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委員会会議録

委員会補足文書

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平成27年11月大規模スポーツイベント対策特別委員会
NPO法人裾野市スポーツ協会 会長 鈴木啓久氏 【 意見陳述 】 発言日: 11/20/2015 会派名:


○鈴木啓久氏
 ただいま紹介いただきました、裾野市スポーツ協会の会長、鈴木と申します。
 よろしくお願いいたします。
 では、私のほうからは、関係機関と連携したスポーツのまちづくりに向けた取り組みということですが、現在、私どもNPO法人裾野市スポーツ協会が進めています、活動推進計画というのがございますので、それをちょっとお話したいと思います。
 資料1、まず、なぜ協会の活動推進計画を作成したかということですけれども、これにつきましては、もう皆さんも当然、認識しておられると思いますけれども、平成23年にスポーツ振興法が全面的に改正されまして、それに基づいて国が基本計画をつくり、県が推進計画、市がまた推進計画をつくるということで進んでいくわけですけれども、現在、裾野市の場合はことし策定しておりまして、3月にできるんですけれども、スポーツ協会はどうしても早目につくりたいという事情がありまして、国の基本計画等を参考にしながら、あと裾野市の総合計画等を参酌しながら進めてきました。なぜかといいますと、一番の原因は、協会には年度ごとの目標はあっても、中長期的な目標が全くなかったということが1つの要因だと思います。それと指定管理者制度を各自治体で行っていると思いますけれども、それに公募するためにも、やはり協会の方針、ビジョンがないと指定管理者としてやっていくことが無理ではないかということも含めた中で、この計画をつくらさせていただきました。
 内容的には、初めのところで、私がちょっといろんなことを書いてありますけれども、スポーツというものの考え方が、今回の基本法によって大分変わってきておりますので、それを広く協会員に理解していただき、市と連携したスポーツのまちづくりに寄与するということが大きな目的で、平成8年に裾野市が健康文化都市を宣言しているのですが、その中においてもスポーツというものが健康にすばらしく関与していくということも明確にうたわれております。そのことに基づいて、当協会としてのものをつくりました。
 ビジョンの中にはいろいろありますけれども、こちらの活動方針というところに「観る」・「する」・「支える」を根幹に捉えた楽しむスポーツ推進、生涯にわたってスポーツを元気に楽しむための事業推進、スポーツを通して裾野の魅力あるまちづくりをサポートする、これらを基本的な考え方として、現在も進めているわけですけれども、これはちょっと私どものほうの失態なのですけれども、指定管理者の平成27年度の更新に、公募しましたところ、民間の大手企業に負けてしまいました。これは本当に青天のへきれきというか、本当に私どもでは勝てないような規模でやっているところで、本当に経営力の差とか、マンパワーの問題とか、あとは情報不足の問題など、プレゼンテーションをやりましたが、プレゼンテーションの段階でもう全然だめだというようなことを、事務局に聞きましたら、そんなお話も出ました。やはり、これから各地区の体育協会ですね、生き残っていく上でもすごく重要な問題になると思います。本当に各体育協会、私どももそうですけれども、住民と密着した中で、ずっと今まで継続してスポーツ振興を支えてきたわけですので、やはり指定管理者がなくなると職員の確保もなかなか難しくなってくるなど、いろんな面で問題が出てきて、今まさにそのような問題に取り組んでいるところでございます。そんなことで、推進計画はそういうことを目的につくりました。
 それから、先ほどちょっとお話しましたけど、スポーツと体育というものについて、前々からちょっと疑問に思っていたところがありました。またあとでお話しすることになりますけれども、2002年のワールドカップのキャンプ地誘致のとき、裾野と御殿場が共同で誘致活動を行いまして、ウルグアイを誘致することができました。このときたまたま両市の総括的な責任者を、私、市役所におりましたので、やらせていただきまして、そのときに本当にスポーツとは何かということを物すごく疑問に思いました。ビジネスということも当然そうですけれども、体育とは何だとかいうこともいろいろ考えまして、やっぱりスポーツと体育はちょっと違うんじゃないかなと思いました。体育は絶対に必要なものであって、フィジカルエデュケーションとも言われていますが、身体を鍛えたり精神面を鍛えたりするということは本当に必要なことです。スポーツというと、先ほども言いました、観る、するとか、自分がやるとか支えるとか、あと、楽しむということが含まれてきまして、それは当然、幼児から高齢者までやるわけで、このスポーツと体育というものを、お互いに連携は絶対必要だと思いますけれども、一緒にしてやるのがいいのか、そういうことも含めて考えまして、いろいろな今までの経験で読んだ本とか、いろいろな人に聞いたりしたことを、そちらにある資料にまとめてみました。これからも大型スポーツイベントを誘致する場合も、スポーツと体育というものは、やっぱりどういうふうに考えていくかということも、1つの考え方じゃないかなというふうに思います。これは昔、孟子さんですか、似て非なるものがあるということを言っていますけれども、やっぱり一見似ているけど、ちょっと本質は違うのかなというような考え方を持っております。この辺のかけ違いをしっかりしておかないといけないというような考えを私は持っております。
 それから、次に、ワールドカップのキャンプ地の話をしたいと思います。
 これについては、ワールドカップのキャンプ誘致については、経緯といたしましては、国がサッカーの大会を誘致するということで、韓国と共同開催になったわけですけれども、サッカー王国静岡県において、中部、西部に一歩おくれをとっている、私たち東部地区においては、サッカーの普及と地域振興、スポーツ振興の千載一遇のチャンスだということを捉えまして、県サッカー協会の東部支部を中心に、関係者が動き始めまして、その結果、裾野に白羽の矢が立ちました。当時の大橋市長、あと東部のサッカー協会の幹部の皆さんが再三、裾野市でやっていただきたいと動いてくれました。というのは、裾野の運動公園のロケーションのよさと、あと施設も近くの御殿場のほうにもいろいろあるということを含めて、最終的には御殿場さんも協力していただくということで、共同で誘致することになりました。そのようなことで大会を誘致前と開催中とそのあとという3つの段階に分けて、いろんな話ができると思いますけれども、私、スタートから約3年間かかわりました。そのような3年間で本当にいろんな面で勉強させてもらったことを、資料3の総括の中にちょっと入れさせてもらっております。
 仙台から指宿まで84カ所のキャンプ地がJAWOCから公認されました。その中で、27カ所が選ばれたわけですけれども、結構、国によっては2カ所にわたってやって、いろんなギャラを稼いでいったというところも数カ国ありました。これをやってみた関係では、こちらにも書いてありますけれども、本当に非常識な戦争みたいなもので、もういろんな情報が錯綜してすごく大変でした。藤枝市とか清水市は、日本でもサッカーの元祖とかサッカーのまちとかといって、物すごく名前が売れていましたし、浜松市もそうですし、特に磐田市については、日本代表がたびたびキャンプをしているとか、いろんな面で知名度が高かったのですけれども、裾野市をどうしてRRするかということですごく苦労しておりました。それと、やはり莫大な公費を使うわけですので、住民にいかに理解していただいて住民がいかに盛り上げてくれるかと、その辺が一番苦労したところでございます。本当にもう決まるまではエージェントに振り回されて、私は市役所の職員だったのですけれども、市役所の仕事ではなくて、何か営業マンみたいな仕事になったみたいな感じで、本当にこれでいいのかななんてことをたびたび考えましたけれども、やるからにはキャンプ地として誘致ができなければということで、いろんな面でやっていきました。本当に今回もワールドカップは、大会会場としてはエコパスタジアムでやられますけれども、多分、キャンプ地として誘致をするところがあると思います。こちらにいろいろなことを書いてありますけれども、公費の無駄にならないようなやり方をしていただくのが一番いいことであります。やって、そのときだけムードが盛り上がって、一過性で終わってしまってはだめであるし、そのあと何を継続していくかということも重要なテーマであると思います。
 裾野・御殿場の場合には、今も継続してやっているのは、チャイルドサッカーのミニワールドカップというのをやっています。東部の幼稚園を全部32カ国に分けて、チームもその名前にしてやっているのを今も続けております。あとは時之栖で、いろいろなチームがキャンプというかミニキャンプをやりますので、そのときに裾野の運動公園のグラウンドを借用してやるとか、たまには日本代表、最近は日本代表は余りやりませんけれども、以前はやっていたり、その辺の知名度は上がっていると思います。
 くどくなりますけれども立候補する自治体の目的は、そちらに書いてありますけれども、そのようなことであると思います。あとは、キャンプ地というのは、選手は試合をするために来るのではなくて、調整をするために来るということもあります。ですけれども自治体というか誘致したところは、国際交流とか地域振興とかいろいろなものを求めるわけです。それがなかなか難しいので、その辺のこともキャンプ誘致をした場合においても、来る国などのことをしっかり調整をしないと、いつもトラブルが起きることが多々ありましたので、その辺の契約時の問題もかなりあると思います。
 うちのほうで実際に行われたのは、ウルグアイが子供たちのためにサッカー教室をやってくれたり、ウルグアイと横浜マリノスの親善試合もやりました。このときは裾野の運動公園始まって以来の1万人以上の人が入りました。そのような大きなこともやってきました。あと、当時、鹿島アントラーズにいましたジーコを呼んでいろいろなことをやって、とにかく人を集めて盛り上げていきました。それと御殿場市、裾野市内におけるいろいろなイベント全てに実行委員会、協議会をつくりましたので、そのメンバーが行って常にPR活動をする。そして住民の方に認知をしていただいて盛り上げていただくということを、ほとんどの事業で2年ほど続けてやりました。そんなこともありまして、成功裏に終わったのですけれども、やはり何が残ったかということになりますと、なかなか難しいところがございますけれども、情報発信になったということは間違いないと思います。あとは子供たちに本物を見せたということも1つの成果だと思います。
あと、どのくらい両市にお金が落ちたかということも、議会でもってかなり責められましたけれども、なかなか難しいところがあります。そのようなところがワールドカップのキャンプ誘致で感じたことです。また、今ラグビーのワールドカップのキャンプ誘致を裾野市と御殿場市が共同でやるということで、どこの国が来るかはわかりませんけれども、現在話が進んでいます。ラグビー協会というのはもともとサッカーに比べて競技人口が少なくてチームも少ないですけれども、ここでぐっと盛り上がったわけですが、裾野にはラグビー協会がありまして、前回の2003年の国体にも高校の部を誘致しております。これはトヨタ自動車の研究所が東富士にありまして、研究所の中にラグビーをやった方が――もう定年になった方もいますけれども――その人たちと昔、沼津商業高校、沼津工業高校が強かった時代の方々で協会をつくりまして、国体のときもその人たちが中心になって動いていました。今回もラグビー協会が結構動き始めておりまして、やりたいという話が出ております。市としては、ラグビー、サッカーはキャンプ地として誘致したいという気持ちはありますけれども、オリンピックについてはまだ今のところ具体的には動いておりません。
 ワールドカップ関係については、簡単ですけれども以上でございます。
 それから、あと、スポーツツーリズムですけれども、これについては資料がありませんが、国が平成23年5月に、国の重要施策としてスポーツツーリズム推進連絡会議というのを発足しました。その中でスポーツツーリズムの推進基本方針が制定をされまして、全国各地でいろんなスポーツツーリズムの事業が、展開されているのが現状だと思います。
 当市におきましても、スポーツ協会は生き残りということを先ほど申しましたけれども、考えている中で、スポーツの原点である「観る」・「する」・「支える」を核としまして世界文化遺産である富士山の麓にある観光施設とスポーツ施設等、今ある程度ありますので、その資源を活用したスポーツのまちづくり、スポーツツーリズムを展開していきたいということを当協会としては考えました。これを行うには他機関との連携が必要だということで、スポーツツーリズムの推進委員会の発足や事業を検討しました。その結果、観光協会とか商工会、あといろんな団体、行政も含めて、進めるということで始めたのですけど、なかなか今うまくいかない状況で、そこまでの組織立った構図が、描かれていないのが現状でございます。そのような中で、平成26年から国の補助金で起業支援型の地域雇用創造事業というのがありまして、市のほうに入る、そのお金を市からの委託金としていただき、事業として、当市のスポーツツーリズムにおける基礎調査を平成26年9月から翌年の7月まで約1年かけて行いました。スポーツボランティアの組織化とか、新たなスポーツイベントの誘致、スポーツ合宿の誘致を進めるための方法とかをいろんな形で調査いたしました。この結果、関係諸団体、行政機関との連携の必要性がかなり出てきまして、これらの組織化を今、進めているのが現状でございます。まだ具体的には組織としては動いておりませんが、スポーツ協会としてはやりたいという気持ちは持っております。
 それから、このために私どもは他の市町の体育協会とは別なのですけれども、平成25年度から市の観光協会に加盟いたしました。これはやっぱり観光協会と手をとらなければ、スポーツツーリズムはできないという観点からでございます。それと平成26年3月27日に静岡県の東部地区地域スポーツ産業振興協議会が発足しましたけれども、東部の体育協会では私どもだけですが、これにも参画いたしました。いろんな情報や知識を得て、スポーツ協会としてのスポーツツーリズムに貢献し、また、どのような形で進めていったらいいかということで、その両方に今参画させていただき、勉強させていただいている状況でございます。このスポーツツーリズムは本当にこれからどの市町も力を入れていくと思われることで、特に御殿場市は観光ハブ都市ということで、かなり力を入れていて、何回も御殿場市に勉強に行かせていただいたり、また来ていただいたりしております。
 スポーツツーリズムについては以上です。これは現在、協会として取り組んでいる1つの大きな事業でございます。
 それと、ちょっと別物みたいに見えますけれども、コーディネーショントレーニングというのがあります。これにつきましては、資料はちょっとコピーが汚いのですけれども、JACOTという日本コーディネーショントレーニング協会というのがあります。これは、資料の4にございますけれども、2005年3月に設立された協会で、子供たち、それからいろんな障害者の方も含めた中でのトレーニングを普及していくという協会でございます。これには資格等が必要なのですけれども、体幹トレーニングとか運動のトレーニングばかりではなくて、脳にもすごく影響を及ぼすということで、東京都が2013年に、全2,500校の公立の幼稚園・小学校・中学校に導入するということで、今進めております。これは静岡県の中では、どこの自治体も取り組んでおりません。平成24年度にそういう話を、当協会の理事の方とかスポーツのトレーナーをやっている方たちがこれに着目しまして、勉強に行ってみたいと思い、協会の費用で行ってもらって、持ち帰り、いろんな説明を聞いたりして、これからやるにはいいことではないかということで、平成25年度に裾野市でもって、トレーニングの勉強会をやったり体験会をやりました。学ぶ会という会に何回か出ないと資格が取れなくて、それらのことも含めて、東部地区に募集をかけたものですから、最終的に当市とあと沼津から、十何人の方がトレーニングを学ぶ会に来てくださいました。2回出た人には簡単な試験がありまして資格が取れるということで、市内の方は6、7人ですけれども資格を持っております。その人たちを中心にスポーツ協会がやってる中で、地域型総合スポーツクラブの一環として、平成26年、平成27年は体育館が耐震で改修に入る7月までの間に、体協の役員の方とスポーツ協会の職員が資格を取りましたので、その方にやっていただき、5教室持ちまして、かなりの盛況で進めてきました。これが、これから先どういうふうにとられるかということは、なかなか難しいのですけれども、当協会としましては、今、教育委員会を通して、いろいろな形で教育長を初め教育部長等、市長にも、これを裾野市の学校に取り入れたらどうかということで話をしております。
先般、私、実際に東京都の豊島区の豊島区立仰高小学校というところ、巣鴨の近くですけれども、そこに行ってきました。6年生の授業を2時間見ました。いろんな先生が補助する形で区教委の方が来てやっていました。そういう形で東京都はどんどん進めているということです。これを進めていくと、やっぱり運動が嫌いな子がいなくなる、小さいときから、子供が幼稚園ぐらいの小さいときからやっていると、いろいろ遊びながらやることが結構多くて自然に体が動く。最近、テレビなんかで出ますけれども、子供が転ぶと骨を折るとか、けがをするとか、手がつけないとか、そんなことは完全にクリアできるんじゃないかと思います。走るのも、うちの指導員の方が1年間統計を取っておりますと、幼稚園の年長生で30メートル走が1年間でみんな1秒以上早くなった。そういうデータもあったり、遊びながらやらせているのですけれども、結構、成果が上がっているところもあります。ですから、こういうものもこれから、東京都なんかがいち早く取り入れて、ほかの自治体もかなり多くの自治体が取り入れています。私は、裾野市スポーツ協会として、これは絶対に進めるべきであり、また、行政と協働をしていくこと、これも1つのスポーツのまちづくりにつながるものではないかなと思って、進めております。また、ことしは2月6日に体験教室ということで、幼稚園の年長生の親子を対象にこれを行いまして、また、やってみようかなというふうに思っております。小学校でも、幼稚園・保育園にも導入したいということで、市のほうでは、指定したところを決めてやりたいなということで話を進めております。
 今、1つの方法として、各市町にあると思いますけど、放課後児童教室に目をつけていまして、取り組んでいったらどうかなということで、そちらの関係の行政と放課後児童教室の指導員の方と協議をしております。そのような状況で、コーディネーショントレーニングについては、新しい取り組みということで、これが普及していけばいいかなというふうに現在思っております。しかし、指導者の資格を維持するのに結構お金がかかるところがありまして、現在うちのほうはスポーツ協会が一部補助して進めております。
 コーディネーショントレーニングについては、こういう取り組みをしたいということで紹介をさせていただきました。
 それから、あと、行政機関と民間機関との連携ということですけれども、これにつきましては、私どもスポーツ体育協会は、もう十数年前からですけれども、時之栖が御殿場にありますけれども、時之栖とはグラウンドの貸し借りとか、いろんな面で協力をしております。向こうも情報力がすごくありますし、いろんな人材もいますし、そういうことも含めて協力関係にはあります。あと、関係機関では観光協会と連携をとっておりますし、あとでまた話しますけれども、障害者スポーツの関係で社会福祉協議会、あとライオンズクラブ、ロータリークラブ、JC、これは当然いろんな面で協力していただきますし、こちらも協力をしております。やっぱり市民に向けたまちづくりの中で、一番スポーツで大事なのは、市民全体を盛り上げていくということで、いろんな面でどこの市町にも団体がございますけれども、老人会とか婦人会、PTA、子供会、消防団、自治会、交通指導員の皆さんなども、いろんな大会をやるときには常にお願いして、交通の整理とか、そういうものをお願いしていますので、そういう方とも常に連携をとってやっております。
 あと、行政機関においては、スポーツ関係の担当課であります生涯学習課とか、保育園の関係で子供育成課、商工観光課、企画政策課、社会福祉課、障害福祉課とか、そういう機関とは常にいろんなことで問題があるとお話をしているし、ここにあります関係の中の委員にも、スポーツ協会の関係の役員がみんな入っていますので、連携をとって進めさせていただいております。
 あと、スポーツを町で進めるために一番連携を密にしているのは、昔は体育指導委員といいましたけど、法律が変わってスポーツ推進委員に変わりましたけれども、この方々との連携というのは、うちの町はかなり重要視しています。スポーツ推進委員の方は行政の非常勤職員であり、また、裾野市のスポーツの普及のために企画立案をして、いろんなものをやるというのが使命だと思いますけれども、指導をする方も結構おりますので、その方と連携をして、うちにないものを補填していただいたり、うちもまた逆に補填していきながら、スポーツのまちづくりに両輪で動いていくというふうに思っております。あとは報道機関との関係をうまくやっていくということもすごく大事だと思います。行政と民間機関との連携というと、そのような団体と連携をとって進めております。今、裾野が富士山国際雪合戦というのをやっておりまして、その雪合戦の関係は、今までJCが中心になって動いてきたのですけれども、JCの皆さんがもう10年ぐらい続けるとどんどんほかに移管していきたい、そういうイベントもかなりありまして、JCさんばかりではないのですが、そういうものをどこがどういうふうに受け入れてやっていくかということが問題となります。裾野市の知名度には物すごくつながりますし、いろんな面で市民の皆さんも楽しみにしていることが多いんですけれども、実際に今度核になってやっていくところをどうしようか、こうなると観光的な部分もありますし、スポーツ的な部分もありますし、その辺のところを議論をしているところですけれども、ことしも富士山国際雪合戦大会は、やるということで進めております。
 それから、最後でありますけれども、パラリンピックに向けた障害者スポーツに対する取り組みということです。これにつきましては、全くやっていないというのが現状でございます。しかしながら、当市におきましては、身体障害者の方の野球大会、ドリームカップが平成14年4月から、ことしで12回ですけれどもやっております。これは当初はトヨタ自動車の中に障害を持っている方が勤務しておりまして、その方が中心になって進めております。うちの協会のメンバーであります野球連盟が、いろんな意味で協力、手助けをしてソフトボール連盟とかも協力して、それがだんだん広がって、スポーツ協会としても、当時は体育協会ですけれども、応援していこうということで、大会の運営とか駐車場係から始めて、全部のものに当協会のボランティアが協力をしております。
そちらに資料があると思いますけれども、ことしは特にすごいことが起きまして、試合の当日に長嶋茂雄氏からメッセージと色紙が届きました。これは全く予期されないことで、長嶋さんは身体障害者のスポーツに対してすごく理解を持っていて、いろんな面で活躍されてくださったのですけれども、長嶋茂雄さんと同じ高校出身の方がこれにかかわった人の中におりまして、同級生だったらしいのです。お話をしましたら長嶋さんがことし、メッセージと色紙を送ってくださり、すごく盛り上がったということでございます。
本当に雨天に結構左右される大会でして、中止の場合もありましたけれども裾野市の市議会議員のチームも特別参加をしたりして、協力をしていただいております。これについては今後ずっと続けていくということで、また、これをもっと広げていきたいということも主催者のほうでも考えているようですので、これを中心に障害者スポーツに関しては、当協会としてはバックアップしていき、また市のほうもバックアップしていくということで進めております。この中で、先ほどお話をしませんでしたけれども、体育協会、ほかの地区にも体育協会はございますけれども、当市の体育協会は、平成25年に市の障害者福祉会という障害者のスポーツをやっているところの会長さんに私お話をしまして、スポーツ協会に入ってもらいたい、スポーツ強化と障害者スポーツも位置づけられている中で、これからスポーツ協会としてもいろんな面でバックアップしていきたい、同じ仲間としてやっていきたいというお話をしまして、平成25年度から障害者福祉会に体育協会のメンバーに入っていただきました。これは県内でもないと思います。いろんな面で大会とかいろんなものがあるときには、協会のほうで微々たるものですけれども、資金援助も当然しますし、あとは人的なボランティアも出したりしております。そういうことを、今現在は裾野市もスポーツ協会も進めているわけです。
第1回の全国障害者スポーツ大会が開かれたときに、これは私的なことなので、ここでお話していいかどうかわかりませんけれども、息子が11歳のときにちょっと脳障害を起こして障害者になってしまい、ちょっと左手と足が悪いのですけれども、ある程度リハビリでまともになったので、スポーツが好きだったものですから、高校に行かせているときに、こういう大会がある、障害者の部門もあるので予選に出てみろと言ったら、100メートルと走り幅跳びで1番になりました。それで県のほうから全国大会に行っていただけますかと言われて出たところ、また全国大会で1番になってしまいました。2年連続、高知県のときにも優勝しましたし、3回目は静岡で、3連覇だということになったのですけれども、その大会の1カ月前に、ちょっと悪いほうの足を痛めてしまって出られなかったのです。
そんなことがあって、障害者スポーツは、息子を通してすごく自分も興味を持っていたし、絶対これは障害者の方が、仙台スタジアムなんてすごいところでプレーができるとか、やっぱり障害者の方に夢を持たせることも大事だと思いました。そのようなことを痛切に自分が感じましたので、先ほどの話に戻りますけれども、障害者福祉会の会長さんに話をして入っていただきました。そういうことで障害者の方も、自分たちも参加できるいろんな大会のボランティアには参加してくれますし、いろんな面で今すごくうまくいっているというふうに感じております。
 あと、今後の取り組みということですけれども、現在、全く行政のほうからも福祉関係のほうからも、パラリンピックを含めた中のキャンプ誘致とか、そういう話は全く出ていないもので、協会のほうで口火を切るのがいいのか、また、どういうのがいいのか全く進めていません。これからラグビーみたいに盛り上がってきたりすると、どういう話になってくるかはわかりませんけれども、その辺のときには、私どもの協会としても全面的に協力して、スタッフとして入っていかなければならないのではないかというふうには考えております。
 簡単ですけれども、意にかなったお話ではなかったと思いますけれども、参考にしていただければありがたいと思います。

○中沢(公)委員長
 鈴木様、どうもありがとうございました。
 それでは、鈴木様の意見陳述が終わりましたので、これから委員の皆様の質疑をお願いしたいと思います。
 発言については、私の指名を受けてからお願いしたいと思います。
 それではどうぞ。

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