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委員会会議録

質問文書

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平成26年10月次世代人材育成特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田口 章 議員
質疑・質問日:10/21/2014
会派名:ふじのくに県議団


○田口委員
 貴重なお話をありがとうございました。ちょうど私も、1週間ほど前に地元のお祭りがありまして、太鼓をドンドコドンドコやってたもんですからよくわかったんですが、やっぱり今、人口減少とかが非常に大きな問題になってまして、地域コミュニティーの希薄化というのが取り上げられていますが、何か伝統文化ですとか、その地域に根づいたお祭りですとか、こういったものを生かすことによって、何とか都会に出てっちゃう子供をもう一回呼び寄せられないかというような課題意識を持ってるんですけれども、そうは言っても、今のお話の中にもありましたが、文化を継承する人材育成ができていないというのがあります。私も青年のメンバーが減ってきているとか、子供の参加が減ってきてて大人が全部段取りしているとか、まさにおっしゃるとおりだと思ったんですが、そこら辺のところを解消する先生のいいお考えですとか、あるいはこういうところにおもしろいネタがあるよとか、そういうのがあれば、お聞かせいただけると地域活性化のヒントになるんじゃないかなと思うんですけれども、よろしくお願いします。

○中村羊一郎氏
 今のお話なんですけれども、結局、子供行事という形はあるけれども実は大人が動かしているというのが非常に大きな問題であって、これはやっぱり、効率を重んじる、まどろっこくて見てられないというのがあるんじゃないかと思います。しかしそこのところは、やっぱり時間的な余裕を持って、例えばどんど焼きをやるんだったら、最初から子供がやるのをじっと周りで見ているというぐらいの我慢強さというものを持たないと、その地域の活力というものは復活できないだろうと思いますね。
 だから、例えば火をつけろというときに、危ないからお父さんがつけてやるよじゃなくて、今はマッチを使わないのかもしれませんが、その火を持たせるということも大事だと思うし、それから、何か削るというときに、やっぱりナイフを持たせて自分でやらせると。別にボーイスカウトのまねをしろというわけではありませんけれども、ある程度のけがぐらいは、これはしょうがないというぐらいの気持ちにならないと、伝統的なものというものを伝えていくことは非常に難しいと思います。
 浜松のほうでしたら、遠州大念仏という非常に大きな行事があるし、凧揚げもありますよね。特に、遠州大念仏というのは、西の方は皆さんよく御存じなんですが、旧盆と新盆と2回チャンスがあって、若い衆が帳面を持って予約を取って回って結構稼ぐわけです。逆に言うと、楽しいんですよね。それで飲み食いは幾らでもできるわけです。ですから、伝統文化とか何かというふうにかたくなっちゃう前に、まずやってておもしろい、楽しいというふうなところで、場合によっては大目に見る形で見守っていくということをしていかないと、やっぱりなかなか自主的な行動というものは育っていかないんだろうなということが1つあります。
 しかし、伝統文化というものもある時期においては、ゼロからスタートしたわけですよね。それが今まで伝わってきているから伝統文化ということになるわけです。ですから、逆に言うとこれから次の世代につなげていく新しい将来の伝統になるような文化というものもどこかで生まれているはずなんです。だから、その芽を見つけるということも非常に大事ではないかと。今すぐ具体的にあれだこれだということは言えないんですが、やっぱり先ほどいいましたように、スマホとか、あるいはパソコン、その他を使った形での生き方というものが必ず生まれてくるんだろうなと思います。ですから、その芽を摘まずに何かこうプラスになる方向で指導していくというのが、大人のある意味では責任ではないかなという気がするんですけれどもね。これぞという特効薬はなかなかないと思います。

○田口委員
 今のお話ですと、伝統文化を担っていく人材を子供のころから育てていくということが1つと。新しい文化の中にも、これからそういうのをやっていく芽があるんじゃないかというお話がございました。それをやる上で、どうしても地域コミュニティーの話というのは、市や町の役割というのが第一義的にあるような気がするんですが、県としてそういうのを支えていこうとしたときに、それこそ先生もいろんな御活躍もされてましたので、県として私たちが持つべき視点というのがあれば、ちょっと御教授いただければと思うんですけれども。

○中村羊一郎氏
 県の場合は、市町と違って、直接住民と接する場というのがないわけですね。ですから、市町を先頭に立てた中で、どういうふうにバックアップしていくかということが、県としての役割になるのではないかという気がするんです。例えば、県は主催でいろんなイベントをやっています。しかし、あれもよく考えたら、それぞれの市町の人たちに動員をかけて動かざるを得ないような状況になってるわけですよね。だったら、最初から県が主催だなんだと言わずに全部市町にやってもらえばいいわけです。ですから、いろんなノウハウやお金、あるいは人材の提供というものは県がするにしても、やっぱり市町がもっと自主的に行動できるような施策というものをいろいろ展開していかないと、いつまでたっても、市町はどうも自主性がないとか、県に言われるまで何もやらないじゃないかというふうな話になってしまう。それはやっぱりまずいなと。別の言い方をすると、市町のいろいろな担当の職員とか、あるいはそういうことに関係している人たちをもっともっと育成するような方向というものを考えたほうが、最終的には効率がいいじゃないかという気もしますね。私もいろんなフォーラムだとか、イベントに出させてもらっているんですけれども、そういうことを非常に強く感じますね。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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