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委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年12月定例会文化観光委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 12/14/2015 会派名:


○西田文化・観光部長
 文化・観光部長の西田でございます。よろしくお願いいたします。
 では、最初に文化・観光部関係で12月県議会定例会への提出議案及び所管事項につきまして、お手元に配付いたしました文化観光委員会説明資料及び議案、議案説明書により御説明いたします。
 初めに、議案についてであります。今回お諮りしております案件は、議案4件であります。
 委員会説明資料の1ページをお開きください。
 第139号議案「平成27年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。議案では5ページ、議案説明書では1ページになります。
 文化・観光部関係の補正予算は、委員会説明資料の1歳出予算に記載のとおり、第5款文化・観光費を14億5400万円減額いたします。この結果、予算累計額は433億1350万円となります。
 引き続き、議案説明書の1ページをごらんになりながら、委員会説明資料は2ページをお開きください。
 議案説明書の款項目の目単位で説明いたします。財源及び節の内訳につきましては、それぞれ議案説明書の目の欄に記載のとおりであります。
 まず、第5款文化・観光費第2項文化費第2目世界遺産推進費14億7000万円の減額は、富士山世界遺産センター(仮称)の建築工事、展示物製作等に係る期間及び事業費の変更に伴う経費の補正であります。
 第4項空港振興費第2目空港政策費1600万円は、富士山静岡空港ターミナル地区西側の格納庫用地の造成等に要する経費の補正であります。
 委員会説明資料の3ページをごらんください。
 3債務負担行為であります。
 議案では10ページ、議案説明書では5ページとなります。
 委員会説明資料の(1)変更についてでありますが、富士山世界遺産センター(仮称)に係る展示物製作等業務委託契約及び建築工事契約の債務負担行為の変更について議決を求めるものであります。
 議案では12ページ、議案説明書では6ページであります。
 委員会説明資料の(2)追加についてでありますが、日本平山頂シンボル施設建築設計業務委託契約、富士山静岡空港に係る西側用地造成設計等業務委託契約、格納庫用地造成等工事契約及び待合代替施設建築工事契約の債務負担行為の設定について議決を求めるものであります。
 なお、別冊資料といたしまして主要事業参考資料をお配りしてございますので、あわせてごらんください。
 委員会説明資料の4ページをお開きください。
 第145号議案「ふじのくに地球環境史ミュージアムの設置、管理及び使用料に関する条例」についてであります。
 議案では29ページ、議案説明書では15ページとなります。
 自然史を基本に、環境史に広がる分野を研究領域とする新しい博物館ふじのくに地球環境史ミュージアムを設置するため、地方自治法に基づき条例を制定するものであります。
 条例の概要は、2に記載のとおり設置目的及び位置のほか、開館時間、休館日、観覧料等について定めるものであります。
 次に、委員会説明資料の5ページをごらんください。
 第161号議案「公立大学法人静岡文化芸術大学が徴収する料金の上限の一部変更について」であります。
 議案では97ページ、議案説明書では31ページとなります。
 本議案は、公立大学法人静岡文化芸術大学において、平成28年度から新たに社会人専門講座を開講するに当たり、受講料を徴収できるよう新たに設定することについて議決を求めるものであります。
 委員会説明資料の6ページをお開きください。
 第162号議案「公立大学法人静岡文化芸術大学に係る中期目標の制定について」であります。
 議案では99ページ、議案説明書では32ページとなります。
 本議案は、地方独立行政法人法に基づき、平成28年から33年までを期間とする公立大学法人静岡文化芸術大学の第2期の中期目標を制定するものであります。
 中期目標は、2(1)に記載のとおり公立大学法人が6年間において達成すべき業務運営に関する目標であり、知事が定め法人に指示するものであります。
 第2期中期目標の全体像につきましては、(2)のとおり、法人のこれまでの人材育成等の取り組みの状況と公立大学法人化後の社会状況の変化を踏まえ、変化に的確に対応し、さらに魅力ある大学づくりを行うこととしております。
 重点目標につきましては、図に記載のとおり、グローバル人材の育成、地域貢献機能の強化、優秀な学生の確保の3点を設定し、法人の特段の取り組みを促すことといたしました。
 今後は、3に記載のとおり議会の承認を得られた後、法人はこの中期計画を策定し、県は評価委員会委員の意見を聴取した上で中期計画を認可する予定であります。
 委員会説明資料の8ページをごらんください。
 県民オペラの開催についてであります。
 3年ごとに開催する静岡国際オペラコンクールの翌年度事業として県民オペラを開催しております。今年度は、2概要に記載のとおり第6回コンクール最高位及び三浦環特別賞を受賞した吉田珠代さんを主演に迎え、本県関係者のソリスト及び合唱団と浜松のオーケストラとの共演により、国内公演の少ない隠れた名作オペラ「イリス」を公演いたします。
 9ページをごらんください。
 世界遺産富士山の保存管理についてであります。
 世界遺産委員会から提出を要請された保全状況報告書については、去る10月23日に開催された富士山世界文化遺産協議会において、資産全体構想及び各種戦略の改定並びにそれらを反映した富士山包括的保存管理計画の改定案について承認を得たところです。
 今後は、3に記載のとおり英訳作業等を経て、日本政府が来年2月1日までにユネスコ世界遺産センターへ保全状況報告書を提出し、7月にトルコのイスタンブールで開催される第40回世界遺産委員会において審査される予定となっております。
 引き続き、関係省庁や山梨県等との連携を密にして、保全状況報告書の提出に向けて万全を期してまいります。
 なお、次の10ページから17ページまでの富士山世界遺産センター(仮称)の整備につきましては、後ほど御説明いたします。
 では、次に18ページをお開きください。
 静岡県立大学看護学部編入学定員の増員に係る実施時期の変更についてであります。
 静岡県立大学は、静岡県立大学看護教育拡充基本計画に基づき、昨年度に短期大学部看護学科を看護学部に統合いたしました。このことに伴い、平成28年4月から短期大学や専修学校の看護師課程を修了した学生を受け入れる3年次編入学の定員を10人から25人に増員することとしておりましたが、実施時期を平成30年4月に変更することといたしました。
 理由は、2(2)に記載のとおり短期大学部看護学科を看護学部に統合し、定員が2倍以上に増加したことによる学生の習熟度のばらつきが予想以上に大きいためであります。これに対応するためのさまざまな取り組みを行っておりますが、教員の負担が大きいことから、学生の増加が続く平成29年度までは、入学定員120人に対して質の高い教育の提供を確実に行うことができるよう全力を挙げ、平成30年度には確実に増員を行うことができる体制づくりを進めてまいります。
 次に、委員会説明資料の19ページをお開きください。
 伊豆半島ジオパークの推進についてであります。
 伊豆半島ジオパークの世界認定は保留となっておりましたが、世界ジオパークが11月にユネスコの正式事業となったことに伴い、再度申請を行うことになりました。このため今後のスケジュールについては、4に記載のとおり来年度に申請を行い、審査を経て認定は平成30年4月ごろとなる見込みです。
 2に記載のとおり、指摘された10項目については国際レベルの地球科学者の招聘による地質遺産の国際的な価値の証明など、県、市町、推進協議会において実施可能なものから対応するとともに、ユネスコに確認が必要な案件については、国や推進協議会と連携しながら、適切に確認を行った上で慎重に対応してまいります。
 委員会説明資料の20ページをお開きください。
 日本平山頂シンボル施設の整備についてであります。
 基本構想策定委員会からシンボル施設の整備に当たり、静岡市が整備する展望回廊等との一体的な整備を提言されました。このほど両施設が一体となったデザインによる設計の実施について静岡市との調整が整い、施行区分等の基本的事項を定めた覚書を静岡市と締結しましたので、3に記載のとおり日本平山頂シンボル施設の設計費の債務負担行為の補正予算案を計上いたしました。
 今後は、静岡市と連携し早期の施設整備を目指して取り組んでまいります。
 次に、委員会説明資料の21ページをごらんください。
 本県における宿泊者数の動向についてであります。
 観光庁の宿泊旅行統計調査によりますと、1のとおり本県における今年1月から9月までの外国人も含めた延べ宿泊者数は、昨年同期と比べ9.2%増の1718万8000人と好調に推移しております。また外国人延べ宿泊者数についても、2のとおり前年同期と比べ2.4倍の136万9000人となっており、昨年1年間の宿泊者数78万6000人を大幅に上回りました。
 国籍別では、富士山静岡空港への中国からの新規路線の就航及び増便が続き、本県における中国人宿泊者数は外国人全体の約7割に達しており、全国平均と比べその高さは顕著であります。
 今後は、勢いのある中国人観光客の誘客に取り組むとともに、訪日需要が高く、経済成長の著しいタイや東南アジア諸国に対してプロモーションを実施し、さらなる市場の開拓に取り組んでまいります。
 次に、委員会説明資料の22ページをお開きください。
 しずおか遊びたい券を活用した着地型観光の推進についてであります。
 国の交付金を活用し、2に記載のとおり県内のしずおか型DMO等が企画、造成した体験プログラム等のチケットを割引販売するしずおか遊びたい券を全国のコンビニエンスストアにおいて販売することで、旅行需要の喚起と着地型観光を推進しております。
 7月の第一弾が短期間で完売したことから、伊豆、浜名湖の2地域に加え、新たに富士・富士宮、大井川を含めた4地域において第二弾を11月から販売しております。
 今後、この着地型観光を宿泊に結びつけるため、12月下旬から宿泊を伴った体験を行う旅行者を対象に第三弾を販売する予定であります。
 なお、別冊資料として、しずおか遊びたい券のチラシを添付しましたので、後ほどごらんください。
 次に、委員会説明資料23ページをごらんください。
 ラグビーワールドカップ2019に向けた取り組みについてであります。
 ラグビーワールドカップ・イングランド大会は、すばらしい盛り上がりの中、3に記載のとおり海外からの観戦客約46万人、チケット販売枚数約247万枚、売上収入約465億円、経済波及効果が4000億円に上るなど大変な成果を上げました。知事を初め職員が現地を視察し数多くのことを学んできたほか、ロンドン中心部に設置されたジャパンパビリオンでは、富士山やお茶など本県の魅力をPRしてまいりました。
 また、先月28日には、エコパスタジアムで行われたラグビートップリーグにおいてラグビー教室、B級グルメイベント及び2019年のPRブース展開などにより来訪者の増に努めたほか、先月25日には、全県を挙げた大会運営をにらみ、県や市、関係団体などから成るラグビーワールドカップ2019静岡県開催準備委員会を立ち上げたところです。今回の視察の成果を生かしつつ、県内各界の御協力をいただきながら、本県開催の成功に向けて万全の準備を進めてまいります。
 次に、委員会説明資料の24ページをお開きください。
 東京オリンピック・パラリンピック事前キャンプ誘致の取り組みについてであります。
 東京オリンピック・パラリンピック事前キャンプ誘致については、2(1)のとおり先行事例の創出に向けた取り組みを進め、先月末から今月10日までは台湾バドミントン代表チームの合宿を受け入れたところであり、満足のいく事前キャンプだったと感謝の言葉をいただきました。
 また、(2)に記載のとおり先月16日には、市町担当者及び競技団体を集め、今後の取り組みについて情報共有を図る目的で第1回東京オリンピック・パラリンピック推進会議を開催したところであります。
 組織委員会では、リオ五輪に合わせ、事前キャンプ候補地のリストを各国の競技団体に提供していく予定でありますことから、今後は県内市町の受け入れの意思表明や候補地リストへの掲載を促し、多くの事前合宿の実現につながるよう努めてまいります。
 次に、委員会説明資料25ページをお開きください。
 イタリアのフリウリ・ベネチア・ジュリア州との交流についてであります。
 10月下旬、知事を初め職員がフリウリ・ベネチア・ジュリア州を訪問し、同州のセラキアー二州知事と会談、サイクリング大会等を通じたスポーツ交流を推進する旨の交流協定を締結いたしました。
 同州からは、来年秋に本県で開催されるサイクリング大会にイタリアから多くのサイクリストを静岡県に派遣したいとの意向が示されるとともに、州知事御本人からも来年春に本県を訪れる意向が示されましたので、今後は具体的な受け入れ等について準備を進めてまいります。
 なお、別冊資料として来年1月26日から30日に開催されるアジア自転車競技選手権トラックレースのチラシを添付してありますので、後ほどごらんください。
 次に、委員会説明資料26ページをお開きください。
 富士山静岡空港の利用状況についてであります。
 委員会説明資料は10月末までの実績を記載しておりますが、11月末現在の利用状況がまとまり、本日お手元に配付してございますので、そちらをごらんください。
 11月の搭乗者数は、国内線が2万7496人、国際線が2万4413人で合わせて5万1909人となり、搭乗率は58.7%でした。前年同月と比較して11.6%、5,381人増加し、18カ月連続して前年同月の搭乗者数を上回っております。
 要因といたしましては、増便した福岡線が順調に搭乗者数を伸ばし、国内線で3.8%、1,015人増加するとともに、国際線も中国路線の新規就航や増便により搭乗者数を伸ばし、21.8%、4,366人と大幅に増加しております。
 委員会説明資料にお戻りいただきまして、27ページをお開きください。
 富士山静岡空港二次交通検討会議の開催についてであります。
 空港と鉄道駅等を結ぶ二次交通につきましては、去る11月4日に検討会議を開催し3月に導入した西部地域乗り合いタクシー等、県の取り組み状況を報告するとともに検証等を行いました。
 委員からは、二次交通の改善の取り組みは着実に実績を上げており、今後も継続できるよう改善に取り組まれたいとの意見をいただいております。
 引き続き、利便性の高い二次交通となるよう努めてまいります。
 次に、委員会説明資料28ページをごらんください。
 先導的空港経営推進会議の開催についてであります。
 富士山静岡空港は、公共施設等運営権制度を活用した民間主体の空港運営の実現に向けて取り組んでいるところであります。現在、空港サービスの向上や利用拡大、また空港収支の改善につながるよう事業の具体的内容や実施方法等を盛り込んだ基本スキーム案を作成中であり、今回の推進会議でいただいた各委員からの御意見等を踏まえ、年度内を目途に整理してまいります。
 委員会説明資料の30ページをごらんください。
 富土山静岡空港ターミナル地区西側等の利活用についてであります。
 空港ターミナル地区西側において宿泊、物販施設や格納庫等の民間事業者による整備を促進し、空港機能の強化や利用者から見た空港の魅力向上を図ることとし、西側県有地の用地測量や造成工事を行うために必要な経費について今議会にお諮りしたところであります。
 また、あわせてターミナルビル内に不足する待合機能を拡充するため、会議室の代替施設を設置し、ビル内空間を有効活用して日常的混雑の解消に努めてまいります。
 以上が委員会説明資料でございますが、次に総合計画の評価についてであります。
 平成27年度静岡県総合計画後期アクションプラン評価書案と記載されましたピンク色の厚いファイルをごらんください。
 総合計画後期アクションプランの着実な推進を図るため、数値目標の推移や主な取り組み等の進捗状況を評価するとともに、計画策定後の社会経済情勢の変化を踏まえた施策の見直しや改善を図り、お手元の資料のとおり評価書案を取りまとめたところであります。
 本常任委員会において御審査をいただき、来年度以降の施策展開に反映するなど、計画の実効性をより一層高め、来年2月を目途に“ふじのくに”づくり白書として公表してまいりますので、御審査を賜りますようお願い申し上げます。
 評価書案の所管部局につきましては、資料の冒頭につづっております所管委員会一覧のとおりでありますので御参照ください。
 なお、評価における主な見直し事項についてでございますが、本年度は施策の方向ごとに主要事業及び事業費を追加したほか、地域づくりの基本方向において数値目標及び工程表を追加いたしました。
 では、文化・観光部に関連する主な施策の今後の方針等について御説明いたします。
 初めに、重点取り組みについて御説明いたします。
 40ページをお開きください。
 3人口減少社会への挑戦についてのうち、“ふじのくに”ならではの魅力あるくらしを提供し、新しい人の流れをつくるの下段、今後の方針をごらんください。
 2つ目のポツに記載のとおり、ラグビーワールドカップ2019の本県開催に伴う機運醸成や東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ誘致、その他大規模イベントの誘致、開催の促進などに取り組んでまいります。
 次に、45ページをお開きください。
 4富士山を活かした地域の魅力づくりについてであります。
 下段の今後の方針に記載のとおり、世界遺産富士山について包括的保存管理計画等による適切な保存管理を推進していくほか、富士山世界遺産センター(仮称)の整備を進めるなど、後世への継承に向けた取り組みを進めてまいります。
 また、韮山反射炉につきましては、世界遺産委員会からの追加的勧告及び要請事項に適切に対応してまいります。
 また、次の46ページに記載のとおり、日本平山頂シンボル施設の整備に向けた取り組みを進めてまいります。
 次に、59ページをお開きください。
 8多彩な人材を生む学びの場づくりについてであります。下段の今後の方針をごらんください。
 総合教育会議における協議を深め、本県の教育の基本方針を示す大綱を策定し、社会総がかりの教育の実現を目指すほか、ふじのくに子ども芸術大学の質の向上やグランシップ、県立美術館、SPAC、ふじのくに地球環境史ミュージアムにおける活動の充実を図ってまいります。
 では、次に戦略ごとの具体的な取り組みについて御説明いたします。
 109ページをお開きください。
 2−1有徳の人づくりについてであります。戦略の体系につきましては、上段に記載のとおりであります。
 次に、112ページをごらんください。
 今後の方針についてのうち、魅力ある高等教育・学術の振興につきましては、1つ目のポツに記載のとおり、公立大学法人やふじのくに地域・大学コンソーシアムへの支援を通じ、大学間及び大学・地域連携に向けた取り組みを促進するほか、留学生支援の充実や海外大学との交流促進を図ってまいります。
 それでは次に、当戦略に係る数値目標の見直しについて、主なものを御説明いたします。
 141ページをお開きください。
 下段の(2)高等教育機関の教育・研究機能の充実とその成果の地域還元において大学間連携の成果を捉えるため、大学間等連携組織の実施事業に参加した大学生数を新たな数値目標として設定いたしました。
 次の142ページをごらんください。
 (3)留学生支援の推進に掲げる外国人留学生数、外国人留学生の増加率、人数について、外国人留学生の支援対象の拡大や準拠している国の目標値算出の考え方の変更を踏まえ、集計対象に専修学校専門課程及び日本語教育機関に在籍する留学生も含める新たな数値目標に変更いたしました。
 次に、157ページをお開きください。
 2−2「憧れ」を呼ぶ“ふじのくに”づくりについてであります。
 戦略の体系につきましては、上段に記載のとおりであります。
 次に、162ページをごらんください。
 今後の方針についてのうち、まず1つ目のポツの多彩な文化の創出と継承につきましては、文化を「みる」、「つくる」、「ささえる」人の育成を図り、魅力ある創造活動が継続して展開できる仕組みづくりを進めてまいります。
 また、世界遺産富士山を後世に継承するため、国民運動を展開するとともに、適切な保存管理を推進してまいります。
 最下段のポツの富士山静岡空港につきましては、昨今の中国からの旺盛な訪日需要を着実に利用実績に結びつけるとともに、各路線の特性を生かした利用促進策等の実施のほか、ビジネス、教育旅行、市町の交流事業による空港利用など底がたい需要のより一層の確保に努めてまいります。
 163ページの最初のポツ――誰もを惹きつけ、もてなす魅力づくりにつきましては、世界水準の観光資源に加え、地域資源を活用した着地型、体験型の商品を一元的に提供する仕組みを構築、定着させるなど世界水準の観光地域づくりを実現してまいります。
 また、本県観光の主要マーケットである首都圏、中京圏や富士山静岡空港の就航先に向けて観光プロモーションの実施等、戦略的な誘客活動を展開してまいります。
 次に、当戦略に係る数値目標の見直しについて主なものを御説明いたします。
 202ページをお開きください。
 (3)ターゲットを明確にした海外誘客促進に掲げる外国人延べ宿泊者数は目標値を87万人から160万人、富士山静岡空港外国人出入国者数は同様に15万人から42万2000人、(4)おもてなし日本一の基盤づくりに掲げる宿泊施設関係者のおもてなし研修等の延べ受講者数は延べ4,600人から延べ5,600人にそれぞれ上方修正いたします。
 203ページをごらんください。
 (5)空港を活かした地域の魅力づくりの推進に掲げる空港周辺2市1町――島田市、牧之原市、吉田町の観光交流客数は目標値を490万人から540万人に上方修正いたします。
 次に、419ページをお開きください。
 4−1ヒト、モノ、地域を結ぶ「基盤」づくりについてであります。
 戦略の体系につきましては、上段に記載のとおりであります。
 次に、421ページをごらんください。
 5今後の方針についてのうち、下から3行目、富士山静岡空港につきましては、旅客ターミナルビルの改修・増築等による旅客サービスの機能向上や運用時間延長によって拡大した新たな時間帯の活用など、競争力の高い魅力ある空港の実現に取り組んでまいります。
 495ページ以降は、伊豆半島地域から西部地域までの地域づくりの基本方向でございます。それぞれの地域資源を活用した施策を展開してまいります。
 総合計画は以上でございます。
 恐縮でございますが、委員会説明資料にお戻りいただいて10ページをごらんください。
 富士山世界遺産センター(仮称)の整備についてまとめて御説明いたします。
 富士山世界遺産センターは、世界遺産委員会決議で勧告された情報提供戦略を担う拠点施設として整備するものであり、静岡・山梨両県にセンターが整備されることで、来訪者に富士山の世界遺産としての価値について総合的な情報発信が可能となります。
 2の建設工事の再入札への対応ですが、今回の見直しに当たりましては、建物のコンセプト及び基本計画に掲げてあります4つの機能「守る」、「伝える」、「交わる」、「究める」を維持することを前提に進めております。具体的には機械室を廃止し、西棟の屋上等に再配置し、施設の機能を確保した上で建築工事費を圧縮するため諸室の面積を縮小したものであります。
 この結果、建築工事費は30億8700万円、総事業費は43億円程度となります。事業期間については、建築工事及び3の展示物製作とともに、平成27年度から28年度を27年度から29年度といたします。これにより建築工事再入札公告等は、4の整備スケジュール案のとおりと想定し、建物などが全て完成するのは平成29年10月末ごろとしております。
 次に、11ページをごらんください。
 5のセンターの位置づけについてであります。
 世界遺産センターは、世界遺産条約第5条の(e)に基づく、世界文化遺産富士山の保護、保存の役割を担う拠点施設であるとともに、学術調査機能をあわせ持つ施設として位置づけられております。平成24年1月、日本政府からユネスコ世界遺産センターへ提出した推薦書の第8章の(1)の富士山の総合学術調査の充実及び(2)の適切な公開・活用施設の設置で、富士山の自然、歴史、文化等の調査研究の成果を情報発信する拠点として、山梨県・静岡県は、関係市町村の協力のもとに富士山世界遺産センター(仮称)を設置すると記載しており、ユネスコに対して整備を約束した施設であります。
 12ページをお開きください。
 6のこれまでの経緯ですが、県では基本計画の策定後、建設地の決定や建築設計に係る公募型プロポーザルの実施、最優秀者の選定をいたしてきました。建設地の決定に当たりましては、富士山周辺の7市町から提案のあった9カ所の中から、世界文化遺産としてのストーリー性が極めて高い場所であること、構成資産にも近く、当該候補地を起点として、周辺各地の構成資産への来訪が期待できること、年間を通じて自動車や鉄道等によるアクセスが確保されているなど利便性が高いことなどを評価し、富士宮市宮町に整備することといたしました。
 その後行った建築設計者の選定につきましては、7の建築設計者選定に係る公募型プロポーザルにありますように、若手を含む多くの建築家への門戸を開きつつ、県の意向を反映させ、質の高い建築の設計を行うため、公募型プロポーザル方式を採用いたしました。提出のあった135件の応募者から、厳正な審査の上、株式会社坂茂建築設計を最優秀者として決定いたしました。審査結果の講評では、富士の水の循環と反映をテーマとしてのものであり、コンセプトが非常に明快で、さらに高度な技術に裏打ちされた、世界に向かってインパクトのあるメッセージを伝えることができる提案であるとの評価をいただきました。その後、建築設計業務委託等を締結し、本年4月には建築・展示設計業務の完了届をそれぞれの業者より受理いたしました。
 続いて、建築工事の入札公告を行い、6月9日に開札いたしましたが、不調という結果になりました。その後、応札していただきました建築業者様からも情報をいただき、入札不調の原因を分析し、その対応策も検討いたしました。そして入札時の差額にできるだけ近づいた形で再入札を早期に行うため、8月には5億4100万円の増額をお願いいたしましたが、十分な御説明ができず、県議会の皆様には、大変御迷惑をおかけいたしました。今回改めて設計の見直し等を行い、今議会にお諮りすることとなりました。
 13ページをごらんください。
 8の建築入札不調への対応についてであります。
 入札不調となってから原因分析を行うとともに、その対応策についてさまざまな検討を行った結果、鉄骨の精度管理や安全管理に係る経費などを増額することで、再入札において落札できるよう対応を図っております。
 再検討の内容でございますが、大きくは2点あり、1点目は現行のデザインを維持する案で、その場合金額が3億円増加するというデメリットはありますが、建物の完成時期のおくれを最小限にとどめられること、建築の完成時期をタイムラインに明記できることからユネスコ世界遺産委員会からの理解が得やすいこと、審査委員会において評価の高かったデザインを実現できることといったメリットがあります。
 建築設計を最初からやり直すという案につきましては、完成時期が平成31年度以降にずれ込む、建築工事の工程が明記できず、報告書の信頼性が低下する、建築・展示製作設計予算を再計上しなければならない、消費税率の引き上げによる費用の増、建設物価のさらなる上昇が見込まれるなどのデメリットがございます。
 こうした検討の結果、現行デザインを維持することとし、(2)のとおり足場などの安全管理及び加工に要する精度管理費用として3億2200万円の増、施工面積を615平米程度削減したことによる減で1億7600万円の減、再発注時の単価の置きかえで8800万円の増に、諸経費や消費税を入れまして合計3億円の増といたしたところでございます。
 次に、14ページをお開きください。
 9の基本コンセプト及び機能についてであります。
 平成24年度に策定いたしました富士山世界遺産センター(仮称)基本計画の4つの基本コンセプトに、例えばボランティア室など各諸室の施設整備がどのようにリンクしているかという資料になります。例えば永く「守る」についてはボランティア室、研修室、楽しく「伝える」では映像シアター、ガイダンス展示、ライブラリーなどとなっております。それぞれのコンセプトごとに必要な施設を計画しているところであり、見直し後も変わりはありません。
 次に、15ページをごらんください。
 10の床面積の縮小内容についてであります。
 建物は大きく申し上げて、展示棟、西棟、北棟の3棟から構成されております。建物のコンセプト及び機能は維持した上で床面積を縮小する計画といたしました。当初面積と修正後の面積についてでありますが、まず西棟の地階565平米は廃止いたします。
 次に、諸室の縮小に当たっては、来館者が利用する展示室等の面積はできるだけ確保し、事務室や収蔵庫等のバックヤードの縮小を行ってまいりました。廃止、縮小する諸室については、他の室で代替機能を果たすようにいたしました。1階では収蔵庫などについて縮小し、711平米あった諸室は地上に配置する機械室分の増で50平米増となりますが、修正後の面積は761平米となります。2階は企画展示室などについて縮小し、753平米あった諸室は地上に配置する機械室分の増加がありますが、その他で50平米減となり、修正後の面積は703平米となります。展示棟の5階は、カフェ機能を1階のミュージアムショップ内に併設することから、当初計画していた面積385平米からカフェ分等を除いた修正後の面積は335平米となります。この結果、当初計画4,209平米から615平米削減し、現時点の修正後面積は3,594平米となる見込みであります。
 建物の図面としては、お手元に配付いたしました別冊資料のうち、富士山世界遺産センター(仮称)設計修正概要をごらんください。
 次に、16ページをお開きください。
 11の保全状況報告書への記載についてであります。
 これは一部抜き出して掲載したものでございますが、世界遺産センターが書かれている主なところについて、さきにお手元に配付いたしてございますヴィジョン・各種戦略及び包括的保存管理計画に基づいて御説明いたします。
 初めに、ヴィジョン・各種戦略の55ページをごらんください。
 まず、情報提供戦略ですが、次の56ページの5の対策で、(1)のアの調査・研究の実施にセンターを中心とした調査研究体制を確立するなどについて記載がしてございます。
 次に、59ページ以降につきましては、参考資料――取り組み事例として、山梨県、静岡県で整備する世界遺産センターにつきまして、これまでの取り組み内容や概要を記載し、60ページでは今後の取り組み――計画として、静岡県においては平成29年度中の完成を目指してと記載し、61ページでは実施設計が完了したときの外観と展示イメージを入れてございます。いずれにいたしましても、本議会で御承認いただけば平成29年10月完成予定として修正することを考えております。
 次に、包括的保存管理計画の185ページをお開きください。
 この包括的保存管理計画の185ページから188ページにかけまして、世界遺産センターの整備につきまして、その趣旨や基本方針等が書かれてございます。
 次に、253ページをお開きください。
 第9章の行動計画の策定・実施のうち、世界遺産センターの整備について記載しているところになります。
 この章は、事業の実施主体、概要、工程――タイムラインについて記載しており、いわゆるこれがユネスコ世界遺産センターが最も知りたい情報が記載されております。
 工程では、実施済、中期、長期として区別され、現時点では山梨県、静岡県とも中期に入っており、両県が同じ期間内で完成していくと説明しております。この修正は10月23日に開催されました第7回富士山世界遺産文化遺産協議会に議案として提出する際に、県としての審議はこれで最後となることから、静岡県としては完成していた建築の実施設計までを記載し遺産協議会に議案として提示し、両県知事及び関係市町村長により御審議いただき同日承認されたところであります。
 しかしながら、本案についての前提となる予算の増額をお認めいただけない場合につきましては、実施設計前、いわゆる基本計画まで工程が戻ることとなり、長期的なものに区分を変更することになります。
 次に、委員会説明資料にお戻りいただきまして、委員会説明資料の17ページをごらんください。
 12の保全状況報告書の提出・審査スケジュールについてであります。
 まず、保全状況報告書の提出までの作業の前提でありますが、昨年11月に文化庁長官名でヴィジョン・各種戦略案に対するコメント、助言をイコモスに照会した結果、本年1月にイコモスからタイムラインにより詳細に示すこと等の助言を得ております。平成28年2月1日までにユネスコ世界遺産センターにヴィジョン・各種戦略と改定した保全状況報告書等を提出いたしますが、富士山世界遺産センターの整備についてはイコモスコメントにあるように、工程――タイムラインに沿って着実に整備を進めていることを明確に示していかねばなりません。
 山梨県の世界遺産センターはタイムラインに沿って工事を進め、平成28年6月に完成する予定となっております。
 平成28年7月に開催されます第40回世界遺産委員会で保全状況報告書が審議されますが、本県の富士山世界遺産センターの整備については、今定例会で御理解を頂戴できれば平成28年6月に予定している山梨県より完成はおくれるものの、工程――タイムラインに沿って着実に整備を進めていくことをユネスコの世界遺産委員会に示すことができます。
 第6回富士山世界文化遺産学術委員会や本年10月23日の両県知事、関係市町村長から成る第7回富士山世界文化遺産協議会の審議ではイコモスコメントを踏まえ、富士山世界遺産センターの整備を初め保全に向けた取り組みを着実に進めることで了解をいただいているところであります。
 今後は、文化庁が主宰する文化審議会世界文化遺産特別委員会で報告され、平成28年1月末までに日本政府がユネスコに提出することとなります。本県には、これまで世界遺産富士山の包括的保存管理や多彩な価値の情報提供、総合的な調査研究などを実施する施設がありませんでした。こうしたことから、センターが果たす役割は大きなものがあると考えております。
 富士山世界遺産センターにつきましては、県議会の皆様の御理解をいただきながら、平成23年度より4年間にわたる議論の積み重ねを経て、ことしの春の建築工事発注まで至りました。前回の入札が不調であったことにつきましては、県、設計者ともに真摯に反省し、県議会からいただきました厳しい御意見を踏まえた上で慎重に設計の見直しを行ってまいりました。次回の入札では、確実に落札できるよう万全の準備を行っている状況であります。
 今までの経緯、そして富士山世界遺産センターが果たす役割なども考慮していただきまして、ぜひとも文化観光委員会の皆様方の御理解を賜りたいと思っております。
 以上で私からの説明を終わります。御審査のほどよろしくお願いいたします。

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