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委員会会議録

委員会補足文書

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令和2年11月情報通信技術利活用特別委員会
委員間討議の開始、委員間討議の終了 【 討議 】 発言日: 11/26/2020 会派名:


○落合委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
 それでは、ここからは、委員会の提言の作成に向けて委員間討議を行います。
 本日、最後となる参考人からの意見聴取を行いましたが、今回頂いた意見等を踏まえまして、提言内容を固めていきたいと思います。お手元の資料3と資料4は第5回までの委員会討議を踏まえて、当委員会の正副委員長においてまとめたもので、資料3は、骨子案の概要、資料4は骨子案となっております。資料3の概要版を見ていただくと当委員会からの提言案として、大きく3本の提言としてまとめております。提言1が、「県民サービス向上のための県庁内でのICT利活用」、提言2が、「人口減少や超高齢化社会における医療・介護、労働力不足、防災・減災等に対応するための施策の推進」、提言3が、「ICTに係る人材確保・育成」となっております。
 それでは、本日の参考人からの意見聴取も踏まえ、御発言をお願いします。

○木内委員
 本日の午前中のヒアリングの中で、内製化というキーワードを聞かせていただきました。今回、ノーコードを使えば内製化できるということではあったんですけれども、別にノーコードにかかわらず、ある程度のシステム開発の内製化は、今後、絶対的に必要だと思っていて、ノーコードよりももう少し踏み込んだレベルまで含めた内製化が必要だと思います。
 キントーンは、何でもできるツールではなくて、現状でいうと紙でもらったのをエクセルにまとめて決裁をもらうプロセスぐらいをシステム化するイメージなので、そこで全てが完結するわけではない。エクセルは本来は表計算のソフトなので、データを管理したり、業務フローを回すためのツールではないので、本来のツールが使いやすくなってきたので活用すべきというのがキントーンなどのイメージだと思っています。
 ただ、そういったレベルの開発自体はさほど難しいことではないので、内部でそういうことができる体制づくりは今、県庁内でフォームをつくって印刷することができるのと同じレベルで当然のことになってくると思っていますので、そういったキーワードは盛り込んでいくべきではないかなと思います。
 今日の午後のヒアリングとそれ以前のヒアリング等々から合わせて骨子の中でICTに精通したCIOの設置とありますけれども、ICTに精通している必要性が必ずしもあるわけではなくて、ICTで何ができるかを承知した上で強い意見をもってそれを実行できる人がCIOに求められる人材像であるというのは、ここまでのヒアリングで共通していることかなと思います。ITが詳しければCIOが務まるのかというとそうではなくて、結局、DXやデジタル化自体は、権限をしっかり与えられて、実行力のある人間がICTに一定程度の理解があれば進められることであって、別にICTに詳しい外部人材を登用しなければCIOをつくれないということでは一切ないと承知しています。
 こうした県庁内の情報通信技術の利活用を進めていく体制づくりということは提言の中に盛り込むべきだと思いますけれども、その中でもCIOの人材像については、幾つかの項目でもヒアリングの中でも触れられてきたと思いますので、そのあたりを踏まえて、ただITに詳しい外部人材を入れればいいということでなく、実行力があって、権限が与えられて、むしろリーダーシップを発揮できる人材像を提言していくべきではないかなと思っています。
 また、今日の午後のヒアリングの中でDXについて考えていく上で、やはりこれは繰り返し強調された点ではありますけれども、自治体クラウドのリリースを待って何かするのではなくて、自治体クラウドなりで国が進める行政手続のオンライン化を先読みして、今ある業務プロセスを市民ベースでサービスを見直すことをやっていくべきであるというのは、改めて聞けてよかったかなと思っています。
 今回、提言案の中では、県の業務を標準化とありますけれども、ICT化というのが適切かどうか分かりませんが、システムに乗りやすい、かつ、県民目線、市民目線に立った行政サービスの在り方とセットで内部プロセスを整理していくことを、デジタル化そのものに先んじて行うべきであるということが最優先の提言になってくるのではないかなと感じました。

○落合委員長
 今の意見については、どういう表現にすればいいのかな。

○木内委員
 提言1の中でDXを推進するためのセキュリティ対策を講じるというところがありますけれども、DXや情報化戦略の県庁全体の立ち位置として、ほかの計画の上位に位置づけないといけない。その上でそれを推進するCIOにしっかりとしたリーダーシップを与えて、それを支えるICT人材を確保していくべきではないかと思います。ですので、県庁内の情報通信技術の利活用が(1)になっていますけれども、まず情報通信技術の進展に伴う県庁の考え方とか、組織とかをまず改めようというのが一番なのではないかなという気はしています。情報通信技術利活用の推進計画を県庁の重要課題として総合計画に準ずるような位置づけにして、それを実行するCIOには強い権限とリーダーシップを与えて推進していく体制で進めないと、県民にとって意義あるものにならないというのが一番最初に来るんじゃないかなと思っています。その上で業務の標準化ですとか、サービスデザインの観点をもって県民目線、市民目線でデジタル化に対応した業務手続を見直すとか、横串を通していくとか、オンライン化の推進が来ると思っています。
 県庁が今、情報通信技術利活用の計画はおまけみたいな位置づけですけれども、それは全部局に関わることであるので一段上に置いて、その実行担当者であるCIOにしっかりと権限とリーダーシップを与えるのが一番ではないかなと思います。

○佐地委員
 午前中の内容につきましては、キントーン等のノーコードツールを使いながら庁内でもデジタル化を推進していくことを例として入れてもいいと思います。
 それから、午後については、何よりもDXを進めていくために、順序立ってデータを整理しなければいけないし、庁内での人材育成もしないといけないことを入れればいいのかなと思いました。個人的には手法として捉え、具体的な活用方法を今後考えていく必要性もあるのかなと思いました。
 それから、人材育成という意味で、例えば県立大学で情報処理科という分野も今現在ありますけれども、ITに特化した学部を設立するなりして、将来県庁に入ってくれる人も増えるという形で人材確保をしていくこともすごく重要なのかなと思いました。日本全体もそうでしょうけれども、県内でもそういうことに詳しい技術者が足りないのかなと感じたので、他県より先んじて進めていくべきと感じました。
 最後に、趣旨に関してですけれども、少子高齢化と人口減少ということとコロナ禍のICTの急速な利活用等の関係を書いてありますが、それと併せて距離を縮める手法としての活用ということも一文入れていただければいいかなとそのように感じます。

○山本委員
 先ほど6番委員からおっしゃったことと似ているんですけれども、県の業務の標準化をする際に、各部局に任せるのではなくて、やはりITに詳しい方がいわゆる聞き取りをして、どんなことをデジタル化したいか、どんなことがデジタル化できるかをまず聞き取りで網羅していかないと、部局に任せてデジタル化しろ、何しろでは難しいと思うので、そういう聞き取りの専門チームをつくらないとなかなか実現が難しいんじゃないかなと思います。

○増田委員
 県庁内の情報通信技術利活用状況を第三者にチェックしてもらわないと、今の組織体制でこういう言葉を並べてもそんなに変わらない可能性があるので、分析できる人に見てもらって対策を取っていくという手順もありかなと感じています。

○田内委員
 さっき6番委員がおっしゃっていたことが肝だと思っていまして、まず提言1の(1)ですけれども、県庁内の情報通信技術の利活用となっていますけれども、ここは例えば、ICTに対応する県庁職員の意識改革と組織づくりとかが第一にくるのかなと思っています。@で県の業務の標準化等とありますが、さっき先生もおっしゃっていましたけれども、ICT、DX云々の前に自らの業務を改善することがまず先にくるのかなと。次にA行政手続のオンライン化の推進と出てきたんですけれども、その前に組織の話をしないといけないと思っていまして、先ほど質問のときにも申し上げたんですけれども、デジタル局みたいな組織をつくらなければいけないと思いますので、それはぜひ提言に入れていただきたいと思います。
 先ほど6番委員もおっしゃっていますけれども、トップは別に最高のICT人材じゃなくてもいいと思います。ただ、私も民間に10年いて、ちょうど金融部門の営業支援システムを切り替えるときに、まず職員さんになぜこれをやらなければいけないのかという説明をして、理解をしてもらって、権限を持たせてもらわないと進まないんですよね。ただの対策チームですという位置づけではなかなか進まなくて、このデジタルに関しては、このプロジェクトチームが最大の権限を持っていますとはっきり部長に言ってもらって初めて進んでいくので、そういう意味でも県にデジタル局みたいなものをつくって権限を持たせないといけないことを提言に盛り込んでいただいた上で、行政手続のオンライン化とか、各論に入っていくのかなと思いますので、ちょっと作り方を一度検討していただければありがたいなと思います。
 あと、別の切り口で4ページの(2)企業等におけるICT人材の確保育成の促進のところですけれども、ここはもうちょっとブラッシュアップさせる必要があるのかなと思っておりまして、静岡県独自の取組が必要だと思います。例えば、ICT関連企業の県内の誘致を推進とか書いてありますけれども、今でも補助金メニューがあります。私も大学の先生とかに聞いてみたんですけれども、ある先生がおっしゃったのは、例えば、外国人がICTの起業をするには非常に日本は難しいみたいで、聞いたら日本国内で起業したい人もいると。その人に対して規制緩和したり、ある程度資金の提供とかをやれば、静岡県独自の政策にもつながるのではないかと御提言いただきましたので、それが正解ではないと思いますけれども、独自の施策はここに盛り込む必要があるかなと思っていますので、御検討をよろしくお願いいたします。

○良知(駿)委員
 イメージをつくれる人材が一番必要なのかなと。その人材を登用するために規則であるとか、組織体制とか、それをどう変えていくかかなと思います。
 あと細かいところは、ここでは特には触れませんけれども、例えば、防災のところで5Gとか、ローカルGを使うというところですけれども、あまり防災の5Gって相性がよくないところもあるので、そういった細かいところはまた新しく出てきた提言を読み返していただいて、また、提言したいと思います。

○木内委員
 さっき10番委員から提言2にも少し情報を足したほうがいいとの意見がありましたが、せっかくさっきの話の中でオープンデータが逆にビジネスの新しいサービスの呼び水になってくる可能性があるという事例もありましたので、その点なんかは新しく盛り込んでもいいのかなと感じました。

○藤曲委員
 6番委員と重なるんですけれども、提言1の(2)の県内市町における情報システムの共同利用等への支援というところで、オープンデータを行政だけではなく、県民向けに利用できるようにすることを付け加えていただけたらなと思います。
 同じく、提言3の(2)で企業等における人材確保というところがあって、先ほど先生方の説明にもあったように、CIOはある面専門でなくてもいいんですけれども、今後、これから県の職員として採用する場合においては、ある程度専門職としてデジタル人材の確保をしていくことも必要だと思っています。県庁の中にまずそういう人たちを取り入れて、採用して、育成していくことも重要なところだと思いますので、提言の中に入れていただきたいなと思います。

○佐地委員
 この全体の提言自体ですけれども、僕は正直よくできていると思っていて、今皆さんが言われている意見でいくと、(1)のBを(1)の頭にもってきたほうがいいというのは全くそのとおりだと思うんだけど、@についても、Aについても、これは現在、県行政の中で進めている内容だよね。だから、要らない部分ではないと思うんだけど。まず中の意識を高めていくところからやりましょうというのは全くもって大賛成ですが、ここに書かれていることは、並行して進めていくべきものだと思っているので、それはそれでいいんですよね。

○木内委員
 消してくださいと言っているわけではないです。3番委員からの指摘のとおり、標準化とか、オンライン化の推進は始まったばかりで、もっと進めていかないといけない。標準化自体はさほど着手もしていないと思うので、ぜひ強調してもらいたいんですが、強調すべきポイントとして、項目名の利活用というレベルではないのかなというところは10番委員とも共通するところかなと思っています。利活用以前に情報通信技術への対応は、県庁のおまけの計画ではなくて、上のレベルの総合計画に準ずるぐらいの位置づけにしてもいいんじゃないのかなという提言まで盛り込んだらどうかと思っています。その上で各論に入るという位置づけだと思っていますので、提言1の総論としてまず情報通信技術への対応については県と市の課題の優先順位として高めていくべきであるということを、横並びにするのか、(1)の前に入れるのかはお任せしますけれども、そういう趣旨を盛り込んでいただけたらなと思っています。

○田委員
 今議論しているのは県庁として、どういう作り込みをして、どういうところが足りないのかという県庁の改革の話ですが、利活用は使う側の話にも当然なってくるので、高齢者とか、障害のある方とか、あるいは、中小企業とか、様々なデジタルミニマムになってしまう方々が1人も出ないようにしていくために、県ができることはどんなことがあるか分かりませんが、しっかり支援していく必要があると思います。
 いいものを幾ら作っても活用で先細りしちゃうと意味がない。ギガスクールが始まっていますけれども、既にいろいろな問題が出ていますが、そういう格差が生じないようにしていく必要があると思いますので、今のこの提言にはそういうところが全くないんですけれども、前文に入れるかどうかお任せしますけれども、そんなことも入れたほうが、県民にとっては分かりやすい提言になるのかなと思っています。よろしくお願いします。

○良知(駿)委員
 デジタル化は、いかに共通化、標準化、ルーチン化するということが一番重要だと思うので、そこはぜひ前文に入れていただきたいと思います。

○落合委員長
 分かりました。ありがとうございます。
 今日の御意見も出尽くしたようでございますので、提言報告書の作成に向けた委員間討議を終了したいと思います。御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
 御異議ありませんので、これをもって提言報告書作成に向けた委員間討議については終了いたします。

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