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委員会会議録

質問文書

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平成20年9月定例会県民委員会 質疑・質問
質疑・質問者:安間 英雄 議員
質疑・質問日:10/08/2008
会派名:自由民主党県議団


○安間委員
 幾つか質問をさせていただきます。
 午前中、9番委員がしっかり資料を調べて、分析をしながら、いい質問をしていただいたなというふうには思いますが、もうちょっと効率よくやってもらいたい。
 私ども自民党とすると、現場に出かけていって現場の声をしっかり肌で感じながら、それをそしゃくして県政に反映する、そういう立場が多いもんですから、そういうことからすると、生の県民の声ということでありますので、ぜひしっかり聞いていただきたいなというふうに思います。
 そういう立場からすると、2番委員の奥之山委員がよく言うんですが、我々は歯ぎしりをして頑張っている。いろいろ県民からは要望が多いわけであります。それを全部私どもが受け答えをするというのは、正直言って、財政的なこともあって難しい。
 しかし、県民のためにやってもらわないかんということで、私どもは時には板挟みにもなりながら頑張っているという、そういう御理解をいただいて質問をしていきたいなというふうに思います。
 最初に、順序がいろいろになりますが、消費生活相談。この件につきましては、きのうも出ましたし、きょうのニュースにもありましたが、磐田市の輸入業者があんこですか、使い回していたというような、そんなことが流れておりました。
 県民にとって、市民にとって、やっぱり安心・安全ということが大変重要だということで、その中でしっかり指導もしてもらわないかんなというところもあるわけでありますが、一方で、日本国民がちょっと過剰に反応をし過ぎるかなというところもあるんではないかと、私は数パーセントそういうことを感じております。
 よく言われるのが消費期限と賞味期限ですか。大体、今の若い人たちは、賞味期限が来ちゃっていると食べないで捨てちゃうと。賞味期限というのは、あくまでもおいしく食べられるかどうかで、腐っているかどうかではないということであります。私どもの年代でいうと、もったいないということになりますと、もう少し置いておいて食べちゃおうというようなことになるわけであります。
 厳密なことを言いますと、しっかり指導もやってもらわないかん。しかし、その指導を徹底的にやるということになりますと、経費もかかるということではないかなと。どこまでやるかということになりますと、県民の皆さんが安心できる、そこまではしっかりやってもらわなきゃということになるわけでありますが、そういう観点において、さらにいろいろ厳しくやるのはどうなるか。相談ごとは市町、そして指導ということになると、県ということで、きのうも議論があったわけでありますが、徹底的にやるということになると、その観点において経費が余分にかかるといいますか、人件費がかかる。そういうことになるわけでありますが、そういう考え方において、ひとつどういうふうに思われているか、その点をお伺いをしたいなというふうに思います。

 そして、現実的な話としまして、しばらく前でありますが、香典返しのお茶を結構私どもいただくわけであります。
 1カ所の生産者のところから数本もらったんですが、その1つにお湯を入れたら、どうも農薬のようなにおいがしたんです。これはちょっとまずいかなと。ちょうどいろいろ騒がれているときなもんですから、そのお茶を県の厚生部のほうにどうすればいいかと聞いたら、現実に問題があってこうでこうでないと対応できないというような、そういうことがあったわけであります。
 私どもの立場で、そういうふうに気軽に言える者でさえ、どうすればいいんだということでありますから、一般県民にすると全くわからないということになるわけでありますが、これはやっぱり県民に安全ということを訴えるには、こういう対応も必要ではないかなというふうに1つ思ったわけでありますが、その点についてお聞かせを願いたいというふうに思います。

 次に、報告も来ているわけでありますが、泰安市の友好訪問団。
 日本富士山協会の泰安市友好訪問団に県も参加したとのことでありますが、今回の友好訪問の意義と成果をもう少し説明をしていただきたいなというふうに思いますし、今後の富士山と泰山を媒介とした友好事業をどのように進めていくのか、お聞かせを願いたいというふうに思います。

 次に、県政世論調査であります。
 この調査というのは、やっぱり継続的にやっていただきたいということになりますし、私どもも大変参考にさせていただいているわけでありますが、私ども、かつてこの世論調査みたいなことをやったことがあるんですが、これはやり方でどうにでも操作できるんですよね、項目の取り方で。
 一番簡単な話が、税金は安いか高いか、どちらがいいかというと、だれも高いというほうに丸をつけるわけはないのでありますが、安いほうがいいという回答が多かったから、それじゃ税金を安くしましょうと、それはできないわけであります。そういうアンケートの内容といいますか、項目作成の観点、それをひとつ改めてお伺いをしたいなというふうに思います。
 そういう中で、戦後の教育には2つの間違いがあるという、これは作家の曽野綾子さんが指摘をしているわけでありますが、基本的に2つの間違いをしたと。その1つは、国民を甘やかし過ぎた。教師たちが、国民が国家に要求するのが基本的人権だと教えたというような、そういうくだりの文があるわけであります。
 これはここで言っていいかどうかわかりませんが、差別用語的に言葉が出てくるわけでありますが、受ける幸せ、与える栄光の双方を戦後の学校教育は教えるべきだったのが、今、国民の多くは、受けるだけを期待するこじき根性になっていると。
 私も差別用語ということで、これは承知しておりますが、何もかもが差別用語で片づけちゃうのはどうかなということで、私はこれは差別用語に当たらないかなというような気がするわけでありますが、押しなべて、今の世相が何でも行政に、政治に要求をすればいいんだと、もらえばいいんだというような、そういう風潮があるということは大変残念なことでありますが、現実にある。
 それと、2つ目の間違いというのは、子供たちに耐えることを教えなかったことだというような、そういうくだりがあるわけであります。
 私は、このアンケートの観点のことで申し上げますと、基本的にそういうふうに教育をされちゃっているといいますか、そういう社会情勢になっているということになりますと、アンケートの取り方によって何でも要求するというような、そういうこともあり得るということの中で、そういうことも考えながらのお答えをいただきたいというふうに思います。

 次に、組織の関係でございます。
 この県民部は組織として2年目ですね。大変所管が幅広いですよね。
 本会議場で聞いていても、また県民部長が出てきたなというような、いろいろ大変だなということは察しをするわけであります。ほかの部門でも、建設部で農道舗装の話とか排水の話とか出てくるので、何で建設部長が出てくるんだというような、私どもとするとそういう感覚があるわけでありますが、組織のことに関しまして、特に部長じゃなくてもほかの方でも結構でありますが、これだけ所管が広いと、規制をするということと緩和をするという、そういう2つのことがこの部の中にあるんではないかなというふうに思います。そういうことで、現場の声として室長なり部長がどういうふうに考えているのか。今やりづらいなとか、そういうことも含めてお聞かせを願いたいなというふうに思います。

 次に、環境問題の関係になります。
 レジ袋有料化の話が出ておりました。磐田市でもこれが始まったわけなんですが、これは1つには、意識を植えつけるということで、大変重要なことだというふうな認識を私もしておりますし、ぜひ推進もお願いをしたいわけでありますが、先ほどの香典返しじゃないんですが、私どものところも、香典返しのビニールの袋ですね。これが大変ふえてきたんです。三、四年前までは物だけだったんですが、このごろは袋まで入れてよこすということでね。そうなると、レジ袋の削減というのが、ある意味で言うと、徹底をしてないと言えますよね。私はその場でビニールの袋は要らんよと言って返してくるわけでありますが、そういうことも一方であると。
 そして、ごみの減量ですね。効果を上げるということの中で、前々からいろいろ言われているんですが、過剰包装がまだあるかなと。私のところも4人家族ですが、プラスチックにしろ、ごみにしろ、自分は買ってこないんだけど、すぐたまっちゃうんですね。いっぱいになっちゃうんですね。これはもう過剰包装以外の何ものでもないかなと。こういうものに自然に取り組める、そういうつくり方をしていかないと、幾らレジ袋で頑張っても、ごみの減量には結びつかないかなということを感じるわけでありますが、そうした意味でのごみ減量の取り組みの現状についてお伺いをしたいなと。
 そしてもう1つは、ニュージーランドなんかは、はかり売りですよね。現地に数回行ったことがありますが、もう大体はかり売りです。ですから、トレイなんかが出てこないということになるわけでありますが、こうしたものの推進も重要かなと。効果を上げるんではないかなというふうに思うわけでありますが、こういうものに対しての取り組みがなされているかどうか、お伺いをしたいというふうに思います。

 それから、交通安全対策の関係になるわけでありますが、なかなか交通事故が減らない現状であります。
 日本の道路は歩道も余りとってないし、狭隘だという、出会い頭の事故が多いかなというふうに思うわけでありますが、このごろ比較的感じるのは、お年寄りもそうですが、もう1つ、失礼かなと思うんですが、比較的若い女性なんかが方向指示器の出し方がおそいんですよね。直前になってパッと出したり、これはもう完全な追突事故になりかねないということがあるんですが、そうした観点での指導等がどういうふうになされているか、お伺いをしたいというふうに思います。

 最後にこれは意見ということになりますが、もしコメントをいただければいいわけでありますが、世界遺産の関係がいろいろ出ておりました。
 ニュージーランドのトンガリロ国立公園の話も出ておりましたが、あそこの軍隊は、エリアの中からかなり離れているんですよね。私はトンガリロも見に行きました。トンガリロは、文化と自然の複合遺産でありますが、文化のほうは、溶岩の関係がそのままあるということで、たしか「ロード・オブ・ザ・リング」の主要ロケ地にもなっておりましたし、その記念碑も立ててありました。またあそこは先住民族のマオリの聖地だということがあるようでありますが、ニュージーランドは、日本が37万平方キロメートルで、二十七、八万平方キロメートルですか。それで人口400万人ですから、静岡県の人口と一緒ぐらいですから、人口密度が20分の1。おまけに日本は山と平地の割合が7対3と言われてますけど、向こうは一番高いのがマウントクックですから、反対に山と平地の割合が3対7ぐらいで、可住面積が多いというところなもんですから、自然遺産の保護ということもやりやすいというふうに私は感じました。
 そして、もう1つ複合遺産で峨眉山も行ったことがあるんですが、峨眉山もしっかり整備をされておりましたよね。もうかなりふもとのほうから世界遺産の指定地域ということになっておりましてすごいなということでありますが、そこで1つ感じたのは、世界遺産登録の中で宗教的なものは1国家で1つだよという、そういう条件的なことがあるというふうに聞いております。
 そうなりますと、この富士山世界遺産は、富士山信仰ということになると、日本国家とすると、熊野古道がさきに宗教信仰的な世界遺産としては登録をされているということ。そういうことになると、なかなか富士山がそういう観点だけでいくと大変だなというふうに感じたわけでありますが、1つの考え方として、ユネスコの委員の皆さんに御理解を願わなければいけないということがあると思います。
 私も、このごろはちょっとやっていないんですが、ホームステイを25人から30人ぐらい受けましたかね。アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、タイ、それからフランス、大体来た人がみんな富士山を見たいと言うんですよね。
 これはもう富士山が日本の象徴だということが世界に知れ渡っているということでありますので、そういう1つの切り口で、私は日本の富士山は世界の富士山だよというくらいの意識があってもいいかなというぐらいに思います。日本に来た人が、みんな一度は富士山に行きたいということで、大体連れていきましたけど、そういう切り口もあるんではないかなというふうに思った次第でありますが、そういう意味でのコメントをいただければということでお答えを願いたいというふうに思います。とりあえずよろしくお願いします。

○稲津県民部長
 私のほうからは、県民部の組織の関係につきましてお答えをさせていただきます。
 委員のほうからお話がございましたように、県民部になって1年半ぐらいたちました。所管が非常に幅広くなったということは、そのとおりでございますけども、従前は総務部と企画部が所管していた、例えば私学振興室とか大学室とか、あるいは多文化共生関係とかそれぞれ分かれていたものが1つの部内に入ってきたことによって、非常に横の連携がとりやすくなったというふうなメリットもございます。
 ただ1つ、そうは言いましても、現状で本当にいいのかということ、やはり1年半たつ中で、さらに他の部局との関係の整理をしたほうがいいんじゃないかと思われるようなこともございますし、部内の中でも考えなきゃいけないのかなというところもございまして、今、来年の組織をどうするかということにつきまして検討を始めたところでございますけども、そういった中で、さらによりよいものをということで検討していきたいと思います。
 いずれにいたしましても、今、委員のほうからお話がございましたように、県民の皆さんにとってわかりにくい組織じゃいけないし、わかりやすい組織ということを心がけなければいけないというふうに考えておりますので、またぜひさまざまな県民の方からの御指摘等々がございましたら御指導をいただきたいと、こんなふうに考えています。よろしくお願いいたします。

○森県民生活室長
 消費生活相談の立入調査等について経費がかかったりした場合どうするのか、どういうふうに考えているのかという御質問に対してお答えいたします。
 まず、やるべきことはやりますということで、経費がかかろうがかかるまいが、必要な立入調査はしております。ただし、これは情報が入ったものをすべてやっているわけではありません。と申しますのは、いろいろな情報が入りますけれど、風評みたいなこととか、あるいは中身がはっきりしないものとかもいろいろございますし、ただそこの場でお話しして解決するということもございます。
 というわけで、入ってきた食品の不審情報というものにつきましては、個々の内容を慎重に検討いたしまして、JAS法あるいは景品表示法違反になるのではないかという疑義があるものについては、すべて立入調査をやっております。
 これにつきましては、県民生活室だけではございませんで、各県民生活センターあるいは保健所、それから国の農政事務所あるいは県の農林事務所等かかわりのあるところで、一緒に検討しながら立入調査をやるということもございます。
 そちらの方針につきましては、何回もここの場で申し述べさせていただいておりますが、迅速、公平かつ厳正ということで、その方針のもとにやっております。
 ただ、これにつきましては、表示というものは、それをたたけばいいよという話ではないと思っていますので、啓発というものが非常に大事だと思っています。
 ということで、立入調査なんかはしなくても、業者自身が正しい表示をしていただければ、調査に行く必要もないわけでして、指示した場合には業者を公表しておりますし、公表をすることによってこういうことがあるよということで、業界自身の自重ということにもつながっていくと思っています。
 そして、例えば昨年度ですか、お菓子の関係がいろいろ問題になったときには、業界自身にこちらのほうからも通知をいたしたり、あるいは一緒に研修会をしたりということで、とにかく知らなかったから、うっかりしていたからというようなミスは、とにかくなくすようにというような形で啓発にも力を入れているということで、御理解いただきたいと思います。

 2つ目のお香典返しのお茶が農薬くさいということなんですけれど、まずは皆様にお願いしたいのは、委員は先ほど消費期限とか賞味期限のお話をしていらっしゃいましたけれど、自分の五感をしっかり使って確認してねというのは、まず消費者の皆様にも言っています。
 ですから、もし変だなと思ったら、それは食さないようにしていただきたいというのがまず第一でございますし、食の安全ということにつきましては、保健所のほうの食の総合相談窓口というのがございますので、例えば消費生活相談へ来たということになりましても、保健所のほうに御連絡をとってくださいということになります。
 今はこういう時代ですので、厚生部のほうにも伺いましたけれど、保健所でそういう食の問題については、窓口となって受け付けをしているよということなんですが、ただ、そこに何が入っているかというのは、なかなか難しいところなんですね。こういうものが入っているんじゃないかということで調べるというのは、検査方法もあると思いますけれど、一番困るのが、何が入っているかわからないけれど、調べてというのは、これは大変難しいというふうに伺っております。よろしくお願いいたします。以上です。

○松永政策監
 友好山提携に基づきます泰安市への友好訪問に関しまして、最初にその意義と成果でございますけれど、今回の訪問は、昨年の11月12日に東京で行われました友好山提携調印式に基づいて訪問したわけですけれど、昨年の11月の調印の場では十分な時間がとれなかったというふうなことで、具体的な交流事業等の協議は十分に行えなかった。
 今回、泰安市への友好訪問につきましては、両山地域の代表者が協議を十分に行う機会を持てまして、その中で将来にわたる安定した協力関係を継続するために、相互訪問の実施や民間主体の地域間交流の必要性などにつきまして合意を得たところでございます。
 具体的には、来年度、泰安市政府が訪日する際には、富士山静岡空港を利用することや、国民文化祭への参加につきましても前向きな発言があったとか、来年度実施を検討しております本県の私立高校生の泰山登山や本年11月に日中友好協議会が計画しております泰安市友好訪問などにつきまして、泰安市側から全面的な協力をする旨の回答が得られるなど、特に民間レベルでの具体的交流事業について協議合意したことについて、意義並びに成果があったというふうに考えております。
 また、今後の友好事業をどのように進めていくかにつきましては、先ほど申しましたように、民間レベルの交流を主体に地域間交流を地道に進めていくことが重要であるというふうに考えておりまして、県といたしましても、この交流の主体は日本富士山協会――協会の中には、本県を初め富士山周辺の地域の企業ですとか市町村が参画しているわけでございますけれど――この協会を通じまして富士山の魅力を発信するなど、友好事業の促進を図ってまいりたいと、こんなふうに考えております。以上でございます。

○内藤県民のこえ室長
 県政世論調査のアンケート内容の観点でございます。
 委員御指摘の点でございますけども、例でいいますと、静岡県の県政世論調査の「暮らし向き」につきまして、今年度苦しくなっているという方が43.8%ございました。この2週間前に内閣府が国民生活に対する世論調査の結果を出しましたが、これは生活の向上感という観点で項目がありまして、低下しているという方が34.1%、ちょっとした言葉の使い方で大分数値が変わってきます。
 そういうことから、県政世論調査につきましては、継続調査の場合は言葉を変えない。それから順番も変えない。それから、具体的で、対象者にとってわかりやすい。例えば、わかりやすい言葉、表現を使う。それから質問は簡潔、それから誘導的な質問は避け、例えば「何々と思いますか」というのをやる場合は、「何々と思いますか」、「何々でないと思いますか」という並列に移行するというような、そういうような工夫をしております。
 また、回答が行政依存の傾向になるということから内容を検討しているわけでございますけども、これにつきましては、従来継続調査としましては、県に望む施策を調査しております。今年度新たに、静岡県の住みよさという観点を入れまして、県民の主体的な観点というものを入れてみようというように、ちょっと比較をする、そういうような工夫で関係調査をしているというようなところがございます。以上でございます。

○増田廃棄物リサイクル室長
 過剰包装について、お答えいたします。
 過剰包装をなくすためには、消費者、製造業者、小売業者など、すべての人の意識改革と具体的な取り組みが大変重要だと考えております。
 このため、テレビ、ラジオ等を通じた啓発活動などに取り組んでいるところですが、10月は環境にやさしい買い物キャンペーンの推進期間となっております。この取り組みの中で買い物袋の持参、簡易包装の実施、それから委員御指摘がありましたはかり売り商品の販売など、過剰包装をなくすよう取り組んでいただいているところです。
 この取り組みも平成18年度には県内で2,300店舗、19年度には3,100店舗に参加していただき、今年度も大幅な増加が見込まれているところです。
 こうした取り組みによりまして、消費者、事業者の皆様の意識の改革が図られ、過剰包装が少しでも少なくなるように考えているところであります。

○山下くらし交通安全室長
 交通、特に運転者に対する指導及び安全運転の広報啓発についてお答えいたします。
 交通の安全教育につきましては、幼児から高齢者に至るまで、各段階で生涯教育のようなところがありますが、免許証をとった後のドライバーに対する部分が一番手が薄いというような部分もあるんではないかと思います。
 教育指導としましては、免許証取得時、それと更新時、または免許停止等の違反講習、これにおいての教育が1つ。それから、2つ目として、ことしの6月に改正道路交通法の施行がありましたが、法律改正時におけるリーフレットの作成とか、CMによる周知徹底を図る、これを行っております。
 また、職場におきましては、安全運転管理協会というのがありまして、職場内での交通安全、または技術の向上を目指すような対策をとっております。
 それに合わせてセーフティーチャレンジラリー150というものがありますが、これについては、主に職場のチーム3人で、8月1日から12月28日まで交通事故・違反がないように図っていこうということで、つながりを深める政策をとっております。
 4つ目として、高齢ドライバーに対する教育としまして、例えば老人会等へ交通指導員が行って教育する。そのほかモデル事業として、小山町にありますトヨタのモビリタだとか、浜名湖にありますレインボー浜名湖等の交通の教育施設、ここで高齢者の方に体験教室をしてもらう。そういうようなこともしております。
 それと、春、夏、秋、それと年末各期の交通安全運動があります。これについては、その時期時期で重点となる夕暮れどきの事故防止とか、広報啓発をして、事故防止を図っております。
 そして最後は、具体的な指導として取り締まりがあります。以上です。

○大野世界推進室長
 富士山の世界文化遺産登録を目指す上で信仰の山という観点だけでは弱いんではないかということでございます。
 現在、富士山世界文化遺産登録におきましては、大きく3つの要素を考えてございまして、1つは委員御指摘の信仰の山としての富士山、それから2つ目が芸術文化、創造の源としての富士山、そして3つ目が自然がすばらしい富士山で、大きくこの3つの要素で、今普遍的価値の証明を行っているところでございます。
 そうした中で、信仰の山として他の遺産と比べてどうなのかということでございまして、泰山を含め、アジア地域の類似遺産との比較研究を進めているところでございます。
 委員御指摘の峨眉山につきましても、実は今年度、山梨県が調査することになっておりましたが、残念ながら四川大地震がありまして、現在その調査を延期しているところでございます。受け入れが可能になった段階で峨眉山についても調査をしてまいりたいと、こんなふうに考えております。
 したがいまして、信仰の山だけでなくて、ほかの要素も入れながら富士山の普遍的価値を証明してまいりたいというふうに考えてございます。
 それから、もう1つ、世界の富士山という切り口で取り組んだらどうかということでございました。
 確かに、我々これまで国内を中心にPR活動をしてまいりましたが、ことしからは海外に目を向けまして、初めて英語版のパンフレットもつくりましたし、それからハングルのパンフレットもつくったところでございます。英語版のパンフレットにつきましては、ことしのカナダでの世界遺産委員会で配付をいたしまして、世界の富士山をアピールしたところでございます。
 そして、合わせてこの11月には国際シンポジウムを開催をする。ここにはユネスコのことしの世界遺産委員会で議長を務められましたクリスティーナ・カメロンさんをお招きをいたしまして、ことしの平泉の審議の結果等についてもお話をいただくということにしてございます。
 今後も引き続きまして、海外に向けて世界の富士山という形でアピールをしてまいりたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。

○安間委員
 お答えありがとうございます。
 人間が素直なもんですから、皆、素直に受け入れちゃうわけであります。9番委員と違うもんですから。
 消費生活相談のことでありますが、考え方をちょっとお伺いしたいんですが、国のほうも、賞味期限、消費期限の表示の仕方を変えたいということは聞いているわけでありますが、今、現状はどうなっているか、あるいは室長の考えをお伺いをしたい。

 それから、先ほどのお茶の話なんですが、これは厚生部の部付主幹を呼んで、「おい、どうするだい」と言ったら、私らもわかりませんだったんですよね、現実の話をすると。
 それから、難しい問題があります。今のようなお茶の問題はね。同じ生産者で、ほかはとてもおいしかったんだけど、その袋だけ入れるとすごい農薬のにおいがした。そういうことで、これはつくった方に言ったら、「すぐにこちらへ持ってきてください」と言いましたので、それはそこがちゃんとやるということでしょうが、一般の県民とすると、そういう問題でも対応先がないと、今のこういう時代だから不安を感じるんじゃないかなと、そんなことでお伺いをしたもんですから、そうい意味でのお願いをいたします。

 それから、1つ違うことになりますが、太陽光発電について、きのういろいろ質疑もやっておりました。
 それで私も前年度は地球温暖化防止対策の特別委員長だったもんですから、いろいろな提言もさせていただいたわけでありますが、太陽光発電の関係で、国のほうも改めて補助金の話が出ているもんですから、そういうところも大いに期待をしたいわけでありますが、一方で、その話が出たもんですから、みんな太陽光発電の設置を延期か保留ということで、補助金をもらえるんなら、そこまで待とうかというような状況にある。だから国も前倒しということも出てきているというふうに思いますが、一方で発電装置の性能もどんどんよくなってきている。きのうもその話がありました。
 それで、中部電力に太陽光発電について、どういうふうに思っているか、耐用年数のことも含めて聞いたんですが、耐用年数のことで言うとだいだい20年くらいで、だからうちとしてはどんどん太陽光発電装置を買ってもらっても、そんなに痛手はないし、全戸がやれるわけじゃないからという話があったわけであります。
 それでも現状打開の中で、私はこの太陽光発電をどんどん取り入れるような施策をしてもらいたいなというふうに思いますし、東京都のように、太陽光発電設置に係る10年前倒しでの借り入れの制度、こういうのを県の施策としてやってもらいたい。これは県としては、お金はそんなにかからないと思うんです。そのことに関しましてお答えがいただけましたら、お願いをしたいなというふうに思います。

 それから、ごみの減量であります。
 ごみの削減対策ですが、いろいろやっても難しい面があるし、協力してくれる人はしてくれるわけでありますが、要は大事なことは、自然体でできるといいますか、身構えてやらにゃいかんということになると、なかなかできないということになるわけでありますので、これが自然にできちゃうといいますか、そういうことになっていかないと、なかなか難しいんではないかなというふうに思います。
 車のマイカー通勤を自粛しましょうということで、じゃあ、自転車で行こうといっても、ヨーロッパのように自転車道路があればいいなということになるんですが、日本には自転車道路があまりないから、かえって今じゃ危ないよとか、そういうことになる。行政が笛を吹けば一般市民が踊るというわけにはいかないわけでありますので、これはお答えをいただかなくても結構ですが、自然体でやれる政策をもう少し考えていただいてやっていただけるとありがたいなということで要望をしておきます。以上です。

○森県民生活室長
 賞味期限と消費期限の話なんでございますけれど、日付に関しましては、本当に大半の消費者の皆さんの大きな関心事だと思っています。
 以前は食品衛生法とJAS法での期限表示の用語等も異なっていまして、それが2005年8月1日で品質保持期限というのは用いないで、消費期限と賞味期限というふうになりました。賞味期限というのは、委員が先ほどおっしゃられたとおり、おいしく食べられるものですよということで、消費期限というのは、保存した場合に腐敗、その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くことになる恐れがないと認められる期限というようなことで、言いかえれば、期限を過ぎたら食べないほうがよいというような表示になっています。
 これらの表示の統一とかというときに、消費者団体さんのほうでいろいろ問題になっていたのは、やはりそれだけじゃいけないんじゃないの、要するに、製造年月日も併記したほうがいいのではないかというようなことが言われています。
 その製造年月日を入れることによって、いつできて、それでいつまで食べられるのかなというのが、はっきりよくわかるということなものですから、室長の個人的意見でどうですかということでしたので、私自身としても、消費者の1人として考え得るのは、製造年月日も併記していただければありがたいなというふうには思っています。
 ただ、いろいろな状況もあると思いますので、それは国がやはり統一的にやっていただかなくてはならないことですので、これからの国の動向を見ていきながらということにはなると思います。

 あと先ほどのお茶の件ですけれど、本当にお一人お一人がそういうのを言っていただけると、それが件数として固まった段階で、これはただ1件だけのものだったのか、それとも、あれは全体的におかしいなというのかがわかりますので、ぜひ情報として上げていただければ大変助かりますので、よろしくお願いいたします。

○斎藤地球環境室長
 太陽光発電の件につきまして、お答えいたします。
 委員のほうからお話がありましたように、太陽光というのは一番身近に応用できますし、今後、大幅な導入が期待される新エネルギーだというふうに考えております。
 国のほうで補助金を復活ということでやっておりますので、県といたしましては、国の制度が円滑に導入できまして、県民の中に定着していくようにいろいろ協力をしていきたいというふうに考えております。特に国から各都道府県の窓口をしっかりつくってくれと言われておりますので、そういったのもしっかりやっていきたいというふうに考えております。
 それから、それと合わせまして、今いろんな新しい太陽光発電装置もできてきておりますので、新エネルギーのセミナー等を通じまして、県民の皆様にいろんな新しい情報を積極的に提供していきたいというふうに考えております。

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