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委員会会議録

質問文書

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平成30年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:森 竹治郎 議員
質疑・質問日:02/21/2018
会派名:自民改革会議


○森委員
 私のほうから一括質問方式で2点お尋ねしたいと思います。
 最初に、次期総合計画案64ページの高齢者の犯罪被害防止活動の推進についてであります。特に振り込め詐欺、特殊詐欺の被害防止については皆さん方のまさに粉骨砕身の努めによって交通事故、特に死亡事故などかつて昭和40年代は700名もの県民が亡くなられていたところ、新しい総合計画の目標では100人以内とさらに少なくしていこうという意気込みが感じられます。そしてまた刑事事件の総件数も非常に減ってきております。
 一方、振り込め詐欺、特殊詐欺はお年寄りが被害に遭うことが多いわけです。御存じのように静岡県はますます高齢化社会が進み、ひとり暮らしのお年寄りがふえています。新聞等を読みますとお年寄りの被害金額が最近非常に高額になっている。しかも件数もふえている。皆さん方が非常に努力をされているようです。さっきのテロの話もありましたけれども、やはり広域的な取り締まり等もやっているものと思いますが、特殊詐欺に対する皆さん方の取り組みとして、今どのような状況になっているのかお尋ねしたいと思います。

 それから、2点目は、67ページの警察活動基盤の強化についてであります。
 治安維持や震災時における災害対策活動の活動基盤である警察署などの警察施設について、警察署再編整備計画あるいは静岡県第4次地震被害想定、いわゆる地震・津波対策アクションプログラム2013、治安情勢の変化などを踏まえて計画的な整備を推進しますと記載されております。さらにまた2018年、2019年には浜松西署の新設、湖西警察署の建てかえという記載もあるわけであります。私の選挙区の下田は、昨年下田警察署の松崎分署が皆さん方の手によって津波被害想定区域から安全な場所へと移していただいて地域の皆さんも大変心強く喜んでおります。次は下田警察署の本署も忘れないでいただきたいわけであります。
 そこで、これからの対象となる交番や駐在所が現状どれぐらいか、あるいはこれから整備していくのは何カ所ぐらいあるのか計画を交えてお尋ねいたしたいと思います。

○夏目生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 まず、特殊詐欺についての御質問でございます。平成29年度中はどんな状況だったかでございますけれども、特殊詐欺全体の認知件数につきましては増加、被害額については減少しました。中でも特に問題になっておりますオレオレ詐欺につきましては件数、額とも増加しているところであります。
 被害防止対策になりますが、県警察では特殊詐欺の被害防止対策として昨年6月からしずおか関所作戦を継続的に取り組んでいるところであります。関所作戦は3本柱から成り立っておりまして、1つ目が迷惑・悪質電話防止装置の普及、2つ目が高齢者の皆さんの警戒心、防衛心の醸成、3つ目が高齢者を守っていただく立場にある現役世代へのアプローチということで進めてきております。
 被害に遭ってしまう方のほとんどが高齢者であることが現実でありまして、もちろん物理的に詐欺電話を遮断してしまう迷惑・悪質電話防止装置の普及もさることながら、まずその前提として高齢者の皆さんみずからが特殊詐欺を自分のこととして考えていただく心の備えをしていただくこととが一番大事だと考えております。それから心の備えはずっと高いレベルで維持するのはなかなか難しいところがございますので、やはり子や孫といった現役世代の皆さんが高齢者の皆さんを守る観点から常に注意喚起をしてあげる、あるいは迷惑・悪質電話防止装置をつけてあげることが一番理想だと考えているところでございまして、その辺を重点に現在被害防止対策を行っているところでございます。

○鎌田刑事部参事官兼生活安全部参事官
 特殊詐欺の検挙対策について今後の取り組みを御説明いたします。
 特殊詐欺グループを構成していまして、いわゆる中枢グループといいますが、アジトを設け被害者に対して手当たり次第電話をかけるいわゆる受け子と呼ばれる人間がいます。それ以外にも中枢グループから指示を受けて実際に金を取りに来る、あるいはおびき出したところで接触して金を受け取る受け子もいます。さらに特殊詐欺に必要になってくるツールとしまして、銀行口座とか被害者に片っ端から電話をかけるために必要な携帯電話を用意するなど犯行を手助けするグループがあります。
 ですから、検挙対策としましては、まず被害者と接点が出てくる受け子――実際に金を受け取る人間をだまされたふり作戦ということで、被害の電話を受けた県民の方に協力をいただきだまされたふりをしてもらって現場検挙を図る、受け子の検挙をまず1つの柱として取り組んでまいります。
 続いて、当然受け子は誰かの指示でやっているわけですから、そこで中枢グループにつながってきます。こういった突き上げ捜査をして中枢グループの摘発に力を入れていきたいと考えております。
 それから、先ほど犯行ツールと言いましたが、銀行口座を用意したり、携帯電話を用意したりする助長犯もそれぞれ法令違反が出てくるわけですので、そういった連中の徹底検挙の3つの柱に取り組んでいきたいと考えております。

○淺野地域部参事官兼地域課長
 整備対象交番、駐在所の数、それと整備計画の方針についてでございます。
 現在、県内には交番が208カ所、駐在所129カ所の合計337カ所がございます。県警では交番・駐在所の建てかえのおおむねの目安になりますけれども、木造は30年、鉄筋コンクリートなどの非木造は35年と考えております。現在この目安を超えた施設は交番・駐在所合わせて約130カ所ございます。
 この整備につきましては、これまで老朽施設の順次建てかえを基本といたしまして、津波浸水、道路の拡幅といった特殊要因による移転あるいは事件事故の発生状況といった地域の治安情勢の変化などをさまざまな観点から整備の必要性を分析して推進してきたところでございます。
 今後につきましても、地元自治体や住民の皆様の御理解をいただきながら建設用地の確保に努めるとともに、引き続き老朽施設の順次建てかえを基本としつつ、地域の治安情勢の変化などを踏まえた交番の配置について検討を重ねまして、計画的に交番・駐在所整備に努めてまいりたいと考えております。

○森委員
 交番・駐在所についてお話をいただきました。まだまだたくさんあるようです。計画を少しでも前倒しにお願いしたいなと。というのは特殊詐欺などお年寄りの被害がふえているということは、やっぱりより安心できる地域にするために駐在さんが非常に熱心に頑張っておられる。私の住んでいる町内会の駐在さんも非常に熱心に地域を回ってくれている。お年寄りのひとり暮らしの世帯がふえているわけですから、それだけでも随分安心するという声が私の隣組でもある。
 このことを考えると、やはり地域の駐在所をしっかりと計画どおり前倒しするぐらいでつくってもらうことが安心あるいは安全の地域社会をつくることにつながる。振り込め詐欺、特殊詐欺などを防止することにもつながると思いますので、ぜひ計画どおりあるいは計画を前倒しする方向でお願いしたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

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