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委員会会議録

委員会補足文書

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平成23年10月観光資源活用促進特別委員会
参考人の意見陳述 株式会社時之栖 代表取締役社長 庄司清和氏 【 意見陳述 】 発言日: 10/27/2011 会派名:


○庄司清和氏
 今、御指名をいただきました庄司清和でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 きょうは知り合いの先生ばかりで大変緊張しておりますが、委員長の小野先生は、私どもの施設の洋らんパークをよくお使いになりますので、あわせてですね、先生、とても人をのせてしまうのが上手なものですから、ついのせられてここに来ました。私、特に耳が悪いものですから、お聞き苦しい点があるかと思いますけれどもお許しをいただきたいと思います。
 それとあわせて、人前で話をするのは、ここのところ四、五年かなり控えておりますので、まとまった話ができるかどうかわかりませんけれども、これは指名した小野先生にも半分は責任があると思いますので、(笑い声)苦情がありましたら先生のほうにひとつよろしくお願い申し上げます。
 3つ質問がありまして、まず、事業の内容でございますが、お手元にお配りをいたしました私どもの一番小さなパンフレットがあります。これがうちの会社のパンフレットなんですけども、ホテルが8カ所、それから温浴施設が9カ所、あと道の駅が3カ所、それからテーマパークが2カ所ありまして、これらを経営しております。あと、子会社に天神屋というお総菜のお店を80店舗ほど経営しておりまして、これが私どもの会社の概要です。
 そのうち、本体での売り上げが約85億円から90億円ぐらい。それから天神屋の売り上げが70億円ぐらいであります。従業員はほぼ2,000名が所属しております。特に私どもの会社は高齢者を中心に雇用しておりますので、若者が比較的少なくてですね、採用の条件が年齢・学歴不問、ただ勉強ができなくてもいい、笑顔だけかわいければ採用しますということが1つの条件になっております。したがいまして定年制もありませんので60歳、70歳の人が全体の7割ぐらいを占めております。
 本体の件ですけども、約90億円の売り上げの3分の1、30億円がホテル、それから温泉が30億円ぐらい、それから道の駅、あるいはテーマパークの売り上げがほぼ30億円、こういう比率で商売をしております。
 今は洋らんパークの問題が一番私の頭を悩ましているところでございます。もう花だけではお客さんを集めることができないということで、小動物を入れたり、掛川にあります花鳥園のような鳥も入れたりいたしましたけれども、これらも集客の目玉になりませんので、来年の春を目安に、ハワイのリゾート風の雰囲気を全部の施設に入れまして、それでハワイアン――フラダンスを中心に集客をしたいというふうに考えています。
 特に、伊豆の方面でお泊りになった――温泉旅館に泊まった人たちを、翌日洋らんパーク、あるいは――名前がまだ正式には決まってませんけれども――「みんなのハワイアン」という名前でフラダンスを教える、そしてステージの上で衣装をつけて踊ってもらう。こういう参加型のテーマパークにしようということで、今、行政の工事の許可待ちですけども、多分11月には建築の許可がおりると思います。そうしましたら、7カ所のステージをつくりまして、ハワイのビーチを連想させるような海辺、それから温泉等を引きまして、ハワイアンをして伊豆の集客の一助になればということで、伊豆に泊まりました――温泉旅館に泊まったお客さんをバスでお迎えして、1日そこで先生がついていろいろフラダンスを教えていただく、こういう趣向でおります。
 次に、力を入れてますのは、サッカーの合宿によるテーマパークといいますか、全国からサッカーの学生を集めてサッカーの合宿をするということです。現在13面ありますけれども、行政の許可をいただいたのがそのほかに3面ありますので、来年にはそちらの工事を進めて16面にしたい。最終的には、できれば20面ないしは21面のサッカーグラウンドを完成させたいというふうに思っております。
 不幸にも、今回の大震災で福島のJヴィレッジが壊滅的なダメージを受けて、今そこが原発の前線基地になっておりまして全く使えませんので、サッカー協会の皆さん、またJヴィレッジの若者たちが全部御殿場に越してきました。宿舎が圧倒的に足りなくなっておりますので、今400人規模の合宿のできるホテルの建築を行政のほうに申請中でありまして、来年の夏までには完成させたいというふうに考えております。
 あわせて、私どもの中では道の駅に出店を最近しておりまして、掛川の道の駅、それから静岡の宇津ノ谷、それから東名高速の足柄サービスエリア、これらが主な現在の出店先なんですけども、今は茨城県からも数カ所要請がありまして、来年以降、道の駅の運営を積極的に進めていきたい、そのように考えております。
 これがうちの概要ですけれども、はしょって話をいたしましたけれども、ホテルから簡単に説明をしたいと思います。
 ホテルは、今後はもしできれば、今880室の部屋を持っておりますけれども、1,000室ぐらいを一つの目安にして進めております。熱海から下田までの伊豆半島にありますホテルは全部で1万5000室あるそうです。それを軒数――ホテルの経営、あるいは旅館を経営している軒数で割りますと、1軒当たりの所有の部屋が11部屋ということです。そういたしますと、アメリカのラスベガスあるいは中国もそうなんですけれども、大きな観光地は多いところですと1つのホテルで4,000室とか5,000室の経営をしておりますので、11部屋ではですね、とてもやはり採算が合わないだろうということが大きな私の懸念材料でありまして、我が社はできれば1,000室を目安にしたい。しかも私どもはファミリーのホテルですので、1部屋に5人ぐらいは十分泊まれるということで、夏のサッカーの合宿等には1部屋で10人ぐらいを収容させてもらっております。
 そういう面では、ホテルは水曜日とか木曜日になりますと半分も埋まらない。ところが土曜日とか日曜日は満室になってしまう。ということは、お客様のニーズが多いのは週末ですので、週末のキャパをどのくらい広げられるかということが一つの大きな私どもの課題であります。皆さんが仕事をしているときに、部屋があいているから来てくれといって大騒ぎしてもなかなかそれは無理なので、やはり仕事の合間にレジャーに来るので、そういう意味でウイークデーの部屋を埋めるということはとても難しいと思います。
 そのためには、私どもでは週末のキャパシティを今の2倍、3倍に広げていく。私どもの今8カ所あるホテルの中で一番成績のいいのは、週末だけあけてふだんはクローズしておく、時之栖別館というのがあります。これはウイークデーの間は一人もおりませんので、電気料もかからないし、光熱費もかからないわけです。そして土曜日になりますと、全館満館になりますので、そこに二、三人の従業員を派遣して泊めるというような手法のホテルが一番利益率が高い。
 御殿場高原ホテルというような都市型の結婚式もあるし、パーティーもやるようなところはですね、24時間しかも年中無休でありますので、お客様がいないときには大変大きな無駄が発生します。合宿専門の宿舎のほうがはるかに利益が上がっているというふうなのは、今までの経験の中から見受けられますので、そういう意味ではふだんは全く営業していないホテルをこれからもう少し力を入れて投資をしたいというふうに考えております。しかも、私どものホテルは1泊、2万円とか3万円とるようなホテルではありません。一般のファミリー、それから学生さんあたりを中心に営業をしておりますので、温泉さえあれば特別に設備を豪華にする必要もありません。
 特に最近のホテルはただ眠れればいいわけで、各家庭の自宅のレベルがすごく上がってますので、きれいな部屋の温泉旅館に1泊することが大きないやしになるということでは全く最近はありません。ただホテルに泊まって次の日に何をするかということが大事なので、泊まることは自分の家の寝室にいても我々のホテルに泊まっても余り違いがありません。そういう面ではただ泊まるということが目的の旅館・ホテルは非常に厳しい状態になるんではないか。要するに、私どものホテルのフロントに立っておりますと、お客様はチェックアウトしてさあこれからどこへ行こうかということのほうが大事なので、そういう面では御殿場のホテルの場合には、アウトレットとかですね、スピードウェイとか、あるいはサファリパークとかですね、新しいそういうものができましたので、こういうホテルは単なる寝るための手段であって、そこが目的ではなくて、目的は別にあるということが最近の旅館の一番大きなネックではないかというふうに思います。
 そういう意味で、私どものホテルは都市型のビジネスホテル、それから御殿場の時之栖のようなホテルと二分いたしまして、土日はビジネスホテルは開いておりますので、土日は時之栖のホテルからお客さんを送り込む。それから、ウイークデーにはビジネスホテルがしっかり稼いでくれるということで、今運営しております。
 最近、このホテルについて非常に驚いていることがあります。足柄のサービスエリアの上り線の中にホテルがありまして、私どもはそこを運営しているんですけども、あと1時間かからない、40分ぐらいで東京に着くのに足柄のサービスエリアのホテルが利用されるということは余り期待していなかったんです。中日本高速道路の会社からの要請でホテルを運営しましたけども、このホテルが非常に成績がいい。満室になることが非常に多いということは、やはり長距離のドライバーの皆さんが一休みしていくとか、あるいは東京で泊まると駐車料もとられるし、高いということもありまして、朝飯を食べて東京都内に入れば十分足柄で間に合うということであります。温浴施設も足柄のサービスエリアの中にもつくりましたけれども、これもやはり従来あります百笑の湯とか、天神の湯とかそういう日帰り温泉よりもはるかに効率のいい運営をしている現状であります。
 私が常日ごろ会社の中で申し上げておりますのは、集客マシーンということなんです。ホテルに泊まるきっかけをつくるためには何をすべきかということが非常に大事なことなんで、うちの御殿場の場合には、サッカー場を13面用意する、あるいはテニスコートを何面か用意をするということで、こういう集客のための手段を各旅館ももう少し前面に打ち出したほうがいいんではないかというふうに考えております。
 これはきょう初めて公の場所でお話をするんですけども、観光についてです。今世界の大学ではアメリカのハーバードが最高峰と言われておりますけども、あそこの大学はケーススタディが中心なんですね。3Mはどうして運営しているのか、IBMはどういう経営方針で何が大事であれだけ大きくなったのか、ゼネラルモータース――GMはなぜ破綻をしたのかという、こういう事例研究を盛んにカリキュラムの中に組み込んで、第三者が世界の企業を分析して、その分析を学生に学習させるということが中心の学校です。
 私はこの静岡県の中で一番大事なことはですね、静岡新聞の土曜日、日曜日の新聞を見ると、各市町村で非常に観光に対して力を入れて、いろんなイベントを組んでおりまして、行事も新聞紙上にたくさんあります。これは静岡県の市町村が必死になっていろんなイベントをしているわけなんですが、いずれもちょっと表現がしにくいんですけども大したことないなと。何か自己満足にすぎないようなイベントが、誘客――要するに県外からお客さんを呼び込むだけの力を持たない。そういうことから、あるいはまた私の短い12年ほどの観光業での仕事の中でも、何人かの人が相談に来ていろいろと質問を受けたり、指導をしてほしいといって来ますけれども、その内容を見ますと、とても観光業はやめたほうがいいんじゃないかと思うことを必死で一生懸命やろうとしていますね。そういう意味で、私がこれから申し上げるのは、人材の育成というのが、県がやるべき一番大事なことではないかと思います。
 これは先ほどハーバードの話もしましたけれども、もう1つはサッカー協会、日本のサッカーはどうして急にこんなに強くなったのか。日本人の行動は4拍子ですよ。それでブラジルとかスペインとか、ああいうところはみんな2拍子なんですね、動きが。4拍子というのは非常にゆっくり体を動かすんですけども、ラテン系の皆さんは2拍子ですから、とてもテンポが早いんですよね。
 ですから、肉体的にもそれから感覚的にも日本人にサッカーが適しているわけではないんですけども、ここ10年ぐらいにめきめき力を入れて、ことしは女子サッカーですけれどもワールドカップで優勝して世界一になってしまう。これはですね、どうしてなんだろうかっていうと、池谷委員も――サッカーのプロがいますけども、最近それが非常によくわかったのは、サッカー協会というのは指導者の育成に物すごい熱心な協会なんですね。
 今、御殿場で毎日、ほとんど毎日、指導者の養成講座を開いております。B級指導者、それからA級指導者、S級指導者。Jリーグの監督になるにはこのS級をとらないと監督になれない。そういう意味で、例えばB級が一番多いんですけども、1つの研修に30人とか40人の高校の先生とか、あるいはJリーグのスタッフとか、あるいは選手年齢を過ぎた過去の選手たちとか、そういう人たちが参加しているわけなんですけども、これがB級をとるにも半端ではない。1年のうちに何回も10日間ぐらいの合宿で実技、理論すべて指導をしているんですね。これによってですね、この10年間ぐらいにサッカーの底辺が非常に広がって、多くの人材をそこから発掘していく。
 そういう意味から考えますと、静岡県、特に伊豆半島を中心とする観光業はですね、あくまでも観光というのは人間力のあらわれなんですね。だれがやるかということが大事なことなんです。そういう意味で行政の批判ではないんですけども、ある市役所に、5時5分ちょっと過ぎて、まだ大丈夫だろうと思って5時10分ぐらいにその庁舎に行きましたら、一人もいないんですね。5時になるのを待っててさっとみんな帰ってしまう。こういう人たちが指導をして観光をやってもですね、これは知識はあるかもしれないけど体がついていかない。観光業というのは24時間、それから休みなし、土日が忙しい、夜も夜中まで仕事をする、こういうのを体で覚えている人でないとなかなか観光業はわからないわけですね。
 先ほど申しましたように、今、静岡県下で物すごい数のイベントをやっているのは、ほとんど市役所とか県とかそういう人たちが中心になってやっておりますので、どうしても中途半端になってしまう。例えば、四国に馬路村というのがありますけども、これはもう有名になりました。この馬路村に日本じゅうの行政から、1年間に2,000組ぐらいの見学者があるんですよね。そのうちの8割はみんな行政の人たち。要するに国や県から旅費をもらって視察に行くわけなんですね。それで、見て感心して、よかったねということで報告書を書いて終わりということが現状であるわけなんですね。
 伊豆の話も出るんですけども、下田まで1時間も2時間もかかる、東京から下田まで行くと3時間かかるとかっていうことがいろいろと言われています。だから早く道路を整備しようとかですね。でも、これは急には無理なんですよね、完成するのは。
 例えば、青森に青荷温泉というのがあります。これは山の中で電線は引っ張ってないので、全部ランプでやってますけども、この旅館に泊まりに行くと、9,500円で1泊2食で泊めてくれます。ところが、我々はそこの旅館に泊まりに行くのに10万円かかるんですよね。飛行機で青森まで行って、青森からまた車で――レンタカーでその旅館まで。その旅館は250人ぐらい泊まれるんですけども、ほとんど1年じゅう満室なんですね。これはなぜかっていうことなんです。あるいは、鶴の湯というのが青森にありますけども、こういう山間僻地でも人はよければみんな行くわけなんですね。下田に昔ジャングルパークというのがありまして、岩崎産業が今でも持ってますけども、ああいうところが魅力ある施設であれば、東京から3時間かかっても人は必ず行くわけなんですね。
 今、仙台から電車で約1時間の村に「さいち」というお店があります。その村は人口5,000人の小さな村なんですけども、その「さいち」でつくるおはぎ、昔の言葉で言うとぼたもちなんですけどね、人口5,000人の村でその「さいち」のおはぎは1日2,500個売れるんですね。これはもうイトーヨーカドーの社長とか、ゼンショーの社長とか、こういう人たちがこぞって見学に行く。
 この間もちょっと話題になっております「感動の条件」という本があります。これは九州の大分県で26歳の人が、今はもう10年ぐらいたっていますから30過ぎているんですけど、スーパーの片隅で約3坪のお店を借りまして、たこ焼きだけを売っていたんですね。非常に繁盛して、そしたらこのたこ焼き屋の永松という社長が、大分県の自分の出身地の町なかに出まして、よくいうシャッター通り――市街地の中のシャッター通りに借りにいくとですね、この人は70坪のお店を6万円で一月借りて、そのお店でやはりたこ焼きをやって、1カ月で1,900万円売っているわけなんですね。
 だからやりようによれば、どんな遠くでもどんな不便な場所でも人というのは集まると思うんですね。ですから地のりを言う前に、自分たちは何をすべきか、どうすべきかということを考えると。行政のせいにして、早く道ができないから伊豆はだめになってしまうというようなことではなくて、そういう意味で、しつこいようですけども、人材の教育をやるのは県の仕事だと。
 その人材の教育というのは、例えば、静岡県の嘱託としてですね、6坪の店から出発しました「すき家」というのがありますよね、今ココスもやってまして全国一のレストランになりましたけども、このゼンショーの社長とか軽井沢の星のやの社長とか、あるいはマクドナルドの社長とか、いろんな観光にたけた人を1週間に1時間でも2時間でも三島の駅まで来てもらう。県の嘱託の要するに観光何とか教授という名前でもつけて、私が来てくれといっても来ないんですけども、県知事の名前で静岡県の観光の人材育成のために来てくれないかということで、三島の駅だったら東京から1時間で来ますので、そこで1時間か2時間話してもらう。こういう、大学ではないんですけれども人材育成機関を県でつくっていただいて、1週間のうちに3日か4日を費やして、各地からそれぞれのプロを呼んで教育をしてもらう。そしてその人たちが各温泉場に帰って、第二、第三の星のやの社長のような人を育てていただければ。やはり人材の育成が観光業にとって一番早道で、しかもコストが非常にかからない。そういう意味では、その旅館の二代目、三代目、あるいは観光業を志している若者を50人、100人集めて1年、2年と勉強の機会を与えてあげれば、そこから教わった人たちの何人かが成長していく。
 この永松さんという人は、斎藤一人という、例の日本でも税金を個人で一番納めているのが10年続いているという人がいますけども、この人の弟子になって商売を教わって、そこを卒業して自分でたこ焼き屋を始めたわけなんですね。そういう意味で申し上げたいことは、県とか市とかあるいは国のやることは、国はちょっと大き過ぎますけども、静岡県で観光業の基本をしっかりと身につけた若者、若者でなくて私のような年寄りでもいいんですけども、そういう人を50人も100人も養成すれば、きっとその人たちがまちの核になって、大きな仕事を、新しい仕事を見つけてくれるんではないかと思います。
 私のところにいろんな質問をする熱心な若者が来ます。「あなたのお店は客席が何人分ありますか」そうすると「25です」とか。「客単価がどのくらいですか」「500円です」。そうすると、お昼どきに25席満席になっても、客単価が500円だったら従業員に給料も払えません。家賃も払えない。やはり一つの観光を仕上げるには、あるいは仕事を仕上げるには、そこにどうしても必要な最小限度の条件とか知識とかそういう基礎をしっかりと教えないと。だめなことを一生懸命やっているかわいそうな人たちがいるわけですから、そういう意味で、ぜひ県としても人材の育成を一番先に考えてほしいなというふうに思います。
 ちょうど時間が45分たちました。何か各論で言いますと切りがありませんので、何か厳しい御意見をいただければ。

○小野(登)委員長
 ありがとうございました。
 以上で庄司様からの意見陳述は終わりました。
 それでは、これから質疑応答してまいりたいと思います。ただいまのお話は本当に深いものでございまして、大きな御提言をいただいたものと感謝しております。御質問、御意見等ございましたら、挙手をお願いいたします。

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