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委員会会議録

質問文書

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平成21年10月障害者雇用促進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山田 誠 議員
質疑・質問日:10/28/2009
会派名:自由民主党県議団


○山田委員
 やはり、先ほどからもジョブコーチ――広義のジョブコーチと狭義のジョブコーチというのがあるんですが、特に今、昔で言う養護学校――今は特別支援学校なんですけれども、どちらかと言うと、卒業する直前になってからいきなり仕事のためのものをやるということで、もっと前の段階という部分が非常にまだ欠落している。また特別支援教育コーディネーターという制度ができたんですけれども、実際、それが機能しているかと言ったら、先生がもうはっきり言って、片手間にやっているような話で、機能が全くされていない。
 先ほど話があった専門家の集団との連携もとれていないという中で、やっぱり広義のジョブコーチの方々がそういうところへもかかわっていくような形の制度というのは私は必要だと思うんですが、その点についてどう考えておられるのか。

○鈴木修氏
 専門家ということで言うと、私たち絶えず病院のPT、作業療法士の方とか、また学校の現場の方たちともかかわりますが、私たち自身は専門家になることは無理だし、なる必要はないと思っています。要するに、専門家の人たちが何をしているのかをきっちり理解するということで、今、御質問ありましたけれども、現場の教員の忙しさももう一つあるにしましても、逆に現場の教師サイドで、きちんとした理解というか――腰を据えて、外部の人間――広義アセスメントする人間――私たちのような立場の者が学校に入っていくのではなくて、その学校の中にそういう人たちをきちんと育てる、そこが外部の専門職と重なるという、――連携というよりも連続性といいますか、やはり、もちはもち屋で、そこのところで腰を据えた人たちをつくっていくということが重要ではないのかなと。
 だから、例えばさっきも出ました、外の人間が、企業の中にいつまでも入るべきではないというのが私たちの持論ですけれども、それはやっぱり企業は企業のところできちんと確立していくべきだと、――学校は学校で、その上でどこの部分も重なるんだということだと思います。
 ですから、学校でも、もっと本当に腰を据えた人たちが必要ではないかと、そのように逆に思います。

○山田委員
 ジョブコーチと言うと、対象が本当にその人それぞれ――身体障害の方もいれば、当然知的障害の方、あるいは重複障害の方もいらっしゃるわけですけれども、やっぱりそういう中で、人それぞれ個性というものがありますよね。ですから、それを大事にしなければならないということで、じゃあきょうあったから、明日からもうすぐにこれをやりなさい、あれをやりなさいというわけじゃなくて、やっぱり人間関係をつくるのに大変だと思うんです。
 親に対しての課題というんですか、そういうものがありましたら。

○鈴木修氏
 私も水野も実は障害者の親でもあります。ですから、そこの側面は、今まで余り出すべきではないと思って、触れてはいなかったんですが、今、本当に御質問があったように、親だからこそできることとできないことというのはやっぱり物すごくあるわけです。水野もいろんな研修で講義をやったりしますけれども、そこのところをきちっとやるべきで、我が子だからできないことの方がたくさんあるわけですね。ですから、そこの区分けをどう――我が子だからこそできないこと、自分の子供だからわかること、そこをごちゃごちゃにしたまま言ってしまうというのは、――要するにそれだけ複雑な思いは親というのは持っているわけであって、それを酌み取ってあげられるのは、支援者のサイドとして重要ではないのかなと。
 それで、今御質問があったように、本当にきょう言ってあしたという問題ではないと思います。ですから、時間が本当に薄皮を一枚ずつ一枚ずつはがしていくような形で人との距離は近づいていく、――本人ともそうですが、これは事業所とも同じだと思います。

○山田委員
 今、そういう人間関係をまずつくることだという話で、特にまた今度、会社、ですからジョブコーチの方々が中へ入ってやっていただいて、就労していこうということで、なれてくる。
 そういう中で、やっぱり企業の中の方々――要は社員さんの中でも、経営者の方々と、またその人を直接使う方、あるいは一緒にやる同僚の間とか、――そういった中で、さっきも話がありましたけれども、この人がどのぐらいの能力を持っているかというのがやっぱりなかなか理解をされないという部分があると思うんですが、そういう部分についてのアドバイスというんですか、そういう会社、企業に対してのジョブコーチのサイドからというのは、どういうことが。

○鈴木修氏
 本当に難しいと思います、この部分が。
 よく、福祉施設などでもそうですが、障害のある人たちが作業しやすいように治具をつくる――いろいろ補助具なんかをつくるということ、それは私たちもいろいろやりますが、現場支援の基本は、私たちが治具をつくってくれる人をつくる、それだと思っています。
 ですから、今の能力につきましても、本当に人それぞれの中にあって、この人の能力と、そしてその仕事の性格と、もう一つは職場環境、この三つがトライアングルの形になっていかないといけないわけで、人的環境も含めて、職場環境、いろんな環境がある。そこと初めて、じゃあその中でだれに説明したらわかりやすいだろうかと、その理解してくれる人たちの――よく言われるキーパーソンじゃないですけれども、理解してくれる人はだれだろうかと見つけたり、――その人が言うと非常に広がるとか、そういう環境面を理解したりとか、――人的環境が非常に重要になってくる。正攻法で真正面からぼんぼんぼんと言ったら、引いてしまうことはいっぱいありますので、そこにやはり時間がかかると思います。ちょっと答えにならないかもしれませんけれども、そこがポイントだと思います。

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