、国際ラグビーボードの役員は涙を流して、よし、もう1つの会場は釜石に決めたと、こういうエピソードがあるわけです。そういう熱い思い、冒頭言った静岡県にあるかどうかと、その辺が一番心配するところでありますが、今、そんなことを言っても始まりませんので、そういう熱い思い、ラグビーの独特な熱い思いを、運営にしろ、試合にしろ、環境にしろ、整えていくということが大切ではないのかなと、そんな思いがします。以上申し上げて、私、終わります。

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