• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年11月富士山保全・活用特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 由克 議員
質疑・質問日:11/26/2013
会派名:自民改革会議


○鳥澤委員
 先ほど太田専務理事から、今井チーフからも、現場からの大変貴重な御意見ということで参考にさせていただけるところでございます。
 御存じのように、今回、富士山が世界文化遺産に登録された大きなコンセプトといいますと、やはり富士山は信仰の対象と芸術の源泉ということでございまして、富士山単体でというよりも、25ある構成資産をも含めて、富士山のこの普遍的価値が認められての富士山の世界遺産登録ということで、私は受けとめておるところでございます。太田様、今井様から見た観光の観点から、この25ある構成資産を、富士山はもちろん楽しみ方は多様化しておりますので、富士山単体に登りたいよという人もいれば、いろいろなアタックの仕方もあるとは思うのですけれども、この25ある構成資産を富士山とどのように、各事業の観点からで結構でございますが、結びつけていったらいいのかなというお考えをまずお聞かせいただければというふうに思っております。

○太田忠四郎氏
 私は構成資産を全部回っているわけではありませんが、先ほど紹介したように、私どもまず学ぶことが大事かなと思いますので、私も含めてまずよく知るというところから始めて、これをどういうふうに生かせるかということで、私自身は機会あるごとに伊豆や富士山周り、その中から商品のよさに結びつけて発信していきたいなというふうに思っています。
 それともう1つはやはり信仰のほうですが、これは私も先ほど言いましたように、これは世界遺産になったということは、世界の方が日本人もっとしっかりしろよと、日本は変わってきたなということで、日本人の持っている、日本の持っている文化や芸術を理解しながら、自分の存在も生まれたことに感謝しながら、しっかり日本を見詰めて、しっかりした国になれよということを私は世界から教えていただいたなという、私はとらえ方をしています。

○今井利昭氏
 私は信仰という今回の構成資産の中身を見ますと、一番端的に表現しているのは、富士講ということの修験者の修行の場というふうに理解しています。そのことをしっかり学ぶというか、知るということ、これが一番富士講の曼荼羅図をまずしっかり本物を見せて、そこから出発すると、非常に理解をしやすいのではないかと思います。静岡県立美術館で10月に富士山の絵画展がございましたけれども、あそこに本物のこんなにでっかい富士曼荼羅図という、そしてその1つ1つに描かれた人々のその信仰のあつさというかすごさ、こういったものをあの絵に圧倒されました。弾丸登山などといっていろいろ言われていますけれども、もともと富士講というのは夜、白装束でたいまつを持って登る、山を目指しているわけでありまして、あまり弾丸登山だめだぞと大きい声で言えないのではないかと、その絵を見ながら思った次第ですけれども、あの絵の、図の中に三保松原が、やはり日本人の心の象徴の中のベースになっているなということも感じることができます。ですから、いきなりそういうところへ誘導するのではなくて、そういうものをストーリーとしながら、そういうものを伝えていくということが必要だと思います。いきなり人穴遺跡のところに行っても、なんか霊感があって、足がすくむような感じがありますけれども、あそこの地域の小学生が調べたすごく優しい文章での長谷川角行等々の話で感じますと、ちょっと気が楽に踏み込んでいける、そういうようなものをもっともっと出していくと、お客様にそういうことを伝えることが可能ではないかと思いますけれどもね。そんなふうに思っています。

○鳥澤委員
 御意見ありがとうございました。まさに25ある点と点が結びつくことによって、面的な広がりがあって、富士山の普遍的価値に気づかされるというようなことだというふうに思います。今度、富士山が文化遺産登録になったということは、今度は広める義務を負うわけだと思いますので、また観光協会の皆様の観点から、ぜひとも今度、富士山世界遺産センター――仮称――の場所ももう決定されて、これからいろいろなそれに伴うコンセプトによって、建設が伴っていくとは思うのです。そういったことで、やはりこの今度は観光との、またその行政の担うべきこととは別に、観光協会さんもまたそのお力をいただいて、またより多く相乗効果で行けるようなお力をいただければというふうに思っております。

 次ですが、当然、富士山にもすばらしいところやビューポイントがたくさんあるわけです。例えば、御殿場市、小山町、そして裾野市、富士市、富士宮市でネットワークをつくって、その周辺自治体でもいいところを再発見して広めていこうという活動をしているわけですけれども、その周辺においての自治体として、何か担っていかなくてはならない、観光の観点から行政への、こういったことをもう少しやってほしいとか、何か御意見ございますかね。

○今井利昭氏
 ハードの面そのもので、一番私は早くやってもらいたいなというのは、富士山の自衛隊の東富士演習場の御殿場から富士宮に抜けるルートなのですけれども、今行くとススキが全面で、富士山のこの恩恵というか、懐の中に入っていくような、しかも宝永山が正面にぱっくり口をあけて、おおい来たかというような、そういう富士山が見えるのですね。あそこで何で休憩できないのかな、歩いて行けないかなと、常に私は思っているのですけれども、自衛隊の皆さんに富士山側に1.5メートルの歩道の建設をやってもらえないかなと、常に冗談まじりに言っているぐらいでございまして、あそこのルートを少ししっかりさせていくと、ぐるり富士山のトレイルがかなりやはり注目を浴びてくるのではないかと思います。もったいない場所だなとはいつも思っている1人でございまして、そのときは十里木の駐車場へ行って、愛鷹山の登るあれを少し登ってごらんと言っていたのですが、足の悪い人にとっては無理なのですけれども、あのルートというのは、すごい静岡県の財産だなと常に思っております。
 そういう部分の連携、やはり道がいろいろなものをつなぐと思いますので、そういった部分の改善をやられたらいかがかなと思っておるところでございますけれども。

○太田忠四郎氏
 私は先ほど言ったように、静岡県袋井の観光協会やらせてもらいました。そのときに、西部ですけれども、天竜川と大井川の間の観光協会が1つでやっています。1つになって行政を超えて今やっています。これは名称は静岡遠州観光ネットワークと言いますが、磐田、袋井、掛川、菊川、御前崎、森が一緒になって、できることからやっていますが、とりあえずそれぞれの持っているよさを出していただいて、実際つくった商品は、サイクリングでゆるゆる遠州ロングライド&ガイドライドというのをつくりました。これは嬬恋から入りまして、ずっと掛川へ入って、お城を見て森へ入って、森の神社を見て、そしてすっと磐田へ入って、ぐるっと回って袋井、そして海側へ出て、そしてまた菊川のお茶畑というような今までにないような、そういうような商品つくったり、それからB級グルメスタジアムというのを小笠山総合運動公園でやっていますが、これもみんなでやったことです。それから、遠州グル蔵と言って、このお蔵、要するに酒蔵とグルメをつないだ、そんなのをやっていますので、その市町の観光もそれぞれ大事なのですけれども、富士山についてもそういう周辺の市町が1つになって、やはり連携していく時代が来てるかなと思いますので、これは積極的に市町も入ってやっていくことが私は大事なのかなというふうに思います。

○鳥澤委員
 御意見ありがとうございました。
 実は過日、2市1町の首長さんが集まられまして、やはり広域に連携して単発でやるのではなくて、お客様にとっての門戸を広げようということで、連携して例えば冊子をつくろうとか、その協議会もつくっていこう、そのことを、まさに今、太田さんおっしゃられるようなことが実は2市1町の首長さんの会議の中で提案されたものですから、やはりそういう形の建設的な成り立ちというのは必要かなと、それを今感じたところです。ありがとうございます。

○太田忠四郎氏
 やはり行政もそうですが、それぞれの民間の観光協会、それから民間の施設の方、そういう方も一緒に入って、プロジェクトを組んでやっていくとかなりいい案が生まれてくるものですから、ぜひそんな形でと思います。

○鳥澤委員
 従来ある富士箱根伊豆国立公園と富士山と今度からの富士山の文化遺産をどのように結びつけたらいいのかなと、伊豆半島も含めての広域的な観光についてはどのようにお考えでしょうか。

○今井利昭氏
 3年前になりますけれども、神奈川県と山梨県と静岡県が3県プロジェクトというのを、観光の面でもつくりまして、富士山ライジングプロジェクトというのを行政が中心になって展開しました。私もその観光協会のメンバーの1人としてその中に携わりましたけれども、私が感じたことは、山梨県と静岡県は、富士山に対してすごく熱心なのですけれども、神奈川県さんがなかなかやはり今ひとつ協力度のバランスが少し悪いなという感じなのですけれども、やはりお客様のこの地域へ来る、国立公園を含めたお客様の観点は、やはり神奈川県、山梨県、静岡県を求めているわけでありまして、そこの関連したいろいろな資料づくりとかあるいは地図、これは山梨県との共同作業ですけれども、このような、富士山を中心にしたそういう誘導施策をしますと、マーケットは非常に反応します。ですから、多少の温度差はあっても、やはりそういうようなものの連携プレーが大変必要ではないかと思います。そのときに、初めて関西方面にアプローチをかけました。そうしますと、特に新幹線等で来るお客様については、1泊ではなくて、2泊ぐらいプログラムをつくってくれますと、静岡県の伊豆半島にも宿泊が延びてくるというような、静岡県にとっては大変メリットがあるような状況でございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp