本会議会議録
質問文書
平成24年10月医療・福祉対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 櫻町 宏毅 議員 | |
質疑・質問日: | 10/12/2012 | |
会派名: | 民主党・ふじのくに県議団 |
○櫻町委員
お話聞いてると、家庭医のこのプロジェクトって大変魅力的で、県内に広げていくべきだと思いますけども、今、磐田と菊川と森で1つうまく連携がとれてますが、東部もお医者さん少ないということで課題になってるんですが、例えば沼津と富士と連携とってやってみるとか、そういうような動きというのは、実際はあるんでしょうか。
○北村宏氏
多分ないです。
○櫻町委員
そうなると、せっかく中東遠でうまくいってるんだから、ほかのところでもっとやりたいというのを指導するのが県の役目なんですか。
○北村宏氏
少し県の方には提案してあります。それと浜松医大の学長ともそういうことは話しています。家庭医は広く浅くと言いましたけど、ある程度のところを知らないと、いろんな診療科で。ここまでは自分たちが診れる、こうなったら専門医へ送らなきゃいけないということがわかりません、浅くばっかり見てると。危ないですよね。だから、専門教育をそれぞれやるわけです。その役割というのは、そういうスタッフがそろって、専門家がいる病院じゃないとできませんので、その役割は今磐田病院が担ってやってます。恐らく東部でやるとすると、沼津市立病院がそういう役割を担って、地域の基幹病院としては、例えば伊東市立病院、その近くに家庭医療センターがある、そういう形になるんじゃないかと。家庭医たちは、その家庭医療センターで勤務してて、多くの患者さんのプライマリーケアをやって、専門的な診療が必要でがあれば伊東病院、さらに、そこで対応できなければ沼津市立病院と、そういう形になるんじゃないかと思うんです。
○櫻町委員
先生のお話だと、基幹病院が、じゃあ俺のところでやろうと、皆さん一緒にやらないかという、手を上げてくださる病院がないと、なかなか今回のプロジェクトはうまくいかないということですか。
○北村宏氏
そう思います。
○櫻町委員
磐田の場合、磐田がやろうとおっしゃったので、森町と菊川がうまくくっついたということですか。
○北村宏氏
磐田市立病院がやろうというよりも、まず、必要度が高いのは森町とか菊川ですよね。より医者がおりませんので、どんどんやめていくと。何とか歯どめをかけたいと。そのときに、その家庭医の話が出てきたわけです。これは5年ぐらい前でしたかね。それで森町だけでは養成ができませんので、じゃあ磐田が協力しようと。その話を聞いた菊川のほうが、うちもやりたいよという話で、手を組んでやったということです。
○櫻町委員
そうすると、問題意識を共有化されている各病院の院長先生とか理事長先生がやらまいかと言わないとできないということですね。県が幾ら旗振っても。
○北村宏氏
まず、それが必要だと思いますけど、仕掛けをつくってあげれば、あっそうかと気づいてやるかもしれませんね。
○櫻町委員
その仕掛けの提供が県の役目じゃないかということですか。実例があるわけですよね、今菊川もうまくいってる例があるので。だったら、ほかの地域でも、あそこでうまくいってるから、うちもやろうかとなりませんか。
○北村宏氏
私の見解としては、先ほど御質問があったように、今後どうするんだと。そうすると、今は国の地域医療再生基金をもらって動かしてます。これがなくなります。その後継続してどういうふうにやるか。一番理想的なのは、それぞれの家庭医療センターだけの収益で維持できれば一番いいんですよ。ところが、そのお金でミシガンから講師を呼んだり、あるいはアメリカに留学させたり、そういうお金は多分出てこないと。そこに対して県なり国なりの補助金をもらえないかということで、今取り組んでますけど。
○櫻町委員
ちなみにミシガンは、ほかのところが実例で出てきた場合に受け入れ体制はあるんですか。例えば、今は中東遠だけですか。
○北村宏氏
それはもう話してありまして、そうなったら、もちろん協力すると、もちろん言ってます。
○櫻町委員
だから、財政的なものだけということですね。
○北村宏氏
そうです。
○櫻町委員
国の基金が終わって、その後、市町がちゃんと自分らの覚悟で出せるかどうかということですね。
○北村宏氏
今は、再生基金をそっくりもらってやってますけど、今度は実際に家庭医療センターが営業してますので、そこからの収益が当然あるわけです。その分で、先ほど言った留学だとか、講師の派遣だとか、そういう費用を賄えれば、それで維持できると思います。
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