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委員会会議録

質問文書

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平成23年11月エネルギー有効利用推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:11/28/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○小長井委員
 今の質問と関連するんですけど、私もヨーロッパへ一緒に行かせていただいて、そのときやっぱり排熱利用ということを非常によく言われていました。その中でも、先ほど御説明いただきました34ページのマイクロバイナリー発電が非常に有望だというようなお話があったんですけど、その辺のところをもう少し詳しくお聞かせをいただければありがたいなと思います。

○松尾廣伸氏
 マイクロバイナリー発電機は、これだけではなくて過去にも発売されてますし、ほかの会社からも出ております。ただ最近の機種で非常に効率がいいものだったものですから、あえてこれをちょっと御紹介させていただいたということではございます。
 例えば、温泉側で90度で温泉がわいていたとします。温泉を単体で使おうと思ったときには、90度なくても例えば60度ぐらいあればお湯を足したりするのにも事が足りるのかなと思います。そうしたときに、90度で出てきたもののうち、例えば10度、20度の部分の熱をいただきまして70度なりのものは温泉のほうへ御利用いただくという格好で流します。こちら側は「温水」と書いてありますが、その熱でもってここで冷媒サイクルをつくっておりまして、冷媒が膨張して中のタービンを回すと。ここで冷媒側がきて、ここでスクリュー型のタービン――この機種はスクリュー型のタービンを使っているんですが――を回して発電をするという格好になって、その発電の電気がこう流れていくと。一方で、ここで発電をしてもガスはまだ温度を持ったまま少しいますので、その熱を1回どっかに捨ててあげないと次のサイクルに回せないということで、こちら側では冷やしてあげる必要が出ます。ここの温度差があって、なおかつここで回す媒体が適切ですと、非常にいい効率で発電ができるという格好になりますので、その辺でうまい冷媒を使うということと、効率のいい発電機を使うということがセットになると。さらにここに温熱、冷熱ということで、条件が幾つか満たされないと本当にいい状況というのはなかなかつくりにくいんですが。そんな形で、温泉側であれば温泉は温泉としてそのまま使える格好になりますので。ただ蒸気を利用されているお宅、例えば蒸気配管を引っ張られているようなところでは、そこが蒸気じゃなくなってしまいますので、そこの温泉宿さんにはちょっと問題が出ると思いますけど、それ以外のお宅につきましては、もうほぼ問題がなくて容易に導入ができるという格好になるかと思います。
 先ほど御指摘いただきましたように、工場排熱とかでも90度とかまで温度が上がっているような場合には、それがそのまま使えますので同じような仕組みです。太陽熱でお湯を上げましても発電側に使えますので、そういう形で使っていけるということで、ちょっとコンパクトで非常におもしろい機種だと思いますので、例えばどこか実験的にであってでも導入されると、それこそ各地から見学に来ていただけるような格好になるんではないかなと個人的には思っております。

○小長井委員
 あとですね、54ページになりますけれど、2メガワット未満の太陽光発電ですよね。2メガワット未満の太陽光発電を進めるというようなお話をさっきいただきましたけど、大体今、4キロワットの発電までの補助金が出てて、どこのお宅もそこまで入れようとするんじゃないかなと思うんですけど、先ほど先生が2メガワットと言ったのはどういうことか、私が説明をちょっと聞き逃したものですから、もう少し御説明いただければありがたいです。

○松尾廣伸氏
 4キロワットというのは、住宅のレベルのお話でして、これ2メガワットですので2000キロワットになります。家庭ではありません。
 2000キロワットというのは、系統とつなぐときに、電圧を幾つでつなぐかというのになるんですけど、2000キロワットまではおよそ6600ボルトでつなぐことがオーケーになっております。ただ、それを超えますとその上の電圧にしなきゃいけなくって、66キロボルトとか33キロボルトというような、さらに5倍とか10倍高い電圧に変換してつながないといけないということになりますので、一番最初の設備投資とかも費用が上がりまして、採算性がちょっと落ちるということが生じます。ですから、無理に広い敷地を確保してそういう格好に持っていかなくても、発電効率というのは先ほど言いましたようにほとんど変わりませんので、ある程度の規模でつないでいったほうがいいであろうというのが考えでございます。

○小長井委員
 住宅の話を聞いた後だったものですから勘違いいたしました。済みません。
 それともう1つですが、太陽光の追尾式を導入すれば3割アップというような話だったですけど、この委員会で九州電力の太陽光発電を見にいったときに、やはりそういう質問をしましたら、所内電力とか、あるいはコストの面からですね、追尾式は採算が合わないと。そんなふうな話があったような気がするんですけど、その辺はどんなふうにお考えですか。

○松尾廣伸氏
 電力的には追尾式が採算が合わないということは全くありません。それはよっぽど設計が悪いということです。ただコスト的には、おっしゃるとおり、現時点では合いません。ただし、それは国内の話です。ヨーロッパとかのメガソーラーの事例ですと、追尾式のほうが採算が非常に高くなるという事例が多くなっておりまして、結果的にヨーロッパのメガソーラーとかはほぼ追尾式で導入されていっているという状態になっております。
 日本で行おうとしますと、実は台風とかそちらの問題が大きくございまして、そういうのに耐えられる仕組みをつくろうとしますと、やはりイニシャルコストが非常にかかってしまうということで、今の段階では難しいというのが現状です。そのイニシャルコストが下げられて、かつ太陽電池自体の効率が上がってきますので、効率が上がって発電量がふえたときに、さらにそれが3割とか3割5分ふえるということの重みというか価値ですね。それが見合う格好でコストダウンが図られていけば、将来はあるものというふうに考えております。

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