• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年7月多様な働き方推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中田 次城 議員
質疑・質問日:07/13/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中田委員
 いろいろ勉強になる御意見、たくさん聞かせていただいております。
 私は、何をきょう聞こうかなと思っておりましたが、1点だけ、ちょっと気になったことがあるので、それについてお伺いします。

例えば経済産業部の資料の中に、一番最初に産業人材・確保育成プランというのがあったり、若者の関係の資料があります。今回、特別委員会の運営方法の次第を見たときに、調査の観点として、一番最初に、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方の促進について調査研究するということが書かれています。そして、このいただいた資料や今までの御質疑を聞いている中で私が率直に感じているのは、静岡県も大変広くて、浜松、静岡、三島のようにしっかりした企業もあって、そしてきちんとした雇用形態が確立されていて、その中で正規か非正規かということが時折論点になる、そういう場面もあれば、例えば私の地元の伊豆半島のように、そもそもが中小、零細の企業しかなくて、業種も観光やサービス業に非常に偏っている。こういったところを考えていくと、決して同じ視点だけでの議論では、十分ではないのかなと、そんな思いをしております。

 実は伊豆半島は、限られた職種しか仕事がなくて、雇うほうも、繁忙期は人は要るけれどもあとは要らないよと、夏のアルバイトは欲しいけれども、年末年始のアルバイトは人は欲しいけれども、あとはうちの店やうちの旅館は人は要らないんだよと。こういう需要に対する供給のあり方、供給に対する需要のあり方みたいなものが、そもそも大きな会社と違っているわけですよね。
 経済産業部がこの産業人材・確保プランの概要として基本方向を四つ示されて、県内産業の成長を担う人材の確保をこのような形でやっていくんだと述べられております。ありがたいことだとは思います。そういった調査や研究をしていく中で、その地域別の特性というか、地域における企業や例えば伊豆で言えば、さっきの旅館やサービス業の方々が、どういう人材をどういった形で求めているのか。要は地域とか業種によって、きめ細かい需要の把握をするべきであろうと思ってるんですね。そこをしないで、通り一遍の企業はみんなこう考えてますと、果たしてそうなのかと。細かく細かく見ていけば、その地域地域で抱えている課題は違うと思いますので、それをどういうふうにお進めになろうと思っていらっしゃるのか、それをお聞きしたいと思います。

○花井雇用推進課長
 人材確保・育成に関しまして、地域あるいは業種別の分析ですとか考え方についてのお答えをさせていただきます。
 地域や業種、業界におきましては、議員のおっしゃるように多種多様な問題があると認識しております。私どもも、例えば伊豆地域で旅館の組合さんなんかと、伊豆の振興局が主催する会合があったりしまして、そういったときには出かけていきまして、直接いろいろな問題を聞き取ったりしております。

 それから、地域の特性というのは、やはり地域の方、業界の方が一番いろいろ課題をよく認識しておられるので、昨年の9月補正、今年度の当初予算について業界団体の、あるいは経済団体の、地域の商工会議所さんですとか、地域の建設業協会さん、ホテル・旅館組合さん、そのような方々がみずからの課題に対して実施する事業に対しまして、1事業当たり300万円の上限を設けて事業を実施しております。昨年度は18団体様に調整をさせていただきまして、本年度も引き続き事業を実施しております。以上でございます。

○中田委員
 1つだけ例を紹介させてもらいたいんですが、私の地元のある飲食店、そこそこ手広くやっている方のお話を聞いたんです。ちょっと私もびっくりしたんですけどね。ことしの夏の求人、アルバイトを、地元の新聞社、求人誌に出しても一向に集まらない。夏も人手不足だと。何で集まらないかというと、単純に人手不足というのもそうなんですが、そのお店が非常にはやっていることを地域の人が知っているので、あそこで例えば1200円、1400円もらっても疲れるだけだよねと言って余計集まらない、こういう話なんですよね。それでその企業が考えたことは、東京の大学、東京の大学生にその求人を、知り合いか、そういうお仕事をしている方を通じて、そこから人材を派遣してもらう。そして2カ月のアルバイトの期間、その事業所は伊豆高原にあるんですが、近くの別荘なりペンションなりを借り上げて、あいているところに住まわせて働いてもらい、自転車で通ってもらうと。私も目からうろこだったんですね。

 要は、人材の確保というもの、若い人の確保を、東京から連れてきていると。それは空き家なんかもうまく利用してみたいな話だったんです。なるほどな、うまく考えるなと私は思ったんです。何が言いたいかというと、Iターン、Uターンのところに関連するんですけれども、企業と大学生のマッチングを3年生、4年生の段階でやっていくと思うんですよ。でも、1つの考え方として、1年生、2年生のときに、伊豆という地域で考えればですよ、そういうアルバイトを通じてマッチングをさせていく中で、伊豆で働く面白さだとか、サービス業のよさだとか、そういったものを感じてもらって、その方たちが、やがて卒業したら伊豆で働きたいと思うようなことにつながる可能性もあるなと思ったんです。

 伊豆というのは、今の大学生の話だけじゃなくて、50代半ば過ぎてシニアに足がかかったころに、そろそろ会社もやめて伊豆で釣りでもやって、それで向こうでのんびり、でもちょっと働きたいよね。ここなんですよ。ちょっと働きたいよね、があるんですよね。本当にリタイアをしてしまうことを望んでいる人もいれば、まだ体が元気だから、伊豆に行って働きながら、新しいライフワークを楽しみたいと。こういうニーズが、実は働き手のほうにもあるということなんですよ。

 ですからそういったことを、さっきの企業のニーズをきめ細かく吸い上げるのもそうですし、そういう需要がどこにあるのかということを、いろんな情報のつてをたどって、県当局には、今後のいろんなことにも生かしていっていただければなと思っております。私もこの委員会で、いろんな働き方をこれから提言をしていくわけですが、地域の特性に応じたものをきめ細かく吸い上げながら委員長を中心に取りまとめていただければなと思っておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げたいと思います。私の質問は以上で終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp