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委員会会議録

質問文書

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平成21年6月定例会県民委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:07/31/2009
会派名:自由民主党県議団


○大石(哲)委員
 何点かお聞きしたいと思いますが,まず、新知事が就任されましてはや1カ月、まだ1カ月という方もいると思いますが、それで過般4日間の代表質問、一般質問で知事の答弁それから当局の皆さんの答弁をお聞きしたわけですが、こちらから見ていて元気よく張り切っておられるのは、まず川勝知事。また、非常に試行錯誤しながら何とか県民にこたえていこう、それから議場の期待にこたえていこうという姿勢は感じられました。一方、副知事以下の人は、何となく――こっちの見る目が色眼鏡かけて見ているのかもしれませんけれど――石川知事時代と全く答弁変わってないと。ということは、特に県としてはこう考えてますっていうようなことを言われてると、まだ新知事が新しいマニフェストで就任されてわずか1カ月なのに、県としてはということで新知事の方針のもとにそういった点をしっかりヒアリングした上で答えてるのか、それともここらの資料にあるように、19年度の次は20年度、20年度の次は21年度、また21年度の予算はもう既に当初予算があるという前提の中で、自分たちの仕事の範囲の中で答えているんじゃないかなということを考えると、知事の席に石川さんが座っていようが、そういうヘッドですね、キャップはかわっても公務員の皆さんの仕事ぶりっていうのは余り変わらないのかなと、その意識っていうのがね。そういう意味で公務員制度は不滅だなと、国のほうでもいろいろ言われておりますが、まさに公務員制度は不滅だなっていうことを、いい意味でもクエスチョンという意味でも感じているのが実情でございます。
 知事のほうは、公務員に対する配慮とか、ある意味では依存しているような発言もあって、ちょっと心配にもなりましたけど、それはわずか1カ月ということで私どもも理解して、これから注目していきたいなというふうに思ってます。
 そういう中で、たしか公明党さんの一般質問ですが、丸山部長が舞台芸術に対する知事の考えについてというのを代弁されてというか、知事にかわって御答弁されております。今3番中谷委員から既に舞台芸術について御質問がありましたので、私は単刀直入に申し上げますが、今グランシップ事業が、8番の源馬委員の御質問にもありましたように、利用率というのが80%と言えば非常に相当高いんだなというふうに思って、あれが果たして投資効果がどうかっていう意見も県民の中にありますが、私は一つの文化や情報発信の場としての評価を、自分もしておるところであります。
 特に、現在の田村館長になられてから、非常にその点の広い意味での文化政策についての理解が――前任者が悪いということじゃありません――より進んでいるなということを感じまして、私もゴールデンウイークの子供音楽会、あれもちょうど時間があったもんですから、家族で行ったんですが、私の前に前田部長代理が奥様と一緒にいらっしゃって、ほかにも県民部の皆さんもいて、前知事も奥様といらっしゃいました。私、非常に感銘を受けて、オーケストラとか管弦楽って言うと、とかく縁遠い。私ども、中谷委員と同じように文化的なほうではありませんので、縁が遠かったわけですが、そういうどっかで聞いたことのあるメロディーを現実に生で聞くと本当に感動するし、もっと来てみたいなという気持ちが起こったことも事実でございます。
 そんなことを踏まえて、このSPACについてお聞きしますけど、ただいまもう15年の年月と総額55億円のお金をかけて、基金だけでやっていけないから補助金をということで、現在は3億円程度だというお金の問題はさておきましても、私、やはりこれだけの時間とお金をかけてきた結果として、まだ県民が知らない人が多いよね、どうしてもね。
 それで、どういう、まあ俳優さんの名前とかそういうことはあえて電波に乗せる必要もないと思うんですが、このSPACというのはここにもありますように、質の高い芸術を県民に提供するというようなフレーズもございますけれど、そのSPACの理想、思想あるいはそこで言う舞台芸術というのは、人に見せるために、昔のシェークスピアの時代から西洋で行われてきた、もっと前で言えばローマの昔から、ギリシャの昔からこういう種の芸術はあるんですが、娯楽から芸術からいっぱいあるわけですが、それをあそこでほぼ常設機関としてやっていくことの意味、そこで何を創造して、次の世代の担い手である子供たちや若者、あるいは年配の人なら今度はそれに感化を受けて、自分もこういうものを後世に残していきたいというそういう感動といいますか、そういう芸術性の高い物を、何を創造してるかっていうのについて、具体的には作品を見てもらえばわかるっていうけど、今、中谷委員が言われたように、私も1回か2回行きましたけど、どうも忍耐が長続きしなくって、理解が苦しむ場面がたくさんあったわけですが、そのあたりをもう一度ちょっと教えていただきたいということと、そういう演劇を公開した場合の入場者数っていうか、そういったものの実績はどうなのか。無理やり来てくれ、来てくれと言ってつじつま合わせてるんじゃないか、皆さんが券を欲しくて抽選になっちゃうようなそういう場面があるのか。

 それから、芸術ですから、すぐ費用対効果、経済的な成果というものは期待する必要はないと思うんですが,やはり15年たってますから、例えば富士山静岡空港ができて、静岡は富士山があって、温泉があってというようなことで観光コースがいろいろ言われていますが、もしこのSPACが国内でも有数な情報発信をする、芸術発信をする舞台だとしたら、3時間、4時間滞在することは難しくても、静岡の芸術を見るツアーぐらいはできるような話題ぐらいになってもいいのかなと思ったり、あと、もう少し県民の前に、総監督にしろ、出演者というか構成する人にしろ――名前なんか僕らは全然わからないわけですけど――もう少し露出したほうがいいじゃないかなということは、電波でマスメディアに乗ったり、いろんなラジオへ出演してSPACの宣伝をしたり、そういうようなこういうものが県民の皆さんの理解をいただいて、「我々は文化、芸術を創造してますよ、一度来てみてください」と。最近選挙ばやりですが、やはりマイクや人前で真剣になって訴えるということによって、一つの相乗効果が出てくるではないかなと、そういうことはまた演劇をやる人は得意ですから、ぜひそういうような努力もしていただきたいと思いますが、できれば、部長にこれはお答えいただきたいというふうに思います。

 25ページの留学生支援の関係でございますが、先ほど多文化共生を含めて8番委員の自説を交えた御意見あるいはやり取りを、私は非常に興味深く、また委員のおっしゃることに同感を覚えながらお話を聞かせていただきました。
 それで、留学生支援戦略研究会ということでございますけど、本県が持続的に発展していくためにはということで、留学生の獲得策等について検討を行っているということですが、留学生あるいは留学っていうと、あの幕末の時代から明治の初頭にかけて尊王攘夷が吹き荒れる中で、西洋文明に触れたことによって、これは世界におくれちゃいかんということで、我が国は大勢の留学生を、太平洋を渡ってさらに大西洋まで向かわせて西洋文化を吸収して、150数年たって今の日本の近代国家が成り立ったですよね。
 そういうことからいくと、私も今までは先進国に学べ、追いつけで、また戦後もそうでした。だから、そういう歴史を繰り返してきたんですけど、今度はこちらが受け入れるという時代になってきたということは、こちらが世界の一流国になりつつあるという意味なので、先進国になったもんだなという、まずそういう感じがすることと同時に、普通、人材の獲得とかっていうことになると、例えば医学の世界で医者が足りないから、医者の卵を呼んで、そういう志を持った人を呼んで大学へ配置するとか、それから介護もそうですよね。そういう意味でいろんな人材を広く世界から募って、それを具体的に学術レベルで獲得して発展させて向上させていくっていうなら、私は非常によくわかるわけですけど、ただ外国から留学したいっていう人を支援するという意味での留学生の獲得策について、果たしてこれだけの優秀なメンバーをそろえて、8番委員が言うように、留学した、リターニーっていうか留学した経験者とかもっと身近な生活支援ができるような人たちとか、そういう人が入っての受け入れについての検討ならいいけど、獲得策って言うと、いかにもその特別な人材を引っ張り、よその県に負けないように獲得していきたいというふうに、私はこの流れからいくととってしまうんですが、実際はどうでしょうか。

 それから、私はここにありますように、世界とアジアとのすぐれた人材を積極的に受け入れ、交流を通じて地域社会に定着、だから、いわゆる世界との交流を進めるんだったら、今もって主流は、外国へ学生をどんどん出して、それに対してお金を出してやったほうが、戻ってきてよほど有能な人材になっていくというふうに、私はちょっと歳が古いもんで特にそう思ってるんですが、そういうふうに思います。
 ですから、その留学生支援っていうのが、こちらの担当になるのかちょっとわかりませんけど、実態としてはどういうふうにやってらっしゃるのかなっていうのをついでに聞いてみたいというふうに思います。
 特に、これは民間の団体が幾つもあるわけですが、公費を一切もらわずに、例えば静岡県の高等学校、東・中・西で15校ぐらいへ、高校2年あるいは3年生ぐらいの生徒とアジアあるいはヨーロッパ、アメリカから高校生を受け入れて1年間学習させて、そして1年たつと、私の記憶ですと20年ぐらい前ですけど、当時の西ドイツから留学した人、日本語も一つも話せないのに、1年たったらうちのほうの相良高校でしたけど、帰りに書いた論文が「第二次世界大戦以後のドイツの徴兵制度と日本の徴兵制度」。ないですよね、ないけどいわゆるその対比、平和政策をとりながらもヨーロッパという地続きの地域の国防の問題を、日本が甘いという意味でそういう論文を書いて帰った高校生がいるんですよね。
 だから、1年留学するっていうことは、ちゃらんぽらんしてりゃあ1年ですけど、しっかり勉強すれば、その国の言語ばかりじゃなくて、習慣すべてを見て、自分の国のよさも発見するし、交流の必要性も感じて帰ってくると思いますので、そういう意味で全然民間の善意だけに頼ってやって、県でやってる事業の何十倍の効果上げてるような団体も――これAFSっていう団体ですけど――あるわけで、それをやってる人も無償、全部自費を払って子供たちを旅行に行かせたりやってて、それでそれが自分の生きがいでやってる人たち、結構いるわけですよね。だから、日本語教室の話なんか聞いてるとじれったくなっちゃってね、もっとそういう民間の人たちを開拓して、その人たちとタイアップして、国際交流の実を上げてもらいたいなと、個人的に思ってるもんですから、そのことについてお聞きしたいと思います。

 それから、国民文化祭。これはすごく私も期待しております。
 既に各地域で、長期的な事業ありますからスタートしてるところもあるもんですから、やっぱり先ほど言ったように、文化というのは生きるための豊かさで、人間が持ってる特別な感受性であり、能力だというふうに思ってますので、こうしたことを一つのイベントを機にやっていくっていうのはすばらしいなと、それは僕は大いに期待してます。
 それで、県でやる事業と市町村にお願いして、お願いしてっていうか、市町村独自でやる事業あると思うんですが,37市町村の中で全然手を挙げてこなかった市町村があると思います。その人たちはなぜ手を挙げてこなかったか。それから、そうすると、その町なんですけど、非常に文化活動活発な地域なんですよね。それから、作品つくらせても、個々のいろんな団体見てもうんと頑張ってる人たちがいっぱいいるのに、国民文化祭への参加が、市町村を通したためにやれないっていうか、途絶えられたような形になってるんですが、いや、そんなことはないよ、その人たちも県民だから、私たちいつでも受け入れてましたよって言うのか、それともあくまで市町村に任せたもんだから、そうした窓口については、我々としてはちょっとよくきちっとしてませんっていうのか、その辺のことをちょっとお聞かせ願いたいなというふうに思っています。

 戻って13ページですが、交通安全対策の中で、高齢者運転標識――もみじマークですね。これもちょっと75歳以上を画一化するっていうことで、例の後期高齢者という名称の問題も含めて、人の能力を判定するのに画一的な表示でお茶を濁すのはどういうものかという意見があったことを覚えています。
 それで、最近これを見直して、新しいデザインの物に変えていこうというようないろんな意見も出てるというのも耳にするところですが、この辺りの今まで普及促進というか、そういうものはどうしてきたのか。そして、その見直しの機運に対して県としてはどういう考えを持ってらっしゃるのか。

 それから、自分も前期高齢者ですが、自分も運転しながら、毎回往復で80キロぐらい運転して県庁へ来るわけですが、年をとるに従って、反射神経や判断能力が低下してくるっていうのはやむを得ないと思います。これは若い源馬さんでも必ずそういうときが来ますので……。
 そういう中で、私はさっき言ったように、画一的に判定するより、やっぱり本人の自覚が大事なのと、個人的に能力差があるわけですよね。70歳でもよれよれの人もいるし、すいすい若者と同じぐらいに明確な判断で運転できる人もいますので、警察でも講習やってくれたり、能力判定してますが、そこら辺をもみじマークをもしつけるんだったら、この人は相当危ないですよと。田舎ですと公共交通機関がないもんですから、ちょっと山合いのほうへ行くと80歳ぐらいの御夫妻でも車を運転しないと、買物にも行けないし、自分の山や畑の管理もできないわけですよね。
 そう言うことを考えると、非常に複雑な要素が絡み合うわけですが、高齢者の運転免許とその運転能力について、どういう考えを持ってらっしゃるかお聞きしたいと思います。

 最後に、31ページの不法投棄防止に向けた抜本的対策っていうことで、富士山ろくばかりじゃなくて、正直言って静岡県というより日本各地に不法投棄が後を絶たないっていうのは、言をまたないっていうふうに思います。
 我々にとって良好な環境を保全するためには、これは絶対なくさなくちゃいけないというふうに思いますが、先ほど取り締まりでパトロールをやったり、いろんな電子機器で調査することで摘発、摘発っていうのは私は有効な手段だと思います。だけど、やはり目に見えないところでそういうことがいっぱいあるもんですから、うちのほうでも茶畑の間とか空港の周辺の環境の質問も出ましたけど、見たところはきれいですが、あの畝の間とか谷合いは空き缶とか洗濯機とか掃除機が捨ててあります。
 こういうものの抜本的対策と言うかね、まあイタチごっこのような気もしますけど、やはり私は幼児のころからの環境教育っていうのが一番大切ではないかなと思うわけですが、現状と課題について担当の方から御説明願いたいと思っております。以上でございます。

○林委員長
 審査の途中ですが、しばらく休憩に入ります。
 再開は14時40分といたします。

( 休 憩 )

○林委員長
 休憩前に引き続き委員会を再開します。
 5番委員の質問に対する答弁をお願いします。

○丸山県民部長
 それでは、全く苦手な分野の質問をされてしまったものですから、迷走してしまうかもしれませんが、ひとつ御容赦ください。
 それこそ、先ほど委員がおっしゃられたとおり、舞台芸術に対する知事の認識ということで、私が27日にかわりに答弁させていただきました。これについては当然、知事とすり合わせを十分した上で答弁をしているということは、もう大前提でございます。知事からも舞台芸術については力を入れて、御要望のとおり取り組んでいくということは前提としてございました。
 それで、基本的にこの舞台芸術を本県で振興していくということでございますけれども、それはいろんなやりとりがあったというふうに聞いておりますし、静岡県としては――ある意味で私の、これは感想めいたものもあるのかしれませんけども――他県に比べて、例えば静岡は芸術においてこれだというようなものが当時あったかというと、やはりなかなかそういう状況にはなかったんじゃないかというふうに思っています。それは確かに浜松はもともと音楽、楽器とかそういうことがありますけども、そういうことで音楽のまちというイメージはありましたけども、例えばじゃあ中部で何だろうと言われたときに、芸術としてはこれだというようなものがはっきり言ってあったかというと、それは、そうだなと言えるものは決してなかったんじゃないかと。そういうこともあって、恐らく静岡県として今後、いわゆる文化芸術に力を入れていくというときに、どの分野に力を入れていこうかということをいろいろ議論があったのではないかと思います。
 そのときに舞台芸術を選択をしたということになるわけでございますけども、要するに舞台芸術というのは、例えば国内を見回していただいても――恐らく静岡県はトップの形でこういうシステムを導入しましたけども――その後目立つのはやはり埼玉県ですとか、それから滋賀県、それから兵庫県ですかね、その辺で結構それなりに頑張ってる。システムはちょっと違いますけども、それなりの名前が上がってるんじゃないかなと思います。そういう格好で、静岡は他県に比べて、打って出るためには、やはりオーケストラに新たに力を入れたり、新たにつくったりということではなかなかアピールすることはなかったんだろうと思うんですね。ところが、舞台芸術というのはどこもやっていない。しかも総合芸術であるということで非常に奥が深い。かつ、舞台芸術を実際にやっている人たち、商業演劇はちょっと別として、より芸術性の高いものをやっていくというときには非常に制約された条件があったと思うんですね。それは東京でいろいろ活動してる方が中心だと思うんですけども、まず場所が常に安定した形で確保できないということがありますと、いわゆる舞台というのはある限られた空間の中でやるわけですから、そうすると、やはり専用の劇場みたいなものがあったほうが、これは決定的にいいわけです。ある日はここ、ある日はここの劇場、ある日はここの劇場ということで渡り歩くということは、いわゆる創作をしていくという面においては、それは非常に大きな制約になるなというのは我々もわかりました。「きょうはここまで、じゃああしたは、場所は何々公会堂だから、そこでやろうね」と言ったとき、またそれを、何ですかね、前日のあれに戻す、それは非常にやっぱり大変だろうと思うんですね。そういう制約が舞台芸術の場合あるのかなというふうに思いますので、そういうことで恐らく専用劇場という考え方が出てきたんだろうというふうに私は思っています。
 そういうやり方で、とにかくこれは、ヨーロッパではある意味で非常に普通のやり方であったと。そのやり方を日本に導入をして、ここで静岡は世界に通用するだけの作品を打って出すということをやっていこうというふうになったとき、そういうときに本県出身の鈴木忠志という世界的な演劇人がいたということで、恐らくそういうふうな運びになったというふうに私は理解をしておるわけです。
 いずれにしても、そういう形で舞台芸術に着目して進めてきて、ある程度の時間が今、経過したわけですけども、それについて、基本的にこの舞台芸術を進めたことの方向性というものはやはり評価されていいんだろうというふうに私は考えています。
 なぜなら、先日も芸術劇場へ行ったときに、やはり他県からのいろんな方がお見えになっていました。お話を聞くと、愛知の方だったり三重の方だったりするわけですけども、静岡はこんな取り組みをしてるのかということで非常にやっぱり驚いておられました。「これはうちの県ではなかなかできていない取り組みだな」ということで、やっぱり高く評価されていたと。ただ、そのときつくづく思ったのは、やはり県内ももちろんでございますけども、全国への発信力、これがやはり十分ではないなということを痛切に感じました。それだけの時間がたっていながら、同じ東海の4県の中の県でそれを十分認知されていないというのは、やっぱりこれは我々のほうにも大きな問題があったなというふうに思っています。いずれにしても、しかし、そういう本県の独自性を打ち出すという意味では、やはり効果があったというふうに認識をしております。
 それで、その後のいわゆる入場者数のことなんでございますけども、確かにもともとのキャパシティーが余り大きくございませんので、それこそ物すごい人数を劇団四季のようにどんと集めてやるというものとは違いますから、そこは一定の制約があろうかと思いますけども、ただ、私、この春の芸術祭を何回か見させてもらいましたけども、チケットが非常にとりにくいです。私が気がついて1週間ぐらいたってから、「ところで、これまだとれるよね」と言ったら、もう全然とれないというのが幾つかございました。キャンセル待ちなんていう格好で、人形劇なんかはぎりぎり飛び込んだというような状態でありますので、そういう意味では、すそ野が広がってきているなという感じがしてます。
 そして、もう1つは、やはり中高生の間に――これは総監督がかわって若干方針が変わったということもあるんでしょうけども――相当浸透していってると。こちらから高校に出かけていっていろいろ指導したり、向こうからこちらに来ていただいて劇団員が指導したりということもやっておりますし、それから例の無料の鑑賞会というのも、やはり効いてきてるのかなということで、大分そういうところのすそ野が広がってきているなという印象は持っております。
 したがいまして、入場者数はそういうことで、もともとの新劇ですとか劇団四季のような形で大きく、もともとふえるというものではないものですから、そういう意味では一定の制約のもとにやむを得ないと思いますけども、私はかなり手ごたえがある感触を受けました。

 それから、委員がおっしゃる、何ていうんですか、例えば観光コースに載せるとかいうようなことは、実は我々も今度の空港のこともございまして、例えば1つの例は美術館です。美術館なんかもやはりそういう動きがちょっとにぶかったなというふうに思いますので、今、そういう動きをちょっと始めてます。若干、SPACのほうも実は頭の隅にあったんですけども、やはり非常にロットが小さいということもありまして、取り組むのは一般的に、観光業者等を通じては無理だと思うんですね。ですから、ターゲットを絞ってある層といいますか、そういうところからまず攻めていくという形で、委員おっしゃるような、例えばロダン館とこれを組んだり、あるいは広重の美術館と組んだりとか、いろんなバリエーション。それと、あとはグルメを組んだりということでいいと思うんですね。そういう形の道は十分あるだろうなというふうに思っております。
 それで、知事が言います東海道を芸術街道にしたいということ、これは答弁の中でも私申し上げたんですけども、その核の施設としてSPACがあるというのは、やはりいろんなものが確かに県下に、それこそ農村歌舞伎から、何でもみんなあると思うんですね。そういうもの、いろんなもの、文学でも何でもいいです。それがあちらこちらで静岡では常に何かやってるというようなものを、データベースをつくるという中で、実はそういうものをみんなに知らしめることのできるデータベースをつくって、それをいろんな形で提供していこうと。そうしますと、そこに、でもやっぱり核になるものが必要だろうと思うんですね。その一つとして、やはり私はSPACというのはある程度芸術性が高い、これは世界に出しても恥ずかしくない、ロシアへ行けばロシアのプーチンが大歓迎してくれるとかいうふうなレベルのものというのは、やっぱり核に置いとくべきだと。それは浜松の音楽であったり、それから伊豆の文学であったり、ビュフェ美術館であったりでいいと思うんですね。やっぱりそういう核をつくって、それで、その周辺にいっぱいいろんな種が静岡の場合は転がってるんだというような形で、全体で芸術街道というようなイメージができたらいいなというふうに考えております。
 それで、もう少し県民の中に露出してもいいんじゃないかというお話もございました。確かにおっしゃるとおりでありまして、新聞等では大分宮城監督の顔が出て、それなりの知名度は上がっているかなと思いますけども、確かにいわゆるテレビとか非常に大きいと思いますね。ただ、これは、ラジオなんかでは既に宮城総監督がFMなんかに出て話をする。やっぱり非常に話がうまい。これは私も本当に実感します。鈴木忠志さんもうまかったですけども、また違う意味で非常に宮城監督は、あのやわらかいソフトな語り口で、しかもやさしく話ができるということで、これはやればかなり効果があるかなというふうに思っております。
 それから、宮城監督の代になって特にそうなんですけども、例えばこの間の春の芸術祭の後で、鷹匠ナイトっていいまして、実は鷹匠町ってちょっと変わってきてるんですね、最近。静岡の方は御存じかもしれませんけど、若者にとって非常に夜がおもしろい町になりつつあると。というのは、あそこにまた、伽藍博物堂という、これも演劇をやってるところがあるんですけども、なかなか個性的な方で、知事と語る会なんかでも御一緒して、県もある意味でちょっと知ってる方なんですが、そういう方たちと非常にSPACと連携がとれてます。あのときに、私もぜひ行きたかったんですけど、日曜日の夜に春の芸術祭が終わって、その後流れて、そこでいろんなイベント、お店もあいてますしというような格好で展開したりということがあります。それ以外にリーディング・カフェですとかセミナーですとかという格好で、SPACも大分市民の中に出てきているという感じは実感として持ってます。ですから、それをもう少し、確かにテレビで余り見たことはないなという気はしますんで、できたら若干テレビで舞台のある部分を中継しながら、宮城さんがちょっと解説するとかっていうような働きかけをすると広がってくるのかなという気は持っておりますので、そういう努力も今後続けていきたいというふうに思っています。
 そういう格好でSPACが地域の中に入り込んでいて、それでいて、しかもつくられる作品は、ある意味で恵まれた専用劇場という条件があるわけですから、その中で本当にすばらしい作品を、それこそ中谷委員が「夜叉ヶ池」に感動していただいたということで、そういう意味では何ていうんですか、非常に幅の広いあれを、僕は許容できる形にだんだんなりつつあるというふうに思ってます。
 かといって、もともと鈴木忠志さんがあれしたギリシャ悲劇を勘案したオイディプスだとか、ああいうものもそれなりに私は刺激を受けます。というのは、僕がふだん見ている演劇とは全く違う(発言する者あり)すいません、やっぱりそういうところに刺激を受けるということも、やはり芸術では必要だと思います。やっぱり自分がいつも心地よい状態に置かれているということじゃなくて、あっ、何か違う世界があるなと。それで自分が変わるというようなことがあれば……(発言する者あり)これはあくまで私の主観でございますので。
 一応そんな形で、今後もSPACの活動については、引き続き県としては、いろいろ課題はありますけども支援をしていきたいというふうに思っております。長くて申しわけありませんでした。

○深澤大学室長
 留学生支援のうち、留学生の獲得についての考え方でございます。
 昨年――平成20年10月に日本経団連の提言の中に人口減少に対応した経済社会のあり方という提言がございまして、今後50年で生産年齢人口が現在の約半分の数字になると。経済社会の活力維持のためには早期に留学生の受け入れ拡大と就業促進の取り組みをする必要があるというような提言がなされたところでございます。
 本県におきましても、あるいは本県産業界におきましても、労働力人口が減少する中で、豊かで活力ある社会を構築するために海外から優秀な留学生を獲得して育てて、本県産業を支える人材に育成していくと、こういうことが本県企業にとっても重要な課題となってくるとの認識でございます。
 それから、県内の大学としても、大学の国際化を図り、国際競争力を高めて高等教育機関として充実していく必要があるという認識のもと、積極的な外国人留学生の獲得を図っていくことが重要であると。大学としても企業としても、このような認識を持って臨んでいくことが重要であるとの考えではないかという検証をしつつ、この研究会の研究に臨んでいるというところでございます。

 それから、もう1点の国際交流のほうでございますけれども、委員からお話のありました委員会資料の25ページの概要のところの2行目の「交流等を通じ地域への定着を図り」のところですが、言葉が足りなくて申しわけなかったんですが、これは受け入れた外国人留学生の地域との交流、地域と積極的に交流していくことによって地域への溶け込みを図って、卒業後、本県の産業に就職していくというようにするとか、そういった円滑化のための方策のことでございます。
 大学として、国際交流という点で申しますと、先ほど申しましたように、国際貢献的な国際交流から、大学として国際競争力をつけるための戦略をも考えていかなければならないという認識をそろそろ持っていかなければいけないというところではないかなと思いますけれども、ただ、国際交流全般につきましては、私どもではなくて企画部の国際室のほうの所管になろうかと思います。申しわけございませんが、ここまでのところとさせていただきたいと思います。以上でございます。

○垣内国民文化祭準備室長
 国民文化祭に参加していない町があるということをどう考えているかという質問にお答えいたします。
 国民文化祭は国内最大の文化の祭典であり、できるだけ多くの皆様に参加していただき事業を盛り上げていただきたいというふうに考えております。このため、すべての市や町で主催事業の実施をお願いし、働きかけをしてきましたけれども、それぞれの市や町の事情がありまして、まことに残念ながら1つの町が参加しないことになりました。
 一方、県の事業の1つとして、県民がみずから企画実施する創造支援工房しずおかという事業もございまして、一般の部門とキッズ部門と2つございますけれども、そちらのほうに多くの文化団体などの方々から御応募いただき、子供の事業を含めまして54事業採択をいたしまして、現在、事業計画を進めております。この中に、不参加となった町から5団体が参加していただくことになっておりまして、「はばたく静岡国文祭」では37市町すべてで事業を行っていただくということになりました。
 今後は10月24日の開催に向けまして、すべての事業がすばらしいものとなりますよう全力で取り組んでいきたいと考えております。以上です。

○山下くらし交通安全室長
 高齢運転者標識――もみじマークですが、これの表示の普及促進について説明いたします。
 高齢運転者標識――もみじマークでありますが、運転者自身の安全意識を高めるほかに、周囲の運転者への注意喚起や思いやり運転の励行を促進して交通事故を防ぐこと、この効果があります。県では、70歳以上の高齢者の免許更新の条件であります高齢者講習、このときにもみじマークの表示を促すパンフレットを配布、また、もみじマーク表示車両優先駐車場枠の設置、現在117台分設置してありますが、これらによって、もみじマークの普及、表示促進を進めております。
 また、平成21年、ことし6月1日の法改正によりまして、75歳以上の方についても当面もみじマーク表示は努力義務とされましたが、もみじマークは高齢者の交通安全に効果がありますので、引き続き表示率が向上するように広報啓発を進めてまいります。
 また、マークの見直しについて、県の考え方はという質問がありましたが、現在、警察庁において意見を集めて、今後検討材料にするということで進めております。
 いずれにしても、県では表示の普及促進に努めてまいります。

 2点目の、高齢運転者の中には反射神経や判断力が低下して運転が適当でない者もいると思うが、高齢運転者の増加に対してどのような対策をしていくかということにつきましては、平成21年6月末で高齢者――65歳以上でありますが――免許保有者は県内42万6000人余、免許保有者の16.7%となっておりまして、この数は今後も増加が見込まれます。また、高齢運転者による事故も、人身事故全体の件数が減少する中で増加傾向にありまして、高齢運転者の中には視力、反射神経など身体的な能力や認知能力、判断力が加齢により低下して、運転が適当じゃない方が一定割合で存在することは避けられませんので、こういうことが高齢運転者事故の一因になっていると思われます。
 このため、道路交通法が改正されまして、免許更新時に70歳以上には高齢者講習、75歳以上には講習予備検査が義務づけられているところでありますが、何より高齢者が日ごろから自分の運転能力について自覚することが一番大事だと思いますので、当室では高齢者を対象とした安全運転教室を実施しているほかに、家庭から高齢者に安全を呼びかける交通安全シルバーレター作戦などを実施しております。
 参考でありますが、県内の運転免許保有者の中で100歳以上の方が6人おられます。このうち、ことし102歳になる最高齢の男性の方ですね、農業に従事しておられまして、大体週3回軽トラックを運転して農作業をやってると、こういうことの報告を受けております。以上です。

○市川廃棄物リサイクル室長
 廃棄物の不法投棄についてお答えします。
 国におきましては、産業廃棄物につきまして、たびたび廃棄物処理法の改正がございまして、マニフェストの制度化、あるいは罰則の強化と、制度としても強化を図ってきたところでございます。また県におきましても不法投棄撲滅対策本部を設置いたしまして、監視、パトロール活動を中心にしまして、不法投棄110番の設置、あるいは業者への立入調査等によりまして、不法投棄撲滅につきましてさまざまな対策をとってきたところでございます。今年度におきましても、資料にございますように、人工衛星の画像を利用した新たなモデル事業の実施あるいは民間警備会社への委託パトロールを拡充するなど、新たな取り組みも始めるところでございますけれども、残念ながら不法投棄はなくならない現状にございます。行政の監視の目をかいくぐって巧みに行われるという実情がございます。したがいまして、これであれば絶対だという抜本的な対策が今のところ見出せない状況にございます。これが大きな課題かなというふうに受けとめております。
 したがいまして、今後ですけれども、これまでの取り組みを継続して粘り強く実施するとともに、事業者の中には、やはり法律の無知あるいは遵法精神の欠如というものも見受けられますので、廃棄物を排出する排出事業者、それから収集運搬する業者、それから処分業者、これらに対する研修の実施を強化してまいりたいというふうに考えております。あわせてマニフェストにつきましては、新たに電子マニフェスト、これによりますと処理の過程が透明化されますので、電子マニフェストの普及をさらに促進したいと考えております。
 それから、やはり不法投棄の未然防止につきましては、一般廃棄物、産業廃棄物含めまして、市町それから関係機関と連携した取り組みが必要かなというふうに考えております。
 さらには、やはり未然防止のためにはできるだけ多くの目で監視をする必要があるかなというふうに考えておりますので、統一美化キャンペーン、あるいは不法投棄防止街頭キャンペーンを実施しております。こういう中で広く県民にも働きかけをしてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

○大石(哲)委員
 第1点の部長の舞台芸術に対します御答弁、十分拝聴いたしました。
 浜松には音楽があると。それから、静岡県の中部にはそういう目玉になる芸術的拠点も売り物もないというようなことで、埼玉県や滋賀県、兵庫県の例を出されて舞台芸術に至ったということと、現在の活動ぶりも世界的に評価が高いと。他県からも評価されてるし、高校生を初め若者への浸透も図られているということで、お聞きしてれば、なかなか一般的には県民の目に触れないけれども、現実には大分頑張ってるなという発信は承りました。
 それで、結論ですけど、ギリシャ、ローマ時代から大体こういうもののスポンサーというのは、国王とか領主とか大金持ちとかいうような人たちが先陣を切って――音楽家もそうですけどね、モーツァルトやベートーベン、みんなそうですけど――そういう人たちのスポンサーになって養って、それを通して結果的には芸術のレベルがどんどん上がっていったということで、なかなか芸術家というのはお金もうけも下手なものですから、そういう人がいないと一人前になっていかない。画家にしてもそうなのかなというふうには思うわけです。
 ただ、私、政務調査で金沢市へ行ったとき見てきたんですが、金沢の駅前に、御案内のとおりすばらしい音楽堂がございます。パイプオルガンまで埋めてあって、音響効果がすばらしいコンサートホール。座席もすばらしいし、それから背中合わせに、能舞台とかいろんな邦楽とか歌舞伎というように昔の江戸時代のそういう演芸場を舞台にして、例にとって、古式豊かな、いかにも加賀百万石にふさわしい、そういう舞台がある。それも、一部は加賀のいろんな漆器の芸術がちりばめられた装丁もされていて、非常に感心して帰ってきたわけです。
 だから、行政がやることっていうのは、そういう場の提供、あそこで我々もやってみたいな、また一歩進んで、じゃあベートーベン音楽祭、モーツァルト音楽祭とか演劇祭とか、あらゆるジャンルの演劇を集めて演劇祭を若い人たちに提供する、県民に見てもらうというそういうことが――私も田舎の首長やってましたが、文化センターつくるときの議論もあったわけですが――そういう場の提供までで、こういうふうにいわゆる芸術団を抱えてその運営経費までずっと出して、これをそして世界に羽ばたく静岡芸術だと言ってお金を出し続けていいのかというのが、今までずっとやられてきた議論のように思います。
 総額55億円が安いか高いかは私は申しませんが、ただ、こういう形でSPACが鷹匠町に出てきて若者と交流しているという程度で、果たして県がこういう舞台芸術の集団をずっと自分たちの、これが唯一最大のものだという自負で続けていいのかどうかということについては、いろいろ異論があるような気がいたします。
 結論はともかくとして、そのことに対しては部長どう思われますか。短い答弁で結構ですので、お願いしたいと思います。

 それから、観光コースの話ですが、別に無理やり入れなくてもいいんですけど、以前――もう何十年前ですが、アメリカ東海岸へ行かせてもらったとき、食事の終わった後だったと思いますが、終わった後だとちょっと眠くなるもんですから前だったかな、「きょうはニューヨークのキャッツとかミュージカルを幾つかやってるけど希望者は行きませんか」と言われて、「はい」って手を挙げて、非常に長いミュージカルでしたけどやっぱりふだん触れてない芸術だったものですから、非常にびっくりしながら、言葉のわからないままに楽しんで帰ってきました。
 そういうような形で、あんまり大上段に振りかぶらなくても、静岡にはこういう芸術劇場という非常に名の通った質の高い芸術があるから、じゃあ食事の後か前に鑑賞どうですかというようなことが気楽に言えるような、そういうレベルまで上げてもらわないと、スポンサーとして持ってる意味がないじゃないかということを私は言いたいわけでございます。

 国文祭については、今おっしゃるように、すべての市や町が参加すべきだけど、町の事情で参加されないところがあったと。
 あえて聞きますけど、国民文化祭――文化のお祭りに町の事情で参加できないというのは、ちょっと私も解せないんですがね。だって、みんな望んでるわけですから。それを町の事情でというのは、負担金がすごい高いとか、何かもしある程度公表できる理由があったら、ちょっと教えてください。

 留学生支援については、私もちょっと的外れの質問をしたかなと思って半分反省しています。というのは、国際交流を進めるほうは企画部だということですが、私は表裏一体だと思ったから言ったのであって、ここにある交流というのは地域への定着に結びつく交流だって言うと、大交流時代といっても、いろいろ交流の読み方があるんだなと思って、改めて感じ入りましたけど。
 それは皮肉じゃなくて、だから、常にこの問題は企画部で担当している国際交流と表裏一体の関係でやっぱり頭へ入れて仕事してもらわないと、これじゃあ経団連の将来予測で労働力の確保のための一策だというような感じがしちゃって、本当にそういう経済対策の長期的戦略のように、確か戦略って書いてあったけど、そういうことだとしたら、8番委員の質問の趣旨も含めて、ちょっと違うかなというふうに思ってきたわけです。
 それはそれで理解しますけども、ぜひ経済レベルで人材確保して、それが我が国のためになる、本当にどうかして日本の国、実は私の長男の嫁は外国人で、18年目で地域に同化して、今田舎に住んでますけど、そういうようなことで、認識とか言葉の壁を越えて本当に日本社会になじんでいくような人材をつくるように、偉い先生ばっかりじゃなくて、先ほども言ったような形の中できめ細かくやってもらいたいなということが自分の趣旨でございます。

 あと、交通安全についてはよくわかりました。ただ、もみじマークをつけたがらない人もいるんですよね、個人的に能力差がございますので。それともう1つは、思いやりの対象じゃなくて、こいつは75歳以上だといって、ちょっと暴走族っぽい人たちが後ろであおりをくれたり、中にはそれをターゲットにして車寄せてきて、お金払えとか、振り込め詐欺まがいのことをやる人もいるようですので、その辺の対策をぜひ考えてもらいたいなと。これは意見でいいです。

 それから、廃棄物もよく分かりましたので、ぜひそういう趣旨で、少しでもなくなるように頑張っていただきたいと思います。
 じゃあ、あと数点お尋ねします。

○丸山県民部長
 委員おっしゃるとおり、行政がやることは場の提供ではないかと、まさにそのとおりだというふうに思います。
 SPACについて言いますと、先ほども申し上げたかもしれませんけども、そういう場の提供をするに当たって、じゃあ静岡は演劇で非常にいいところだから来てもらおうという意味での核となるためには、やはり例えばこういうSPACのような存在があって、静岡にそれがあるなら、みんなでそこに集まって芸術祭やってみようとか、何かそういう一つの場の――本当、知事が言いますけども、それが当たっているか分かりませんけど――場の力というものを、結局示す意味での存在になっていけばいいなというふうに思っておりますので、確かに委員おっしゃるとおり異論があることは私も承知をしていますけども、基本的にはそういう存在として、SPACが静岡をある意味で象徴するような存在になっていければいいなというふうに思っています。

 もう1つの観光コース云々につきましては、確かにおっしゃるとおりで、決して大上段に構えてどうにかなるというものではございませんので、非常にやっぱり肩の力を抜いた形でそういうコースに組み込んで、自然体でできるような、そんな働きかけをしていきたいというふうに思っています。以上です。

○阿井県民部理事(国民文化祭担当)
 国民文化祭に関しましてお答えをいたします。
 私も昨年度から国民文化祭の担当理事ということで仕事をさせてもらっておりますけれども、当時4つの自治体が国民文化祭に参加していただけなかった事情がございました。私といたしますと、ある意味では国民文化祭というのは地域の競争力といいますか、地域の力を出す絶好の文化の機会かなというふうに思いまして、不参加の自治体の首長さんを含めまして、いろんな形でお話をさせていただいて、ある意味では少子化の時代もありますし、なおかつ市町合併の進んでいるときでもありますので、そういった意味でもぜひとも御参加をいただけないかという形でお話をさせていただいた経緯がございます。しかしながら、不参加の自治体につきましては、町の文化展など、なかなかその時期には忙しいから体制が整ってないというような議会での答弁もございました。
 しかしながら、そうした中で、ぜひとも私たち県としては、せっかくの機会ですんでということで再三お願いをさせていただいたところでもございます。ことしの2月でございますけれども、首長さんに改めまして、37市町のうち1自治体だけが残るということになりますけれども、ぜひとも御参加いただけないかという重ねてのお願いもさせていただきましたけれども、その期間にはさまざまな行事があるんで参加はできないという御回答をいただいたということでございます。
 先ほど室長から申しましたように、その地域につきましてはいろんな非常にやる気のある団体もございまして、例えばはめ字というような形で、例えば国文祭という言葉を6つ縦横に並べて、36文字を使いましていろんな1つの文章をつくり上げたり、それから地域の伝統と一緒にそのときにやっていただいたり、それからあと、子供さんたちも自分たちの町の50年前と比較しながら、地域の中で発表する機会を設けたいというような形の取り組みも考えていただいておりますので、ぜひとも国民文化祭のときには、市町主催事業ではございませんですが、そういった形で地域の皆さんのやる気といいますか、活力も感じておりますので、ぜひともこの機会に文化の発展に寄与していただければというふうに思っています。以上でございます。

○大石(哲)委員
 SPACについて、ありがとうございました。これからも注目して、時々質問させていただきますので、よろしくお願いします。

 それから、国民文化祭について、阿井理事が去年から大変御苦労されて、全市町の参加を努力されてる様子を知っておりますので、私も残念だと思いますが、その議会答弁で首長が、少子高齢化が進捗しているために参加できないって言われてるんですよね。だから、まさに迷答弁だと思うんですよね。迷うほうの。これだけの県民挙げての文化祭をやるのに、何で少子高齢化が進展してるから参加できないっていうふうな、私、いまだもって不思議でしょうがないんですが、これはそちらに聞いても何もなりませんので。
 ただ、委員の皆様方にそういう町もあるということだけぜひお知りいただいて、質問を終わりたいと思います。

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